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5InterBook絶版文庫の森

『講談社文芸文庫』絶版の森

国内著編者(あ行か行さ行た行な行は行ま行や行、ら行、わ行)、海外著編者戦後短篇小説再発見

講談社文芸文庫 講談社1991平成3年創刊 装幀:菊地信義
在庫状況 著訳編者 表題 出版社/判型/体裁 発行年/版/状態 構成/備考 価格(円)
重庫050316ib 青山二郎 鎌倉文士骨董奇譚 現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫1、270p. 2000,10刷、優 人と作品白州正子、資料永井龍男・河上徹太郎・今日出海、年譜・著書目録森孝一 500
重庫050316ib 青山二郎 眼の哲学・利休伝ノート 現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫2、254p. 1994初版、良、奥付ヌレ 人と作品・年譜・著書目録森孝一、初出一覧 500
ib 阿川弘之 舷燈 講談社文芸文庫1、259p. 1994,2刷、良、経年変化 著者から読者へ、解説岡田睦、作家案内進藤純孝、著書目録 500
ib 石川淳 安吾のいる風景・敗荷落日 現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫5、293p. 1995,5刷、良、ヤケ、カバースレ 人と作品・年譜・著書目録立石伯 300
  ☆収録作品:太宰治昇天、歌仙、安部公房著「壁」序、坂口安吾を悼む、安吾のいる風景、六世歌右衛門、敗荷落日、宇野浩二、武林無想庵、わが万太郎、俳諧すゝき、めぐりあい、二十七歳の達観、三好達治、倫敦塔その他、高志高興、石濤、京伝頓死、蜀山断片、秋成私論、蕪村風雅、遠くから見たアルベール・カミュ、読まれそこないの本
重庫050324ib 井伏鱒二 漂民宇三郎 講談社文芸文庫いC-2、314p. 1990初版、良下、ヤケ 解説三浦哲郎、作家案内保昌正夫、著書目録松本武夫 800
  ☆天保九年、金六、宇三郎兄弟は、松前を出帆、江戸に廻航途中、西風に遭い、漂流六ヵ月、天保十年、米捕鯨船に救助され、ハワイ群島オワフ島に着く。兄と仲間三人を失った宇三郎達生残りは、ロシア領カムチャッカ、オホーツク、シトカを経て、エトロフに送られ、天保十四年九月上旬、宇三郎をのぞいて、松前城下に着いた。"自選全集"版未収録の芸術院賞受賞の鏤骨の名品。
重庫051108ib 井伏鱒二 白鳥の歌・貝の音 講談社文芸文庫いC-5、252p.、帯 1992初版、良上、経年変化 解説小沼丹、作家案内東郷克美、著書目録松本武夫、初出一覧 1,200
  ☆収録作品:白鳥の歌、下足番、小熊の夜遊び、河童騒動、開墾村の与作、病中所見、手洗鉢、伊之助の短文、釣場、貝の音☆女形の旅役者の悲哀をチェーホフの同名の戯曲の哀愁に重ね、二日酔の“私”の気分を巧みに描く「白鳥の歌」。近視の武士の苦衷を、武張った信玄、謙信の姿とともに描く哀しくもおかしい「貝の音」。「下足番」「開墾村の与作」等。殉死の弊風、封建の桎梏、人間の嗜好・執着、浮世の儚さ―─人の世の悲喜劇への常に変らぬ確かな眼差と限りない愛情が醸す、井伏鱒二の豊穣の世界。
重庫050426ib 井伏鱒二 還暦の鯉 現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫いC-6、248p.、帯 1992初版、良上、経年変化 人と作品庄野潤三、年譜・著書目録松本武夫、初出一覧 1,000
