WEEKLY REPORT
2002年7月 & 8月
 

臨床教育研究所「虹」

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  8月30日(金)

   月刊『悠』対談
     秋山 仁さん
            (東海大学教育研究所教授、数学者)

   東海大学代々木校舎の秋山さんの研究室にて、対談を行いました。
   子どもたちが楽しい、やってみたいと思うことが一番大事、と信念を
   情熱的に語って下さり、所長の尾木とすっかり意気投合。

   対談後、秋山さんの数学教材の展示室に案内していただきました。
   小・中学校で習う公式・定理について、子どもたちに関心を持たせ、
   理解させる教具類を数年間かけて作ったという作品の宝庫、そこは
   “発明家の実験室”さながら。カラフルでユニークなかたち、素材の
   “教材”は、つい手にとってみたくなる。
   “これなら算数・数学が楽しくなるなぁ”
   子どもたちが目を輝かせてわくわく、夢中になる様子が目に浮かび
   ました。

      ※この対談は月刊『悠』10月号(ぎょうせい、定価610円)に
        掲載予定です

                                   (研究員)


   〜対談風景〜
  

         


      秋山さんが作られた
    〜教材の展示室にて説明を受ける所長〜
  

        

  

  


  8月19日(月)

    残暑お見舞申し上げます   

     夏休み、無事明けました。
     長らくご不便をおかけしましたが、本日(19日)より稼動しています。
     どうぞよろしく!

                          尾木 直樹


  8月8日(木)

   本日朝日新聞尾木の対談が掲載されています。

  *    *    *    *    *    *    *    *    *    *

    〜所長の尾木が2紙にコメントを発表しました。〜

     神戸新聞  8月6日付より

    【校長、生徒に「辞表」】 尼崎の市立中 卒業式めぐり迷走
     尼崎市立中学校の校長(五三)が今年春、同校三年生だった少年
     (一五)の卒業式出席をめぐるトラブルを収めるため、辞職を少年に
     約束し、同市教育長あての「辞表」を少年に渡していたことが分か
     った。校長はその後、市教育委員会に辞意を伝えたが、翻意を促
     されて撤回した。市教委は「経緯はどうあれ、生徒にこのような
     文書を渡すことは極めて不適切」としている。

      少年の進路第一に  教育評論家・尾木直樹さんの話

      「校長の行為はあまりに不可解。少年を卒業させてやろう
      と一生懸命だったと思うが、現場の先生らと役割分担す
      べきなのに、リーダーとしての一線を踏み越えてしまった
      のでは。一方、少年や父母の憤りは分かるが、校長の辞
      任で本当に少年の気持ちが晴れるのか。余計に傷を負う
      ことになると思う。一番大事なのは少年の進路のはず。
      感情にとらわれすぎずに両者が話し合うことが必要だろう」


  *    *    *    *    *    *    *    *    *    *

     新・教育の森 毎日新聞 8月5日付より

    【兵庫・高1自殺の背景は】
     3月、兵庫県の県立高校1年生の男子生徒(当時16歳)が自殺した。
     2学期の期末テストで級友のカンニングに協力したため、自宅謹慎
     の処分を受けた。そのストレスからたばこを吸ったのを教員に見つか
     り、再び無期限の謹慎処分。自殺はその9時間後のことだった。
     「先生に責められ、追いつめられていた」と家族は訴えるが、学校は
     「分からなかった」という。男子生徒が死を選ぶに至った経緯を追った。

      悲劇繰り返すな 
          元中学校教諭で教育評論家の尾木直樹さんは
      「生徒の喫煙を見つけたとき、学校側は最初の処分が逆効果
      だったとは思わなかったのか。 同じ処分を繰り返したこと
      が重大な問題に思える。今の高校生は昔と大きく違う。生徒
      の心をどう支えるかを真剣に考えないと、同じ悲劇を繰り返す
      危険性がある」 
と指摘する。

                                      (事務局)

  8月6日(火)

    臨床教育研究所「虹」 夏休みのお知らせ

           8月10日〜18日  です。

                           (事務局)


  7月30日(火)

