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【近況報告】

<お知らせ>
現在、近況やお仕事のお知らせは随時twitterで行っております。こちらの近況はもうずいぶん更新しておりません。ご興味のある方はぜひtwitterのほうをご覧くださいませ。アカウントはshinkaimakotoです。



2010/05/22
カエデその後 ■もう初夏ですね。雨のたびに木々の匂いが濃くなる季節です。
■ずっと、ひたすら、新作アニメーション映画の制作をしています。この何ヶ月かで数百カットの作画を進めてきて、まだ数百カットの作画が残っています。未だ公式サイトも立ち上げることが出来ていませんが、早く日の目を見せてあげたいと思いつつ毎日机に向かっています。


2010/03/04
■久々すぎる近況更新です。またしても前回の更新から三ヵ月が経過してしまっておりました。ご心配いただくメールもたくさんいただいてしまいました。大丈夫です元気です、新作制作で他のことになかなか気が回らないだけなのです、すみません。
■僕はtwitterもmixiもやっていませんし、ここの近況記事も既存のブログサービスは使っておらず未だに手打ちのHTMLですからRSSもありません。制作者としてはもうちょっと何かあったほうがいいかなあと定期的に思ったりもするのですが、どうも思うだけで行動に移せません。ネットでのライフログ的な行為が苦手、というよりも端的に筆無精なんだと思います。「仕事の状況以外に人様にお知らせできることなんて特にないな」と思ってしまうのです。かといって日々の仕事状況を気楽にネットに書くわけには(気分的にも権利的にも)いかないし、猫のサユリを実家に預けてしまってからは、本当に書くことがなくなってしまいました。思いつくのは天気の話とか、近所の木々の葉っぱが散ったとか桜の蕾が膨らんできたとか虫を見たとか(笑)。
■とはいえそんな自分でも、作品の(特に新作の)制作ブログはきちんと用意するべきだ、とは思っています。僕自身は作品制作さえ出来ていれば世間に言いたいことも交換したい情報も特にないけれど、作品自体はもちろん世間に知ってもらう必要があるし、興味だって継続して持ってもらえるように工夫していかなくちゃいけない。でも作品の公式サイトを立ち上げるには時期がまだちょっと早いかもしれない。……そういうわけで、公式サイトが立ち上がれば僕の(作品の)近況はもうすこし見えやすくなると思いますが、それはもうすこし先になりそうです。
■ああ、書くことがなさすぎて単なる呟きを漏らすだけになってしまいました。
■せっかくエディタでHTMLを開いたのだから、もうすこしお知らせを続けます。書籍関係です。
■今さらではありますが、昨年末に大場惑さん著の小説版『ほしのこえ』がMF文庫ダ・ヴィンチから新装丁で発売になりました。竹岡美穂さんが美しい表紙イラストを描き下ろしてくださっています。
■前島賢さんの『セカイ系とは何か ポスト・エヴァのオタク史』(ソフトバンク新書)では、帯に「秒速5センチメートル」のカットを使っていただきました。この本の中で語られているゼロ年代の出来事は僕にとっては遠い青春の想い出のようなものなのですが、それが歴史として書かれているのを読むと「ああ自分もそれは歳をとるよなあ」的な感慨があります。前島さんにとっては初の著作とのことですが、とてもクリアで誠実な本でした。
■濱野京子さんの小説『トーキョー・クロスロード』(ポプラ社)が第25回坪田譲治文学賞を受賞されて、文庫化されることが決まりました。文庫版では、僕が以前書かせていただいた文章が解説として収録されているとのことです。
■こちらも遅いお知らせになってしまいましたが、昨年出版された加藤幹朗さんの『アニメーションの映画学』(臨川書店)、大野真さんの『深読み映画論』(春風社)で、それぞれ「秒速5センチメートル」(を含む僕の作品)について一章を割いて論じてくださっています。ご興味のある方はぜひ。
■以上。仕事に戻ります。

2009/11/23
カエデその後 ■前回の更新から気づいたら三ヵ月も間が! 緑に萌えていたお隣のカエデの葉もいつのまにか紅葉が始まっていました。消息をご心配いただくメールもいくつかいただいてしまいましたが、元気にやっています。
■何をやっているかといえばひたすら新作制作をやっているわけですが、しかしまだ何かお知らせできる段階にはありません。年内にはわずかでも具体的な情報を掲載できればとは思っているのですが……出来なかったらごめんなさい、出来るように頑張ります。とにかく、「秒速5センチメートル」の時のメインスタッフ中心に、スタッフ一同元気に制作に励んでいます。
■思えば、猫のサユリが部屋にいた頃はいつでもなにがしか書くことがあったような気がします。サユリを実家に託した今年の夏は、それでも何か生き物の気配が欲しくて、部屋の窓のすぐ外に大きな巣を張ったジョロウグモを自分で飼っているつもりになっていました(笑)。ジョロウグモ特有の三重になった複雑で大きな巣は、強風や大雨がやってくると時折崩れてしまってそのたびに気を揉みましたが、翌朝にはいつでもきちんと修復されているのです。その中心に堂々と座り込んでいる雌は食事のごとにすくすくと大きくなり、膨らんだ腹部の模様は秋が深まるにつれてその赤みを鮮やかに増していくのでした。
■そのジョロウグモも冬の訪れの中で姿を消してしまい、今では巣も跡形もありません。冬には冬の美しさや楽しみもありますが、昆虫の姿が減るのは寂しいですね。
■虫ギライの方には申し訳のない更新でした(笑)。せめて蜘蛛の写真は載せないでおきます。

