InterBook絶版七つ森
4InterBook絶版岩波文庫の森
『岩波文庫』絶版の森(2)-2
国内著編者:き、く、け、こ
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岩波文庫(2)-2 岩波書店1927昭和2年創刊 |
在庫状況 |
著訳編者 |
表題 |
出版社/判型/体様 |
発行年/版/状態 |
構成/備考 |
価格(円) |
初庫070128ib |
紀貫之/池田龜鑑校訂 |
土左日記 |
岩波文庫(創刊版)641、菊判半截、112p.(カバーなし) |
1930(昭和5)初版、良、ヤケ、シミ、裏表紙記名痕 |
凡例、解説 |
1,000 |
初庫061230ib |
紀貫之/鈴木知太郎校注 |
岩波文庫黄13-1、169p.、パラフィンカバー、帯 |
1980,2刷、良上、薄ヤケ |
凡例、解説、付旅程図 |
500 |
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☆「をとこもすなる日記といふものを,をむなもしてみむとてするなり」という冒頭の一句が示すように,貫之(八六八?―九四五)が任地土佐国から船出し辛苦のすえ帰京するまでの一部始終を女性の筆に仮託して綴ったわが国初の仮名文日記.人生の内面や真実を情趣と含蓄に富んだ筆致で描き,次代の女流文学の全盛を導き出す先駆となった. |
初庫060216mb |
菊池寛 |
恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇 |
岩波文庫緑63-1、223p.、カバー |
1987,改版、29刷、良上、経年変化 |
「注はいるまいと思うが」小島政二郎 |
100 |
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☆有名な九州耶馬渓、青の洞門の伝説を小説化した『恩讐の彼方に』、封建制下のいわゆる殿様の人間的悲劇を描いた『忠直卿行状記』は、テーマ小説の創始者たる菊池寛の多くの作品中の傑作として知られる。他に『三浦右衛門の最後』『藤十郎の恋』『形』『名君』『蘭学事始』『入れ札』『俊寛』『頚縊り上人』を収める。 |
売切110521ib |
岸田國士 |
古い玩具 他五篇 |
岩波文庫4640-4641、208p.(カバーなし) |
1952初版、良、ヤケ強、シミ |
あとがき |
1,000 |
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☆収録作品:古い玩具、チロルの歌、ぶらんこ、紙風船、驟雨、葉桜☆戯曲のもつ本質的な要素として「語られる言葉の美」を強調した岸田国士(1890‐1954)は日本の新劇界にもっとも強い影響を与えた.出世作「古い玩具」は日本のふるい空気をのがれてパリに遊学した一青年の異国の女とのはかない恋を微妙な心理の交錯の中に詩的に描いた佳品. |
初庫070713ib |
喜多川守貞/宇佐美英機校訂 |
近世風俗志(守貞謾稿)(一) |
岩波文庫青267-1、430p.、カバー |
1996初版、優 |
凡例、総目次、校注、解説 |
800
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初庫061129ib |
北畠親房/山田孝雄校訂 |
神皇正統記 |
岩波文庫(創刊版)1062-1063、菊判半截、264p.(カバーなし) |
1934(昭和9)初版、良、背ヤケ、ヤケ、シミ |
例言、「読者の為に」校訂者 |
1,200 |
売切090828ib |
北畠親房/岩佐正校注 |
岩波文庫黄116-1、294p.、パラフィンカバー、帯 |
1976,2刷、良、ヤケ、シミ、小口シミ、カバーシミ・イタミ |
凡例、校異表、補注、解説 |
800 |
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☆南北朝の動乱のさなか,南朝の重鎮北畠親房は天皇家の歴史とそれに伴う過去の諸政治形態を論述し,南朝の正統性と君主のあるべき姿を説こうとした.大きな歴史の流れの中で滅びゆく側に立つという立場上の制約がありながら,しかしその記述には立場を超えた公正さがある.『愚管抄』と並び中世を代表する史論といわれる. |
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北原白秋 |
白秋詩抄 岩波文庫緑48-1 |
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北村透谷 |
北村透谷集 岩波文庫(創刊版)75-76 |
初庫061231ib |
木下順菴/木下一雄校訂 |
錦里文集(前) |
岩波文庫5014-5017、460p.(カバーなし)、帯(断片) |
1953初版、良、ヤケ、シミ |
はしがき、序菅原胤長・柴邦彦・木下寅亮(著者子息)、錦里先生小傳木下寅亮 |
3,000 |
初庫081029ib |
木下真弘/宮地正人校注 |
維新旧幕比較論 |
岩波文庫青189-1、332p.、カバー |
1993初版、良、ヤケ |
カバー岩波文庫『河鍋暁斎戯画集』より、口絵、凡例、校注・解題宮地正人 |
500 |
初庫060820ib |
木下真弘/宮地正人校注 |
維新旧幕比較論 |
岩波文庫青189-1、332p.、カバー |
1993,2刷、優、ヨレ |
カバー岩波文庫『河鍋暁斎戯画集』より、口絵、凡例、校注・解題宮地正人 |
300 |
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☆明治維新によって、日本の社会はどのように変わったのか。当時、太政官官吏として政治の中枢に身をおいていた木下真弘が、明治新政の具体的諸成果を、旧幕府の実態と一つ一つ比較しながら明らかにした史論。岩倉具視の命を受けて執筆されたもので、維新当時の民衆の実態に接近できる一級史料である。原題「新旧比較表」。 |
