咲-saki-麻雀解説 第1話 1/4

咲-Saki 1 (1) (ヤングガンガンコミックス) ご存知かと思うが、テレビ東京系列で「咲-saki-」という麻雀アニメがはじまったわけじゃよ。

おそらく、アカギ以来の大物麻雀アニメって感じなので、見る人もけっこう多いかと思う。麻雀初心者にはちと聞きなれない用語も多いので、見所も含めて解説してみよう。

どさくさまぎれで咲人気に便乗しようって魂胆ですネ。

基本的に1回見た人で「謎が多かった」と思った初心者に向けて書いているので、もしネタバレが嫌な人は見ないほうがいいじゃろう。

登場する人は、みんな私なんかより強そうねー。みんな初心者ってわけじゃなさそうだし。

うちのページの「麻雀ルール・麻雀入門」を読めばだいたいのことがわかるんじゃが、ピンポイントで解説していこうか。

点数の説明部分

まず冒頭で京太郎君に連れられて咲ちゃんは麻雀部で麻雀やるはめになるんじゃが、ここで京太郎君が点数の説明をするわけじゃよ。

25000点の30000点返し 順位点はなし

これは25000点がスタート時点での持ってる点数よね。

30000点返しなんで、プラスとマイナスの分岐点になるのが30000点

そうじゃな。この場合はゲーム終了時に自分の持ち点が30000点を超えるとプラス、下回るとマイナスになるという感じで計算する。

ルールによっては27000点の30000点返しとか、30000点の40000点返しとか、そういったケースもある。

一回戦目のゲーム終了の時点の各自の点数がこんな感じじゃったよな。


・原村和 41000点

・咲 30000点

・片岡 優希 17800点

・須賀京太郎 11200点


京太郎君は30000点基準で見て-18800点。100の位は五捨六入という取り決めじゃったので、-19000点、つまり、-19 という感じになる。

タコスの片岡さんは、17800点なので30000点から見て-12200点、五捨六入なので-12になる(テレビ版の画像間違えてます)

咲ちゃんは、ちょうど30000点なので0になる。

ここで麻雀の醍醐味になるんじゃが、トップの原村さんが41000点なので30000点基準で+11かといえばそうではなく、トップはマイナス分をすべてもらうんじゃな。

京太郎-19 片岡-12 咲0 これを合計して+31 が原村さんの点数になるわけじゃよ。

なぜこの計算になるのかといえば、このスタート時の25000点と終了時の基準点30000点だと、5000点の差額がある。差額をトップ賞「オカ」として扱うわけじゃよ(5000点の差額×4人分=20000点)。1位がこの部分を総取りすることになる。

普通のルールの麻雀は1位になると大きく勝てるゲームではあるんじゃよ。

厳密に計算すれば原村さんは41000点なので基準点から見ると+11になる。これに5000点×4人分のトップ賞(オカ)の20000点分を加えると、実質は61000点になる。61000点は基準点から見て+31になるということじゃな。

麻雀はトップがすべて「オカ」もらうことになるので、このオカが大きいほどトップの取り分が大きくなる。試しに30000点の40000点(10000点の差額×4人分)返しでやったら、トップの取り分がさらにグンと大きくなるわけじゃな。

今回は「順位点(順位ウマ)はなし」といっていますが、場合によっては

1位 +10 2位+5 3位-5 4位-10 

といった着順によって点数変動するケースもありますね。

この場合ですと、31000点で3位になった場合には、基準点から見て+1なんですが順位のマイナスで-5 つまりトータルでは-4になったりしますヨ。

どれがスタンダードってわけでもないんじゃが、その場の取り決めでけっこう違うので注意が必要じゃな。

アニメの中で咲ちゃんがプラマイ0にしようと思ったら、25000点のまま持ち点の変動なしでは-5000点になってしまうので、なんかあがって30000点まで持っていかないといけないという制約があるわけじゃよ。

ゲーム中の描写と麻雀の基本

さて、ゲームが始まるわけじゃが、咲ちゃんが片岡さんに振り込んでしまうわけじゃな。そこでこんなセリフが出てくる。

もろ初心者だぜじぇ。

振込むかフツー。ピンズ集めてるの見え見えでしょこれは

まず麻雀の基本は3枚1組のグループが4つ + 2枚1組の頭(雀頭/ジャントウ)が基本なんじゃな。

    

3+3+3+3+2の形なんじゃよ。

3枚1組は同じ牌を3枚集める  刻子(コーツ)

数字を順番に集める  順子(シュンツ)の2種類ある。

上の図じゃと 刻子+刻子+刻子+順子 の4つのグループにペアが1つ(雀頭)の組み合わせで3+3+3+3+2じゃな。これは混じっても良いし、別に全部のグループが順子でも刻子でもかまわんよ。

