症状からの推測

以下はあくまで参考ですので、必ず医師の診断を受けるようにして下さい。
赤文字は注目点です。

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血尿が出た、色がおかしい

血尿といっても、肉眼で確認できるものと、顕微鏡でのみ確認できるものがあります。
後者は普段の生活では気付きませんので、定期的に健康診断などを受けるようにしましょう。薬局で市販されている尿試験紙を使うのもひとつの手です。
たとえ血尿が1回しか出なかったとしてもそのまま放置しておくのは非常に危険です。

症状 病名 備考
茶色っぽい血尿で、体にむくみがある。顔(上瞼など)が腫れている。体がだるい。 急性腎炎急速進行性腎炎 比較的小児に多い。
扁桃炎に掛かりやすい人は注意。
血尿、たんぱく尿が出る。
発熱、関節痛がある。
顔や手足に赤い斑点が出る。
ループス腎炎 若い女性に多い。
血尿や尿の濁り、排尿痛(排尿の終わり頃のひどい痛み)、頻尿、残尿感。
白っぽい膿が出ることもある。
尿道炎(非淋菌性)、急性膀胱炎慢性膀胱炎間質性膀胱炎 女性に多い。水分を取り、尿を我慢せず、清潔を心がけること。
血尿や尿の濁りに加え、高熱が出る。
腎部が痛む。

腰痛が起こることもある。
腎盂(じんう)腎炎 女性に多いが、男性の前立腺肥大が原因の場合も。
血尿、頻尿、排尿痛、残尿感がある。
高熱が出ることもある。
前立腺炎 男性のみ。
血尿が出て、背中や脇腹に激痛が走る。
膀胱結石や尿道結石の場合は、尿道の痛みや頻尿、排尿中絶なども起こる。
腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石 水分を取り、適度な運動で予防を。
血尿が出て、腰やわき腹に鈍い痛みがある。
頻尿やたんぱく尿を伴う時もある。
遊走腎 やせた若い女性に多く、ほとんどの人は無症状。
米のとぎ汁のような尿が出る。
腎臓のあたりが痛む。
頻尿、排尿痛、残尿感がある。
腎結核 25〜40歳ぐらいの人に多い。
排尿痛や排尿異常はないが、突然血尿が出る。(1回しか出ないこともある) 癌の可能性 40歳過ぎなら危険度大。
検査による潜血反応や血尿が続くが、他に異常は無い。 家族性良性血尿症候群 遺伝性。
普段より尿の色が濃い。(汗をかいた朝一番など) 発汗の影響によることが多い。 2回目以降が普通の色ならほぼ問題無し。
濁った尿が出る。 一過性ならば問題なし。 他に異常を感じるときは検査を。
真っ白なゼリー状の尿が出る。 乳び尿 沖縄県や鹿児島県の人に時々みられる。
血尿やたんぱく尿が出て、肝臓に何等かの疾患を持っている。 肝炎による腎障害 肝臓の障害が原因

補足

薬を飲んだ場合には、赤い尿が出ることがあります。(下剤、風邪薬等)


排尿困難、残尿感、頻尿、多尿

症状 病名 備考
尿の出が悪く、出始めるまでに時間がかかり、少しずつしか尿が出ず、終わるまで40秒以上もかかる。
尿の切れも悪く、残尿感がある。
夜間に何度もトイレに行く。
便も出にくくなる。
前立腺肥大症
(男性のみ、高齢者に多い)
1時間の手術。入院日数は平均10日から2週間。症状の程度により治療法は違う。
トイレに何度も行きたくなり、排尿の終わり頃に痛みを伴う。
尿意があるのに尿が出にくい。少ししか出ない。
排尿時に不快感がある。
血尿を伴うこともある。
急性膀胱炎慢性膀胱炎 慢性膀胱炎は年配の女性に多い。
排尿の途中で突然尿が出なくなる。 膀胱結石、凝血、腫瘍 石などが尿の出口を塞ぐ為に起こる。
尿にガスが混じる。 糖尿病による尿路感染、尿路に穴があいている 早急に泌尿器科へ。
尿の量が多い(1日2500ml以上)。
のどがよく乾き、体がだるく、よくおなかがすく。
糖尿病の可能性 合併症が問題。早急に検査を。
尿の量が大変多い(1日5l以上)。
とてものどが乾く。
尿崩症 脳下垂体からのホルモン分泌不足。
尿の量が少ない(1日400ml以下)。
むくみがある。体がだるい。
尿が泡立つ。
血尿が出ることがある。
急性腎不全急性腎炎糖尿病性腎症ネフローゼ 乏尿現象。
病名は一概には断定できない。