   月刊『悠』対談 

      天野秀昭さん  
        (社会福祉法人世田谷ボランティア協会
          プレーパーク・チャイルドライン事業担当専門員


    「"教育"という価値は、好きではないんです。大人の側に"育てる"
    という意志があるから」――少年のような瞳と親しみやすい語り口
    の天野さんから飛び出した言葉にドキッとさせられる。

    ――遊びは自己決定が中心。子どもが自分のやりたいことをやって
    みて、成功したり失敗したりしていくなかで「生きている感覚」や
    「生きる力」を育てていくんです――

    対談前に世田谷プレーパークでみた風景がよみがえった。
    炎天下の東京。にぎやかな声や音に誘われ、涼しげな木立ちに
    歩をすすめると、そこは別世界。
    海水パンツ一枚で無心に斧を振り下ろし、廃材のスピーカーを「解体」
    する少年。焚き火の周りを楽しそうに走り回る女の子。「ウォーター
    スライダー」と称する遊具で次々と頭からプールに滑り降りる子どもたち。
    そこには「教育」という言葉はそぐわない。跳ね回る子どもたちの姿が
    生々しく、まぶしかった。 
 
      *この対談は月刊『悠』9月号に掲載予定です

                                       (研究員)
 
    
       <天野 秀昭さんと対談>


    
               ↑ 世田谷プレーパーク ↓
         


  7月29日(月)

   読売新聞(2002.7.19)に尾木のコメント掲載

    いじめ、学級崩壊に強く・・・
     〜鹿児島大(田中弘允学長)は、二〇〇四年度から教育学部
     教員養成課程の一部に、学部の四年と大学院の二年を加
     えた「六年一貫教育枠」を新設する方針を固めた。〜

    教育評論家の尾木直樹さんは
    「先駆的な試みだが、単に現場を長く見るだけならもったいない。
    実習体験をもとに大学院で研究を深める必要がある。今の教育
    現場に適応する人材育成ではなく、高所から現場を変えられる
    ような教師を育ててほしい」
と期待している

   *    *    *    *    *    *    *    *    *    *
    
    神奈川新聞(2002.6.21)に尾木のコメント掲載

    キレる子は家庭に要因
     〜初の全国調査(国立教育政策研究所)
           学校に甘い?の声も〜

      調査手法に問題  教育評論家の尾木直樹氏の話
     子どもが『キレる』のは現象としてとらえるべきなのに、人格
      の問題としてとらえて成育歴による原因で分類する調査手法
     自体に問題がある。76%が『家庭に要因』としているが、家
     庭環境に問題があっても、教師との間に信頼関係があれば、
     子どもは学校ではキレない。重要なのはキレた状況やきっかけ
     なのに、それについての分析がない。半数が学校で発生して
     い
事実を報告書に盛り込んでいないことも含め『身内に甘い
     分析』と言わざるを得ない。」
     

    *    *    *    *    *    *    *    *    *    *

      <お知らせ>
        尾木直樹のエッセイ を8ヶ月ぶりに更新しました。
        「“笑い”の健康家族」 どうぞご覧ください。

                                    (事務局)

  7月24日(水)

   この一週間の所長の動き・・・
   
     21日(日)〜22日(月)
      愛知サマーセミナーに行ってきました。
        会場の熱気に興奮し、感動した所長でした。

     22日(月)
      日本テレビ 「メディア・マガジン」 の収録がありました。
      放送日は7月27日(土)朝 10:30〜11:25です。
      どうぞご覧下さい!

     23日(火)
      フォーラム「これからのテレビ・中学生とともに考える」
       中学生と共に放送番組について考えるフォーラムに出席。
       中学生の主張の鋭さには驚くばかり。ぜひ、この放送も
       お見逃しなく!
      
     これらの詳細については後日、写真もつけて報告いたします。

                                     (事務局)

  7月18日(木)