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木下利玄 |
木下利玄全歌集 岩波文庫4340-4341 |
初庫081029ib |
木村荘八/尾崎秀樹編 |
新編 東京繁昌記 |
岩波文庫緑139-1、322p.、カバー |
1993初版、良上、薄ヤケ |
口絵・挿絵著者、解説編者 |
500 |
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☆永井荷風『〓東綺譚』の挿絵で知られる洋画家,木村荘八(一八九三―一九五八)は,風俗随筆の名手でもあった.下町の風俗と歴史をつづった数多くのエッセイから精選して新たに編集.「隅田川両岸一覧」「七夕と盆踊り」「佃島」「東京の民家」「花火」「築地―銀座」「〓東雑話」「洲崎の印象」「〓東新景」「矢場」「銘酒店」等を収録.挿絵多数. |
初庫070713ib |
清河八郎/小山松勝一郎校注 |
西遊草 |
岩波文庫青462-1、550p.、カバー |
1993初版、優、美本 |
凡例、解説 |
1,000 |
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☆幕末の尊攘派の志士清河八郎は山形庄内の素封家の生まれで俊秀の儒学者.安政二年の半年間,母を連れて善光寺から名古屋に出て,伊勢参りを果たし,さらに関西,四国,中国を回り,江戸を経由して帰るという大旅行をする.本書は,旅の宿で毎夜欠かさず記した旅日記で,当時の旅の実際,各地の風俗を細かに綴って極めて興味深い. |
売切120201ib |
曲亭馬琴/和田萬吉校訂 |
椿説弓張月(上) |
岩波文庫(創刊版)670-671、菊判半截、242p.(カバーなし) |
1930(昭和5)初版、良、背ヤケ、ヤケ、シミ |
はしがき |
1,000 |
売切070430ib |
岩波文庫黄252-2、242p.、カバー |
1990,9刷、優 |
カバー中野達彦、はしがき |
500 |
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☆馬琴の戯作は一生を通じて大小300種余にのぼるが,歴史小説の中で最初に手がけたのがこの弓張月である.本書は,源為朝の数奇な運命をたどる一代の起伏を細叙する.晩年の諸傑作ほどに円熟してはいないが,気魄の強い点ではむしろ後者に優るかと思われる.馬琴はこれを一期の出世作として,爾後永く江戸の読書界に雄をなした. |
売切160310ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(一) |
岩波文庫1405-1406a、288p.、パラフィンカバー、帯黄153 |
1971,8刷、良、ヤケ |
挿絵、解説、凡例、話の筋、主要人物一覧 |
300 |
初庫070105ib |
1978,14刷、良、薄ヤケ、折れ |
300 |
売切160310ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(二) |
岩波文庫1407-1408a、310p.、パラフィンカバー、帯黄154 |
1971,7刷、良、ヤケ |
挿絵、解説、話の筋、主要人物一覧 |
300 |
初庫070105ib |
1975,12刷、良、ヤケ強 |
300 |
売切160310ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(三) |
岩波文庫1409-1410a、350p.(カバーなし)、帯黄155 |
1971,5刷、良、ヤケ |
挿絵、解説、話の筋、主要人物一覧 |
300 |
初庫070105ib |
岩波文庫黄224-3、350p.、パラフィンカバー、帯黄155 |
1974,9刷、良、ヤケ強 |
300 |
売切120201ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(四) |
岩波文庫(創刊版)1411-1412、菊判半截、360p.、パラフィンカバー |
1939(昭和14),3刷、良、扉他加印・蔵書印・数字印、表3シール、シミ |
挿絵、解説、話の筋、主要人物一覧 |
500 |
売切150720ib |
岩波文庫1411-1412a、360p.(カバーなし)、売上カード、帯黄156 |
1971,5刷、良、ヤケ |
300 |
売切120201ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南總里見八犬傳(南総里見八犬伝)(五) |
岩波文庫(創刊版)1413-1415、菊判半截、390p.(カバーなし) |
1940(昭和15),2刷、良下、背ヤケ・虫食、ヤケ、シミ |
挿絵、解説、話の筋、主要人物一覧 |
500 |
売切150923ib |
南総里見八犬伝(五) |
岩波文庫1413-1415a、390p.、パラフィンカバー、帯黄157 |
1971,3刷、良、ヤケ |
300 |
初庫060620ib |
岩波文庫黄224-5、390p.(カバーなし)、帯 |
1974,7刷、良上、経年変化 |
300 |
売切120201ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南總里見八犬傳(南総里見八犬伝)(六) |
岩波文庫(創刊版)1416-1417、菊判半截、282p.(カバーなし) |
1939(昭和14)初版、良、シミ、折れ |
挿絵、解説、話の筋、主要人物一覧 |
800 |
