病気詳細

以下はあくまで参考ですので、必ず医師の診断を受けるようにして下さい。
赤文字は注目点です。

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急性腎炎

一般に小児(6〜7歳)に多い。
血尿が出る、顔(上瞼など)の腫れ、尿量の減少、血圧の上昇、たんぱく尿、頭痛、微熱、だるさ、食欲不振、むくみ。
症状の激しさの割に治りやすい。但し、成人の場合は治癒率が低く慢性化しやすい。
上気道炎や扁桃炎など溶連菌感染後、1〜2週間ほどの潜伏期間の後に発症しやすい。
その他に腎臓周辺への放射線治療によって起こることもある。
腎炎の検査は、尿検査、血液検査、血圧測定、腎機能検査、腎生検などの精密検査を行う。
入院治療を行い、薬物療法(抗生物質、利尿剤等)、安静と保温、厳重な食事療法(塩分、たんぱく質、カリウム、水分の摂取量を制限する)により2〜3ヶ月ほどで治るが、初期対応を怠ると慢性化しやすい。念の為に治療後2年ぐらいは妊娠を避けたほうが良い。
風邪をひかないように注意し、塩分の取り過ぎにも注意。
内科、小児科。

急速進行性腎炎

急性腎炎と同じような症状が出る。(血尿、顔の腫れ、尿量の減少など)
短期間に進行し、急性腎不全慢性腎不全を引き起こす。
若い人ほど回復率が高いが、多くは発病後2年以内に死亡する。溶連菌感染後による発病では生存率が平均66%で、非溶連菌感染による発病では生存率が10%程度と著しく差がある。突発性のものは20〜50歳代の男性に多い。
入院治療で、薬物療法(ステロイド剤、利尿剤等)、または血液透析などを行う。
内科。

慢性腎炎

急性腎炎の発症から1年以上継続して高血圧や尿異常が続く場合や、発症に急性腎炎を伴わずに異常が1年以上続く場合をいう。
20〜40歳の特に男性に多く発病が見られ、10代前半の急性腎炎からの慢性化が多い。
血尿、たんぱく尿、高血圧、むくみを伴い、徐々に慢性腎不全に進む進行期と、正常なまま進行しない固定期に分けられる。
進行速度には個人差があるが、風邪による扁桃炎を繰り返すと急に悪化することがあるので注意
入院治療で症状の軽い時期には薬物療法(ステロイド剤、利尿剤等)と食事療法(塩分、たんぱく質制限)。症状の程度によって治療が違う。
特に冬季には体を冷やさないように注意する。(腎血流量が低下するのを避ける為)
内科。

ループス腎炎

20歳代の女性に多いが、原因ははっきりしない。
急性腎不全慢性腎不全の原因になることもある。
血尿、たんぱく尿、むくみ、発熱、関節痛、顔や手足に赤い斑点、手足のしびれ等。
食事療法は症状の程度による。
活動期にはステロイド剤や免疫抑制剤などを使用することもあるが、その時期には妊娠しない方が良い。
内科。

急性腎盂(じんう)腎炎

大腸菌の感染で起こることが多い為女性に多いが、高年齢になると男性の前立腺肥大によって引き起こされるケースも出てくる。
悪寒、高熱尿の白濁、腎部の痛み、血尿を伴なうこともある。
検尿による診断。エックス線撮影を行うこともある。
基本的には抗生物質の服用と安静で治るが、誘因がある場合はそちらを治療しないと再発を繰り返すおそれがある。
予防法は、急性膀胱炎に倣う。
妊娠時には尿管の筋緊張が低下し、膀胱から細菌が上行しやすくなるため定期的に検尿を行う必要がある。
内科、泌尿器科。

慢性腎盂腎炎

急性腎盂腎炎を繰り返すことにより、腎機能が低下するものと、始めから慢性、潜行性に経過するものがある。
急性腎盂腎炎と異なり、発熱は微熱程度で尿白濁も軽度だが、病状が進行すると腎不全になる。また、15〜70%の人が高血圧を伴う。
検尿による診断。エックス線撮影を行うこともある。
抗生物質の投与で1〜2ヶ月の継続的な治療が必要。手術の必要な場合もあり。
内科、泌尿器科。

間質性腎炎

腎臓の間質に病変があるものをいう。
急性は主に薬物中毒やアレルギーで起こり、たんぱく尿のみのものから急性腎不全を起こすこともある。
慢性はフェナセチンなどの鎮痛剤の長期服用に多く、服用中止で進行は遅くなる。
内科。

放射線性腎炎

腎臓周辺の悪性腫瘍に対して大量の放射線治療を行った場合は、半年から1年後に、急性、または慢性腎炎を起こすことがある。急性で高血圧の症状がある場合の死亡率は約50%と高い。
治療は急性、慢性腎炎に倣う。
内科。

急性膀胱炎

大腸菌が膀胱に侵入して起きる病気で、体の構造上から若い女性に多い。
特に、風邪や月経など体の抵抗力が落ちているときに発症しやすい。
症状は血尿、尿の濁り、頻尿、残尿感と排尿の終わり頃の下腹部の痛み
検査は検尿により尿を調べる。
外来治療による抗生物質の服用で2週間以内に回復。
予防には水分を多く取り尿量を増やし、尿意があるときに我慢しないこと。
また、アルコールは控え、下半身の冷えに注意
女性の場合は性交後、排尿してから眠るようにする。排便後のお尻の拭き方も気をつけたほうが良い。
泌尿器科。

慢性膀胱炎

急性膀胱炎とはまったく違う病気で30歳以上の女性に多い。
頻尿、排尿後の不快感、残尿感があるが、急性膀胱炎に比べて軽い。排尿痛が無く、ただ尿が濁っているだけの場合もある。
検尿の他に内視鏡を使った検査(尿道から入れて直接膀胱を見る)もありうる。
治療は、膀胱への硝酸銀液注入、尿道拡張など、外来治療で長くて2〜3ヶ月。
泌尿器科。

間質性膀胱炎

原因は不明。薬物中毒やアレルギーで起こる急性のものと、フェナセチンのような鎮痛剤の長期服用で起こる慢性のものがある。中年女性に多い。頻尿や排尿痛、血尿、尿の充満時の痛み。
薬物療法(ステロイド剤)による治療。
泌尿器科。

放射線性膀胱炎

下腹部に放射線治療(膀胱癌、子宮癌等の治療)を受けたことのある人は、放射線性膀胱炎になる可能性があり、この場合は血尿を伴う。
細菌感染が併発したら抗菌剤を投与する。出血が見られる場合には止血剤を投与する。
泌尿器科。

薬剤性膀胱炎

制癌剤や喘息治療剤等の服用によって生ずる薬剤性膀胱炎もある。
治療法は薬剤の使用を中止する。排尿痛などの症状が強い場合には、ステロイド剤を使用することもある。
泌尿器科。

結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石)