2009/08/21
カエデ ■前回の更新からずいぶん間が空いてしまいました。このところはずっと新作制作のための仕事だけをやっています。生活のリズムも滅茶苦茶で、眠っていても鉛筆で何かを描いている夢を良く見ます。他の物事を上手く考えることが出来ず、いただくメールのご返答もほとんど出来ていません。不義理をしてしまっている方々、ごめんなさい。
■新しい部屋に越してきてから三ヵ月が経ちます。新宿御苑という大きな公園のすぐ近くにある部屋なのですが、そのせいか近所では驚くくらいたくさんの昆虫を見かけます。各種の蝶やトンボはもちろん、コガネムシやゾウムシ、クワガタやカミキリムシやカマキリやクモ。一度などは狸が太い電線の上を歩いている姿を見かけて目を疑いました。きっと普段は御苑に住んでいて、食料を入手するために時々外まで来るのでしょうね。そういうものたちを見かけるたびに楽しい気持ちになります。
■ちなみに新宿御苑というのは環境省所管の国民公園で、入るには入場料が必要です(大人二百円)。しかし有料なだけに平日の午前中などはとても空いて、植生もバラエティ豊かなので個人的には明治神宮や代々木公園なんかよりも楽しめます。きっと桜の時期は混み合うのでしょうけど、それ以外の時期に散歩をするにはおすすめの場所です。
■本当は新作内容についてのお知らせをしたいのですが、まだまだそういう段階には遠いので、新宿御苑の宣伝になってしまいました。写真は部屋から見えるお隣のカエデの葉です。紅葉の時期が楽しみ。


2009/05/31
引っ越しました ■東京に引っ越してきました。また新宿です。以前は自宅=制作スタジオだったのですが、現在とりかかっている新作からは外にスタジオを設けてそこに通います。
■この数日間で最低限の家電と家具と台所用品を買い揃え、ようやく息をついたところです。新しい街に覚える高揚もありますが、それにしてもまた引っ越しかと少々うんざりと思ったりもします。自分は去年から今年にかけて何回住み家を変えただろう。そしてこれから何度また引っ越して、そのたびにどれだけの時間とお金をかけていくんだろう。好きで勝手にやっていることではあるけれど、そういうことを考えるとちょっと疲れます。
■猫のサユリは長野の実家に残してきました。まだ一緒に住むことを諦めたわけではないけれど、今のところ長野にいたほうがサユリが幸せそうなのです。でも時間を作って早く会いにいきたいなあ。
■新作については、まだ具体的にお知らせできる段階ではありません。でもとにかく、正しい場所を掘っているという確信のようなものはあります。気長に楽しみにしていてください。
■帰国から一ヶ月以上が経ちます。ですが新しい部屋から駅に向かって手ぶらで街を歩き、店に入って夕食を一人で食べているときなどに、ああ、僕は日本に帰ってきてまた仕事を始めているんだな、としみじみと実感します。これからやってくる梅雨も夏も楽しみです。


2009/04/28
猫のサユリ ■先日帰国しました。日本を離れていたのはたった一年とすこしですが、今は見るもの食べるものがすべて美しくて美味しくて、街を歩いているだけでとても楽しいです。
■実家に帰って猫のサユリとも再会しました。渡航中、いちばん寂しいのは猫のサユリに会えないことだったのです。ですから実家に向かうローカル列車の中では、もうすぐサユリと会えることに緊張していました。人間にとっては一年でも、猫にとっては四、五年です。もし忘れられていたりしたらどうしよう、と。
■しかし実際に、サユリは僕のことを忘れちゃっていたみたいなのです。初見で逃げられて、抱こうとしたら引っかかれてしまいました。数日一緒にいたら「あれ? 知ってる人かも?」的な顔をしてもらえるようにはなりましたが、未だ以前のような親密な関係は取り戻すことが出来ていません。両親にはすっかり慣れており、サユリ自身は幸せそうに暮らしているのが救いです。
■想像するに、サユリにとって僕との別れは辛すぎて、「忘れなくちゃ、忘れなくちゃ」と努力しているうちに本当に忘れちゃったんだと思います。たぶん。猫だし。
■この出来事はそれなりにショックで、僕は風邪をひいてしばらく寝込んでしまいました。たった一年でも失われてしまう気持ちだってあるのだということを、サユリに教えてもらったような気がします。放っておいてごめんなさいサユリ。
■帰国のご報告が猫のことばかりですみません。しかしそれほどシリアスな出来事でもないので、心配なさらないでくださいね。今では風邪も治って元気です。サユリはもちろん僕以上に元気です。写真は、無理矢理抱き寄せて撮った写真です。なんか表情がカタイなーやっぱり……。