  ☆太宰治の不可思議な人柄にふれて掛れた随筆「社交性」、旺盛な好奇心で体験を語る「私の動物誌」、「還暦の鯉」他。語尾の「が」や「しかし」に飽くまで拘わる文士気質や徹夜の仕事で書いた原稿を前に独り言をいう著者の癖など九十四歳の今日まで悠々たる歳月を歩みきった作家が還暦前の頃の充実した日々を、独特の含羞をうかべつつも寛いだ筆致の裡に見せる素顔の表情。身辺随想三十篇。
  井伏鱒二 厄除け詩集 講談社文芸文庫いC-8
ib 井伏鱒二 夜ふけと梅の花・山椒魚 講談社文芸文庫いC-13、311p. 1997初版、優 カラー口絵2p.、解説秋山駿、年譜・著書目録・参考文献松本武夫 500
  ☆収録作品:朽助のいる谷間、炭坑地帯病院、山椒魚、ジョセフと女子大学生、埋憂記、休憩時間、シグレ島叙景、生きたいという、岬の風景、遅い訪問、寒山拾得、うちあわせ、夜ふけと梅の花、屋根の上のサワン、一ひきの蜜蜂、幽閉
ib 宇野千代 雨の音 講談社文芸文庫1、270p. 1997,6刷、優、美本 解説佐々木幹郎、作家案内保昌正夫 300
  ☆収録作品:雨の音、この白粉入れ、水の音、幸福、野火、それは木枯しか☆初期の代表作「色ざんげ」、中期の代表作「おはん」など、数多い名作を生み続けた女性作家・宇野千代の、"人を愛しつくす女"を生き抜いた、激しく、美しい自伝小説の世界。名作「雨の音」、秀作「この白粉入れ」ほか収録の中短篇集。
重庫050324ib 宇野千代 女の日記 現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫3、297p. 1997,4刷、優、美本 著者から読者へ、人と作品・年譜大塚豊子、著書目録、初出一覧 500
  ☆尾崎士郎、東郷青児、北原武夫、梶井基次郎、三好達治、小林秀雄、青山二郎ほか、著者が愛してやまなかった人びととの思い出、自分のこと、周囲のことなどを、起伏多い人生の軌跡に重ね、端麗、強靱な文体と円熟した瑞々しい感性で軽快に綴る。『女の日記』『親しい仲』『恋は愉しいか』等から、新たに編み直した名品四十四篇。第一級のエッセイ群。
重庫201216ib 大江健三郎 万延元年のフットボール 講談社文芸文庫おA-1、492p. 2004,21刷、優 著者から読者へ、解説加藤典洋、作家案内古林尚、著書目録 800
  ☆友人の死に導かれ夜明けの穴にうずくまる僕。地獄を所有し、安保闘争で傷ついた鷹四。障害児を出産した菜採子。苦渋に満たち登場人物たちが、四国の谷間の村をさして軽快に出発した。万延元年の村の一揆をなぞるように、神話の森に暴動が起る。幕末から現代につなぐ民衆の心をみごとに形象化し、戦後世代の切実な体験と希求を結実させた画期的長編。谷崎賞受賞。
売切201216mb 大江健三郎 静かな生活 講談社文芸文庫おA-11、328p. 1995,3刷、良下、背天傷み、ヤケ 著者から読者へ、解説伊丹十三、作家案栗坪良樹、著書目録、初出一覧 300
  ☆精神の危機を感じて外国滞在を決意した作家の父に、妻が同行する。残された3人の兄弟妹の日常。脳に障害を持った長男のイーヨーは、“ある性的事件”に巻き込まれるが、女子大生の妹の機転でピンチを脱出、心の平穏が甦る。家族の絆とはなんだろうか―。<妹>の視点で綴られた「家としての日記」の顛末に、静謐なユーモアが漂う。大江文学の深い祈り。
  大岡昇平 中原中也 講談社文芸文庫1
重庫070710ib 加賀乙彦 錨のない船(上) 講談社文芸文庫かA1、429p. 1988初版、優   400
重庫070710ib 加賀乙彦 錨のない船(中) 講談社文芸文庫かA2、306p.、帯 1988初版、良上、経年変化   700
重庫070710ib 加賀乙彦 錨のない船(下) 講談社文芸文庫かA3、327p. 1988初版、優 著者から読者へ、解説秋山駿、作家案内竹内清己、著書目録 600