20〜50歳代の男性に多く、最近では腎結石、尿管結石がほとんどを占めているようです。
腎結石はそれほど痛みを感じないが、尿管結石では背中やわき腹から腰、下腹部にかけて激痛(腎仙痛)が走り、冷や汗、顔面蒼白、吐き気や血尿、排尿痛、頻尿、残尿感、尿閉を伴う。結石が膀胱付近にある場合でも、背中やわき腹に痛みが起こる。
腎盂腎炎を併発すると発熱も見られる。
検査は、尿検査、エックス線、超音波、CT 検査など。
治療は、体外から衝撃波を当てて石を砕く。この場合は外来治療でよく、無麻酔で行われる。大きな石の場合には手術が必要。結石の成分によっては薬物投与による溶解という手段もある。結石の直径が1センチ以下なら自然排石の可能性もある。
腎結石の場合、衝撃波による砕石で20万円、外科手術の場合は15万円ほど必要。保険が効く。膀胱から尿道へと結石部が下になるほど手術費は安いようです。
予防法としては、水分(ジュースは駄目)を多めに取ることと適度な運動、野菜を多く取り、アルカリ度の高い海藻類は予防に役立つ。動物性たんぱく質、カルシウム(牛乳、乳製品)、マグネシウム、シュウ酸(ほうれん草、たけのこ、ココア、チョコレート、紅茶など)を取り過ぎないようにする。ビタミンDを長期に渡り取りつづけた場合も結石の要因になりうる。
泌尿器科。

急性前立腺炎

男性の副生殖器である前立腺が、尿道内からの細菌侵入により炎症を起こす。
症状は排尿痛、頻尿、膿尿、残尿感、高熱が出ることもあり、よく膀胱炎と誤診される。
悪化すると、会陰部の重苦しい痛みや尿の出が悪くなる。
検尿、触診による検査。
抗生物質、あるいは点滴による治療で2週間から1ヶ月程度。
泌尿器科。

慢性前立腺炎

急性前立腺炎と症状はほぼ同じ。慢性化すると治療は困難になり、いつまでも陰部に不快感が残るようになる。
射精時の痛み(射精する時尿道部に激痛が走ったり会陰部(性器と肛門の間の部分)が痛む)や精液に血が混じったりすることもある。
検尿、触診による検査。
抗生物質の服用による治療で1ヶ月からそれ以上。
泌尿器科。

補足じゅげむさんの談話より

慢性前立腺炎もはじめの間は抗生剤による治療がなされますが、菌がいなくなれば、あとは対症療法とか漢方薬療法とか、精神安定剤とか温熱療法とか低周波針通電療法とかいろいろあります。
要するに、なかなか特効薬がない、治りにくいってことでしょうね。
気長に治療するしかないです。

前立腺肥大症

男性の生殖器の一部である前立腺が、高齢化と伴に肥大し、尿道を圧迫して排尿障害を起こす。
初期症状は、夜間頻尿、排尿困難(尿の出始めるのが遅い、排尿が終わるまでに時間がかかる等)、尿道の奥の不快感、重圧感等。血尿が出ることもある。
症状が進行すると残尿が発生し、感染症を誘発したり、腎機能への障害、尿失禁を起こしたりするようになる。
前立腺肥大の人は、寒さを避け、長時間座り続けず、酒の量を控えること。下半身の血行が悪くなり、膀胱や尿道の細菌に対する抵抗力が落ち、膀胱炎などを起こしやすくなる。
検査は直腸に指を入れての触診を行う。
治療法は症状の程度などにより様々。薬物、手術、マイクロ波、レーザー治療など。
尿道から電気メスの付いた内視鏡を入れ、前立腺の肥大部を取り除くのが主流。
1時間の手術で、麻酔をする為痛みもなく、入院日数は10日から2週間ほど。
手術をしても勃起障害はないが、射精の時に精液が膀胱に逆流し、尿道に出なくなることがある。(射精感はある)
よって、子供を作る予定のある人は手術を遅らせたりする。
泌尿器科。

ネフローゼ症候群

大量のたんぱく尿とそれによる尿の泡立ち、血尿、尿量の減少、体のだるさ、起床時の顔(まぶた)の腫れ、足のむくみ、体重の急激な増加、食欲不振、下痢、低アルブミン血症、高コレステロール血症。
糸球体の基底膜の目が粗くなり、たんぱく質を通してしまうことでおこる。
アミロイド腎ループス腎炎糖尿病性腎症や腎静脈血栓症などによるものがある。
症状が進むと慢性腎不全になる。
入院治療で、安静、保温、食事療法、薬物療法(ステロイド剤、利尿剤等)が基本だが、病気の原因によって違ってくる。
内科。

アミロイド腎

40歳以上の人で慢性疾患があり、血圧が低く紫斑病を合併しやすく、治療無効で急速に腎不全へと進行する。

尿崩症

抗利尿ホルモンの分泌障害により、水分の吸収に障害が起き、多尿になる。
原因不明のものや遺伝によるものもある。
症状は、のどがとても乾き、尿の量がとても多くなる。(1日4〜5リットル以上)
入院しての薬物療法。原因によっては外科治療や放射線治療が必要なときもある。

糖尿病性腎症

糖尿病や血糖値異常により、糸球体(腎臓)が動脈硬化を起こして障害が生じるもの。
糖尿病が長期間続いた後、高血圧、たんぱく尿、むくみが生じる。
症状は、たんぱく尿、糖尿の為、尿が泡立ち消えにくい。軽い血尿、高血圧、むくみを伴う。尿量が減少する。(1日400ml以下)
慢性腎不全の原因にもなる。
入院しての食事療法、薬物療法。透析を行うこともある。
塩分、たんぱく質、糖質の摂取量を制限する。
糖尿病には遺伝の可能性も考えられているので、身内に該当者が居るときは注意。

痛風腎

痛風患者の40%以上が腎機能異常を示し、46%が尿毒症で死亡すると言われている。
痛風患者の平均寿命は53歳。尿毒症合併の痛風患者の場合は44歳。(統計資料より)
症状は軽度のたんぱく尿、顕微鏡性血尿、夜間多尿など。尿酸値の高さから結石が起こることもある。また痛風患者の特徴として足の指付近に激痛が起こる。
入院しての食事療法と薬物療法。
肉食に偏らず、過食を避け、アルコールを減らし、水分を十分に取る。
痛風には遺伝の可能性も考えられているので、身内に該当者が居るときは注意。

急性腎不全

多尿から乏尿を経て無尿、尿毒症に至る。たんぱく尿、血尿、むくみなどを伴う。
急激な腎機能低下による高窒素血症。処置が遅れると慢性腎不全になることもある。
基本的には、入院での薬物療法、食事療法。透析、輸血を行うこともある。
原因により3つに分類される。

「腎前性」
腎臓よりも前の段階、心臓や循環器系での異常により、腎臓に血液が流れなくなって起こる。
急激な脱水、過度の利尿、嘔吐、下痢、腹膜炎、鬱血性心不全等。
吐血や血便がみられることもある。

「腎性」
腎臓そのものの異常により起こる。
急速進行性腎炎ループス腎炎、尿細管障害などにより引き起こされる。

「腎後性」
腎臓よりも後の段階、尿管、膀胱などの尿路系に、結石、腫瘍などの異常により尿が流れなくなって起こる。
カテーテルを使用することもある。

慢性腎不全

腎臓の機能が、正常なときの50%以下になると慢性腎不全といえるが、進行程度によってかなり差がある。
慢性腎炎糖尿病性腎症ループス腎炎などが原因となる。

「第1期」(腎機能50%以上)
慢性腎炎といっていい程度で血中溶質の蓄積は起こらない。
自覚症状はほとんど無い。
食事療法。

「第2期」(腎機能50〜30%)
腎臓の回復力はまだ残っている。
むくみ、顔色が悪い、多尿、夜間尿。
食事療法。

「第3期」(腎機能30〜10%)
腎臓の機能は元に戻らない。
多尿期から尿量が減少し、頭痛、吐き気、嘔吐、痙攣、顔色がどす黒く腫れぼったいなどといった尿毒症の症状が現れ始める。
食事療法、薬物療法。