売切120102ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(八) |
岩波文庫1421-1423、330p.、パラフィンカバー、帯黄160、売上カード |
1971,3刷、良、ヤケ、カバーイタミ |
挿絵、解説、話の筋、主要人物一覧 |
500 |
売切120102ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(十) |
岩波文庫黄225-0、302p.(カバーなし)、帯黄162 |
1975,6刷、良、ヤケ、個人特装(見返付) |
挿絵、解説、話の筋、主要人物一覧 |
300 |
売切120304ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(一) |
岩波文庫黄224-1、288p.(カバーなし)、帯黄153 |
1974,12刷、良、奥付蔵書印、ヤケ強 |
挿絵、解説、凡例、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(300) |
売切120304ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(二) |
岩波文庫黄224-2、310p.(カバーなし)、帯黄154 |
1974,11刷、良、奥付蔵書印、ヤケ強 |
挿絵、解説、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(300) |
売切120304ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(三) |
岩波文庫黄224-3、350p.(カバーなし)、帯黄155 |
1974,9刷、良、奥付蔵書印、ヤケ強 |
挿絵、解説、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(300) |
売切120304ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(四) |
岩波文庫黄224-4、360p.(カバーなし)、帯黄156 |
1974,9刷、良、奥付蔵書印、ヤケ強 |
挿絵、解説、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(500) |
売切120304ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(五) |
岩波文庫224-5、390p.(カバーなし)、帯黄157 |
1974,7刷、良、奥付蔵書印、ヤケ強 |
挿絵、解説、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(500) |
売切120304ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(六) |
岩波文庫黄224-6、282p.(カバーなし)、帯黄158 |
1975,7刷、良、奥付蔵書印、ヤケ強 |
挿絵、解説、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(500) |
売切120304ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(七) |
岩波文庫黄224-7、380p.(カバーなし)、帯黄159 |
1975,7刷、良、奥付蔵書印、ヤケ強 |
挿絵、解説、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(500) |
売切120304ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(八) |
岩波文庫2黄24-8、332p.(カバーなし)、帯黄160 |
1975,7刷、良、奥付蔵書印、ヤケ強 |
挿絵、解説、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(500) |
売切120304ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(九) |
岩波文庫黄224-9、418p.(カバーなし)、帯黄161 |
1975,6刷、良、奥付蔵書印、ヤケ強 |
挿絵、解説、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(500) |
売切120304ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(十) |
岩波文庫黄225-0、302p.(カバーなし)、帯黄162 |
1975,6刷、良下、奥付蔵書印、大ヤケ |
挿絵、解説、凡例、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(500) |
売切120304ib |
□曲亭馬琴 南総里見八犬伝全10巻揃い 岩波文庫(帯付) |
4,400 |
売切090131ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(一) |
岩波文庫黄224-1、368p.、カバー |
1992,4刷、優 |
カバー杉松欅、挿絵、解説、凡例・編集付記、話の筋、主要人物一覧、『八犬伝』を読むために高田衛 |
分売不可(300) |
売切090131ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(二) |
岩波文庫黄224-2、380p.、カバー |
1992,3刷、優 |