2009/03/28
ロンドン ■昨日、ロンドンを発ちました。ヒースロー空港からオリンピック・エアラインズに乗って、今はギリシャの島に来ています。ここにすこしだけ滞在してから日本に帰ろうと思っています。
■写真は住んでいた部屋から見えたロンドンの早朝です。空に見える幾筋もの雲は飛行機雲です。いくつかのハブ空港が周囲にあるため、ロンドンの空は途切れることなく飛行機が飛び交う忙しい空です。あの街で巡りあったたくさんの人たちのおかげで、一年とすこしの滞在は思い出深いものでした。それでも、フリーのニュースペーパーが座席に散乱する古くて狭い地下鉄とか、いつでも混み合ったカフェとかパブとか、街中に誇らしげに並ぶ百年以上も昔の建築群とか、美しい街並みを楽しげに歩くお洒落なロンドナーとか、そういうものたちからようやく離れることが出来たのだと思うと、今は心の底からほっとしています。
■ロンドンに来たばかりの頃に買った英訳版の村上春樹の『The Elephant Vanishes(象の消滅)』、その中の『A slow boat to China』の一節に、中国人の女の子が呟く「This was never any place I was meant to be.」というラインがあります。オリジナル版では確か、「そもそもここは私のいるべき場所じゃないのよ」とか、そんな文章でした。遠くから来た人たちばかりが集まり幾つもの外国語が溢れるロンドンでは、僕自身も外国人のひとりであり、それはとても自由で素敵な感覚でした。それでも、上に引用したような呟きが常に心のどこかにあったような気がします。
■かといって、それでは東京なり故郷の長野なりが自分の「いるべき場所」だと思えた瞬間だって、考えてみれば一度だってないのです。海の匂いのするこの島でも、雪の舞うフィンランドでも、複雑な歴史の覗くイスタンブールでも。だからせめて、暫定的にであっても、「自分のやるべきこと」は見えるようにしておきたいと、そう思います。
■とりとめもなく書いてしまいました。今はとにかく日本の食事が恋しいです。松屋のカレー食べたいなー……。


2009/02/15
大英博物館 ■更新が二ヶ月近く空いてしまいました。特にご報告できる出来事もない淡々とした日々なのですが、「生きていますか?」的なメールをいくつかいただいてしまいました。生きています、変わらずに元気です。ご心配くださった方、ありがとうございます。
■円高の影響で、イギリスでの物価が数カ月前よりもずいぶん安く感じられるようになりました。そんなこともあり、年末にMacBook AirのSSDモデルを衝動買いしてしまいました。これが、想像していたよりもずっといいのです。文庫本よりも薄いので、数日旅行に出るときもただ街中に出るときもカバンに気軽に入れてしまえますし、性能も申し分なく、ちょっと驚くくらい速い。気軽に扱いすぎて既に傷だらけですが、今まで手にしたコンピュータの中で一番気持ちの良い機種かもしれません。
■先日、シルク・ドゥ・ソレイユ『キダム』を観てきました。スキッピング・ロープ・アーティストの田口師永さんが、せっかくお互いロンドンにいるのだからということで声をかけてくださったのです。素晴らしかったです。シルク・ドゥ・ソレイユを観たのは初めてでしたが、驚きました。舞台の上だけまるで重力が何分の一かになっているようでした。
■さて、まだ日付は決めていないのですが、そろそろ帰国の準備をしなければという気持ちになっています。ロンドンのことを特別に好きになっていたわけでもないのですが、もうあまり長くは居ることが出来ないと思うとやや去りがたくも思います。何度も通った大英博物館にも、先週になって初めてカメラを持っていきました。ユダヤ・キリスト教以前の多様な神々のカタチを眺めていると、不思議と子供の頃のことを思い出すような懐かしい気持ちになります。


2008/12/28
合唱 ■今年もおしまいですね。とはいえイギリスでは年末が日本ほど大きなイベントではないので、年の瀬とはいっても特別な感じはあまりありません。普通に暮らしてます。
■今月18日に「James Allen's Girls' School」にて行った特別講演のご報告です。左の写真は、「秒速5センチメートル」上映前に日本語クラスの女の子たちが主題歌「One more time, One more chance」を歌ってくれた時の様子です。日本語の先生の生キーボード演奏にのせて、とても綺麗な歌声を聞かせてくれました。これが今回のイベントのハイライトだったんじゃないか、というくらい感動しました(笑)。もちろん日本語で歌ってくれたのですが、「One more time...」の歌詞の箇所になると急に自信たっぷりの発音になるところがとても可愛らしかったです(笑)。皆とても素敵でした。
挨拶 学校のシアター 講演の様子
(1) (2) (3)
生徒さんも参加 サイン会
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(1)舞台挨拶の様子。真ん中が僕です。今回も引き続き通訳にティムくんの助けをお願いしました(写真右)。ティムくんはプロテスタントの伝道師を目指しながら、マジシャンでもあり日系のIT会社にも勤め更にバイリンガル(日本語は関西弁)という面白い青年です。写真左の大きい人はたまたま遊びに来ていた(?)僕たちのプロデューサーです。
(2)とても立派なシアターでした。普段は学校の舞台演劇などに使われているそうです。ちなみに「秒速〜」は英語字幕版での上映でした。
(3)「秒速〜」やその他の僕の短編映像を例に取り、ロケハン、絵コンテから始まってアニメーションがどのように作られていくかを解説させていただきました。
(4)講演の最後には、生徒さんにも参加してもらっての制作実演も行いました。初めて触れるタブレットで、とても一生懸命に楽しそうに絵を描いてくれました。
(5)講演終了後のサイン会。中には海外版の僕のDVDを持ってきてくださった方も。僕のイベントに来てくださる方々は男性がとても多いのですが(98%くらい男性…)、今回は女の子ばかりで(女子校だから当たり前なのですが)、慣れないことにちょっと焦りました。もう二度とこんなことないだろうなー。