片岡さんがやった「チー」ってのは、自分でも引いてこなくても、相手の捨てた牌を1枚もらえる技なんじゃな。

(23)と持っている場合などに、誰かが捨てた(1)や(4)をもらって、3枚1組のグループを完成させてしまう。

これを「鳴く」と呼ぶぞぃ。相手の捨てた牌をもらって、自分のグループを完成させてしまう行為じゃな。

同じ系統の技で、と自分が2枚持っていて、誰かが捨てた3枚目のをもらう「ポン」というのがある。

ポンやチーすると、完成までのスピードが早くなるけど、点数が下がったりするデメリットがあるのよね。

相手の力を借りている分、点数が下がるデメリットもあるんじゃが他にもある。

ポン・チーした片岡さんの牌なんじゃが、こんな感じじゃったかな。

         

ポン・チーするとスピードアップする反面、相手に牌を見せないといけないので、自分の手がバレやすいんじゃよな。この場合には、麻雀の役の1つ「混一色(ホンイツ)」狙いが濃厚なんじゃな。

ホンイツは一種類の数牌+字牌(漢字で書かれた牌)で作る役よね。ポーカーでいえば「フラッシュ」に近い感じかしら。

    
(ソーズ/竹の牌でのホンイツ)

     
(マンズ/漢数字の牌でのホンイツ)

    
(ピンズ/●の牌でのホンイツでポン・チーを使い相手の力を借りたケース)

ホンイツは俗に「染める」といわれていますね。

ちなみに、ポン・チーせず自分の力だけで揃えたホンイツは「メンホン」「タテホン」と呼ばれます。この後も何度か「メンホン」という言葉がでますよ。

この片岡さんの場合はチーとポンしているので、こっちは「バカホン」などと呼ばれますね。

自力で集めるメンホンの方が難しいので少し点数が高くなります!

他の人から見た片岡さんの手はこういう感じに見える。
         

ここまで来ると、ほぼピンズ(●の牌)でのホンイツが濃厚なんじゃよ。しかも、3つも鳴いているので、ほぼテンパイ(あがりの1つ前)まで来ていると見ていいわけじゃな。

麻雀は相手のあたり牌を自分が捨ててしまったら「ロン」と言ってあがられてしまう。反対に自分であたり牌を引いてくることを「ツモ」というんじゃな。基本用語なんでぜひ覚えておいてくれ。

で、この状態から咲ちゃん捨てちゃったのがじゃった。

これが「ロン!」って言われて、片岡さんの当たり牌じゃったわけじゃよ。

まあ、この状態から捨てるのは、けっこう危険な部類かな。わりと見え見えといえばそうかもしれん。初心者はともかく、ちょっと麻雀を知る人なら不用意には捨てにくいじゃろう。だからこそ「ピンズ集めてるの見え見えでしょこれは」と京太郎君は言う台詞につながるわけじゃな。

しかも、咲ちゃん

自分が持ってるってそろってる3枚1組のグループをわざわざ取り崩して捨ててるわよね。

横にとか、他に安全そうな牌が捨てれるのに・・・。こっちなら片岡さんにロンされる可能性はまだ低いのにね。

まあ、それがこのアニメの醍醐味というか、咲ちゃんらしいとところじゃな。。

次のゲームの描写

その次の局では、こんな場面がある。

    (咲の手牌)

あたり牌は (147)の3つじゃな。どれが来ても3枚1組が完成する。

ただし、(47)の場合は「三色同順(サンショクドウジュン)という役がついて点数が高いわけじゃよ。

三色同順って

  

3つの数字牌で同じ数字の並びを完成させるやつよね。この場合は234で

咲ちゃんの手牌からなら だと

     234の三色同順成立

だと

     234の三色同順成立

それで、の場合だけ三色が成立しないわけよね。

     234の三色成立せず

ここで、京太郎君が捨てたでロンをするわけじゃな。もちろん、三色は不成立じゃよ。

サンショク捨ててそれってどうだー
と、京太郎君から突っ込み入るわけじゃな。

それってどうなのかしら?

麻雀ライターの福地誠先生は「麻雀に三色はない」って熱弁ふるってますからねー。

う~ん、これは現代麻雀のセオリーからいけば、そう間違えってわけでもないかもしれんな。

近年は特にスピード重視、ポン・チーしまくってスピードをあげる。タンヤオピンフ(あわせて「タンピン」)といった役で、小さい点数でサクっとあがる。という傾向があるんじゃな。

三色などは、確かに派手な役で点数もあがるし、決まればカッコイイんじゃが、狙いすぎると他の誰かに先にあがられてしまったりするしなー。役に固執すると、失敗してしまうケースも多いわけじゃよ。そういう意味では、咲ちゃんの選択もそう間違いってわけでもないじゃろうし、逆にをスルーするのも選択としてはありじゃないかな。

当たり牌が2種類以上あって、どちらが出るかによって点数が変化するケースはけっこうあるんじゃよな。「高目/安目」と表現するし、どうしても点数が必要な時に「安目は見逃す」ってのも状況によっては有効かもしれん。

ただし、この場合はであがることによって、タンヤオという役まで捨ててるんじゃな。

タンヤオは数字の2~8だけで作る麻雀役なんじゃが、逆にいえば

+

数字の1&9+字牌を使わないんじゃよ。2ちゃんねるのアスキーアートで有名かもしれん。

咲ちゃんはであがってるので、タンヤオ、三色同順の2つの役を放棄してるわけじゃが、これも理由あってのことじゃと思う。

長くなったので続きます!



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