補足

神経性の頻尿や心理的な稀尿もありえます。
トイレに行く回数には個人差がありますので、多いからといってそれ自体が問題というわけではありません。
汗をかいたときや水分を取り過ぎた時なども尿量は変化します。


膿が出る、かゆい、できもの、(性病とか)

症状 病名 備考

(男性)
排尿痛は軽く、かゆいくすぐったい程度。
少量の尿道分泌物がある。

(女性)
痛みは感じず、おりものが少々増える程度。

クラミジア感染症

非淋菌性尿道炎

子宮頸管炎(けいかんえん)、卵管炎

性交渉(オーラルセックスを含む)による感染。
抗生物質の服用で、1〜2週間で完治。
妊娠中の女性がクラミジア菌に感染した場合は母子感染の危険性がある。

(男性)
排尿時に激しい痛みや灼熱感があり、黄色い膿が出たりする。
尿道口が赤く腫れる。

(女性)
痛みはなく、おりものの量が増える。黄色ぽいおりものが出たりすることもある。
外陰炎を起こすとかゆみや灼熱感を伴い、赤く腫れる。
尿道に感染した場合は男性と同様の症状が出る。

淋病(りんびょう) 性交、オーラルセックスは勿論、淋菌の付着した手や衣類からも感染する。
抗生物質の服用で、5日程度で完治。
母子感染の危険性あり。
性器に堅いしこりが出来るが痛みはない。
症状が進むと、全身にかゆみを伴う小さな斑点が多数出る。
梅毒 血液検査が必要。
母子感染の危険性あり。
性器に赤い発疹が多数出て痛む。
太ももの付け根が痛む。
軟性下疳(げかん) 日本ではあまり見られない。
性器にかゆみを伴う小さな水泡が多数出来る。
女性は激痛を伴う事も。
性器ヘルペス 慢性化する可能性大。母子感染の危険性もあり。
亀頭の回りや、膣口の周囲に、米粒のようないぼが多数出来る。かゆみは無い。 尖圭(せんけい)コンジローム 性交渉による感染。
手術による除去が必要。
ペニスのカリ首に細かい粒(1ミリ未満)が一列にぐるりと一周している。
あるいは裏筋の亀頭の付け根辺りに小さないぼのようなものが数個ある。

異常無し

(coronal papillae)

全員にあるわけでは無いですが、男性器はそういう造りです。
友人のモノを見せてもらいましょう。もし、痛みやかゆみがあったり、そのいぼが大きくなったり増殖するようだと上記の2つの可能性があります。
参照「みどりクリニック」様のHPにcoronal papillae、フォアダイスの写真(男性)が掲載されております。
男性の包皮や小陰唇に白い粒のようなものが見える。

異常無し

(フォアダイス)

毛の無い脂腺が透けて見えるもので治療の必要は無い。
ただし、素人判断は避けましょう。痛みや痒みを伴うときはヘルペスなどの可能性もありますので。
参照「みどりクリニック」様のHPにcoronal papillae、フォアダイスの写真(男性)が掲載されております。
亀頭が赤くなりかゆい。 亀頭包皮炎 特に包茎の人が皮の部分に雑菌が繁殖して起こる炎症。塗り薬で治る。

(男性)
ペニスの一部が赤くなりかゆい。

(女性)
膣、外陰部がかゆい
白いヨーグルト状のおりものが出たりする。

カンジダ膣炎 誰でも持っているカビによる自然発症。抗生物質やピルの服用でも増殖しやすくなる。性交渉でも感染することも。

(男性)
ほとんど症状が出ない。

(女性)
黄色または乳白色の悪臭のあるおりものが出る。
かゆみ
や灼熱感を感じることもある。
外陰部にも感染し、炎症を起こして赤くなり、かゆい。

トリコモナス膣炎 性交渉時の膣の痛みや、排尿痛を起こすこともある。
男女同時に治療を受けないと意味が無い。
性交時に膣がひりひりしたり、出血したりする。
おりもの(白または黄色っぽい)が増えたり異臭がする。
わずかにかゆみを伴う場合もある。
症状は一般的に軽い。
非特異性膣炎
(大腸菌、ぶどう状球菌、連鎖状球菌などによる)
タンポンの出し忘れが原因であることが多い。→雑学のページ参照
陰部の清潔を心がけること。
抗生物質の膣錠による治療で10日ほど。
外陰部がかゆく、次第に赤く腫れ、場合によっては痛みを伴う。 外陰炎 多くの場合は、膣炎と合併して起こる。
陰毛がとてもかゆい。
下着に血の点が付着する。
毛ジラミ症 毛ジラミが原因。
皮膚の接触による感染。
陰部付近に赤いブツブツが出来てとてもかゆい。 疥癬(かいせん) ヒゼンダニが原因。
皮膚の接触による感染。
足の付け根の付近に、弓状または輪状に隆起ができ、その部分に水泡や赤いブツブツができる。とてもかゆい。 白癬(はくせん) 多様なカビの一種による感染で、人や動物、土壌から感染する。