売切050816ib 加賀乙彦 錨のない船(上) 講談社文芸文庫かA1、429p. 1988初版、良、経年変化   分売不可 (400)
売切050816ib 加賀乙彦 錨のない船(中) 講談社文芸文庫かA2、306p. 1988初版、良上、経年変化   分売不可(500)
売切050816ib 加賀乙彦 錨のない船(下) 講談社文芸文庫かA3、327p. 1988初版、良上、経年変化 著者から読者へ、解説秋山駿、作家案内竹内清己、著書目録 分売不可 (600)
売切050816ib □加賀乙彦 錨のない船上中下3巻揃い 講談社文芸文庫 1,500
重庫051115ib 加賀乙彦 錨のない船(上) 講談社文芸文庫かA1、429p.、帯 1988初版、良、ヤケ   分売不可 (500)
  ☆太平洋戦争前夜、日米開戦回避の特命を帯び て、来栖三郎はワシントンに飛んだ。だが、ルーズヴェルト大統領、ハル国務長官を相手に交渉は難航、だましうちのように、真珠湾奇襲攻撃が敢行される。三 郎の努力と願いもむなしく、若者たちが殺し合わねばならない戦争へと時代は突入していく。ドキュメンタリー・タッチで描く現代史の悲劇、全三巻。
重庫051115ib 加賀乙彦 錨のない船(中) 講談社文芸文庫かA2、306p.、帯 1988初版、良、ヤケ   分売不可 (700)
  ☆父三郎と母アリス。そして子供たち、安奈、 良、恵理。日米戦争は、幸福な家族に過酷な運命と選択を課した。明朗闊達、スポーツマンでダンスの名人の良。誰よりも強く平和を願った三郎の息子良が陸軍 の戦闘機乗りになって、母の故国の飛行機を操縦する若者たちと闘わなければならない!大きな戦争が、男も女も、人も国も、激流に巻き込んで突き進む。
重庫051115ib 加賀乙彦 錨のない船(下) 講談社文芸文庫かA3、327p.、帯 1988初版、良、ヤケ 著者から読者へ、解説秋山駿、作家案内竹内清己、著書目録 分売不可 (800)
  ☆母の故国アメリカの爆撃機B29を体当たり で落し、自らは落下傘で生還しながら、その相貌ゆえに敵国人と間違われ竹槍で殺された良。だが、愛も、恋も、命までも、奪われたものは戻ってこない。巨大 な力が個人の意志を押し流し翻弄した暗い戦争の時代、ひたむきに生きた男たち女たちの悲劇を描く。感動の歴史長編小説。
重庫051115ib □加賀乙彦 錨のない船上中下3巻揃い 講談社文芸文庫 2,000
売切200122ib 金井美恵子 愛の生活・森のメリュジーヌ 講談社文芸文庫かM1、290p. 1999,3刷、良上、ヤケ、カバー背褪せ 著者から読者へ、解説芳川泰久、年譜・著書目録・参考文献武藤康史 500
  ☆収録作品:愛の生活、夢の時間、森のメ リュジーヌ、永遠の恋人、兎、母子像、黄金の町、空気男のはなし、アカシア騎士団、プラトン的愛
売切060921ib 川村二郎 語り物の宇宙 講談社文芸文庫かG1、260p. 1991初版、良上、背褪せ、経年変化 著者から読者へ、解説池内紀、作家案内椎野千頴、著書目録著者 1,000
  ☆伊吹山の天狗に妻を掠われ、山々を遍歴する「甲賀三郎」。地獄巡りの「小栗判官」。ギリシャ神話に通う「しんとく丸」。浄瑠璃、歌舞伎、説経節等に深く息づく庶民の英雄たち。柳田国男、折口信夫らの先駆的業績を踏まえつつ、遥かな神話、伝説に始源する「語りの世界」の魅力を豊饒な自立した言語表現として初めて本格的に論及する。現代文学の地平を新たな視点から照射する画期的文学論。
売切200122mb 倉橋由美子 スミヤキストQの冒険 講談社文芸文庫くB1、476p.、帯 1988初版、良上、ヤケ 著者から読者へ、解説川村湊、作家案内保昌正夫、著書目録 1,000