カバー杉松欅、挿絵、解説、凡例・編集付記、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(300) |
売切090131ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(三) |
岩波文庫黄224-3、420p.、カバー |
1992,2刷、優 |
カバー杉松欅、挿絵、解説、凡例・編集付記、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(300) |
売切090131ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(四) |
岩波文庫黄224-4、432p.、カバー |
1992,2刷、優 |
カバー杉松欅、挿絵、解説、凡例・編集付記、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(300) |
売切090131ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(五) |
岩波文庫黄224-5、466p.、カバー |
1992,2刷、優 |
カバー杉松欅、挿絵、解説、凡例・編集付記、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(300) |
売切090131ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(六) |
岩波文庫黄224-6、318p.、カバー |
1992,2刷、優 |
カバー杉松欅、挿絵、解説、凡例・編集付記、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(300) |
売切090131ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(七) |
岩波文庫黄224-7、456p.、カバー |
1992,2刷、優 |
カバー杉松欅、挿絵、解説、凡例・編集付記、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(500) |
売切090131ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(八) |
岩波文庫黄224-8、392p.、カバー |
1992,2刷、優 |
カバー杉松欅、挿絵、解説、凡例・編集付記、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(500) |
売切090131ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(九) |
岩波文庫黄224-9、518p.、カバー |
1992,2刷、優 |
カバー杉松欅、挿絵、解説、凡例・編集付記、話の筋、主要人物一覧 |
分売不可(500) |
売切090131ib |
曲亭馬琴/小池藤五郎校訂 |
南総里見八犬伝(十) |
岩波文庫黄225-0、396p.、カバー |
1992,2刷、優、折り・折れ |
カバー杉松欅、挿絵、解説、凡例・編集付記、話の筋、主要人物一覧、付録幸田露伴・内田魯庵 |
分売不可(500) |
売切090131ib |
□曲亭馬琴 南総里見八犬伝全10巻揃い 岩波文庫 |
3,800 |
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☆伏姫割腹のおり光を発して飛び散った八個の珠数玉.ゆっくりと物語が進行するに従い,それぞれに一個の玉を持ち八方に生い立った八犬士の面々が,一人また一人と登場してくる.雄大・複雑な筋立て,リズミカルな文章,興趣を添える挿絵が,読者を『八犬伝』の世界へと誘う.作者はこの作品に二十八年の歳月を費やした. |
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清澤満之 |
清澤文集(清沢文集) 岩波文庫378-379 |
初庫080422ib |
空海・真済/杤尾武校注 |
玉造小町子壮衰書 小野小町物語 |
岩波文庫黄9-1、224p.、カバー |
1994初版、優、美本 |
カバーカット「小町老衰図」、口絵、凡例、解説、付1玉造小町子壮衰書(影印)、付2九想子(影印)、訳者あとがき |
1,000 |
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☆平安中期ないし末期に成立した長文の序をもつ古詩.老いさらばえて町を徘徊する女が,往時の贅沢の限りと親兄弟の死によって零落し悲惨をきわめる老境を綿々と語る.この物語の主人公は小野小町ではないが,小町の物語として読みつがれてきて,小町像の形成に多大の影響を与えてきた.原文・読み下し文・現代語訳に詳細な注を付す. |
初庫070731ib |
陸羯南 |
近時政論考 |
岩波文庫7454-7455、192p.(カバーなし)、帯白224 |
1972初版、良、書込、ヤケ、シミ |
序三宅雄二郎、例言、注、解説植手通有 |
800 |
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☆明治中期のジャーナリストとして日刊新聞「東京電報」「日本」を舞台に盛んな言論活動を行なった陸羯南(1857‐1907)が,両紙に発表した社説をのちに単行本としたもので,「近時政論考」を本篇とし,「自由主義如何」「近時憲法考」を併せ収める.いずれも明治初期の思想史,憲法史の研究に不可欠の政論である. |
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九鬼周造 |
