朝一番にショットのコツ2
スイングのチェックポイントを絞り込むのがゴルフスイングの基本
朝一番のショットのコツを以前紹介しましたが、今回は2番目のコツとして、チェックすべきポイントを絞ることをゴルフスイングの基本として説明します。
ゴルフスイングで大切なのは、タイミングを守ることです。タイミングを崩さないことなのです。
18ホールのラウンドをするとして、大げさにいえば前日からタイミングを崩さないようにすることを考えます。仕度は夜のうちに済ましておきましょう。
深酒をせず、適当な時間には床に入りましょう。朝は早めに起きて、ゆったりとした気分で朝食をとりましょう。
車も、冬ならば早めにエンジンを暖めましょう。何事も先きに先きにとかかっていくのです。
渋滞箇所の時間を予め計算に入れて家を早めに出ましょう。1200キロでとばすこともありません。80キロで高速を走りコースにも早めにつく心構えが必要です。
そこからスタートまで練習場での各ショット、グリーン上でのパッティング練習も数は少なくていいから丁寧にこなしましょう。
こうしたことを重ねて初めて自分のタイミングが保てるものなのです。
家をあわてて出て猛烈なスピードでゴルフコースヘ向かったり、スタートまでほんの少し時間があるからといって練習場へとんでいって一箱打つことなどありません。
本人は、一通りのことはやったつもりになりますが、これならやらないほうがましです。
これで、いざスタートして、ゆっくりしたタイミングでスイングし、ラウンドを進めていくなどはとてもできることではありません。
アドレスの入り方にもタイミングがあることを思い出してください。ティ・アップしたあとボールの後方に立って目標を確かめ、静かにアドレスに入るのです。
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どのショットでもこれと同じことが同じタイミングで繰り返されることが必要です。
スタートホールのティグラウンドで素振りをするゴルファーは多いことでしょう。
その上、体の動きを複数個所にもわたって入念にチェックしているゴルファーがいます。
しかし、これは絶対にやめた方が良いです。その理由は、実際に最初のティショットのとき、何ヵ所ものポイントに意識を向けることは事実上不可能だからです。
チェックポイントは一つだけに絞りましょう。そこだけを意識して素振りを実行してください。
ポジティブな行動で緊張感に立ち向かう
3番目は、何でも構いませんから一つだけポジティブな行動を実行することです。
例えば、フィニッシュに至るまでしっかり振り切ることがその例です。
緊張するのは当たり前ですが、最初のショットは、ミスショットを怖れずに、自分の目標に対してリズム良く振り切ることがけを意識してください。
ボールがストレートに飛ばなくても、ダフリやトップになっても、気持ちよくフィニッシュで振り抜ければ、朝一番のショットとしては、自分に合格点をあげましょう。
簡単なようですが出来ていないゴルファーが多いゴルフスイングの基本です。
反対に、緊張しすぎてしまい「結果的にはボールは真っ直ぐ飛んだけど、自分ではどうセットアップしたかも憶えていない」というのは、最悪なパターンです。
「セットアップまでは冷静だったけれど、その後は憶えていない」という方が、まだ救われます。
メンタルのコントロールはテクニック以前の問題
ゴルフスイングの後半まで意識してプレーできれば、もっと良いでしょう。
もちろん、フィニッシュまでバランスよくスイングできたと、実感できればそれがベストな状態です。
そうなれば、以降は精神的に冷静さを保ちながらラウンドすることができるでしょう。
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バランスよく振り切れるスイングができていないとしたら、テクニック以前の問題としてメンタル面に注意する必要があります。
極度に緊張して心拍数が急上昇すると、いつも通りの身体の動きができません。
自分では、どうも実戦の場でメンタル面が弱いと自覚しているゴルファーは、自分の心との駆け引きに勝ち平常心を持つことが先決問題です。
精神力を鍛えるには、どうすれば良いでしょうか。それには、どんな時に心拍数が上昇するのかにいつも気を配ることがといいでしょう。
自分の順番が来るときまで待っている時に緊張するのか、ボールを打つ瞬間に心拍数が上がるのかといった具合です。
心拍数をいつも意識することで、たとえ緊張したシチュエーションになっても、その一方で、「緊張する自分」を冷静に第3者的に意識している部分も残っているのは良いことです。
自分の心に勝つことができれば、自然ととスコアアップにつながります。
ゴルフは自然(コース状況や天候)との闘いであると同時に、自分との闘いだとも言えます。
自分の内面に正対することは大切なことです。それを象徴するのが、朝一番のショットなのだと言えるかもしれません。
朝一番のショットはリズムがとりにくいものですので、いっそのこと歩くような気持ちで何気なくスイングしてもいいかもしれません。