「第4期」(腎機能10%以下)
透析が必要。
放置しておくと尿毒症性昏睡になり、命にかかわる。
週3回の透析、1ヶ月の外来治療で約50万円。保険は効く。

無症候性血尿、無症候性たんぱく尿

激しい運動の後や、風邪に掛かったときに突然血尿が出たり、一時的にたんぱく尿や血尿が増加することがあります。
多くは健康診断時の検尿で発見されるものです。
血尿が見られても、尿たんぱくが陰性の場合は問題ありませんが、尿たんぱくが多いほど慢性腎炎に移行する可能性が高くなります。
その後の状態に注意し、1年以上症状が続くようなら慢性腎炎と判断します。

「起立性たんぱく尿」
立位でたんぱく尿が出て臥位で消失するもので、腎疾患はなく、血圧、腎機能、血液異常、尿路の奇形がない場合をいう。立った状態では肝臓が前下方に移動し、大動脈が圧迫されて腎静脈の鬱血が起こるため、または脊髄が左腎静脈を圧迫する為に起こる。あるいは血管運動神経不安定により、立位での腎血流量の低下などが原因と考えられている。

「機能性たんぱく尿」
激しい運動、発熱、ストレスによりたんぱく尿が出る場合をいう。短時間で消失しない場合は腎疾患を疑う。

ガン(腎ガン、膀胱ガン、前立腺ガン等)

一番の特徴は血尿が出ることです。
但し、他の症状を伴わず、ただ血尿だけが出たり、1〜2回血尿が出ただけでその後は何ともないということが多いので、注意が必要です。
その他には、該当部の痛み、発熱、だるさ、体重減少、食欲不振、貧血など。
肉眼で確認できる血尿が一度でも出たら、早急に検査を受けたほうが良いでしょう。
また、40歳を過ぎたら、年に1回は尿検査を受けた方が良いでしょう。

「腎臓癌」
40歳以上の人の男性に多く、喫煙者は発症率が高い。
濃い茶色の血尿が出ることとわき腹から背中にかけての鈍い痛み(刺すような痛みのこともある)が特徴。
肋骨の下から背中のあたりに大きな腫瘤ができることもある。
また、発熱、食欲不振、体重減少、吐き気、だるさなどの症状を伴うこともある。
尿検査によって潜血反応を調べたり、エックス線、超音波、CT、MRIなどの画像診断を行う。
治療は手術により癌のできた腎臓を摘出する。(腎臓は2つある)
さらに免疫療法(インターフェロン)や化学療法(制癌剤)を併用する。

「膀胱癌」
40歳以上の男性に多く、喫煙者やコーヒーを多飲する人は発症率が高い。
不定期に血尿が出たり、1〜2回出て、そのまま出なくなることもある。
膀胱炎などと違い、排尿痛、残尿感、頻尿などの症状は出ない。
尿検査や尿道から内視鏡を入れての膀胱検査、エックス線による検査など。
症状により、内視鏡による手術での腫瘍摘出か開腹による膀胱摘出かが違う。
一般に、膀胱癌は進行が遅く、早期発見がしやすい為、内視鏡を使用した電気メスによる手術が多く、比較的簡単な手術で入院期間は10日ほど。

「前立腺癌」
男性のみ。50歳以上の人に多い。
食生活の変化により、動物性脂肪の摂取量が増加したためという話もある。
前立腺肥大症と同じく、排尿困難、残尿感、頻尿などの症状を伴う。
骨などに転移すると、腰痛や足の痛みが出ることもある。
直腸に指を入れての直腸指診で前立腺の形や硬さを調べることにより、前立腺肥大症との識別ができる。癌の疑いがある場合は超音波検査を行い、さらに前立腺の組織を針で少量取り、細胞を調べる。
通常は、女性ホルモン剤の投与により男性ホルモンの分泌を押さえ、癌の生育を抑制する方法がとられるが、手術によって前立腺を取り除く場合もある。
最近の手術では、前立腺を摘出しても神経は残され、性機能には問題はない。

「睾丸腫瘍」(精巣癌)

睾丸(精巣)にできる癌で若い男性に多い。発生率は10万人に1人程度といわれる。
原因は不明だが、幼児期の睾丸の納まり(停留睾丸)が悪いと発症率が高いといわれる。1歳になっても陰嚢内に睾丸が入っていない場合は泌尿器科の診察を受けた方が良い。
睾丸の片方だけが大きく腫れ、しこりができたり硬くなったりするが、痛みは無い。痛みがあり、発熱を伴う場合は急性副睾丸炎の可能性が高い。
触診でほぼわかる。紛らわしい場合には細胞を少し取り、調べる。
治療は睾丸を手術によって摘出する。片方の睾丸を摘出しても、性的機能には問題は無い。
転移が見られる場合には、摘出手術の後、化学療法(制癌剤)や放射線治療を行う。早期の発見、治療であれば、ほぼ完全に治癒する。

腎結核

結核菌による腎臓、膀胱への特異的感染症。肺などの原発巣から結核菌が尿管、膀胱に達する。性器へと感染し、性器結核となる場合もある。
腎臓のみに感染している場合は殆ど無症状で、膀胱に達してから症状が出る場合が多い。
米のとぎ汁のような尿が出たり、腎臓部分が痛む。また膀胱炎と同じような症状(頻尿、排尿痛、残尿感等)が出る。
一般的には外来治療での薬物療法(注射)。肺結核を伴い空気感染する可能性がある場合、または手術の必要がある場合は入院する。

遊走腎

立った時に腎臓の位置が下がり、血管や尿管が圧迫される。
女性の1〜2割は遊走腎といわれ、特にやせた若い女性に多い。これは男性に比べ腹筋が弱いことや、腎臓を支える脂肪が少ない事が原因と考えられる。
主な症状は、腰やわき腹の鈍痛、血尿やたんぱく尿、頻尿、胃腸障害などだが、ほとんどの場合は自覚症状が無く、その場合は治療の必要は無い。
また、立ち続けている時に症状が現れ、横になると治まるのが特徴である。
普段の生活の中での治療法としては、時々横になって頭を低くし、足を少し上げて下がった腎臓を元に戻してやる。適度な運動により腹筋を強くするなど。(飛び跳ねるような運動は腎臓を下げるので避ける)
医師の治療では触診で判断でき、漢方薬やコルセットの使用、症状のひどい時は手術することもある。

急性、慢性肝炎による腎障害

急性肝炎の初期や慢性肝炎の場合に軽度の腎障害を伴うことがある。
急性肝炎の場合、血尿が45%、たんぱく尿30%の頻度。慢性肝炎の場合はそれより低頻度の血尿やたんぱく尿を伴うことがある。また肝硬変の場合にはたんぱく尿を見ることはあるが、血尿は少ない。
肝硬変末期や肝不全に陥った時は腎不全を起こしやすい。


