改造法(メンテナンス)

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マウスピースの改造法
楽器の項でも触れましたが、マウスピースは唇に直接触れるとても大事な部分です。
それだけに、改造も慎重にかつ繊細に、施さなければいけません。
ほとんどの改造が自分の手では出来ず、工房に出すにしても工賃はかなりの額になります。(データも必要)
それだけのリスクを背負うよりも、様々なメーカーのマウスピースを、サイズ等を考慮して試奏しまくり、自分にぴったりの一本を見つける方が安全で確実です。(実際失敗作も多く出ます)
ですから、
簡単な加工以外の改造は参考程度にとどめておいた方が無難でしょう。


簡単な加工
普段使っているマウスピースに簡単に加工を施してみましょう。

市販されているおもりなどを装着するだけで、お手軽にヘビーマウスピースを体感できます。写真左下の二つが、そのおもりです。(3,000円位かな?)
重さがそれぞれ違います。つけて吹くことによって、抵抗感や、音色に変化が出てきます。
装着する時、入れる向きがあるので注意が必要です。
ラインが入っていたりして、判る様に出来ています。
(少し角度が付いていて、間違った方向で刺すとグラグラします)


他には、楽器の項で話した面取りも有効な方法です。マウスピースのバックボアの部分を面取りします。
必ず試奏しながら削っていくこと!(削りすぎても後戻りは出来ませんよ!)

マウスピースで大事な事は、必ず同じ向きで吹く事です。
(メーカー刻印等で目印にする。同タイプのMPを複数持っている場合は油性マジックで印をつけておく!)


特殊な改造(参考程度に)
ここからは、信頼できる工房と腕のいい職人さんと正しいデータが必要です。
ここまで神経質にならなくても楽器は吹けますので、参考程度にご覧下さい。

左の写真が現在の私のメインマウスピースです。
Bob Reeves 42Sを元に改造してあります。
改造箇所は、カップ内部・バックボア・スロートサイズ・シャンクサイズ・メッキです。
シャンクサイズとメッキは改造と言うより便宜上の問題でシャンクはカリキオサイズに合わせ、メッキは銀を掛けた後リム部を金にしています。(口当たり・音色が好きです)
左下は完成品で、右下は同じ改造を施しメッキを掛けていません。
カップ内部にさらにもう一つカップを削っているのが判りますか?
(Bob Reeves ESシリーズの様なカップ形状になります)

あと左上の写真で判るとおり、バックボアにV字の切れ目が入れてあります。その他、バックボア内部にも溝が掘ってあります。詳細は下記

これが伝説の数原リムの正体です。
原型はPurviance 9ABです。これはリムのみの改造です。(現在はほとんど使用していません)
(このリムの発想は、骨格・歯並びに合わせたというのと、演奏時下唇が操作し易い様にという二つの理論からです)

他のPurvianceは上記と同じ様なカップやバックボア等の改造を施しています。


これらの改造は、簡単に言えば欲しいタイプのモデルが市販されていないから必要になる訳です。
メーカーによって記述が違いますが、リム・カップ・スロート等のサイズが全て自分にばっちりのタイプが市販されていない場合、改造を施すしか手が無いのです。
(Bob ReevesはESタイプが日本で手に入らない頃にSタイプのカップ内部を削った訳ですし、数原リムに至ってはどのメーカーも思いつきません)
ですから、マウスピースを選ぶ基準はリム内径とカップ形状のみというのが実状では無いでしょうか。
それから、スロートサイズ(26,27,28等)、シャンクサイズ(使用楽器に応じて)、バックボア加工などを施すと言うことになります。

マウスピースについて関する文献もたくさん出ていますし、まだまだ研究の余地があると思います。
どこをどう加工するとどの様な効果が現れるか、を簡単に記しておきます。

箇所

方法・効果等
リム厚・リム形状(カンター)
・バイト・エッジ
直接唇に当たる部分ですから、細心の注意が必要です。
出来ることなら市販のまま使えるに越したことはないでしょう。
カップ形状・容量(深さ) 音色に関わってくる重要な部分です。ここも出来ることなら市販のまま使えるに越したことはないでしょう。
スロート ここのサイズによってエアーの入り方(抵抗感や操作性)が変わってきます。勿論音色にも影響あります。
バックボア 楽器に刺さる側の内側を面取り。(エアーの入り方に影響)
バックボア内部(吹奏時下側)に溝を掘る。(エアーの速度を向上)
バックボア出口(下側)にV字型の切れ目を入れる。(同上)
シャンク(下画像参照) 使用する楽器に合わせシャンクサイズを適合させる。
マウスピースを差し込んだ状態で、マウスパイプとの距離が2mmが最高のポジション。少し入りすぎるという時、数原氏は煙草の箱のセロファンをシャンクに巻き、サイズを太くして試しておられました。


マウスピースを刺していない状態で、棒状のものでマウスパイプの深さを測れます。
それを元にマウスピースのシャンクに付いている跡(付いていなければマジックで付けて)からバックボア出口までの距離を出せば、普段見ることの出来ないマウスパイプ内部の距離が割り出せます。あなたのシャンクは合っていますか?

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