楽器を吹く時に関わってくる物で、一番改造のしようがない物・・・それは自分自身の体です。
体と言っても、吹奏楽器と言うことで口周りは特に重要な部分です。
唇、歯、筋肉、喉、顎等の個人差で楽器に影響が出てくることもあります。
ここでは、楽器を吹く資本である体をいつも最善の状態に保つための方法を書いています。
すこしでもラッパが楽に吹けるために。
歯
歯並びが悪く苦労している人がたくさんいると思います。
歯科医である根本俊男氏が書いた本に「すべての管楽器奏者へ」という本があります。
Tp.奏者である中川喜弘氏や数原晋氏も、歯に関しての研究は有名です。
それほど日本人の骨格や歯並びは、楽器を吹くのに支障をきたしやすいものだと思います。おそらく日本という国そのものが、あまり歯に関心を持っていないのかもしれません。欧米人はきれいな歯並びをしていますし、あまり良くない場合でも幼少の頃に矯正するケースが多いようです。
だからって今更・・・と思っていることでしょう。そうです、歯をいじるのは技術的にも楽器的にも登り詰めた人が悩めば良いことで、今から書くことは、こういうやり方があるという参考でお読み下さい。
興味のある方は「すべての管楽器奏者へ」に詳しく書かれています。
ここに書いてある有名な方法でメディアンスペース法というのがあります。(俗に言う「すきっぱ」にする方法です)
歯をいじる最大の目的はエアーの流れ方を調整する事です。が、趣味でやっている人は取り組む必要は無いでしょう。それよりも歯磨きをして歯を大切に保つことの方が重要ですから。
数原氏が歯を削っているのは有名で、ライブ本番中に譜面台に置いた鏡を見ながら削っていた事もありました。
私もほんの少し削っていますが、本当に微々たるもんです。
数原氏も言っていますが、絶対に自分で削らないこと!
楽器と違って、自分の歯は取り返しがつきません。
歯をいじるもう一つの目的はアンブシュアの問題です。歯並びは、奥歯から前歯そして反対側の奥歯まできれいな湾曲のU字型を描いている方が、マウスピースの乗りがよく、アンブシュアも安定します。(特に前歯の辺り)
歯並びが悪いとマウスピースの場所が定まらず、場合によっては正しいアンブシュアが取れなかったりします。こうなると、唇にも負担がかかってきますし、切れて出血したりもします。これを矯正するには費用と時間が莫大にかかります。歯並びで、引っ込んでいる部分にアダプターを入れ(勿論特注)前歯の並びを均一にすると言う方法もありますが、余程で無い限りは、今のまま最良の奏法で過ごしている方が良いでしょう。
それでも歯並びを変えた時の吹奏感を味わいたい人は、市販の木管奏者用のアダプター(ボクシングのマウスピースのような物)を入れて吹いてみたり、ガムを噛んで歯の隙間を調整してみたりしてエアーの流れ・マウスピースの乗りを変えてみて下さい。本番では使いにくいですけど・・・。
唇・筋肉
マウスピースが直接当たる部分ですので、皆さんそれなりに注意はしていると思います。
厚い薄いの差はあると思いますが、マウスピースの選び方である程度は解決できると思います。
後は普段のケアーによって、唇のコンディションが変わってきます。
一番利用されているのはリップクリームでしょう。乾燥を防ぎ唇を守る手軽な道具です。蜂蜜を塗るのも結構いいです。化粧品と同じで、人それぞれ合う合わないがあると思うので、自分で最良の一品を見つけましょう。
スキーや海水浴などによる日焼けにも十分な注意が必要です。唇がばててどうしようもない時、女性がパックをやるようにレモン(輪切り・はちみつ漬け)等を唇に10分程あてると復活する場合があります。
筋肉はまず耐久力をつけましょう。楽器を吹くときに使う筋肉には、ふだんの生活では使われない筋肉もあります。
毎日吹く事が最良の方法ですが、社会人の方などは時間の制約があり困難かも知れません。
楽器を吹かなくても筋肉を鍛える方法はあります。ストロー等を唇でくわえて(歯では無い)地面と水平になるよう保って下さい。かなりきついですが、口の周りの筋肉は鍛えられます。
男性の方は、ひげを剃る時も注意が必要です。
できるだけ前日の内に剃っておくようにしましょう。剃刀の刃によって皮膚が傷つけられる為に(極小さな傷ですが楽器を吹くのに支障をきたす十分な傷)肌がつっぱった感じになり正しいアンブシュアがとれなくなったりします。
個人差があるでしょうが、私はそうです。
ばてる時は・・・?
長時間楽器を吹いていると俗に「ばてる」と言いますよね。
ばてると言うのは、大体が唇、そしてその周りの筋肉等が疲労してコントロールが効かなくなる状態ですね。
ばてるのはいくつかの理由が考えられ、そのいくつかは回避できると思います。
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すぐにばてる人はこの理由が多い。 正しいアンブシュアを身につけましょう。 知らない内に筋肉に疲労がたまるものです。 |
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(時間) |
時々、休憩を取る様にしましょう。学校のクラブなどを見に行きますと吹きすぎている(時間)事がままあります。 根を詰めて吹き続けていても身に付かない事が多いです。ゆとりのあるスケジュールで休憩を多めに取るようにしましょう。 楽器を吹いていない時間は、譜面を見たり、音楽を聴いていたりすれば練習に差し支えることはありません。 ジェリー・ヘイも長めに取っています。 |
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(技術) |
無理なハイトーンに闇雲に挑戦するのは逆効果ですよ。 自分の限界を越えているのに吹き続けると必ずどこかに負担がかかってきます。 ハイトーンはその顕著な例です。正しい練習を重ね、無茶なトライはしないようにしましょう。 |
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正しい息の出し方が出来ていないために、口元に負担がかかってくることがあります。 口先だけで吹こうとすると、アンブシュアに無理が生じ、唇・筋肉の疲労に繋がります |
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誰でも本番は綺麗な顔で出たいと思う物。 だからといって楽屋で本番直前にヒゲを剃るのは御法度(カミソリで剃る場合は特に)。 普段から直前に剃る方は問題ないでしょうが(そんな人はいないと思うが)、出来る限り前日の内に済ませておきましょう。 もし直前に剃ってしまったら、口の周りや頬の筋肉を軽くマッサージしてみることです。 |
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十分なウォームアップが出来ていない場合ばてることが多いようです。 時間も重要ですが、もっと重要なのはその内容です。間違った方法でウォームアップをしてもあまり意味がありません。 正しいウォームアップを行うようにしましょう。吹いた後はクールダウンも忘れずに。 |
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当然ですが、普段から吹いていないとすぐにばてます。 簡単に言えば、体が楽器の吹き方を忘れている為です。 社会人等で毎日吹くのが困難な人もいると思います。 吹ける時に正しい奏法を身につけ、ウォームアップを長めにするなどして対処するしかないでしょう。 |
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風邪気味や寝不足、はては二日酔いに至るまで体調は楽器演奏に多大な影響を与えます。 普段からの自己管理は勿論のこと、本当に体調が悪いときは家で寝ていましょう。 本番だとそうはいきませんが。 |