非淋菌性尿道炎

一般雑菌(大腸菌など)により発症する。潜伏期間は2〜4週間。女性の場合は尿道が短い為に膀胱炎へと発展する可能性が高い。
軽度の排尿痛や灼熱感、膿が出ることもある。尿道口、亀頭部、包皮が赤く腫れる。
予防には陰部の清潔に心がけること。特に女性の場合は性交後に排尿するとある程度の予防になる。また、下着や布団などは日光で干すようにするのが良い。
通常は検尿により成分、菌の存在を検査する。
外来治療による抗生物質の服用でおよそ1〜2週間ほどで完治。保険が効く。
また、症状が悪化すると前立腺炎膀胱炎の原因にもなるので早期の治療を。
泌尿器科、婦人科。

クラミジア感染症(非淋菌性尿道炎のひとつ)

クラミジア菌により発症する。潜伏期間は3日〜1週間程度。男性が風俗へ行った後、排尿痛や膿が出るようならほぼ間違い無くクラミジアか淋病である。個人差はあるが、一般的にクラミジアは淋病に比べて症状(排尿痛など)は軽い。
軽度の排尿痛や灼熱感、膿が出ることもある。尿道口、亀頭部、包皮が赤く腫れる。オーラルにより口の中に感染した場合は咽頭炎などの症状が出る。この場合は耳鼻咽喉科を訪ね、事情を説明すればよい。陰部から陰部、口から陰部、陰部から口、口から口へと菌さえ存在していれば感染の可能性はあるが、喉の調子がおかしいからと言ってそれがクラミジア菌による炎症とは限らないし(ただの風邪かも)自覚症状が必ず出るかも不明だが、症状があり心当たりがあれば咽喉科で検査してもらうとよい。結局は対処療法しかないのかもしれないが。
性交による感染防止にはコンドームの使用しかないが、オーラルセックスの場合は難しい。(イ○ジンのうがい薬が良いとの情報もある)陰部にのみ感染している人とキスをしても移る事は無いが、オーラルによって口に感染している可能性も考えられるので接触は避けた方がよいかもしれない。
検尿、あるいは尿道(または子宮頸管)に綿棒などを入れて分泌液を擦り取り、検査する(抗原検査)。最近はスティック状の器具(耳かきをイメージ)が使用されることも多いようだ。また、血液検査で抗体を調べる方法もある(抗体検査)。前者は感染していても患部にクラミジア菌がいなかった場合には発見できないと言う難点がある。後者は以前に感染歴があった場合や完治の確認には問題がある。クラミジアのDNAを検出するという方法が信頼度が高いらしいが、こちらは費用が高価だとか。
外来治療によるクラビットなどの抗生物質の服用でおよそ1〜2週間ほどで完治。ただし4週間ぐらいかかっている方も結構いるようです。仮に口中に感染している場合も同じ薬で治るようです。治療費は保険を使わない場合で1万5千円ほど。保険が効く。
妊娠中の女性の場合には、母子感染(結膜炎、肺炎等)の危険性もある。出産までに完治させれば問題ないが、最悪の場合は帝王切開と言う手段を取る。
また、男女とも不妊症(生殖器付属器への障害)の原因にもなるので早期の治療を。
前立腺炎、精巣上体炎、子宮内膜炎、卵管炎、骨盤腹膜炎などを引き起こすこともある。
治療中は性交渉、自慰行為は禁止。余計な刺激を与えず治るまで待つ事。
クラミジア感染症やトリコモナス膣炎のように、男女のどちらかに自覚症状が乏しい病気の場合は注意。ふたりで揃って治療を受けないとすぐにまた病気が移ってしまう。(ピンポン感染)
泌尿器科、婦人科。

補足クラミジア投稿情報

淋病

淋菌による感染。殆どは性交やオーラルセックスによって感染するが、まれに衣服や手指、お風呂からも感染する可能性がある。潜伏期間は3日から1週間ほど。男性が風俗へ行った後、排尿痛や膿が出るようならほぼ間違い無くクラミジアか淋病である。個人差はあるが、一般的にクラミジアは淋病に比べて症状(排尿痛など)は軽い。
尿道炎を引き起こし、尿道口が赤く腫れ、激しい排尿痛や黄色い膿が出る。
女性の場合は更におりものに黄色または緑色の膿が混ざり、外陰部のかゆみ、灼熱感と共に赤く腫れ、淋菌性外陰炎を起こす。
オーラルにより口の中に感染した場合は咽頭炎などの症状が出る。この場合は耳鼻咽喉科を訪ね、事情を説明すればよい。陰部から陰部、口から陰部、陰部から口、口から口へと菌さえ存在していれば感染の可能性はあるが、喉の調子がおかしいからと言ってそれが淋菌による炎症とは限らないし(ただの風邪かも)自覚症状が必ず出るかも不明だが、症状があり心当たりがあれば咽喉科で検査してもらうとよい。結局は対処療法しかないのかもしれないが。
予防にはコンドームの使用しかないが、オーラルセックスの場合は難しい。(イ○ジンのうがい薬が良いとの情報もある)陰部にのみ感染している人とキスをしても移る事は無いが、オーラルによって口に感染している可能性も考えられるので接触は避けた方がよいかもしれない。
母子感染(淋菌性結膜炎)の危険性もあるので妊婦は特に注意。出産までに完治させれば問題ないが、最悪の場合は帝王切開と言う手段を取る。
男性の場合は尿道狭窄の原因になることもある。
また、男女とも不妊症の原因(生殖器付属器への障害)にもなるので早期の治療を。
前立腺炎、精巣上体炎、子宮内膜炎、卵管炎、骨盤腹膜炎などを引き起こすこともある。
検尿、あるいは尿道(または子宮頸管)に綿棒などを入れて分泌液を擦り取り、検査する。スティック状の器具(耳かきをイメージ)を使用するところもあるようだ。女性の場合は膣内の細胞組織を顕微鏡で検査する。慢性性の場合は検出率が低いので培養検査を行う。淋菌のDNAを検出するという方法が信頼度が高いらしいが、こちらは費用が高価だとか。
外来治療によるペニシリンなどの抗生物質注射または内服薬でおよそ1〜2週間ほど。ただし4週間ぐらいかかっている方も結構いるようです。口中に感染している場合も投薬で治る。治療費は保険を使わない場合で1万5千円ほど。保険が効く。
治療中は性交渉、自慰行為は禁止。余計な刺激を与えず治るまで待つ事。
念の為にふたり揃っての診察を。
泌尿器科、婦人科。

補足淋病投稿情報

梅毒

性交による感染。時には輸血などによる感染もありえる。潜伏期間は3週間。感染後、3週、3ヶ月、3年、30年ごとに症状が進行する。昔は性病と言えば梅毒をイメージしたものだが、最近ではクラミジア淋病の方が蔓延している。
3週間後、性器や鼠径部(股の付け根)に無痛の硬いしこりができ、その後自然に消失する。
3ヶ月後、無痛性の鼠径リンパ節の腫れが起こるが、自然に消失。脱毛などの症状が起こったりすることも。
3年後、皮膚に色々な発疹や赤い斑点がでて、神経炎や血管炎を起こしたりする。
そのまま放置しておくと、30年後、色々な臓器に腫瘍が出来、壊死に至る。脳卒中症状、神経衰弱なども起こる。
妊婦は母子感染を引き起こす可能性があり、死産、早産、何らかの異常を伴う。
血液検査を受ける必要がある。尚、梅毒の検査は血液検査による抗体反応で調べるので感染からおよそ3週間以上経過しないと抗体反応が現れないため、怪しい性交渉があってからすぐに検査を受けても感染が見つからない。一ヶ月近く経ってから検査を受けること。
ペニシリンを中心とした抗生物質の投与による治療。保険が効く。
泌尿器科、婦人科。