「いき」の構造 他二篇 岩波文庫青146-1 |
初庫061101ib |
國木田獨歩(国木田独歩) |
號外(号外) 他六篇 |
岩波文庫(創刊版)68、菊判半截、246p.(カバーなし) |
1935(昭和10),5刷、良、背ヤケ、ヤケ、シミ |
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500 |
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☆収録作品:鹿狩、少年の悲哀、春の鳥、馬上の友、号外、竹の木戸、窮死☆詩人としての独歩と散文家としての独歩とが最も鋭く対比される七つの短篇.ワーズワース的な田園抒情詩ともいうべき『少年の悲哀』『春の鳥』,現実凝視の素描的作品『窮死』,そして『号外』における諧謔と機知の世界への回避他. |
初庫061113ib |
国木田独歩 |
号外・ 少年の悲哀 他六篇 |
岩波文庫1949、102p.(カバーなし)、帯緑132 |
1972改版、26刷、良、ヤケ |
口絵写真、解説塩田良平、付記 |
500 |
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☆収録作品:窮死、疲労、二老人、 少年の悲哀、春の鳥、湯が原より、あの時分、号外☆詩人としての独歩と散文家としての独歩とが最も鋭く対比される八つの短篇.ワーズワース的な田園抒情詩ともいうべき『少年の悲哀』『春の鳥』,現実凝視の素描的作品『窮死』,そして『号外』における諧謔と機知の世界への回避他. |
売切061215ib |
國木田獨歩(国木田独歩) |
運命論者 他二篇(女難、二老人) |
岩波文庫(創刊版、)494、菊判半截、96p.(カバーなし)、帯緑1042 |
1934(昭和9),4刷、良、ヤケ |
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800 |
初庫060806ib |
國木田獨歩(国木田独歩) |
運命 |
岩波文庫(創刊版)2026-2027、菊判半截、246p.(カバーなし) |
1941(昭和16),3刷、良下、薄ヤケ、シミ |
解説塩田良平 |
500 |
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☆独歩の第3著作集「運命」初版、本の覆刻.「酒中日記」「運命論者」をはじめ「巡査」「画の悲しみ」「馬上の友」「悪魔」「空知川の岸辺」「非凡なる凡人」「日の出」など9篇が収められている.独歩の文壇的地位を確立したばかりでなく明治文学が近代の文学へ移行する一枢軸をなした作品集である.明治39年刊. |
売切061215ib |
國木田獨歩(国木田独歩) |
武藏野(武蔵野) |
岩波文庫1918-1919、258p.(カバーなし) |
1951,15刷、良、背ヤケ、ヤケ強、シミ |
解説塩田良平 |
500 |
初庫060216mb |
国木田独歩 |
武蔵野 |
岩波文庫緑19-1、229p.、カバー |
1988改版、55刷、良上、経年変化 |
300 |
初庫061113ib |
1994改版、69刷、良上、カバー背褪せ、薄ヤケ |
100 |
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☆作者25歳から28歳,処女作「源叔父」など初期の作品18篇を集めた独歩(1871―1913)自選の短篇集.ワーズワースに心酔した若き独歩が,郊外の落葉林や田畑をめぐる小道を散策して,その情景とそこで出会った人々を描いた表題作「武蔵野」は,近代日本の自然文学の白眉である作者の代表作. |
初庫060503ib |
國木田獨歩(国木田独歩) |
牛肉と馬鈴薯 他三篇(正直者、女難、富岡先生) |
岩波文庫1926、136p.(カバーなし) |
1950,6刷、良下、押印、日付書込、ヤケ、シミ |
解説塩田良平 |
300 |
初庫060806ib |
岩波文庫1926、136p.(カバーなし)、帯緑37 |
1955,17刷、良下、解説赤傍線、大ヤケ |
500 |
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☆ここには,社会の片隅に黙々として生き,あるいはそこから敗者としてはじき出された人々の,善良さ故にかえって傷つき苦しむ姿が,心からの同情・共感をもって描き出されている.独歩の本領が遺憾なく発揮された作者中期の代表作.明治三十四年作. |
初庫060820ib |
久米邦武編/田中彰校注 |
特命全権大使 米欧回覧実記(二) |
岩波文庫青141-2、435p.、カバー |
1996,12刷、良上、ヨレ |
カバー矢崎芳則、凡例、校注、解説田中彰、岩倉使節団イギリス回覧年表 |
500 |
初庫060820ib |
久米邦武編/田中彰校注 |
特命全権大使 米欧回覧実記(四) |
岩波文庫青141-4、453p.(カバーなし)、帯 |
1985,4刷、良上、背シミ |
凡例、校注、解説田中彰、岩倉使節団ヨーロッパ回覧年表 |
800 |
初庫070122ib |
久米邦武編/田中彰校注 |
特命全権大使 米欧回覧実記(一) |
岩波文庫青141-1、425p.(カバーなし)、帯 |
1983,5刷、良上、扉シール、p.376-377赤傍線、 |
凡例、例言、校注、解説田中彰、岩倉使節団アメリカ回覧年表 |
分売不可(500) |
初庫070122ib |
久米邦武編/田中彰校注 |
特命全権大使 米欧回覧実記(二) |
岩波文庫青141-2、435p.(カバーなし)、帯 |
1983,4刷、優、扉シール |
凡例、校注、解説田中彰、岩倉使節団イギリス回覧年表 |
分売不可(600) |
