シングルになるための目標
シングルプレーヤーの数値目標
シングルプレーヤーとはハンディキャップが一桁(シングル)のゴルファーを意味します。一般的なゴルフコースではパーが72ですから、81以内ででラウンドできればシングルプレーヤーということになります。
ゴルフスイングの基本を踏まえてシングルプレーヤーになるためには、ドライバーのフェアウェイキープ率が現時点でどれくらいあるのかを最初に計算してみます。
シングルを目指すなら最低でも60%はフェアウェイキープできるのが目標とすべき数字です。
次に、ピンまでの残り100ヤード以内のグリーンオン率と、100~150ヤードからのオン率を計算しましょう。
これと並行して、グリーンオンできなかったクラブの番手も控えておきたいところです。グリーンオン率が低くなりだすのは何ヤードからなのかを知ることでシングルになるのに必要な練習のテーマを見つけるだしましょう。
パー3から5までのそれぞれのパーオン率も計算してみましょう。
平均的にパーオンしている人なら問題はありませんが、バラツキの大きいプレーヤーは自分の苦な手パターンがおおよそ把握できるはずです。
パー3が苦手なゴルファーならドライバーショットや、パーオン率の低いクラブの練習を重点的に行えばよいでしょう。
パー5が苦手な場合だと、コースマネージメントに問題がある可能性も浮上してきます。
どんな場合にも共通することは1ラウンドだけの成績にこだわるのではなくて、なるべく多くのラウンドの成績に対してデータ収集しましょう。
パッティングをしっかりと分析することも重要です。一番初めに気にするのはパット数です。1ラウンド中に何回パットしたのかを計算してみましょう。
そして、普通のゴルフスイングと同じ要領で、10ラウンド以上の平均値を計算してみましょう。
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シングルを目指すなら最低でも32回以下におさえることが当面の目標となります。
それ以上パット数が多い人は、パーオン率がかなりよくないかぎりは、ショートゲームに関して問題を抱えていると考えてよいでしょう。
次に、各ホールの最終パットでカップインできた時の距離を、18ホール分合算してみましょう。
この合算距離が長ければ長いほど、勝負どころのパッティングで正確にパットを沈めている証拠になり、パッティングが得意だということになります。
このパットの合算距離が9メートル以下の場合、パットにかなり苦手意識があると思います。
シングルを目指すため
シングルを目指すためなら18~20メートルが目標の数字です。これを越えるような数字になればパッティングに自信を持てるレベルでしょう。
パッティングでは当然、ピッタリの強さで打てれば曲がるラインになるし、強めに打てばストレートにほぼ近いラインになります。
確率から考えると、カップを30~40センチオーバーする強さで打った場合に、最もカップインしやすいという結果になります。
さまざまな傾斜でトライしてみて、タッチがイメージできて、ラインを決めていくトレーニングを積むことが必須となります。
アドレス時のフェース向きにも注意が必要です。こればかりは自分だけでは正確にチェックするのは困難です。
プロならばレーザー光線を使用したフェース向きをチェックする機材を使うことが多いですが、やはり誰かにチェックしてもらうのがベストです。
さらにインパクト時のフェース向きも重要です。これはストレートのラインを見つけてから、カップ手前に2本のティを立ててトレーニングできます。
右のティに当たればフェースが開いていることになり、左のティに当たれば被っていることになります。
2本のティの中心をいつも通そうと意識すれば、インパクト時のフェース向きは安定します。
芯でボールをとらえる練習も必要です。割りバシなどを貼り付けて練習する方法があります。
芯で打たないと、ボールは真っすぐ転がらないので、自然にミート率が向上します。
1メートルのパットが入らない場合の最大の原因は練習不足です。1メートルに自信が持てるには、やはり練習するしかありません。
もし、ここで説明したようなトレーニングを続けらたら、練習をしたという実績が、自分に自信を与えてくれるでしょう。そうすれば、もう1メートルは怖くありません。
精神面を同時に鍛える
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メンタルが強くなければシングルに到達するのは難しいという見方も出来ます。