※梅毒の検査については掲示板でご活躍中のkueさんのページに詳しく紹介されております。

補足梅毒投稿情報

参照「みどりクリニック」様のHPに各種の写真が掲載されております。

軟性下疳(げかん)

日本ではあまり見られない。東南アジア、アフリカ方面へ旅行に行く人は注意。
性交による感染。軟性下疳菌の感染により、3〜5日の潜伏後に感染部(外陰部等)に米粒大までの大きさの膿を持ったできものが出来る。痛みも伴う。できものは早期に破れて潰瘍を作り、接触部に広がっていく。
また、太ももの付け根のリンパ腺が腫れて痛む。
抗生物質による薬物療法。
泌尿器科、婦人科。

鼠径(そけい)リンパ肉芽腫症

日本ではほとんど見られない。東南アジア、アフリカ方面へ旅行に行く人は注意。
クラミジア・トラコマティスの感染による極めてまれな性病。淋病、下疳、梅毒に続き、第四性病といわれる。
潜伏期間は4〜35日。
感染部に痛みの無い小さなできものができ、太ももの付け根が腫れる。
発熱し、膿を持ったできものが膣や外陰部から尿道や直腸に及び、外陰部が象皮病のようになる。
抗生物質による治療。

性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルスによる感染。潜伏期間は1週間ほど。但し、感染しても潜伏したまま症状が出ず、体調の悪い時や抵抗力の落ちた時に発症し症状が出ることがあるため、いつ感染したものかを判断するのは難しい。
陰部にかゆみや痛みを伴う小さな水泡がたくさんできる。激痛を感じる人も多い。別種のヘルペスウイルスでは唇の周りに出来る口唇ヘルペスや腹部に出来るものもある。
治ったように見えても神経節に潜伏し、発熱、疲労、性交などの刺激や免疫の低下により再発することがあるため慢性化しやすい。但し、潜伏中(治癒後も含めて)で発症していない状態の時は感染しないとされている。
一般的に性交渉により感染するが、手や物に付着したウイルスも数時間感染力があると言われる。保菌者が口中に感染している場合はキスなどの接触でも感染の恐れがある。
母子感染の危険性があるので、妊婦は特に注意。

患部の組織をわずかに取り、電子顕微鏡または培養により、ウイルスの存在を確認する。
アシクロビル薬剤(軟膏、錠剤)による治療で1週間から数週間(個人差が大きい)。保険が効く。
泌尿器科、婦人科。


補足
「じゅげむさんの談話より抜粋」

ヘルペスにはご存知だと思いますが、『単純疱疹』と『帯状疱疹』があり、それぞれにウィルスが違ってそれぞれに型があるのですね。
単純疱疹ウィルスは、だいたい誰でも1〜5歳頃に初期感染を受けるのですが、ほとんど症状はありません。
そして体内に侵入したウィルスは、知覚神経節という所に潜伏し、その人の条件が悪化すると活性化して症状を出してくるのです。
よく出てくる所は、口のまわり、口腔粘膜、眼のまわり、手指、そして、外陰部なんです(:_;)
型は1型、2型とあり、その2型が外陰部に好発するヤツなんですね。
それに対して帯状疱疹は、小児期に水疱瘡(水痘症)にかかると、そのウィルスが神経節に潜伏し大人になってから再活性化され、抵抗力が弱まると、その神経を伝わって皮膚に帯状に水疱をつくってくる疾患です。
ですから、帯状疱疹ウィルスは水疱瘡のウィルスと同じヤツなんです。
以上のことより、ほとんど誰もが多かれ少なかれヘルペスウィルスを体内に飼っていると思っていいのですね。
抗体価は、無症状の時検査をしても無意味なのです。

補足ヘルペス投稿情報

参照「宮川クリニック」様のHPに各種の写真(男性)が掲載されております。

参照2「みどりクリニック」様のHPに各種の写真が掲載されております。

尖圭(せんけい)コンジローム

皮膚や粘膜に、乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウイルス(HPV)の6、11型。多種存在する)が感染して発症する。このウイルスは子宮癌になる原因のひとつとも言われてますので、子宮癌検査も受けておいた方が良いでしょう。
潜伏期間は3〜8ヶ月ほど。
亀頭や膣口の周囲に、米粒のようないぼができ、どんどん増えてカリフラワーのようになってしまう。先がとがったようないぼなので「尖圭」なのである。肛門の周りにできることもあるがほとんどの場合は太ももなどには広がらない。痛みは感じない。
一般に性交渉で感染するが、手や物に付着したウイルスからも感染することがあるので注意が必要。
外来による薬物と手術治療(電気焼灼法や液体窒素による凍結法)が主流だが、徹底的に除去しておかないと病原が残ってしまう可能性も否定は出来ない。完全な治療を行えば再発することはないと言われている。抗癌剤の軟膏を使用する方法もあるが、こちらは期間が長くなり、副作用などの危険性もあるようだ。治療費や治療期間は症状の程度と治療法により変わる。10日から数ヶ月。保険が効く。報告によると、癌センターでも治療してもらえるとの事です。
泌尿器科、皮膚科、婦人科。