初庫070122ib |
久米邦武編/田中彰校注 |
特命全権大使 米欧回覧実記(三) |
岩波文庫青141-3、417p.(カバーなし)、帯 |
1983,3刷、優、扉シール |
凡例、校注、解説田中彰、岩倉使節団ヨーロッパ回覧年表 |
分売不可(600) |
初庫070122ib |
久米邦武編/田中彰校注 |
特命全権大使 米欧回覧実記(四) |
岩波文庫青141-4、453p.(カバーなし)、帯 |
1983,3刷、優、扉シール |
凡例、校注、解説田中彰、岩倉使節団ヨーロッパ回覧年表 |
分売不可(800) |
初庫070122ib |
久米邦武編/田中彰校注 |
特命全権大使 米欧回覧実記(五) |
岩波文庫青141-5、389p.(カバーなし)、帯 |
1982、初版、優、扉シール |
凡例、校注、解説田中彰、岩倉使節団ヨーロッパ回覧年表 |
分売不可(1000) |
初庫070122ib |
□久米邦武編 特命全権大使 米欧回覧実記全5巻揃い 岩波文庫 |
3,500 |
|
☆明治四年,岩倉使節団は新たな統一国家創出の意欲に燃えて米欧十二カ国歴訪の旅へ出る.建国百年のアメリカ,貿易・工業立国の「島国」英国,パリ・コンミュン一年後のパリ,ビスマルク治下プロイセン等.書記官として随行した久米の貪婪で精彩に富んだ筆は,議会から牢獄,黒人街,ジャーナリズム,手話点字,花街にまで及ぶ. |
初庫070128ib |
倉田百三 |
出家とその弟子 |
岩波文庫(創刊版)63-64、菊判半截、263p.(カバーなし) |
1940(昭和15),22刷、良下、表紙劣化、背地傷み、ヤケ、シミ、折れ |
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500 |
初庫070204ib |
岩波文庫63-64、246p.(カバーなし)、帯緑2、売上カード |
1951,33刷改版、良下、大ヤケ、シミ、巻末目録シール穴 |
解説谷川徹三 |
300 |
初庫060503ib |
岩波文庫63-64、246p.(カバーなし)、帯緑2 |
1954,40刷、良下、ヤケ、シミ |
300 |
初庫060503ib |
1964,51刷、良、経年変化 |
300 |
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☆一高在学中から西田幾多郎に傾倒し,宗教文学に一境地を拓いた劇作家倉田百三(1891-1943)の代表作.浄土真宗の開祖親鸞を主人公とし,生き方に悩む多くの若い人々の心を捉えた本書は,のち各国語に訳され,海外にも数多くの読者を得た. |
初庫070415ib |
倉田百三 |
布施太子の入山 |
岩波文庫(創刊版)117、菊判半截、120p.(カバーなし) |
1939(昭和14),13刷、良、ヤケ、シミ |
解説 |
500 |
初庫070128ib |
岩波文庫(創刊版)117、菊判半截、120p.、パラフィンカバー |
1939(昭和14),13刷、良、扉他加印・蔵書印・数字印、表3シール、シミ |
800 |
初庫060806ib |
岩波文庫(創刊版)117、菊判半截、120p.(カバーなし) |
1940(昭和15),14刷、良、薄ヤケ、シミ |
500 |
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☆人間のもっとも美しい一面と,もっとも醜い一面との闘争を描き出して,非常な感激を読書界にまきおこした傑作.国を追われ,幼な子を奪われ,最愛の妻をも犠牲として真理の聖山に上る太子を中心とし,厚顔無恥貪欲な民衆,悪虐きわまりない婆羅門僧などを配し,作者独得の人間愛の極致を描く,高調した玉のような名作. |
初庫071125ib |
黒島傳治(黒島伝治) |
渦巻ける烏の群 他三篇(二銭銅貨、豚群、橇) |
岩波文庫4780、110p.(カバーなし) |
1953初版、良下、扉裏日付書込、大ヤケ、シミ |
解説壺井繁治 |
500 |
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☆貧農出身の作者が,シベリヤ出兵の背後に鋭いメスを加えた日本反戦文学の代表作.雪の広野に駐屯する部隊に材をとり,絶対的権力を振う大隊長の情慾と嫉妬の犠牲となった一中隊が雪の中に全滅する経緯を,リアルな筆で描きつつ,激しい怒りと抗議をひそめている. |
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瑩山禅師 |
瑩山禅師 傳光録(伝光録) 岩波文庫 |
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解脱房貞慶 |
解脱上人 愚迷發心集(愚迷発心集) 岩波文庫(創刊版) |
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源信(恵心僧都) |
往生要集 岩波文庫 |
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建礼門院右京大夫 |
建礼門院右京大夫集 付平家公達草紙 岩波文庫黄25-1 |
初庫060430kb |
幸田露伴 |
五重塔 |
岩波文庫59、97p.(カバーなし) |
1969,53刷、良、背ヤケ、ヤケ |
解説鹽谷贊 |
100 |
初庫060520fb |
岩波文庫緑12-1、97p.、パラフィンカバー、帯 |
1978改版、62刷、優 |
300 |
売切160310ib |
岩波文庫緑12-1、97p.、カバー |
1991改版、82刷、優 |
100 |