■年が明けたら、日本を出発してから一年が経つことになります。何かの変化を期待していたわけではないのですが、結局のところやりたいことも大切なことも、驚くくらいなにも変わらなかったと、そう思います。どこに行っても人は当たり前に生きているということを実感できたことは良かったかもしれない。もう少しだけ、こちらにいようと思います。


2008/12/01
ご近所 ■今年もあと一ヶ月となり、ロンドンの街も日に日に寒くなっています。この時期になると東京も夜はずいぶん冷え込むと思いますが、ロンドンは日中も夜も関係なく同じようにずーっと寒いのです。冬を乗り切るために、分厚いセーターとコートを買いました。それでも寒い。
■今月18日にロンドンの女子校「James Allen's Girls' School」にて特別講演をさせていただくのですが、先日は学校の見学にお邪魔させていただきました。あたりまえですが校内は制服姿の女の子ばかりで、自分がいかにも場違いな気がして学食でランチを食べるだけでずいぶん緊張してしまいました。日本語の授業も覗いてきました。お若い日本人の方が先生をやっておられ(彼が今回のイベントを企画してくださったのです)、生徒さんは4年間日本語を勉強しているという12年生(高校3年生)。英語を母語とする学生さんには日本語は難しいのではないかと僕は勝手に思いこんでいたのですが、漢字の読み書きまでこなす彼らの学力にはちょっと驚いてしまいました。一緒に漢字テストも受けたのですが、「忙しい」と書くべき答えを僕はつい「急がしい」と書いてしまい(なんて恥ずかしいのだろう…)、しかし隣の席の女の子はきちんと正解していました。ははは。笑いごとじゃないか。
■日本語の文法授業も新鮮でした。中学の頃に動詞の活用の一部として習った可能動詞(動ける、等)を、授業ではポテンシャル・フォーム(・オブ・ヴァーブ)として教えていました。英語では同様の機能はモーダル・ヴァーブ(can等)に集約されていますから、文法用語の違いが端的に僕たちの言語構造の違いを表しています。それにしても動詞の活用だけを見ても、日本語は(英語と比べると)ヤヤコシイですよね。
■話は変わって、ときどき自分についての可笑しな噂を聞いたりします。「実は今は海外ではなく熱海に住んでいるらしい」とか、「ロンドンで結婚したらしい」とか(笑)。面白いなあ、と思います。ちなみにどちらも事実ではありません、もちろん。


2008/10/13
ご近所 ■すっかり秋になりました。ロンドンの街も枯れ葉の匂いに包まれています。
■実はまた引っ越しました。ロンドンに来て3件目の部屋です(笑)。前回の部屋のミニマムの契約期間も切れたし、違うエリアにも住んでみたいと思い立ち、わりと短期間に決めてしまいました。写真は新しい部屋の窓から見える景色です。遠くに見える高層ビル群は、テムズ川沿いのウォーターフロント再開発地区です。今度のエリアは、前の静かなレジデンシャルエリアとうって変わり、夜遅くまで若い人たちが飲んでいるような賑やかな場所です。といっても、生活自体は変わらずに単調な日々です。
New Balance Sneaker ■ロンドンに長く住む友人が引っ越しを手伝ってくれたのですが、彼はスニーカーのプロデュースもしており、ニューバランスの新作を一足プレゼントしてくれました。左の写真がいただいたスニーカーです。ちょっと驚くくらい履きやすくて、しかしなんだかもったいなくて少しずつ履いて楽しんでいます。こちらのサイト(http://www.beinghunted.com/)に詳しい情報が載っています。日本からはこちらの店舗から購入できるようです。
mita sneakers / atmos tokyo

■街中では少しずつクリスマスの飾り付けが始まっています。それはきっと日本も同じですね。日が短くなるにつれて、部屋で過ごす時間が長くなってきています。古本屋で買い貯めた本を読むのが楽しいのです。それから、少しずつ新作の準備をしています。アニメーションとしてお見せできるのはまだずっと先になってしまうと思いますが、今まで自分が作ったものの中でいちばん大きなものになると思います。気長に楽しみにしていていただけると嬉しいです。