補足コンジローム投稿情報

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カンジダ膣炎

誰もが持っているカンジダ菌(真菌:カビ)が原因。普通は腸内に寄生しているため便に混ざっており、そこから菌が付着することが多い。通常でも1割ぐらいの人は膣内にカンジダ菌がいると言われている。健康な時には菌か付着しても普通は発症はしないが、疲労などによる抵抗力低下時やホルモンの影響が大きく、妊娠時、糖尿病者、ビタミンB欠乏者に多く発症する。ホルモンバランスの関係で生理の前後にのみ一時的に症状が出る人もいるようだ。抗生物質やステロイド剤を長期間大量に使用すると発症度が増加する。
多くの女性が経験する病気で、性交渉が無くても自然発症するので恥ずかしがらずに婦人科へ行きましょう。性交渉でも感染することがあるというだけで、一般に言われる「性病」ではありません。貴方のまわりにいる女性も経験している人はおそらくいるはずです。男性がカンジダになることは少ない。
基本的に感染経路は自然発症によることが多い(女性の場合)が、性交や入浴(タオルなど)、ちり紙によっても感染する場合がある。
膣内にはデーデルライン桿(かん)菌という菌がいて、これが膣粘膜のグリコーゲンを分解して乳酸を作り、膣内の酸性度を一定に保っている為、通常はカンジダ菌などは生きていけない。女性ホルモンのバランスが崩れると、グリコーゲンも減少し、乳酸が作れなくなる。また、抗生物質の服用により、デーデルライン桿菌が死んでしまい、膣内の酸性度が低下してカンジダの発生しやすい条件になる。
妊婦の感染の場合には出産前に治癒しないと、産道を通った赤ちゃんの口内に感染する危険性がある。
カビの一種なので、ムレない条件を作ることが予防には良い。ズボンよりスカート、ナイロンより綿の下着を着用するなど。当然ながら不規則な生活を避けることも大事である。カンジダになりやすい人は抗生剤、ステロイドホルモン、ピルの使用はなるべく避けた方がよいでしょう。
主な症状は性器、外陰部が赤く腫れ、かゆみを伴う。白いヨーグルト状、豆腐のカスのようなおりものがある。また、膣内粘膜には白または黄色のカス状のおりものが付着する。(かゆみは感じなかったがカンジダと診断されたという報告もありました)
男性の場合は亀頭部に、潰れやすい小さい膿を持った発疹ができる。または皮膚の一部がかぶれたように赤くなる。
検査は綿棒等で膣粘膜を少し取り、カンジダ菌の存在を顕微鏡で確認する。
治療は外来による薬物療法。膣炎だけの場合にはナタマイシン、クロトリマゾール、トリコマイシン、マイコスタチン等の膣錠(膣に入れる)、外陰部にも炎症がある場合にはピマフミン、エムペシドクリーム等の塗り薬との併用で10日ほど(症状の程度によりかなり個人差があるので一概には言えない。1ヶ月ほど患っている人も多い。)。ビタミン剤を処方されることもあります。状況によっては抗真菌剤の内服薬を処方される場合もあるようですが、副作用の点など担当医と相談してください。生理中の治療は延期される。かゆいからといって自分で勝手にかぶれなどに塗る薬を使用してもカンジダ菌などのカビは殺せないので効果が無い。また、炎症があるときは、入浴時に石鹸で洗うと症状が悪化することがあるので、低刺激性の石鹸か、お湯で丁寧に洗い流すようにした方が良い。
尚、医者によっては膣内洗浄を行う場合もあるようだ。毎日の外来を指示する医者も多いようだ。
患者さん達からの報告によると、1回分の治療費は保険使用で初診料を除き、1000円以内で済むようです。後は完治までの期間次第です。
ちなみに薬局でもトリコマイシン等の軟膏、膣錠が買える。10グラムのもので1300円程度。但し、他の病気が原因の場合もありえるので、症状に改善の無い場合や異常が現れる時には直ちに婦人科を訪ねること。抗真菌剤は刺激が強く、カビによるもので無い炎症だと症状を悪化させる事にもなるので、なるべく病名を確定させてからの方がよい。カンジダ菌を完全に殺すことが望ましいが、あまり多用しすぎると薬の刺激によりかぶれなどを起こす人もいるので注意。
婦人科。

※現在トリコマイシンは製造終了になっているとの報告があります。変わりの新薬が販売されている可能性もありますので薬局等でお問い合わせください。

補足カンジダ投稿情報

参照「みどりクリニック」様のHPに各種の写真が掲載されております。

→外陰炎も参照のこと

トリコモナス膣炎

トリコモナス原虫(細菌よりも大きな病原体)による感染。一般的には性交により感染するが、便器やお風呂の椅子、タオルなどからの感染も考えられる為、家族感染の危険性がある。
男性に感染した場合は殆ど自覚症状は出ない。女性の場合も全ての人に自覚症状が出るわけでなく、30%〜80%ほどといわれている。
おりものは膿が混じる為に淡黄色から黄色または乳白色で比較的さらっとして水っぽく、悪臭がある。泡のようなものが混じることも多い(30%前後の頻度)
膣の粘膜が赤く腫れ、発疹ができたりするため、性交渉時の膣の痛みや少量の出血を起こすことがある。原虫が尿路に侵入した場合には排尿痛を起こすこともある。
主な症状は、悪臭のある黄緑色または乳白色の分泌物かゆみ、外陰部や膣の灼熱感など。
検査は膣粘膜(あるいは尿道内)を綿棒で少し取り、顕微鏡で原虫の存在を確認する。
治療はフラジール(メトロニダゾール)膣錠とフラジール内服薬の併用で2週間ほど。男性は内服薬のみ。膣のほか、尿路に侵入して潜伏することがあるため内服薬も必要になる。
再発しやすい(現在ではきちんと治療した場合、再発率は5%以下)為、治療が終わってから次回の月経後に再検査を受け、完治したかを調べてもらう。保険が効く。
クラミジア感染症やトリコモナス膣炎のように、男女のどちらかに自覚症状が乏しい病気の場合は注意。ふたりで揃って治療を受けないとすぐにまた病気が移ってしまう。(ピンポン感染)
婦人科、泌尿器科。

非特異性膣炎

特異的な病原菌(トリコモナス、真菌[カンジダや白癬]、淋菌)によらない膣炎を言う。
タンポンや避妊具、またはクレゾールなどの洗浄液の使用により、膣の自浄作用が低下して、その結果、大腸菌やブドウ球菌などの雑菌が繁殖しやすくなる。特にタンポンの長時間入れっぱなしによる原因が多い。
症状は一般的に軽く穏やか。
白または黄色っぽいおりものが出る。時には外陰炎やかゆみをともなうこともある。
検査は膣粘膜の細胞組織を少し取り、顕微鏡で雑菌の存在を確認する。
治療は、膣内を洗浄した後、クロラムフェニコールのクロマイ腟錠かハイセチン腟錠の抗生物質膣錠を約10日使用する。保険が効く。
婦人科。

「少女膣炎、老人性膣炎」
思春期以前の少女や閉経後の老婦人の場合には卵巣機能が低下している為、膣の自浄作用の元であるエストロゲンが欠乏し、膣壁が薄くなり、感染に対する抵抗力が低下して膣炎を起こしやすくなる。治療にはエストリオール(エストリール)腟錠等を併用する。

外陰炎

外陰部は他の皮膚に比べ、抵抗力が弱く、不潔にしていると炎症を起こす。
おりものや経血の付着が誘因となる場合が多く、膣炎と合併して起こることが多い
特に不潔にしていなくても、下着などの摩擦による刺激が原因となることもある。
症状としてはまずかゆみがあり、炎症が進むと外陰部が赤く腫れ、痛みを伴ったりする。
下着で擦れたり、指で触ったりすると症状はますます酷くなり、ただれができると少量の出血が起きることもある。
炎症の原因が細菌か真菌かにより治療薬が違うので、自分で勝手に市販薬のステロイド剤を塗ったりすると、かゆみは止まってもカビや細菌が増えてしまって治療が困難になることもあるのでなるべく婦人科の診察を受けること。保険が効く。
また、炎症があるときは、入浴時に石鹸で洗うと症状が悪化することがあるので、低刺激性の石鹸か、お湯で丁寧に洗い流すようにした方が良い。
婦人科。

毛ジラミ

シラミの一種の毛ジラミが原因。灰白色〜褐色の成虫は肉眼で確認できる。
皮膚の接触による感染で、性交渉が主な要因。シラミが原因なので、衣類や寝具の共用によっても感染する可能性が高い。当然ながらすね毛、腋毛、頭部にも感染する可能性もある。
陰毛に寄生し、陰部のかゆみが徐々に激しくなり、下着に血の点が付着することもある。
治療は陰毛を全部剃り、皮膚科で処方された軟膏を塗る。最近は陰毛を剃らずに治療することも出来るようだが、若干期間が長くなるようだ。1〜3週間ぐらい。保険が効く。
感染中は寝具や下着の共用を避け、洗濯や熱湯消毒を毎日行うこと。
皮膚科。

補足「ぱぴ子さんより掲示板に情報を頂きました。」

薬局で「スミスリンシャンプー」というのを買ってきて、それで毛ジラミの付いてる部分を洗ってください。そうすれば、毛ジラミは死にます。
ただ、卵は残るので、卵からかえる1週間後にもまたスミスリンシャンプーで洗う必要があります。
スミスリンシャンプーは普通の薬局で2500円前後で買えます。