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☆技量はありながらも小才の利かぬ性格ゆえに、「のっそり」とあだ名で呼ばれる大工十兵衛。その十兵衛が、義理も人情も捨てて、谷中感応寺の五重塔建立に一身を捧げる。エゴイズムや作為を越えた魔性のものに憑かれ、翻弄される職人の姿を、求心的な文体で浮き彫りにする文豪露伴(1867-1947)の傑作。 |
初庫061230ib |
幸田露伴 |
風流佛・一口劒 (風流仏・一口剣 ) |
岩波文庫(創刊版)95、菊判半截、100p.(カバーなし) |
1940(昭和15),6刷、良下、背傷み、扉書込消痕、ヤケ、シミ、折れ |
解説 |
1,000 |
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☆「風流仏」は作者23歳の時の作.若い仏師で彫刻家の珠運の貧しい花漬売の娘に対する悲恋を描く.ついに自ら刻む裸形の美人像に一個の仏を現ずる幻想的な場面をクライマックスとして作者の恋愛哲学がちりばめられる.「一口剣」は一夜の冗談から降って湧いた災難に,ぐうたらな刀鍛冶が心機一転,希代の一刀を作りなす物語. |
初庫061230ib |
幸田露伴 |
評釈 猿簑 |
岩波文庫(創刊版)1433-1434、菊判半截、278p.(カバーなし) |
1941(昭和16),6刷、良下、背大ヤケ(判読困難)、扉蔵書印、ヤケ、シミ |
猿簑集解題 |
800 |
初庫070731ib |
岩波文庫1433-1434a、278p.、パラフィンカバー、帯(リクエスト復刊) |
1977,7刷、良、袖テープ、鉛筆書込、ヤケ、シミ |
800 |
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☆初しぐれ猿も小簑をほしげ也.巻頭の1句により猿簑と名づけられたこの集は,芭蕉七部集中の白眉であり,蕉門の許六らによって俳諧の古今集と自讃せられた.古来多くの評釈,注釈を生んだが,この露伴評釈は,単なる評釈にとどまらず,評釈自体がひとつの文学的世界を形づくり,連句の付合にも似て,本文と微妙に響き合っている. |
初庫080702ib |
幸田露伴 |
運命 |
岩波文庫(創刊版)1690、菊判半截、140p.、パラフィンカバー、帯 |
1938(昭和13)初版、良、扉加印、赤傍線、ヤケ、シミ、シール |
解説漆山又四郎 |
1,500 |
初庫061230ib |
岩波文庫(創刊版)1690、菊判半截、144p.(カバーなし) |
1938(昭和13),2刷、良、背大ヤケ(判読困難)、ヤケ、シミ |
自跋、解説漆山又四郎 |
1,000 |
初庫081029ib |
運命 他一篇(暴風裏花) |
岩波文庫緑12-2、170p.(カバーなし)、帯 |
1976,改版18刷、良、ヤケ |
自跋、解説塩谷賛 |
800 |
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☆中国明代の靖難の役に取材して作者の運命観を織り込んだ歴史小説.太祖が崩じ孫建文帝が即位すると,叔父燕王は兵を起こして帝を追い王位を奪い永楽帝となる.しかし長い在位中,永楽帝には一日も安穏の日はなく,流浪の建文帝は平和な一生を送る,という一大叙事詩. |
初庫061129ib |
幸田露伴 |
連環記 他三篇(鵞鳥、雪たたき、幻談) |
岩波文庫3846-3847、204p.(カバーなし) |
1949(昭和24)初版、良、背ヤケ強、ヤケ、シミ、目録シール痕 |
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800 |
初庫070731ib |
1951,2刷、可、表4加印・巻末記名、背ヤケ(判読困難)、大ヤケ、折れ |
500 |
|
☆道心やみがたく出家の身となった慈仁の人慶滋保胤.その彼のもとへ,愛する女の死に世の無常を悟った大江定基は身を寄せる.そして縁あってこの二人に連なる聖界・俗界の人びと…….人生の明と暗,陰と陽とが結びあい,露伴(一八六七‐一九四七)ならではの広大な文学空間がひらけてゆく. |
初庫070211ib |
幸徳秋水 |
社會主義神髄(社会主義神髄) |
岩波文庫3101、97p.(カバーなし) |
1958,5刷、良下、大ヤケ、折れ |
附録、解説平野義太郎 |
300 |
初庫060820ib |
社会主義神髄 |
岩波文庫3101、97p.(カバーなし)、帯 |
1961,7刷、良下、記名、ヤケ強、シミ |
500 |
|
☆附録:社会主義と国家、社会主義と直接立法、社会主義と国体、社会主義と商業広告、社会主義と婦人☆明治36年,日露戦争勃発前夜,主戦論が横行して騒々しかった時代に書かれたわが国社会主義文献中最初の代表作.秋水が本書の巻末に喝破した「社会主義は一面において民主主義たると同時に他面において偉大なる世界平和の主義を意味す」という名言こそは本書の白眉であり,彼の直覚の鋭さを示す. |
初庫060820ib |
幸徳秋水 |
帝国主義 |
岩波文庫4804、106p.(カバーなし)、帯、売上カード |
1967,13刷、良、ヤケ |
「『帝国主義』に序す」内村鑑三、例言三則、解題山本正美 |
500 |
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☆「帝国主義はいわゆる愛国心を経となし、いわゆる軍国主義を緯となして、もって織り成せるの政策にあらずや」。明治34年に刊行された本書で、幸徳秋水(1871-1911)は帝国主義の本質を喝破。該博な知識を駆使し、レーニン、ホブスンに先駆けて複雑な帝国主義の構造をえぐり出した本書の先見性は、今なお光輝を失わない。 |
初庫060719mb |
幸徳秋水 |
兆民先生・兆民先生行状記 |
岩波文庫青125-4、108p.、パラフィンカバー、帯 |
1982,4刷、良、ヤケ |