2008/08/24
ご近所 ■今回も久しぶりの更新です。変わらずの毎日です。学校に行って、博物館を覗いたり公園を散歩したりして、食事を作って食べて、本を読んだりDVDを観たり音楽を聴いたりして、夜はあまり遅くならない時間に寝ています。8月も終わりに近づき、日がすこしずつ短く、夜がすこしずつ長くなっていきます。
■普段は写真もほとんど撮っていないのですが、今日は久しぶりにカメラを持って散歩に出てみました。そうでもしないと近況でご報告する材料もないのです(笑)。
ねこ ねこアップ 駐車場の遊園地
(1) (2) (3)
移動式観覧車 教会 ハンバーガー
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(1)ロンドンは圧倒的に犬派が多いようですが(晴れた日に公園に行くとあらゆる種類の犬がいます!)、ちゃんと猫もいます。彼は近所でよく見かける大きな飼い猫。
(2)彼はものすごく無防備で、ちょっと撫でてあげるとすぐにこういうポーズをとってしまいます。ああ、サユリは元気なかあ。今でも週に1度くらいサユリを夢に見ます。
(3)公園脇のだだっ広い駐車場が、突然に遊園地になっていました。短期間だけオープンの移動遊園地ですね。この日の午前中は雨が降っていたので、残念ながらお客さんはほとんどいませんでした。同日にノッティング・ヒルで開催されている有名なフェスティバルに比べるとあまりに寂しい状況です。
(4)すごく華奢に見える観覧車です。ちょっと乗りたくないな(笑)。土台が大きなトラックなのです。
(5)エリアにもよりますが、うちの近所にはちょっとびっくりするくらいたくさん教会があります。日曜日は賛美歌なんかが聞こえてきます。こういうコミュニティがちゃんと機能しているんですね。
(6)昼食は出店で買ったハンバーガー。リンゴを囓りながらやる気のなさそうに肉を焼く店主でしたが、美味しかったです。

■高校卒業後に東京に出たときに、街と風景を好きになれるまでに3年くらいかかったような覚えがあります。そういうことにあっという間に慣れてしまえる人もいるのでしょうが、僕はすごく時間がかかるほうだと思います。しかし今日、近所をぶらぶらと歩きながら、ここで暮らしはじめて半年が経ち、ようやくすこしずつ体の力が抜けはじめているのかもしれない、という気持ちになりました。電線のまったくない空や聞き慣れない救急車の音、聴き取れない言葉や異なる貨幣、そういうもの対していちいち感じていた緊張が、すこし和らいできたような気がします。
■ロンドンに完全に慣れる前に日本に帰らなければいけないんだろうなと思うと、ちょっともったいないような気もします。でもやっぱり東京でスタッフと一緒にアニメーションを作りたいので。まだちょっと先の話ですが。


2008/07/11
ロンドン、シティあたり ■前回の近況報告からずいぶん時間が経ってしまい、消息を心配してくださるメールもいくつかいただいてしまいました。元気にやっています。ロンドンはとても涼しい夏です。毎日ただ学校に通って、パブやチャイナタウンで友人とあるいは一人で昼食を食べて、天気の良い日はジョギングをして、三日に一度はスーパーに行って食材を買い、夕食を作って食べ、夜の十二時頃には眠る、という生活を続けています。東京では夜の十二時でも気が向いたら飲みに行くというような生活だったので、それから比べるとわりと静かな日々です。
■上の写真は、近所の丘から見たCity(ロンドンの金融街)周辺です。このあたりはロンドンでは珍しく、近代高層建築が立ち並ぶ地域です。右の方にはセント・ポール大聖堂も見えています。遠くから見るだけで行ったことはないんですが。
■先日、といってももう一ヶ月近くも前のことになりますが、ロンドンでの「秒速5センチメートル」上映イベントは盛況のうちに終了しました。たくさんのイギリス人や、イギリスで暮らす外国人の方々が来てくださり、楽しい時間でした。クラスメート(という存在もこの歳には懐かしいんですが)が撮ってくれた写真を載せておきます。
BFI 上映会場 トークイベント
(1) (2) (3)
トークイベント サイン会 サイン会
(4) (5) (6)
(1)会場となったテムズ川沿いにあるBFI(the British Film Institute:英国映画協会)の建物。当日道に迷っていたら、イギリス人のファンの方に声をかけられて道案内していただきました(笑)。
(2)上映会場です。
(3)上映後のトークイベントの様子。大きな人がBFIの偉い人のジャスティンで、もう一人は通訳をやってくれたティムくんです。
(4)トークイベントでは日本語で喋りました、もちろん。英語での質疑応答なんて不可能です……
(5)サイン会の様子。たくさんの方々が並んでくださいました。日本でのイベントに比べると、女性比率がちょっとだけ高めだったかも。嬉しいです。
(6)ロンドン在住の日本人の方々もいらしてくださいました。