確認しました。シャンプータイプのものが80ml入で2800円程、パウダータイプのものが30g入で1900円程でした。

補足じゅげむさんの談話より

スミスリンの使用方法に書いてあると思いますが、3日間ばかり使用してまず成虫を殺し、そのあと1〜2日休んで卵からかえった幼虫をまた3日間ほど使って殺す、その繰り返しを3回ほど行えば、すべて OK でしょう。
毛を剃ってしまえば、最初のワンクール3日間で OK となります。

補足毛ジラミ投稿情報

参照「みどりクリニック」様のHPに各種の写真が掲載されております。

疥癬(かいせん)

ヒセンダニというダニが原因。皮膚の柔らかい部分(指の間、わきの下、陰部など)に寄生する。ダニの体長は0.2ミリぐらいで肉眼では見えない。
皮膚の接触による感染で、性交渉が主な要因。ダニが原因なので、衣類や寝具の共用によっても感染する可能性が高い。
赤いブツブツした斑点が出来、激しいかゆみが起こる。
ダニの増殖と共に、赤い斑点は全身に広がっていく。
治療は軟膏と治療用入浴剤の使用で1ヶ月ぐらい。保険が効く。
疥癬があるときは寝具や下着の共用を避け、洗濯や熱湯消毒を毎日行うこと。
皮膚科。

参照「みどりクリニック」様のHPに各種の写真が掲載されております。

白癬(はくせん)

何種類もあるカビの一種による感染。感染部分によって呼び方が変わる。下に紹介した以外にも「頭部白癬」(しらくも:脱毛を起こす)や「足白癬」(水虫)などがある。
汗による皮膚の損傷(むれるとか)や糖尿病、免疫不全などにより発症しやすくなる。副腎皮質ホルモン剤の内外用も感染しやすくなる原因となる。
最近ではペットからの感染が増えている。飼っている動物の状態にも注意が必要。
カビの一種なので、ムレない条件を作ることが予防には良い。ズボンよりスカート、ナイロンより綿の下着を着用するなど。
検査は、患部の皮膚を少し取り、顕微鏡で菌の存在を確認する。
治療は、一般的に抗真菌薬の外用、または内服を、皮膚の入れ替わりまでの期間、約3ヶ月ほど続ける。保険が効く。皮膚科。尚、市販の水虫の薬にも効能として「いんきんたむし」「ぜにたむし」と書いてあるので、症状に確信があればこれを利用しても良いが、表面的に治ったように見えても菌がまだ潜んでいることもあるのでしばらくは薬を塗りつづける方が再発防止には良い。
皮膚科。

「股部白癬」(いんきんたむし)

俗にいう「いんきんたむし」。
青年男子の股の部分にできやすい。時にわきの下、乳房下部、へその周囲にも発症する。
股に赤いブツブツができ、次第に周囲に広がり、弓状になる。中心部は治癒していく。患部は堤防状に隆起する。激しいかゆみをともなう。
肛門やお尻付近にまで広がることもあるが、陰嚢部にできることはまれである。

「体部白癬」(ぜにたむし)

体のどこにでも発症するが、動物からの感染では露出部に多く、多発する傾向がある。
輪状または弓状に隆起した部分に、水泡や赤いブツブツができ、周囲に拡大していく。
非常に強いかゆみをともなう。

参照「みどりクリニック」様のHPに各種の写真が掲載されております。



おりものについて

「じゅげむさんの談話より抜粋」

淋病の場合、子宮頚管炎というのを起こしておりものが増えます。この場合は、膿のようなおりもの、すなわち黄色いような緑色のような、しかもドロっとした、汚い「どろばな」のようなおりものになります。おりものには病的な場合とそうでない生理的な場合がありますが、病的な場合は微生物の感染や、ホルモン分泌の異常やガンなどがそうです。それらはみんな、変な色がついていたり、汚なかったり、とてもひどい悪臭が出たり(ハナがひん曲がるような!)します。生理的なおりものは、白い色をしていても、濁ったりしておらず、またさらさらと水っぽい物 だったりしますし、外陰部の痒みもありません。匂いは体臭もありますので、人によってなかったり強かったりし、個人差の大きいものです。
カンジダやトリコモナスなどの腟炎をおこしますと 白いチーズ状のおりものや、黄色い膿状のおりものが出てきます。
ホルモンの影響や、腟内のペーハー(アルカリ性か酸性か)によって、おりものや臭いに変化があるのはよくあることですし、その場合には腟内の常在菌にも変化がおこりますので、おりものや臭いに影響するとおもいますよ。
おりものはその他腟炎やホルモンバランスによっても出ますから、婦人科医に相談なさるのが最適だと思います。

普通は透明か白色で無臭かあっても体臭程度なんですが、カンジダに感染すると豆腐のオカラ状とかヨーグルト状、トリコモナス感染ですと、泡立ったような非常に悪臭があったり、また大腸菌とか雑菌感染ですと膿状で悪臭、便臭があったりと様々ですので、婦人科での診察をうけないとはっきりしない場合が多いです。

機能性出血

思春期や更年期の女性に多い。
ホルモンのバランスが崩れ、無排卵のままエストロゲンのみが分泌され、子宮内膜が厚くなり、壊れるときに出血する。
まれに大量出血でショックを起こし、輸血が必要なときもある。
問題無い場合もあるが、一応診察を受けるべき。
外来による排卵誘発剤などの薬物療法。
更年期の場合は子宮癌の可能性もある。
婦人科。

子宮筋腫

子宮の筋肉から発生した良性腫瘍。無症状である場合が多い。
症状が出る場合は、生理痛がひどく、月経の量がとても多い(150ml以上)。また、日数も10日以上続いたりする。ナプキンで間に合わないほどで、貧血を起こしたり、親指のあたまぐらいの凝血が出たりする。筋腫の出来る場所によっては腰痛や便秘、頻尿、尿閉などを起こす場合がある。また、発熱や痛み、妊娠時には流産早産の原因になることもある。
40歳以上では4人に一人はもっているとの話もあり、ごく小さいものも含めると殆ど全員がもっているとも言われている。
小さな筋腫で無症状の場合は手術しないことが多い。
出産希望のある人は、腫瘍のみを摘出し、出産希望の無い人は、再発防止の為に子宮自体を摘出する。
筋腫がある場合の出産ではその場所や大きさによっては帝王切開を行う可能性もある。
成人後は定期的に検診を受ける事が望ましい。
婦人科。

子宮内膜症

子宮内膜と同じ性質(女性ホルモンに反応し、出血を起こす)を持った細胞が、子宮筋や卵巣などに出来て起こる。良性腫瘍のひとつ。
生殖年齢期の発症が多い。簡単に言えば生理と同じような症状が本来起こるべき子宮部以外で起こるようなもの。
症状が発生した部所によって違ってくるが、激しい生理痛があり、性交痛、排便痛の症状が出たりする。また発熱を伴ったり、妊娠中に痛みを感じる事もある。不妊の原因にもなったりする。
生理と同じようなシステムにより起こるため、妊娠してしまうと症状が出なくなったりすることもある。
薬物療法が主体で、外科療法も行われることもあるが、完治は困難。
婦人科。