ボールがどこに飛んだかという結果にこだわりを持たず、ポジティブな気持ちになれることを一つ決めて実行することです。
それさえうまくいけば、その日のラウンドは、一日中気持ちよく回ることができる可能性が増します。
ゴルフ初心者のなかには「朝イチのティショットは緊張するので苦手」という人がかなり多いようです。
その理由としては「スタートホールはたくさんの人に見られるから恥ずかしい」というものです。
しかし、ナイスショットをしたとき、誰も見てくれなかったら、拍手も褒め言葉もなくて、つまらないと感じる人も少ないながらいるようです。
緊張して苦手だと感じるゴルファーの本当の理由を突き詰めてみましょう。
すると、スタートホールで緊張する理由は、人に見られているためではなく、人に見られている状況で失敗することを恐れてしまい、そんな自分の姿をイメージしてしまうからです。
ゴルフというスポーツは1人でもラウンドできますが、それでは楽しさも半減です。一緒にラウンドしてくれる仲間がいるから楽しいのではないでしょうか。
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一緒にラウンドするゴルファーと勝負できるから楽しいのではないでしょうか。
ゴルフにハンディキャップが導入された理由を考えてみましょう。
これは、技術レベルの違う人が一緒にラウンドしても五分と五分で勝負できるようにするためです。
例えば、うまくなりたいために月例競技やコンペの前に1人で黙々とラウンドして調整するゴルファーを見かけます。
しかし、それでゴルフスイングの基本が上達したとしても、最後には上達した自分を誰かに見てもらいたいという気持ちが隠れているのでしょう。
突き詰めて言えば、4人1組でプレーできるゴルフというスポーツは、必ず誰かに見られています。
そこで、苦手意識をもってゴルフスイングの基本ができなくなることを克服する方法を考えてみましょう。
まずは、ミスの出る確率の低いゴルフスイングの基本を身につけることです。
身体の動きをシンプルにして、コントロール性の高いゴルフスイングの基本を身に着けるのです。
次に、練習場にいったときにも人目の多いセンターの打席に入り、周囲の人が見ているなかでナイスショットを打つ喜びを身体に覚え込ませておく方法です。
練習場の端の方で隠れるようにして練習するのは止めて、センターの人目につきやすい位置で練習しましょう。
最後に「自分の実力を超えるプレーはしない」ことです。
朝イチのゴルフスイングで緊張する理由は、ミスする姿を見られたくないというほかに「いいところを見せてやろう」という考えることもあるでしょう。
こうした思いはプレッシャーを生み出してゴルフスイングにリキミとなって現れて、ミスショットにつながる要因になっているのです。
だからラウンドの際は「自分の力以上のことをしよう」と考えるのは止めて、自分の実力を100パーセント発揮することだけを念頭にプレーしましょう。
スタートホールでは、こうした点に注意して、ナイスショットをしている自分を想像しながらティグラウンドに向かうようにしましょう。
プレッシャーから逃げる姿勢を取らず、それ自体をエンジョイするようにする。
仲間と競争することで、自分に足りないものを探しながら、それを克服することでワンランク上のゴルフスイングを目指すことがゴルフではないでしょうか。
練習場とゴルフコースの動きを連動させる
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また、ゴルフ練習場で自分のスイングをできたつもりでいてもそれでゴルフスイングが完成したわけではありません。
ゴルフコースでのプレーとなるとゴルフ練習場にはない状況に次々遭遇することを事前に覚悟しておきましょう。
それがわからないまま、練習場と同じと考えてプレーをスタートするから上手く打てないことに悩むのです。
だからゴルフコースでスイングを壊されたから、また練習場で一からやり直しをすることになります。
気持ちの上ではゴルフコースでの最初の1打も、練習場と同じ気持ちで取り組んで、同じように打てるようにするという解決方法もあることはあります。
しかし、これまで既にその方針で試してきて上手くできていない場合は、別の方法を考えてみる必要があるでしょう。
ゴルフコースでは最初の1打がゴルフ練習場とは環境が異なることを素直に認めて、そこで起こることに対処しようとすることを意識してみましょう。
その場の傾斜の度合いに気を配って、心理的なプレッシャーになっている事象に素直に意識を向けて、自分がどう影響を受けるかを予測してみた上でそれに対策を立ててみましょう。
この方針で解決を狙うのであれば、その対策がどういう結果になったかさえ後々まで覚えておけば、次の練習に生かすこともできるでしょう。
そうした試行錯誤を繰り返していくことで、ゴルフコースのスタートで役に立つ自分のゴルフスイングがタフに仕上がっていくことでしょう。