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| 岩波文庫創刊書目 岩波書店1927昭和2年7月10日創刊 | ||||||||||
| 在庫状況 | 著訳編者 | 表題 | 出版社/判型/体裁 | 発行年/版/状態 | 構成/備考 | 価格(円) | ||||
| ☆創刊版あり | 佐佐木信綱編 | 新訓 萬葉集(上) | 岩波文庫1-4 | 1927(昭和2),9.5 | ||||||
| 夏目漱石 | こゝろ | 岩波文庫8-9 | 1927(昭和2),7.10 | |||||||
| ☆創刊版あり | プラトン/久保勉・阿部次郎譯 | プラトン ソクラテスの辯明・クリトン | 岩波文庫10 | 1927(昭和2),7.10 | ||||||
| ★創刊初版本あり | イマヌエル・カント/波多野精一・宮本和吉譯 | 實踐理性批判 | 岩波文庫11-12 | 1927(昭和2),7.10 | ||||||
| 稗田阿禮/太安萬侶/幸田成友校訂 | 古事記 | 岩波文庫13 | 1927(昭和2),8.1 | |||||||
| 島崎藤村自選 | 藤村詩抄 | 岩波文庫14-15 | 1927(昭和2),7.10 | |||||||
| アダム・スミス/気賀勘重譯 | 國富論(上) | 岩波文庫16-20 | 1927(昭和2),8.10 | |||||||
| ☆創刊版あり | 樋口一葉 | にごりえ・たけくらべ | 岩波文庫32 | 1927(昭和2),7.10 | ||||||
| トルストイ/米川正夫譯 | 戦争と平和(一) | 岩波文庫34-38 | 1927(昭和2),7.10 | |||||||
| 松尾芭蕉/伊藤松宇校訂 | 芭蕉七部集 | 岩波文庫56-58 | 1927(昭和2),8.1 | |||||||
| 幸田露伴 | 五重塔 | 岩波文庫59 | 1927(昭和2),7.10 | |||||||
| ☆創刊版あり | 正岡子規 | 病牀六尺 | 岩波文庫60-61 | 1927(昭和2),7.10 | ||||||
| ☆創刊版あり | ストリン トベルク/小宮豐隆譯 | 父 | 岩波文庫62 | 1927(昭和2),7.10 | ||||||
| ☆創刊版あり | 倉田百三 | 出家とその弟子 | 岩波文庫63-64 | 1927(昭和2),7.10 | ||||||
| ☆創刊版あり | チェーホフ/米川正夫譯 | 櫻の園 | 岩波文庫65 | 1927(昭和2),7.10 | ||||||
| ☆創刊版あり | 武者小路実篤 | 幸福者 | 岩波文庫66-67 | 1927(昭和2),7.10 | ||||||
| ☆創刊版あり | 國木田獨歩(国木田独歩) | 號外 他六篇 | 岩波文庫68 | 1927(昭和2),7.10 | ||||||
| ★創刊初版本あり | ポアンカレ/田辺元譯 | 科學の價値 | 岩波文庫69-70 | 1927(昭和2),7.10 | ||||||
| ☆創刊版あり | リッケルト/山内得立譯 | 認識の対象 | 岩波文庫71-73 | 1927(昭和2),7.10 | ||||||
| ☆創刊版あり | 小林一茶/荻原井泉水校訂 | おらが春・我春集 | 岩波文庫74 | 1927(昭和2),7.10 | ||||||
| ☆創刊版あり | 北村透谷/島崎藤村編 | 北村透谷集 | 岩波文庫75-76 | 1927(昭和2),7.10 | ||||||
| レッシング/大庭米治郎譯 | 賢人ナータン | 岩波文庫77-78 | 1927(昭和2),7.10 | |||||||
| ☆創刊版あり | ヴェデキント/野上豊一郎譯 | 春の目ざめ | 岩波文庫79 | 1927(昭和2),8.1 | ||||||
| ★創刊初版本あり | 近松門左衛門/和田萬吉校訂 | 曾我會稽山・心中天の網島 | 岩波文庫81 | 1927(昭和2),8.1 | ||||||
| ☆創刊版あり | トルストイ/米川正夫譯 | 闇の力 | 岩波文庫82 | 1927(昭和2),7.10 | ||||||
| ☆創刊版あり | 正岡子規 | 仰臥漫録 | 岩波文庫83-84 | 1927(昭和2),7.10 | ||||||
| ★創刊初版本あり | ポアンカレ/吉田洋一譯 | 科学と方法 | 岩波文庫85-87 | 1927(昭和2),9.5 | ||||||
| ★創刊初版本あり | チェーホフ/米川正夫譯 | 伯父ワーニャ | 岩波文庫88 | 1927(昭和2),7.10 | ||||||
| ☆創刊版あり | トルストイ/米川正夫譯 | 生ける屍 | 岩波文庫89 | 1927(昭和2),7.10 | ||||||
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名著の森への道(朝日新聞「天声人語」)
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書店にもいろいろあるが、作家の丸谷才一さんは二つに分けている。岩波文庫を置いている店と、置いていない店と。「そして前者が上だと思っている」と、本紙掲載のコラムで述べている。▼その岩波文庫が、昭和2年の創刊から今月で満80年を迎えた。古今東西の名著を5433点、総数は3億5000万冊を超すというから、日本の「教養」を連綿と耕してきたと言える。▼年配の読書家には、書目分類の「五色の帯」が懐かしいだろう。緑の帯は日本文学、赤は外国文学、社会科学が白で、青は哲学や歴史、黄色は日本の古典である。五色を取り込んだ「読書人の一生」という戯れ歌を、文芸評論家の向井敏さんの随筆で知った。▼〈ゆめ見るひとみで緑帯/むすめざかりは赤い帯/朱にまじわって白い帯……行き着く先は黄色帯〉。つまり、多感なころは漱石や藤村、大人びてくれば翻訳小説、青年期にはマルクスにかぶれ……老境に入って「もののあはれ」に行き着く。来し方を重ね合わせて微苦笑の人もいることだろう。▼近ごろは、緑帯と赤帯の世代にケータイ小説の愛読者が急増中らしい。電話で配信される小説だ。素人ぽいのだが、人気作が本になるや次々と数十万部を売り、不況の出版業界を驚かせている。▼名作を読まないと嘆く声も聞こえるが、活字離れの一番深刻な「緑と赤」の世代である。まずは書物の世界を覗(のぞ)いてみることが大事だろう。若き日の丸谷さんも「片っ端から歩き回った」という名著の森への道が、ぽっかり口を開けているかもしれない。(2007.7.15朝日新聞「天声人語」全文)
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