補足

ただの皮膚炎、湿疹、にきびやかぶれという事も充分ありえます。
あくまで可能性のひとつとして考えてください。

必ずしもこの症状が出るとは限りませんし、同時に2つ以上の病気に感染している場合もあります。
男性で言えば、風俗に行ったためにクラミジアと淋菌をいっしょに貰ってきたとか、女性なら抵抗力低下の為にヘルペスとカンジダが併発したとか。その為に症状が混ざって出てくる場合もありますので最終判断は医師にゆだねた方がいいでしょうね。
特に性感染症の場合、基本的に自然治癒はしませんので早めに医者を訪ねましょう。

感染症の殆どは、コンドームの使用によって防げるようです。
但し、オーラルセックス(フェラやクンニ)の場合は難しいですね。
また、接触による感染の可能性があるものに付いては、家庭内感染を避ける為にも
タオルなど衣類を含めた共用は避けた方が良いです。

感染者と性交したからといって、必ず感染するわけではありません。
生で挿入行為を行った場合にはかなり危険度は高いです。(特に生で中出しなど)
オーラルの場合は相手がその部分に菌を保有しているかどうか次第です。ケースバイケースですが、危険度はそこそこ高いです。
お風呂での感染に付いてですが、湯船で感染することはまずありません。バスタオルなどの共用を避けましょう。たまたま菌を含んだ分泌物が付着し、その菌が死滅する前に陰部に触れたりすると感染の危険性はあります。可能性はかなり低いです。
毛ジラミなどの虫によるものは衣類や寝具の共用でも充分高い危険性があります。

男女のどちらかが感染した場合には、もう一方も感染している可能性が高いです。
この場合、一緒に治療を受けなければ、原因菌を行ったり来たりさせるだけで意味がありません。
特に子作りにはいられる方は、揃って一度検査を受けておくと安心ですね。


その他

症状 病名 備考
咳やくしゃみをすると尿が漏れる。(出産経験の多い女性など) 腹圧性尿失禁 症状の軽いものは体操で治る。→雑学のページ参照
おりものが臭うとか 様々な要因 病気詳細を参照のこと
月経と月経の中間期に少量の出血がある。 機能性出血 思春期や更年期の女性に多い。
更年期の方は子宮ガンの可能性もある。
月経期以外に出血があり、頻尿、無尿、便秘、腰痛などの症状がある。 卵巣癌 女性ホルモンとの関係が強く、転移しやすい。
生理痛がひどく、量がとても多い。(凝血が混じったり、貧血を起こしたりする) 子宮筋腫 無症状であることが多い。
生理痛がひどい。
性交時に痛みがある。
排便時に痛みがある。
子宮内膜症 若い女性に多く、不妊の原因になることもある。
完治は困難。
性交後に出血することがある。(接触出血) 子宮膣部びらん子宮頸癌 破瓜の話ではありません。
多くの女性に見られます。
癌の確認の為にも一応検査を。
妊娠初期に大量の出血があった。 流産、異常妊娠 定期検診直後に突発する可能性もあるので、至急産婦人科へ。
妊娠している人で、尿量の減少、急激な体重の増加、手足のむくみ、頭痛などの症状が出る。 妊娠中毒症 安静と減塩を中心とした食事で予防。
乳房にしこりがある。 乳癌 自分でも確認できるので、しこりがあるときは早期の診察、治療を。
乳頭がとてもかゆい。乳房にしこりがある。 乳房パジェット病 皮膚の悪性腫瘍で60歳代の女性に多い。
精液に血や膿が混じる。射精時に痛みがある。 前立腺炎、精嚢腺炎、またはこれらのガンの可能性も。 早めに泌尿器科医の診断を仰ぎましょう。
精液の色が黄色っぽい。 正常かも? 病気詳細を参照のこと
片方の睾丸が腫れたり硬くなったりしている。 睾丸腫瘍急性副睾丸炎 若い男性に多い。



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(2004.10.18)
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