  ☆そこは悪魔の島か、はたまたユートピア か。スミヤキ党員Qが工作のために潜り込んだ孤島の感化院の実態は、じつに常軌を逸したものだった。グロテスクな院長やドクトルに抗して、Qのドン・キ ホーテ的奮闘が始まる。乾いた諷刺と奔放な比喩を駆使して、非日常の世界から日常の非条理を照射する。怖ろしくも愉しい長篇小説。
重庫050316ib 幸田文 ちぎれ雲 現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫1、193p. 1993,2刷、良、経年変化 人と作品中沢けい、年譜・著書目録藤本寿彦、初出一覧 500
  ☆収録作品:雑記、終焉、すがの、かけら、手づまつかい、造語家、鴨、れん ず、旅をおもう、水仙、膳、父の七回忌に、このごろ、てんぐじょう、紙、結ぶこと、ほん、ぜに、二百十日、在郷歌、対髑髏のこと
重庫050316ib 幸田文 番茶菓子 現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫2 1994,5刷、良、ヤケ 人と作品勝又浩、年譜・著書目録藤本寿彦、初出一覧 500
  ☆収録作品:花の小品、夏の小品、きものの小 品、きものの四季、秋の小品、冬の小ばなし、春の小品、夏の小ばなし、たべものの四季、おしゃれの四季、新年三題、一日一題
売切050416ib 坂口安吾 風と光と二十の私と 講談社文芸文庫1、451p. 1997,12刷、優、美本 著者に代わって読者へ坂口三千代(著者夫人)、解説川村湊、作家案 内・著書目録関井光男 500
重庫050320ib 坂口安吾 白痴・青鬼の褌を洗う女 講談社文芸文庫3、413p. 1989初版、良、ヤケ 著者に代わって読者へ坂口三千代(著者夫 人)、解説川村湊、作家案内原子朗、著書目録関井光男 800
売切030720 1996,8刷、優、美本  600
  ☆"戯作者"の精神を激しく新たに生き直し、俗世の贋の価値観に痛烈な風穴 をあける坂口安吾の世界。「堕落論」と通底する「白痴」「青鬼の褌を洗う女」等を収録。奔放不羈な精神と鋭い透視に析出された"肉体"の共存-可能性を探 る時代の補助線-感性の贅肉をとる力業。
ib 佐田稲子 時に佇つ 講談社文芸文庫5、214p. 1999,3刷、優 解説小林裕子、作家案内長谷川啓、著書目録 300
初庫081228ib 庄野潤三 夕べの雲 講談社文芸文庫しA1、326p. 1988初版、良、ヤケ 著者から読者へ、解説坂田寛夫、作家案内助川徳是、著書目録編集部 500
  ☆何もさえぎるものない丘の上の新しい家。主人公はまず“風よけの木”のことを考える。家の団欒を深く静かに支えようとする意志。季節季節の自然との交流を詩情豊かに描く、読売文学賞受賞の名作。
売切060211ib 白洲正子 かくれ里 現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫しC-1、341p. 1999,16刷、優、背褪せ 人と作品青柳敬介、年譜森孝一、著書目録 800
  ☆世を避けて隠れ忍ぶ村里-かくれ里。吉 野・葛城・伊賀・越前・滋賀・美濃などの山河風物を訪ね、美と神秘の漲溢した深い木立に分け入り、自然が語りかける言葉を聞き、日本の古い歴史、伝承、習 俗を伝える。閑寂な山里、村人たちに守られ続ける美術品との邂逅。能・絵画・陶器等に造詣深い著者が名文で迫る紀行エッセイ。
重庫050322ib 白洲正子 近江山河抄 現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫しC-5、215p. 1998,5刷、優 人と作品前登志夫、年譜・著書目録森孝一 500
