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2002.04.15   

 

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  今回のテーマ: 独自メニュー作成のための下準備  
 

 第1回目は、今後マクロを作成していくための下準備です。

 まず作成したマクロを一つのグループとして保存するために必要なメニューファイル(MNSファイル)を作成します。その後、それを独自メニュー(部分メニュー)としてAutoCAD LTに認識させる方法について学びます。

 

 

 

<全体の流れ>


 

エクスプローラでMNSファイル保存用フォルダを作成します

メモ帳でMNSファイルを作成し保存します

AutoCAD LTを起動し、MNSファイルの検索パスを指定します

AutoCAD LTのカスタマイズ機能で ツールバー及びアイコンボタンを作成します

簡単なマクロを作成します

(マクロの記述、アイコンのデザイン、ツールチップやヘルプストリングについての実習)

 


 

1.マクロ作成の下準備

 カスタマイズには様々な方法がありますが、これから学ぶのはツールバーのアイコンに作成したマクロを登録しておき、それを利用する方法です。

 このアイコン・マクロを用いたカスタマイズは、習得が比較的容易でありながら、短時間で充分に実用的な作図環境を作りだせる優れた方法です。

 早速、マクロを作成したいところですが、その前に下準備が必要です。

 デフォルトのツールバー(AutoCAD LTに最初から用意されているアイコン・メニュー)に変更を加えていくと、色々と不都合が生じる可能性があります。例えば、職場でCADを共用している場合に、アイコンやツールバーの位置が移動してしまったり、他の人が使用しているアイコンを思わぬことで消去してしまうなどということです。

(ミスをしなくても、特定の条件を満たすと、メニューファイルの一部が勝手に削除されてしまうことがあります。特別な場合なので、通常は全く心配することはありません。)

 

 そこで、当講座では、独自メニューだけを登録するメニューグループというものを作成し、管理することにします。そうしておけば、独自メニュー(部分メニュー)を一括して読み込んだり(ロード)、それを取り外したり(ロード解除)することができますし、元からあるメニューには一切変更を加えることがありません。

 もちろん、マクロやメニューについて充分な知識をお持ちの場合は、ご自分の環境にあった方法を採っていただいて結構です。ただ当講座では、同じ設定がなされていることを前提とした記述になりますので、必要な場合はご自身でその箇所を読み替えるようにしてください。

 

2.メニューグループの作成

@メニューファイル用フォルダの作成

 まず、メニューグループを定義したテキストファイル(MNSメニューファイル)を保存するためのフォルダを作成します。

 作成場所は AutoCAD LTのプログラムが格納されているフォルダ直下で、フォルダ名は1バイト(半角)文字で ”ST_SUPPORT” としてください。

 また、メニューファイルとは直接関係ありませんが、すぐに利用することになるので、同じ場所に“ST_ICON”(半角)、“ST_SYMBOL”(半角)という2つのフォルダも同時に作成しておきます。これらは作成したアイコン(ボタンの図柄を格納するBMPファイル)やマクロで呼び出すシンボル図形(AutoCADではブロック図形と呼ぶ)を保存するための場所です。

 

 

(初心者の方のための補足説明) 

 AutoCAD LTのプログラムフォルダは、インストール時に変更していない限り、通常、Cドライブの “Program Files”フォルダ の中にあります。

例えば、AutoCAD LT2000なら“ACAD LT 2000”、AutoCAD LT98なら“AutoCAD LT 98”などとすぐにそれと分かるフォルダ名が付いています。

 エクスプローラで、そのプログラムフォルダを開き、右側の領域内でファイル名やフォルダー名のない所を右クリックします。表示されたメニュー(コンテキストメニューと呼ぶ)から“新規作成”→“フォルダ”を選択すると、“新しいフォルダ”が作成されます。

そこで、“ST_SUPPORT”とフォルダ名を打ち変えてください。

 もし、分からない場合はウインドウズの入門書に目を通すようにしてください。

 なお、フォルダ名に使用している文字 “_”(アンダースコア)は、英数モードで【Shift】+【ろ】キーで入力できます。

 

AMNSファイルの作成と保存

 MNSファイルは、AutoCADのメニューシステムを構成するファイルの一つです。

 AutoCADがユーザのために予め用意しているインターフェイスを利用してツールバーやアイコン・メニューの追加・変更を行った場合、その内容は自動的にMNSファイルに保存されます。(標準で、AutoCADの場合は acad.mns、AutoCAD LTの場合は aclt.mns )

 ただ今回のように、独自のメニューグループを用いる場合には、最初にそのメニューグループ名を記述したMNSファイルを用意しておく必要があります。

 用意するMNSファイルは何も難しいものではありません。次図のように、ただ1行だけのテキストファイルです。

 

 

 メモ帳など(テキストファイルが作成できるものなら何でもよい)を起動し、同じように入力してください。使用する文字はすべて1バイト(半角)文字です。

 

※メニューグループ定義に使用できる文字は1バイト英数字のみで、最大文字数は32文字です。空白文字やカンマ、ピリオドなどは使用できません。

 

 入力が終われば、先程作成したフォルダ “ST_SUPPORT” に保存します。

 ここでは“ST_CUSTOM.MNS”というファイル名で保存してください。

 なお、このファイル名は任意に付けることもできます。ただし、拡張子(ピリオド以後の3文字)は必ず“MNS”でなければなりません。

 

 

※メニューファイルの詳細については、予備知識に「メニューファイルの基礎知識」を用意していますので、そちらを参照してください。 

 

 


※何らかの理由で上手くいかない場合は、作成済フォルダ “ST_SUPPORT” に次のファイルをダウンロードしてご利用ください。

   

ダウンロード>ST_CUSTOM.MNS

   

  

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