   <教育基本法に反対する文化人記者会見>に出席

    「教育と文化を世界に開く会」が教育基本法改正反対を表明する
    記者会見を開きました。呼びかけ人は尾木 直樹の他 23名
    味岡尚子(全国PTA問題研究会)、石井小夜子(弁護士)、梅原猛
    (哲学者)、大岡信(詩人)、奥地圭子(東京シューレ)、川田龍平
    (人権アクティビストの会)、喜多明人(早稲田大学教授)、小森陽一
    (東京大学教授)、佐藤学(東京大学教授)、佐藤秀夫(日本大学
    教授)、瀬戸内寂聴(作家)、俵義文(子どもと教科書ネット21)、
    辻井喬(作家)、暉峻淑子(埼玉大学名誉教授)、中川明(弁護士)、
    中山千夏(作家)、なだいなだ(作家・精神科医)、西原博史(早稲
    田大学教授)、灰谷健次郎(作家)、藤田英典(東京大学教授、
    前教育改革国民会議委員)、増田れい子(エッセイスト)、牟田悌三
    (俳優)、毛利子来(小児科医) です。

     詳細の声明文はここをクリックしてください。

                                    尾木 直樹

  7月16日(火)

    週刊朝日 (2002.7.26号) より 尾木のコメント掲載

          文科省 初の「道徳」副読本
                  心のノートの評判


     〜「心のノート」をご存じだろうか。この春、全国の小・中学生全員
       に配られた文部科学省の道徳副読本だ。子どもたちの心の
       教育のために、7億3千万円もの予算をかけてつくられたこの
       本。評判はいったいどうなのか〜

     教育評論家の尾木直樹氏は・・・
      「内容的には、そんなに重大な問題があるとは思えません。
      ただ、心に関するものを権力の中枢が出すのはいかがな
      ものか。文科省は、これを教科書化しようという意思は持っ
      ていないと思うが、もっと慎重であるべきです。各市町村
      独自で、現場に密着したものをつくるのがいい。中央は、
      それを支援すればいい」


                                     (事務局)


 7月9日(火)

   <独り言>

     この2、3日の暑さ!
     早朝の犬の散歩時から背中に汗がにじみます。

     今、秋に出版予定の“学力問題を考える”(仮)本の執筆中です。
     改めて学力問題を振り返らざるを得ない毎日ですが、この論争、
     あまりにも政治的な色合いが濃くて辟易しています。学校5日制
     問題やこの6月、7月と急に強まってきた絶対評価反対ムードも
     一部メディアの手の平を返したような――というのも1年半前には
     大賛成しているのです――反対論には“不快感”さえ覚えます。
     理由を明言せず無責任極まりないですね。大新聞だけに残念です。

     最近の教育論はかつてのように身内だけの閉じた世界から、開か
     れた中でたたかわされるようになってきたのは大歓迎。しかし、
     どうも乱暴で粗雑でいけません。得たいの知れぬ“陰の力”による
     強引なミスリードが目立つように思います。
     もっと子どもの目線に立って、子どもの声を聴きながら、優しい気持
     ちで議論できれば――と願うのは私だけでしょうか。
                       
                        ―珍しくグチってしまいました―
                          2002.7.8 尾木 直樹

  
  7月3日(水)
       暑中お見舞申し上げます  

      W杯に燃えた1ヵ月が終ったと思いきや、今度は焼きつくような
      夏本番。前線の気まぐれで天候も不順。皆様体調をくずされぬ
      ようにどうぞご自愛下さい。

      「虹」研究所は相変わらずの目まぐるしさですが、一つ一つの
      出来事と一人ひとりの出会いに心をこめて向き合っていきたい
      と考えております。 よろしくお願いします。

                                   尾木 直樹

      P.S. 
       「教基法」見直しの動向に対して警戒心を持って注視しています。




    本日、多くの方々にご覧いただいております 「テレビ寺子屋」
    の放送スケジュールを更新しました。内容も合わせてどうぞクリック
    してみてください。



     女性セブン (2002/7/11号) より 尾木のコメント掲載

      イングランド代表チームのキャンプ地、兵庫県淡路島の津名町。
      ここで起きた「サイン剥奪騒動」についてコメントを出しました。

       「津名町教育委員会の姿勢は、安っぽい平等主義です。
       公明正大な抽選で外れた以上、サインをもらえなくても
       仕方ない。そういう挫折体験を教えるのも、重要な教育
       になります。
       今回の場合、一方的に取り上げるのではなく、“交流会
       に参加できなかった子にはどうしたらいい?”という問い
       かけをすべき。そうすれば、子供たちが自発的に“学校
       に飾ろう”となったかもしれません。最近は教育委員会も
       行政的になっているから、このような対応になってしまっ
       たのでしょう」

                                    (事務局)