ib 白洲正子 古典の細道 現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫しC-6、245p.、帯 1994初版、良、背褪せ、ヌレ、ヤケ 人と作品勝又浩、年譜・著書目録森孝一 500
ib 白洲正子 心に残る人々 現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫しC-8、236p. 1996初版、良、経年変化 人と作品中沢けい、年譜・著書目録森孝一 800
売切050408ib 1997,4刷、優 600
  ☆目次:小林秀雄、梅原龍三郎、田村秋子、井上八千代、勅使河原蒼風、浜田 庄司、梅若実、吾妻徳穂、正宗白鳥、室生犀星、岡本太郎、犬養道子、広田煕、岩田幸雄、青山二郎、長尾米子、細川護立、吉田茂、渋沢栄一、樺山資紀☆小説 家から政治家まで各界著名人を訪ねて、<人生の達人たち>の生き方の神髄を伝える随想訪問記。小林秀雄、青山二郎、自分の祖父の明治の軍人樺山資紀ら、先 達への深い敬愛の情、はじらい、時に俗的な一面への反発をも隠さず、それが著者自身の告白となり、さらには白洲正子の心の世界をなす。
売切060211ib 白洲正子 西国巡礼 講談社文芸文庫しC-11、211p. 2001,3版優、美本 案内(みちしるべ、西国三十三カ所巡礼地図)、解説多田富雄、年 譜・著書目録・参考文献森孝一 800
  ☆見事な滝の景観で有名な第一那智山の青 岸渡寺、第二番紀三井寺、大和の長谷寺、滋賀の石山寺、洛中洛外の清水寺、六波羅密寺、琵琶湖の竹生島等に、三十三番美濃の華厳寺、番外の花山院。全て自 らの足で巡り、観音信仰の広大無辺、自然の中での精神の躍動を、自己の存在を賭けた言葉で語る著者初めての巡礼の旅。後の多くの名著の出発点となった美と 魂の発見の旅、西国三十三ケ所巡り。
売切051212ib 高橋たか子(和己夫人) 誘惑者 講談社文芸文庫たL1、375p.、帯 1995初版、良上、小ヌレ 解説山内由紀人、年譜・著書目録著者 800
  ☆噴煙をあげる三原山に、女子大生が二人 登っていった。だが、夜更けに下山してきたのは一人きりだった。ちょうど一ヶ月前にも、まったく同じことがあった。自殺願望の友人二人に、それぞれ三原山 まで同行して、底知れぬ火口の縁に佇またせた自殺幇助者鳥居哲也の心理の軌跡を見事に辿り、凄絶な魂のドラマを構築した、高橋たか子の初期長篇代表作。泉 鏡花賞受賞。
重庫050907ib 田中小実昌 アメン父 講談社文芸文庫たW1、216p. 2001初版、優、美本 デザイン菊地信義、解説 富岡幸一郎、年譜・著書目録関井光男 1,000
  ☆"父は肩肘はらないで大マジメだった"明治 末にアメリカで久布白直勝牧師により受洗、昭和三年広島・呉市に十字架のない独立教会を創設、七十余で没した父。呉の三津田の山に父が建てた上段・中段と 呼ぶ集会所(教会)、住居での懐かしい思い出や父の日記・著作等から"アメン"に貫かれている父の生涯の軌跡を真摯に辿る。息子から父への鎮魂歌。長篇小 説。
  田村隆一 腐敗性物質 田村隆一自選詩集 講談社文芸文庫1
売切200123ib 津島佑子 寵児 講談社文芸文庫つA5、288p.、帯 2000初版、良上、ヤケ 著者から読者へ、解説石原千秋、年譜与那覇恵子、著書目録 500
重庫070707ib 永井龍男 コチャバンバ行き(皿皿皿と皿 併収) 講談社文芸文庫なD3、349p. 1991初版、良、薄ヤケ 解説中野孝次、作家案内手塚美佐、著書目録森本昭三郎 1,500