2008/04/22
このへんに住んでます ■四月も終わりに近づき、ロンドンにもようやく暖かな日が増えてきました。朝晩にはコートとマフラー姿の人もまだ多く見かけますが、緑の匂いもそこかしらに満ちつつあり、日が沈む時間もすっかり遅くなって、なんだかこれからの季節への期待が高まります。天気が良い昼間には、時々クラスメイトとテムズ川脇の公園でビールを飲んだりしています。
■写真は現在の僕の住居付近です。こういう建物の中の、小さな一室に住んでいます。ビクトリア建築が並ぶレジデンシャルエリアで、とても静かな場所です。深夜にはオーバーグラウンドの貨物列車の音が時々、微かに聞こえてきます。
■このところしばらく、日本からの来客が続いていました。ある人はHDDを持って、ある人は色校を持って、ある人はワインあるいは日本酒を持って、ある人はお茶漬けをお土産に、ある人は小さな鯉のぼりを持ってロンドンにやってきて、それぞれの仕事や観光をすませ、一緒に食事をしてあるいはお酒を飲んで、皆ばたばたと帰って行きました。僕はわりと遠い場所に来たようなつもりになっていたけれど、実はまったくそんなことはなかったんじゃないか、なんて思ってしまいます。
■minoriから公開された『ef - a latter tale.』のデモムービーについて。嬉しいことに、お褒めのお言葉をたくさんいただきました。minoriの映像について褒めていただくたびに、実はいつもすこし申し訳ない気持ちになります。僕は監督に過ぎないのであって、実際に映像制作を行っているのはそれぞれの専門スタッフだからです。例えば、3DCGを使ったカメラワークは、とりもなおさず3Dアニメーション監督のtsukune.さんのお力です。それとマッチングしたキャラクターの作画は作画監督のsataさんの力量ですし、緻密な背景美術は美術監督のゆうろさんのお仕事です。では監督は何をやったのかと言うと、自分でも「何もやっていないような気がする」というくらい(苦笑)、僕の作業量は彼らに比べると圧倒的に少ないのです。(いちおう書いておくと、最初の絵コンテと最後の色彩設計・コンポジットをやっています。)
■というふうに、監督への賞賛は実はスタッフにこそ相応しい場合がとてもたくさんあります。『秒速5センチメートル』などの僕のオリジナル作品でもそれは同じです。反面、上手くいっていない箇所に関しては、それはやっぱり100パーセント監督のせいなのですよね。コントロールすべきところを出来なかった、という意味で。ですから、苦言・クレームの宛先はこちらでOKです(笑)。
■4月25日に講談社から発売される美術画集『空の記憶』には、美術スタッフのインタビューもたくさん収録されているようです(こちらはminori作品とは関係ありません。念のため)。なかなか表面からは見えない、個々のスタッフの苦労や成果が読み取れるかもしれませんね。僕は怖いので読んでいないけど(笑)。「画集」という体裁に関しては、「プリントされた静止画でじっくり観賞されることを想定して描いているわけじゃないんだから、ちょっと困るなあ」という気持ちもあるんですが、デジタルで作りたい、描きたいという方にとっては特に参考になることも含まれているのではないかと思います。ご興味のある方はお手にとってみてください。


2008/03/20
■日本の友人からはそろそろ桜の開花の知らせを聞くようになりました。でも、ロンドンはまだまだ冬の空気です。雨が降ったり止んだり、冷たい風が吹きすさんだりしています。それでも時々は青空がのぞくこともあり、そういう時の街は夢のように美しくて、それはそれで現実感がないように見えます。
■日本を発ってから二ヶ月、ロンドンで暮らしはじめて一ヶ月と少しが経ちました。地下鉄やバスや食事や語学学校やスーパーでの買い物や、自分が外国人であるということについて、少しずつ慣れてきたように思います。
■実は先日、早くも引っ越しました。寮の契約期間が一度切れるのをきっかけに、どうせならばきちんと生活の足場を作りたくて、二週間くらいかけてフラットを探しました。ピカデリーサーカスを新宿あたりだと仮定すると(笑 ずいぶん雰囲気は違うけど)、西荻窪くらいの距離感にある駅が今の部屋の最寄りです。近くにはとても大きな公園があります。食器やベッドシーツや新しい下着類を買いそろえて、冷蔵庫にはビールを入れて、インターネットも契約して(日本に比べるととても遅いのですが)、オックスフォードサーカス近くのアップルストアでプリンタやシネマディスプレイを買って、日本から持ってきたスーツケースは中身を出して部屋の奥にしまいました。これでとにかく、すこしは落ちついて周りを見わたせるようになるかなと思っています。
■それから。アーサー・C・クラークが亡くなったのですね。いつかはそういう日が来るというのは分かるのですが、でもとても残念です。僕は中学生の時にテレビの深夜放送でたまたま『2001年』を観て、そこで描かれていることの意味をどうしても理解したくて、クラークの小説版を何度も読み返しました。『太陽系最後の日』や『幼年期の終わり』や『都市と星』や『宇宙のランデヴー』、そういった作品群を初めて読んだときの興奮は今でも覚えています。僕の「ほしのこえ」という作品の英語タイトルである「The voices of a distant star」は、クラークの『遙かなる地球の歌 The Songs of Distant Earth』からいただきました。そういえば「秒速5センチメートル」のロケハンで種子島に滞在していたときに、僕は毎晩寝る前に『都市と星』を読み直していました。砂漠に哀しくも雄々しくそびえるダイアスパーの塔。その姿は今でも強い憧憬の対象です。


