管楽器を手にしたほとんどの方は、クラシック・吹奏楽等から入られた事と思います。
日本ではポピュラー音楽に対する知識も奏法も、アメリカに比べると驚くほど遅れています。
せっかく、ポピュラーやジャズに親しみたくても、教えてくれる人や機関が少なすぎるのが現状です。
出来るだけたくさんの人にそれらの音楽と親しんで頂きたく、基礎奏法からポピュラー奏法の全般に渡り解説しようと思います。
華道に流派や家元制度があるように、奏法も人(奏者)によって微妙な違いなどが出てきますが、出来る限り判りやすく例を挙げて補足などを付けようと思っています。
因みに流派で言うならば、師匠はJerry Hey (Seawind Horns)、数原晋という流れを尊重した奏法です。
おそらくこの流れが現在のポピュラー奏法のスタンダードだと(私は)考えます。
だからといって、これが全てだと押しつける気はありませんので、柔軟にお考え下さい。
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何故ポピュラー音楽の知識は諸外国より遅れているのでしょうか。
勿論、第二次大戦が影響しているとは思いますが、そんな大きな問題に答えられるほど私は聡明ではありません。
私なりに思う考えを記します。
日本の音楽教育を考えて下さい。(また大きな問題で・・・)
音符の長さを説明するのに「タン」や「タタ」「ターン」等という言葉を当てはめて教えていました。
(今はどうか知りませんが、僕らの頃はそうでした)
本来音楽は五感で感じ楽しむ物だと思います。言葉で理論的に説明しようとするのではなく、「このテンポでこの長さが四分音符ですよ」と実際に音を出して教えて貰う方がよっぽど身に付くと思いませんか?
実際、吹奏楽等のクリニック等で学校を訪れても、四分音符を四分音符本来の長さとして演奏するバンドは、かなり少ないです。(音符が長くなればなるほど顕著に現れます)そういう時、私は楽器を用い、実際に音を出して説明するようにしています。この方がよっぽど理解するのは早いです。
ほんの一例を挙げましたが、音の長さ云々以外にも変な教え方をする音楽教師は多いようです。
マニュアル等があるのかも知れませんが、「ff(フォルテシモ)」を「音を大きく」と勘違いしている生徒がたくさんいる現状を考えれば、根本から見直さなければいけないのではないでしょうか。
音名・音階という基礎が解らず苦労している人はごまんといるのですから・・・。
話が大きくなりすぎました。
音楽教育の事はさておき、管楽器の練習法について考えましょう。
現在のほとんどの管楽器愛好家が学生時代の吹奏楽部等で初めて楽器に触れた事と思います。
学校のクラブ活動ですから、その楽器専門の先生がいるわけではなく、先輩やOBに教わったと思います。その先輩やOBはまた、その人達の先輩から教わるという悪循環が繰り返されているわけです。
一体どうやって、その循環の最初の人は楽器を吹いたのでしょう?(渋滞の先頭車は何してるのだろう?)
ちゃんとした奏法を確立していたとしても、循環が長ければ長いほど下の人たちには伝わりにくくなります。
強豪と言われる様な吹奏楽部では、専門楽器のトレーナーがついていたりしてきちんと楽器を学べます。
(コンクールを勝ちぬく為の練習しかしていない学校もあるけれど・・・)
他でも、OBが音大に進み正しい奏法等を学び、それを後輩に教えるという美しい図式がなりたっているクラブもあるでしょう。
しかし、いくら楽器を学びたくても吹奏楽部という所は合奏(アンサンブル)や人との共同生活を学ぶ場所で、個人の技術アップにはあまり力を入れていない様です。
結局、卒業後に趣味で楽器を吹きたくても正しい奏法がわからない人たちが溢れてしまうわけです。
そんな方々こそ、この奏法についてのページを見ていただきたいと切に願います。
因みに、数原晋氏も吹奏楽部出身者で独学で楽器を練習したそうです。やる気があれば出来るんです。
ちょっとえらそうに言い過ぎました・・・。反省してます。