  ☆湘南で多少の土地を持ち、家を貸して自適生活する主人公。妻は仕事で不在 がち。“安全な生活”とは何か。元上司との様々なやりとりのあと、上司は妻を失う。南米、ボリビアでのバスの乗客の何の苦痛もない死―。ささやかな生活の 描写の中に人生の哀歓をつむぎ出す、永井龍男独自の“美学”の結晶。『皿皿皿と皿』を併録。読売文学賞受賞。
初庫070615ib 永井龍男 わが切抜帖より・昔の東京 現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫なD4、281p. 1991初版、良、薄ヤケ 人と作品中野孝次、年譜森本昭三郎、著書目録 1,500
  ☆新聞・雑誌等の記事や文章の切り抜き、それらへの感想──ささやかな集積 が、やがて永井龍男の美学と結びつき、精妙な確かなある空間と人生を静かに形成して行く。読賣文学賞受賞の『わが切抜帖より』と、著者がかぎりなく愛する "昔の"東京にかかわる随筆群を併せて収録する。"昔の"東京の"背骨"と呼ぶべき一巻。
初庫051108ib 中上健次 化粧 講談社文芸文庫なA2、281p.、帯 1993初版、良上、経年変化 解説柄谷行人、作家案内井口時男、著書目録関井光男 500
重庫050316ib 中川一政 随筆八十八 現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫2 1994,3刷、優 口絵5葉、本文編集・年譜山田幸男、本文写真16p.、対談本多秋五、人と作品田村祥蔵、著書目録 800
  ☆"身体ごと芸術家なるべし"洋の東西の絵画・美術の枠を超え、芸術の常識 に立ち向かい、真の"感動" を追求する著者が、好きな書画、友人の思い出、自己の写生道、独学の精神を説く画文一致の豊潤な世界。八十八歳の"祝い"に 、最新エッセイ二十五編と本多秋五との対談、絵画・書・篆刻等の図版を加え、中川一政が刻する、気魄漲る芸術境の一冊。
  中原中也 中原中也全詩歌集 講談社文芸文庫
売切050626ib 濱田庄司 無盡蔵 講談社文芸文庫1、334p. 2000初版、優、美本 カラー口絵4p.、解説・年譜・著書目録水尾比呂志 1,000
  ☆「私の陶芸の仕事は、京都で道を見つけ、英国で始まり、沖縄で学び、益子で育った」日用品の素朴な美を認め、益子に築窯、制作し、民芸運動の創始者として活動した著者が、河井寛次郎、リーチ、柳宗悦、富本憲吉ら生涯の友や、志賀直哉、梅原龍三郎等との出遇い、若き日のことなど半世紀に亘る陶芸人生を綴る。日常雑器を世界の益子焼とした著者の創造精神溢れるエッセイ集。
売切050905ib 棟方志功 板散華(板画の肌 抄録)現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫むB1、235p. 1996初版、優、小口シミ 序河井寛次郎・料治熊太、人と作品長部日出雄、年譜、著書目録 800
  原始美術の力強さを示し、民芸的特質を持ち日本美の原点を探る独特の<板画>世界を築いた棟方志功。強烈なエネルギー漲る初期エッセイ集『板散華』を中心に『板画の肌』を抄録。「板画の持つ真性は、東洋の美意識に真実を重ねる」とする「板血脈」をはじめ、「河井寛次郎先生」「板画道」「万暦赤絵」「富岡鉄斎」「麻蒸風物」「哀母記」「串もち」のほか「哀父記」を加えた三十五篇。
初庫060105ib 森茉莉 父の帽子 現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫もB1、227p.  1994,6刷、良上、扉書込、カバースレ 人と作品・年譜・著書目録小島千加子、初出一覧 300
  ☆収録作品:父の帽子、幼い日々、二人の天使、注射、「半日」、明舟町の家、刺、父鴎外の思い出、父の死と母・その周囲、父と私、晩年の母、街の故郷、夢、空と花と生活、父の底のもの、人間の「よさ」を持った父