子宮膣部びらん

「びらん」とは表皮が剥がれ落ち、その下の赤い真皮が見える状態を言いますが、「子宮膣部びらん」は子宮頸管(膣の奥、子宮の入り口辺り)の赤い粘膜がホルモンの影響などで膣部表面にはみ出てくる為、その部分がただれたように見える状態を言う。(仮性びらん)
症状としては性交後に時々出血することがある(接触出血)
非常に多くの女性に見られ、女性ホルモンの影響を受けて発生する為、特に治療しなくても閉経すると自然に治ってしまう。頻繁に出血したり、頑固なおりものが続くような時には産婦人科を訪ねれば良い。
また、びらんや粘膜の一部がいぼ状になり、ポリープ(頸管ポリープ)ができた場合にも出血は起こる。その場合はポリープを摘出する。ポリープを紐で縛ってから切り取るか、小さければピンセットで取ることもある。焼却法を取る場合もあるようだ。治療後は治療による出血が若干続く場合もある。いずれにしても入院や切開などは行わないのでご安心を。
また、子宮頸癌によっても出血は起こるので、出血があった場合にはなるべく検査を受けた方が良い。
婦人科。

子宮癌

子宮頸癌や子宮体癌などの悪性腫瘍をいう。この二つは全く違う原因で起こる。子宮頸癌はヒトパピローマというウィルスが原因で若い女性にも起こることがある。。子宮体癌はホルモンバランスの影響が大きく、肥満や出産経験の低下が要因となりうる。双方とも40〜50代の女性に多い。
症状は生理不順や不定期な出血、性交後の出血など。
子宮頸癌の場合は綿棒などで子宮頸部の表面をこすって細胞を取り、顕微鏡で調べる。
子宮体癌の場合には特殊な器具を子宮の奥に挿入し、表面の細胞を取って調べる。(痛みはそれほどない)
結果、癌が明らかになれば、進行度を調べる為にさらにいろいろな検査を行う。
入院しての手術療法が中心となり、手術、放射線、抗癌剤など、癌の進行状態や患者の状態により異なる。最近の技術発達により、初期癌であれば、膣から電気メスの付いた特殊器具を挿入し患部を除去することにより外来での治療も可能になっている。
早期発見治療であれば、子宮を摘出せずに済み、その後の出産も可能である。

わが国の子宮癌による死亡率は7%程(1994年資料)
婦人科。

卵巣癌

患者数は少ないが、発見されにくく、転移しやすい。
5,000人に1人とも言われるが、食生活の欧米化により増えているという話もある。他の癌に比べ、若い女性や子供でもかかりやすい。
なりやすいのは、40〜60歳の女性、未婚者、不妊や早期閉経、自然流産を経験した人、長期の卵巣機能異常があった人、動物性脂肪を取りすぎる人、ヘビースモーカー、ストレスが多い人、肥満、糖尿病、高血圧の人。
ホルモンの分泌が狂ってしまう為、月経異常や不正性器出血が起こる。
卵巣にできた腫瘍が、膀胱や直腸の神経を刺激する為、頻尿や無尿、便秘、腰痛、下腹痛などを引き起こす。
卵巣に腫瘍ができれば卵巣が腫れてくるので、産婦人科医には簡単にわかる。腫瘍があれば、超音波検査やCT検査で大きさや形を調べる。
また、血液による検査(腫瘍マーカー)で、癌の種類などもわかる。
手術は、転移を考えて、卵巣と子宮、その周辺組織をまとめて切除するが、
妊娠希望のある人は、癌のできている片方の卵巣のみ切除することもある。
再発を防ぐ為に、抗がん剤による化学療法も行われる。
婦人科。

補足子宮関連投稿情報

乳癌

乳腺組織から発生する悪性腫瘍で40歳以上の女性に特に多い。転移や再発の可能性が高く、早期の発見、治療が重要になる。患者の15%が5年以内に再発し死亡。最新の情報では染色体の異常の発見による再発予防が研究されている。卵巣から分泌される女性ホルモンであるエストロゲンが過剰に体内に存在すると乳癌になりやすいとの情報もある。エストロゲンは細胞分裂を活性化させる機能があるとされるため、癌細胞が急速に増加する原因にもなりうる。その原因として注目されるのが便秘である。使用済みのエストロゲンが便秘の為に体内に再吸収されると過剰になったエストロゲンにより、癌になりやすいというのだ。抑制策としては大豆、にんにく、でんぷんを含むもの(ジャガイモ、とうもろこし、麦、お米)を毎日少しずつでも摂取するとよい。
検査は画像検査や細胞組織を検査する。
外科手術により、患部を摘出し、その後は化学治療(抗癌剤)やホルモン治療を行う。

妊娠中毒症

妊娠によって起こる高血圧、たんぱく尿、むくみが発生した場合をいう。(主に初産で妊娠5〜6ヶ月以降)
但し、正常妊娠でも20%近くの妊婦は起立性たんぱく尿(立った状態でのみたんぱく尿が出る)の症状が見られ、妊娠によって下大動脈を圧迫する為で問題は無い。また、約10%に糖尿が見られるが、これも妊娠による一時的な腎性糖尿で問題は無い。
妊娠中毒症は、妊婦や胎児の死亡原因にもなる。
中でも腎炎経験者(または現在腎炎にかかっている妊婦)は発症率が高く、後遺症を残す可能性も高い。流産、未熟児出産の可能性も高い。
症状は、体重増加、むくみ、高血圧による頭痛などだが、一般には妊婦健診(自費)で発見される。
外計測や超音波検査で、胎児発育不良や胎盤の石灰化像が認められる場合もある。
安静と減塩を中心とした食事療法を行うが、高血圧がコントロールできない場合のみ、投薬を行う。高血圧の症状がある場合には入院治療が望ましい。
それでもたんぱく尿や高血圧が悪化する場合には、帝王切開により早産させ、妊娠を終了するしかない。
予防には妊娠中の体重増加を1ヶ月2.5kg以下に押さえる。(低塩、低カロリー、高たんぱく、高ビタミン食で)

副睾丸炎(精巣上体炎)

尿道から射精管を通じ、精巣上体へ雑菌が侵入したり、リンパ腺からの侵入により副睾丸炎を起こす。
場所は睾丸の付け根の辺り。
症状は発熱、激痛、陰嚢部の腫れなど。
検査は検尿や触診。
治療は、安静、冷湿布、抗生物質の投与など。
慢性化すると精子の通過障害の原因になることもある。
泌尿器科。

補足じゅげむさんのお話より

睾丸は陰嚢の中に左右一対、すなわち2個です。
そして、右側に比べると、左側の方が少し垂れ下がっています。
副睾丸は睾丸にベレー帽をかぶせたように、やや斜め横上にくっ付いています。
右側は右上、左側は左上が多いようですが、個人差はあります。
睾丸に比べると、柔らかいし圧すると痛いです。

睾丸炎(精巣炎)

血行性による感染が主で、発症頻度は低い。おたふくかぜの後に生ずる睾丸炎がよく知られているが、一般細菌による睾丸炎は非常にまれである。睾丸の痛みなどの症状は副睾丸炎である場合が多い。
精子形成能力が低下、消失し、不妊の原因になる。
泌尿器科。

精液の色について

成分がたんぱく質なので、濃縮されたり時間がたつと黄色っぽくなる事も考えられます。他に特別異常が感じられないなら問題無しかも。但し、前立腺炎などによる膿の可能性もありますし、ピンクがかっているとか茶色っぽいと前立腺や精嚢からの出血の可能性もありますので、心配な方は泌尿器科を受診してください。

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