2008/03/03
シリア国首都ダマスカス ■ああ、もう3月ですね。今はロンドンでなんとか生活を確立するだけでせいいっぱいになってしまっている日々です。ご報告が遅くなってしまいましたが、今回の近況は中東行脚、シリア編です。
■カタールの次に訪れたのが、シリア・アラブ共和国の首都ダマスカスです。ダマスカスは現存する世界最古の都市なのだそうです。1枚目の写真は滞在したホテルの窓からの眺めで、朝日を浴びて輝くカシオン山。カシオン山は旧約聖書の中でカインがアベルを殺した地、世界最初の殺人の舞台となった場所です。そういう場所が当たり前に生活の舞台になっています。僕はここで10人ほどの参加者に対してワークショップをさせていただきました。プロとして既に活躍なさっている方も多く、ヨルダンと同じく、彼らの熱意や技術に刺激を受ける毎日でした。
ウマイヤド・モスク スーク オールド・ダマスカスの中庭
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パルミラ神殿 ベドウィンのストーブ ワークショップ参加者
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(1)現存する最古のモスクである、ウマイヤド・モスク。異教徒の我々でも問題なく入れてくれます。パースペクティブの見本みたいな眺めですね。
(2)オールド・ダマスカスという旧市街の中にあるスーク(市場)・ハミディエ。数千年前の遺跡が現代建築と混在している、美しく活気に満ちた街でした。黒い天井にはまるで星のような小さな穴が無数に空いていて、しかしそれは全て銃痕なのです。
(3)旧市街の中にはこんな可愛らしい中庭を備えた家がたくさんありました。
(4)休日にパルミラ神殿にも行きました。世界遺産ですね。二千年近くも前の柱が「どうでもいいや」というかんじに無造作に放置されていて、遺跡のありがたみが日本とはだいぶ違うようでした。遺跡のすぐ脇で子供たちがサッカーをして遊んでいました。日々の生活の中でこの柱を眺めるというのは、どんな気分なのでしょうね。
(5)パルミラ神殿に行く途中の砂漠にぽつんと建っていた、ベドウィン(砂漠の住人)が経営するカフェの中の写真です。綺麗なストーブです。このあたりの砂漠には、時々雪も降るそうです。
(6)ワークショップの参加者の皆さん。実は期間中に僕の誕生日があり、ケーキとプレゼントで祝っていただきました。アラビア語のハッピーバースデートゥーユーを初めて聴きました。泣いてしまいそうなくらい、嬉しかったです。

■今回訪れた3カ国の中で、宗教的にはここシリアが最もリベラルな印象を受けました。政治も経済も食事も、それぞれの国に明確な差異がありました。いずれにせよどの国も日本とはだいぶ異なります。3カ国でトータル1ヶ月という短い滞在でしたが、僕にとってはとても長く貴重な時間でした。招いてくださった方々に心からお礼申し上げます。
■現在はロンドンにいますが、生活としては今までで一番ツライです(苦笑)。久しぶりに仕事を離れてみて、今までどれほど仕事に支えられてきたかを実感しています。余裕が出来たときに、また更新いたしますね。


2008/02/14
カタール国首都ドーハ ■現在僕はロンドンにいます。ですが、まずは中東行脚のご報告から。今回はカタール編です。
■ヨルダンの次の訪れたのが、カタール国の首都ドーハです。日本ではサッカーの「ドーハの悲劇」とかで有名(らしい)ですね。よく知らないけれど。中東諸国とひとくちに言っても、天然資源の有無で国のかたちは大きく異なります。ヨルダンは非産油国でしたが、カタールには豊富な石油や天然ガスがあり、面積・人口は小さくともたいへんに豊かな国です。ドーハでは不思議な形の高層ビルが一斉に建設中でした。僕はここではワークショップは行わず、制作デモンストレーションをさせていただきました。
カタール大学 カタール猫 カーネギー・メロン大学
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アラビア料理 レバノン料理 砂漠
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(1)カタール大学での講義(デモンストレーション)風景。大学が男女別学なので、講義も男女それぞれに対して行いました。カターリーの学生の男性たちはほとんどがムスリムの純白の衣装に身を包んでいました(女性の衣装は漆黒です)。礼儀正しく熱心な人たちです。
(2)カタール大学の食堂にはなぜか黒猫がいました。こちらに懐いてきて、とても可愛かったです。サユリは元気かなあ。
(3)こちらはカーネギー・メロン大学での講義風景。カタール政府がアメリカの大学をドーハに誘致していて、有名大学の分校がいくつか集まっているエリアがあるのです。ここは男女共学でしたが、熱心な女性の姿が目立ちました。
(4)運転手さんに教えてもらった地元の食堂での食事。フライドライスの中に、カレーのような味付けをした魚が埋まっていました。値段も安くてとても美味しかったです。
(5)こちらはレバノン料理店にて。同席していらっしゃるのはカーネギー・メロンの先生とコミックス・ウェーブ・フィルムのSさんと、今回通訳をしてくださった通訳のインド人女性です。この女性がとても楽しい方で、友達になりました。今度、ロンドンにいらっしゃるという彼女の姪御さんを紹介していただく予定です(笑)。
(6)休日に砂漠に行きました。秋田県ほどの面積しかない国なので、首都から車で40分ほどでいちめんの砂漠(!)なのです。砂漠からは海を挟んで、対岸にサウジアラビアを望むことも出来ました。サウジはメッカを擁する、カタール以上に厳格なイスラム国家ですね。

■同じアラブ諸国とはいえ、カタールはヨルダンとは(シリアとも)様々なことが異なる国でした。周囲は昼夜を問わずどこもが工事中で、まさにいま街のかたちを作りつつある新しい国なのです。5年後に訪れたとしたら、まるで違う風景を目にすることが出来るのかもしれません。