ib 森茉莉 贅沢貧乏 現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫もB2、315p. 1992初版、優 人と作品・年譜・著書目録小島千加子 500
初庫060105ib 1994,5刷、良上、カバースレ 300
  ☆収録作品:贅沢貧乏、紅い空の朝から……、黒猫ジュリエットの話、マリアはマリア、気違いマリア、降誕祭パアティー、文壇紳士たちと魔利、室生犀星という男、老書生犀星の「あはれ」、三つの嗜好品、道徳の栄え、ほんものの贅沢
ib 横光利一 上海 講談社文芸文庫よE1、323p.、帯 1991初版、良、ヤケ 著者に代わって読者へ、解説菅野昭正、作家案内保昌正夫、著書目録保昌正夫・文芸文庫の会 500
重庫200123ib 吉田健一 金沢・酒宴 講談社文芸文庫よD1、248p.、帯 1994,7刷、良上、ヤケ 解説四方田犬彦、作家案内・著書目録近藤信行 500
ib 吉田健一 英語と英国と英国人 現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫よD4、331p.、帯 1994,4刷、優 人と作品猪瀬尚紀、年譜藤本寿彦、著書目録近藤信行 500
重庫051108ib 吉野秀雄 やわらかな心 現代日本のエッセイ 講談社文芸文庫よH1、311p.、帯 1996初版、良、カバースレ・汚れ 人と作品・年譜・著書目録斎藤正二 1,000
  ☆彼の世より呼び立つるにやこの世にて引き留むるにや熊蝉の声 昭和歌壇に大きな足跡を残した歌人吉野秀雄が、この本の一カ所でもいいから、読者の心にひびくもののあるようにと念じつつ、苦しい病床生活の中で書きつづった感動の随筆集。第一回釈超空賞受賞。
初庫051222ib 吉行淳之介 暗室 講談社文芸文庫よA-1、309p. 1998,16刷、良、カバー劣化 著者から読者へ、解説川村二郎、作家案内・著書目録青山毅 300
海外著編者

ワイルド ワイルド全詩 講談社文芸文庫ひE2 現代日本の翻訳
戦後短篇小説再発見 編纂委員:井口時男、川村湊、清 水良典、富岡幸一郎
重庫050316ib 講談社文芸文庫編 戦後短篇小説再発見1 青春の光と影 講談社文芸文庫2、266p. 2001,4刷、優、美本 解説川村湊、著者紹介 500
  ☆執筆者:太宰治、石原慎太郎、大江健三郎、三島由紀夫、小川国夫、丸山健二、中沢けい、田中康夫、宮本輝、北杜夫、金井美恵子☆鬱屈した心情と爆発するエネルギー-いつの時代にも変わらぬ若者達の生態を鮮やかに描いた十一篇。
重庫050316ib 講談社文芸文庫編 戦後短篇小説再発見2 性の根源へ 講談社文芸文庫3、285p. 2001初版、優、美本  解説井口時男、著者紹介 500
  ☆執筆者:坂口安吾、田村泰二郎、武田泰淳、吉行淳之介、河野多恵子、野坂昭如、田久保英夫、中上健次、富岡多恵子、村上龍、古山高麗雄☆人間の内奥に潜む性の魔力-戦時下の性から現代の突端の光景まで、エロスとしての人間に肉迫する十一篇。
重庫050316ib 講談社文芸文庫編 戦後短篇小説再発見3 さまざまな恋愛 講談社文芸文庫4、267p. 2002,7刷、優、美本  解説清水良典、著者紹介 500
☆執筆者:山川方夫、檀一雄、岩橋邦枝、大庭みな子、瀬戸内晴美、野呂邦暢、高橋たか子、大岡昇平、山田詠美、宇野千代、高樹のぶ子☆情熱、せつなさ、歓び、迷い……ひかれ合う男と女の微妙な心の種々相を鮮明に映し出した恋の名編十二。
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