BITTERSWEET FOOLS
(C) minori/MZC/原画:相田 裕/脚本:古我 望/音楽:TWOFIVE
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イメージイラスト
「BITTERSWEET FOOLS」について:
新進気鋭のPCゲームメーカーminoriブランドの第一段ゲーム、Windows用のビジュアルノベル「BITTERSWEET FOOLS」のオープニングムービーと店頭用デモムービーの制作を行いました。
制作期間は短めでしたが、内容についてはほぼ完全に自由にやらせていただくことができました。minoriさんのご厚意により、私のページではオープニングのメイキングを紹介させていただきます。
なお、このページではムービーのダウンロードは行っていません。秋葉原で配布される体験版などにはムービーも含まれているようですが、詳細はminoriのページをご覧下さい。
「BITTERSWEET FOOLS」は2001年8月31日発売予定です。

【メイキング】
静止画でのご紹介です。実際のアニメーションは、8月頃から店頭などでご覧いただけるようです。

フィレンツェ原画 実際の画面1
実際の画面2
実際の画面3
実際の画面4
【冒頭・街を見下ろす翼〜太陽】
オープニング冒頭、白い翼の下に街が広がり、カメラが上空にパンしていくシーンです。左のような縦長の手書きイラストをAfterEffectsにてスライドさせています(下左)。当初は街並みを3DCGで制作してみよう等とも考えましたが(下右)、それだけで締め切りが来てしまいそうだったので(笑)素直に手書きとしました。
Lightwaveで制作した白い羽は、オブジェクトのチープさをごまかす意味も含めて全て手作業でモーションブラーもどきのレタッチを施しています。
実は地上に落ちた雲の影も少しだけ動かしているのですが、これは効果が薄かったですね。無駄な手間だったかも。
AfterEffects AfterEffects

【登場人物のアニメーション】
ティ ふたりの歩き
動画中割 動画中割 登場キャラクターのアニメーションは、秒7コマ〜秒15コマで作画しています(総作画枚数は少なめですが)。動画用紙に鉛筆で中割した方が楽な場合(左)、タブレットで直接動画を描いた方が早い場合(右)など、作画方法はケースバイケースで使い分けました。

【風景アニメーション】
夜明け 教会
夜明けphotoshop 左は夜明けのアニメーション。画面奥の家並みから手前にかけて順に光があたっていきます。Photoshopで街並みを遠近別に4レイヤーに分けて作画し、さらにそれぞれのレイヤー専用に光のあたっている部分をオレンジのベタで用意し、AfterEffectsでベタのレイヤーを覆い焼きモードで時間差をつけてオーバーラップさせていくことで、表現を行っています。
右はLightwaveで制作した教会。グラディエントでシェーディングしています。背景の空の他、手前の空気の流れを手書きで表現しています。

【白い街並みとレーニエ】
レーニエという名の少女からカメラを引きつつ、白い街並み、青空という順で見せていくシーンです。曲が最も盛り上がる部分ですので、そのテンションを引き立てるアニメーションを目指しました。
レーニエのアニメーションは、上でも説明したように動画用紙に手書きで描いています。白い街並みはLightwaveでのアニメーション。両者をAfterEffectsで合成するわけですが、カメラワークを合わせるために板ポリゴンに貼りつけた少女のイラストを3Dの街並みの中に配置してあります(a)。ちなみに街並みのシェーディングはやはりグラディエント。確実に狙った色で陰影が付けられるグラディエントシェーダーは非常に重宝しています。
白と青の街並みの中にアクセントを添えるために、所々に花(b)や風に舞う花びら(c)を配置しました。花びらの方は、Commotionを使い1コマ1コマ手書きです(花びらは3Dでも良かったのですが、このテのアニメーションは手書きの方が確実で早い場合も多いのです)。
背景の空は2Dイラストです(d)。カメラの動きに合わせて、個々の雲もAfterEffectsでスライドさせています。
a)Lightwave (b)flower (c)Commotion (d)Lightwave

【ティの落とす涙】
オープニング終盤、ティという少女の落とす涙が石造りの建物を落下し、水たまりに波紋を広げるというシーンです。ティが顔を落とすところまでは手書きの2Dアニメーション、それ以降がLightwaveを使用した3Dアニメーションとなっています。
建物の壁面画像を貼りつけたボックスを映してカメラが移動するというシンプルな作り方ですが(c)、壁面のマッピング画像を工夫して違和感なく2D部分とマッチングするようにしています。
ボックスに貼りつけてある画像は縦8000pixel以上の1枚の縦長画像ですが、カメラの速度やパース変化をあらかじめ想定して、1枚絵の中でも場所によって描き方を変えてあります(a・b)。例えば、後半はカメラ移動が加速しますので、あらかじめモーションブラーがかかったような壁面にしてスピード感を強調しています(b)。この方法ですと、Lightwave上、あるいはAfterEffects上で機械的にモーションブラーをかけるよりも、より2D絵にマッチする表現が可能です。
さらにCommotionで集中線ライクな空気の流れを描き込み、AfterEffectsで落下する涙などを合成して完成です(d)。
a)mapping (b)mapping (c)Lightwave (d)AfterEffects

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