2008/02/01
■いま、僕はカタール国の首都ドーハにいますが、中東での近況をもっと書いてほしいとのメールをいただきましたので、まずはヨルダンのご報告です。でもヨルダンでの日々については在ヨルダン日本大使館のHPがかなり詳しくフォローしてくれていますので、気になる方はそちらもご参照くださいね。
死海 ペトラ遺跡 ペトラ猫
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アラビア料理 ヒジャーズ鉄道 ワークショップ参加者
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(1)休日に死海に行きました。アンマン市内から車で50分程度です。アンマンは標高800m、死海はなんとマイナス400mで、1400mもの高低差を下るわけです。真冬にもかかわらず、標高のためかわりと暖かい場所です。対岸に見えるのはパレスチナです。ヨルダンはいわゆるパレスチナ難民を大量に受け入れているわけですが、パレスチナ出身の僕と同じ歳のオジサンが「難民キャンプでの子ども時代は楽しかったなー」と嬉しそうに述懐していたのが印象的でした。
(2)世界遺産としても有名なペトラ遺跡です。いかにもツールスティックですけれど、赤い谷間を通り抜けると見えてくる神殿群はやはり非常に美しかったです。ラクダとロバにも乗りました。ロバ可愛かったなー。ロバ飼いたいです。住宅事情が許せば。
(3)ペトラの入り口、エル・カズネ宝物殿の正面売店で飼われていた猫です。預言者ムハンマドが猫好きだったとかで(?)、イスラム国家では猫は大切にされているそうです。サユリは元気かなあ。
(4)食事はとても美味しいです。前菜では様々な野菜や豆のペーストをパンに塗って食べるのですが、日本で食べる野菜よりも味がくっきりと強いです。毎回の食事が楽しみでした。
(5)アンマンと、ヨルダン南端の港町アカバを結ぶ貨物列車、ヒジャーズ鉄道です。「新海さんレール好きでしょう」とかいうことで連れていっていただきました。土漠の上をまっすぐに線路が延びています。貨物に紛れ込んで海外を目指す子供とかいないのかなあ、などと妄想しながら眺めていました。
(6)ワークショップに参加してくれた皆さんです。皆とても熱心で、教えることよりもむしろ教えられることが多く、刺激的な日々でした。最終的にはそれぞれが1カットのアニメーションを仕上げてくれました。文化の大きく異なるイスラム教徒の人たちとの会話は、中東滞在中のなによりの楽しみになっています。児童館のようなところで小さな子供たちとも話しましたが、たくさんの人たちが熱心に、ちょっと胸に迫るくらい一生懸命に、日本製の漫画やアニメを見てくれています。イスラムのヒジャーブにきっちりと身を包んだ女の子たちが、画用紙やflashに何十枚も日本的な「可愛い」ファッションのイラストを描いています。そういう姿を見ていると、末席ながらも日本のコンテンツカルチャーに関わることが出来ていることを、とても誇らしく思えます。

■ヨルダンで僕の通訳(日本語からアラビア語)をしてくれていたトライリンガルの大学生(!)の男の子もムスリムで、彼は仕事(通訳)以外の時間は僕に英語を教えてくれていました。敬虔なムスリムの彼に、「好きな女の子はいないのか」と外国人的な質問をしつこくして照れる姿を見ることも僕の余暇の楽しみでした(笑)。コーランを諳んじてくれたシリアスな表情と、あるアニメの主題歌を口ずさんでくれた楽しそうな表情の、そのふたつが同居した不思議な魅力を持った青年でした。


2008/01/20
ヨルダン首都アンマン ■ヨルダン・ハシミテ王国の首都アンマンにて、デジタル・アニメーション制作のワークショップを行っています。在ヨルダン日本大使館のHPでワークショップの内容等をレポートしていただいていますね。
■まだあまり観光は出来ていないのですが(死海には行きました!)、街並みの美しさに息をのんでます。山肌いちめんを石造りの家々が覆っていて、それらがくっきりとした日差しを受けてきらきらと輝いています。物価も手頃で食事もたいへんに美味しく、なにより人々はとても親切で、仕事で来たはずなのにとても楽しい思いをしています。

2008/01/14
猫のサユリ ■まだ日本にいます。でも、もう間もなく出発します。
■猫のサユリを実家に預けた後、東京に戻ってずっと渡航の準備をしていました。部屋にサユリがいないのはどうにもおかしな感じです。ちょっとした物音をサユリの音と勘違いしてしまうし、朝目が覚めると顔に当たる毛布をサユリと間違えてしまいます。外出から戻りドアを開けてもサユリが飛び出てこないことを、一瞬心配してしまいます。
■でもサユリのほうは人間よりもずっと早く新しい環境に馴染みつつあるようで、実家からの便りを聞くとわりあいに元気そうです。写真は、僕が実家を発つ前に撮ったサユリです。長野に来てから10日ほどで、お腹を上にしてじゃれつくようになりました。
■さて、それではしばらくのあいだ行ってきます。次回はヨルダンから更新できるかと思います。皆さま、本年もよろしくお願い申し上げます。



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