付録故中江篤介君の葬儀に就て、夏草、小山久之助君を哭す、注、解説糸屋寿雄 |
500 |
|
☆「兆民先生」は,兆民の愛弟子であった秋水が書いた伝記.「兆民先生行状記」は弟子が見た師の姿をスケッチ風にまとめたもの.秋水は明治21年,18歳の折はじめて兆民の家に寄寓し,以後その死にいたるまで十数年にわたって師事しつくした.革命家兆民の風貌が,熱をおびた秋水の文章によってよく伝えられている. |
初庫20126ib |
(越谷吾山/)東條操校訂 |
物類称呼 |
岩波文庫2875-2876、192p.、帯(創刊50年記念復刊) |
1977,3刷、良、ヤケ |
序校訂者、目次、解説 |
500 |
初庫061226ib |
岩波文庫2875-2876、192p.、パラフィンカバー、帯(創刊50年記念復刊) |
800 |
|
☆武州越谷の出で江戸に移り住んだ俳諧師吾山(1717‐1787)が安永4(1775)年に江戸で刊行した諸国方言の類集で,語彙は奥羽から筑紫にまで及んでいる.天地・人倫,動物,生植(植物),器用(器物)・衣食,言語の5巻に整理され,全国方言辞典としてわが国初のものであるばかりでなく,俳諧や本草学との関係からも興味深い書である. |
初庫060503ib |
小瀬甫庵/桑田忠親校訂 |
太閤記(上) |
岩波文庫3056-3059、394p.(カバーなし) |
1943(昭和18)初版、良下、ヤケ、シミ |
例言、太閤記に就て校訂者 |
1,000 |
初庫070204ib |
小瀬甫庵/桑田忠親校訂 |
太閤記(上) |
岩波文庫3056-3059、394p.(カバーなし) |
1943(昭和18)初版、良、大ヤケ、シミ |
例言、太閤記に就て校訂者 |
分売不可(1000) |
初庫070204ib |
小瀬甫庵/桑田忠親校訂 |
太閤記(下) |
岩波文庫3060-3063b、377p.(カバーなし) |
1944(昭和19)初版、良下、大ヤケ、シミ |
|
分売不可(1200) |
初庫070204ib |
□小瀬甫庵 太閤記上下揃い 岩波文庫 |
2,200 |
|
☆本書は豊臣秀吉の評伝を軸にした軍記物で,いわゆる太閤記の祖といわれる.秀吉を無批判に称揚する作品ではなく,秀吉の善は善として,悪は悪として記述し,民政を疎かにしたため,秀頼の滅亡をまねいたなど秀吉批判の記事も多い.史料的価値にも優れており,また後世への影響も大きい. |
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小中村清矩述 |
歌舞音樂略史(歌舞音楽略史) 岩波文庫(創刊版)296-297 |
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小林一茶 |
岩波文庫 小林一茶作品 |
初庫061230ib |
小林多喜二 |
防雪林・不在地主 |
岩波文庫5007-5008、260p.、パラフィンカバー |
1953初版、良、ヤケ強、シミ、折れ |
解説江口渙 |
1,200 |
初庫061230ib |
小林秀雄 |
小林秀雄初期文芸論集 |
岩波文庫緑95-1、443+12p.(カバーなし) |
1980初版、良、ヤケ |
凡例、解説中村光夫、索引 |
1,000 |
|
☆日本の近代文学の批評の場に新たな地平を拓いた批評家小林秀雄の初期評論集.昭和四年(一九二九)のデビュー作「様々なる意匠」にはじまる独特の詩魂に彩られた若き日の著者の文学的達成を,その出発から昭和十年までに区切って精選,年代順に配列した.それ以前の重要な一篇「ランボオ」をも併せ収める. |
売切170525ib |
(後深草院二条/)玉井幸助校訂 |
問はず語り |
岩波文庫黄106-1、330p、パラフィンカバー、帯 |
1983,17刷、良、経年変化 |
口絵、凡例ならびに序、解題、人名索引、系図 |
500 |
初庫060719mb |
岩波文庫黄106-1、330p、カバー |
1992,24刷、良上、薄ヤケ |
カバーカット飯山勇、凡例ならびに序、解題、人名索引、系図 |
300 |
|
☆初恋の人をよそに後深草院に召され身を捧げたのは,作者十四歳の正月であった.鎌倉貴族の名家に生れ,波瀾の生涯を送った女性が綴る,「人も問わぬのに物語るひとりごと」.平安の文学と異り,男女の間柄を主従関係とみる厳しい倫理観が時代の空気として,運命にもてあそばれる女性の悲しみとともに色濃くその背後に漂っている. |
初庫070430ib |
小堀杏奴(森鴎外次女) |
晩年の父 |
岩波文庫緑98-1、223p.(カバーなし) |
1981初版、良、表3シール痕、奥付書込 |
序、あとがき |
500 |
|
☆仰ぎみる文豪でもなければ,軍服に身を固めた軍医総監でもない鴎外.ここには,母や妻,子どもたちの中心となり,周囲に濃やかな愛情を注いだ家庭人の風貌が,少女の繊細な目を通して生き生きと描き出されている.著者は鴎外の次女.父の死直前のほぼ一年の思い出を綴る「晩年の父」ほか,「思出」「母から聞いた話」などを含む. |
初庫060503ib |
小室信介編/林基校訂 |
東洋民権百家伝 |
岩波文庫5753-5756、402p.(カバーなし) |
1969,3刷、良、背ヤケ |
口絵、凡例、附録佐渡善兵衛傳、解説校訂者 |
500 |
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☆封建社会の苛酷なくびきの中で苦しみ続けた徳川時代の農民は,一揆を起して,支配者に対抗して戦った.本書にはその姿が資料記録を生かしながらいきいきと描かれており,発表当時直ちに高座で語られた.自由民権運動のひろがりの中で書かれた小室信介(1852‐1885)による全国百姓一揆物語集は,今日でも我々の心に共鳴をよび起させるものをもつ. |