ここぞという場面で、日頃の実力を発揮できるくらいの落ち着きが必要になりますし、緊張することを楽しめるくらいの余裕が欲しいものです。
トーナメントに優勝を果たすような一流のプロ選手ならば、28~36メートルのパットは平気で入れています。
パット数を減らすためには、アプローチショットに重点を置いた練習をして、たとえショットが悪い日でも寄せワンが狙えるようにしましょう。
最終パットの合算距離を伸ばすためには、パッティングの技術そのものを練習する必要がありますし、精神面を同時に鍛えることが必要になります。
以上のようなポイント確認してみると、自分の問題点がかなり明確になるでしょう。
完全なゴルフ初心者なら話は違いますが、少なくともシングルを目標にするハンディ10台の人の場合は、テクニックの面ではほぼ出来上がっているでしょう。
最後のカギになるのは自分のプレーの特徴を理解してよい部分を伸ばしながら、不得手なところをカバーしていく気持ちを持つことが、シングル入りを達成するポイントになるでしょう。
たとえ練習場であってもゴルフコースをイメージしたゴルフスイングを心がければ、ラウンドがそれほどできない人でも効果的なトレーニングにすることができます。
よく行くコースの景色やライの状況を思い出しながら、頭の中でラウンドしてみるのも悪くないでしょう。
ドライバーショットを打つイメージからはじめて、次は残り距離に合った番手を選んで打つ練習をして、ミスショットした場合も計算に入れてアプローチショットもしてみましょう。
たとえば、フェアウェイの左側から右にセットされたピンを狙うのが苦手な人の場合を考えてみましょう。
この場合は、左寄りの打席に入って右サイドをターゲットに見立てて狙ったゴルフスイングをするなど、練習場でも想像力と工夫で実践に役立てることができるでしょう。
世界ツアーのトッププロのフェアウェイキープ率は7割を越しているという数字があります。
プロほど飛距離の出ない方でも、6割以上のキープ率を目標にしてみたいものです。
それ以上にスコアに直結するのはやはりショートゲームをどうまとめるかです。特に100ヤード以内のショットの精度を上げることが重要なカギになります。
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シングルを目標にするなら、100ヤード以内のミス率は1割以下におさえることを目指しましょう。
残り100ヤードからのゴルフスイングで、ピンまで20ヤード残してしまったらミス率は20パーセントです。
100ヤード以内のアプローチショットでは、単純にボールをピンに近づけようと考えるのではなく、ミス率を低くするように意識しましょう。
これによって、確実に平均スコアがアップするでしょう。
ショートゲームをおろそかにしがちなプレーヤーは多いものですが、アプローチとパターをまとめ切る技量がなければシングルプレーヤーになることは難しいものです。
行き詰まりを感じたらショートゲームの練習に力を入れましょう。
サンドウェッジの使い方を完全にマスターできなければシングルプレーヤーになるのは難しいという人もいるくらいです。
シングルのためのゴルフクラブ選び
ゴルフクラブがどんどん進化を続けて、ゴルフスイングにおけるクラブの役割が大きくなったという現実は、シングルプレーヤーを目指す上でもゴルフクラブ選びの重要性が増したということを意味します。
それと同時に、クラブヘッドもシャフトも多様化が驚くほど進んでいて、その中から自分に最適な性能を有するものを見つけるのが難しくなっているのも事実としてあります。
シングルを目指すゴルファーがゴルフクラブを選ぶにあたって、「結果」を最重視する意識が必要になります。
構えたときのヘッドの顔や振り心地、打感などのフィーリングを大事にすることがクラブ選びの面では重要視されてきましたが、現代は打った球がしっかりと飛ぶことと曲がらないことが最も大事です。
とくに、試打するときのファーストショットが真っすぐ飛ぶゴルフクラブが、自分に合っているゴルフクラブと考えた方が良いでしょう。
人の感性というのは驚くほど鋭いところがあります。ファーストショットで違和感が生まれるようでは、2回目では無意識のうちにスイングを調整していくものです。
そうした過程を踏んで数発打った結果、ナイスショットが連続したり最大の飛距離が出たとしても、それでは普段の状況では役に立ちませんし、緊張するシーンではなおさらです。
見た目や打感は使っているうちに慣れてくるものですが、ファーストショットで感じられる相性はいつまでたっても残ります。
ゴルフクラブを購入する前にはかならず試打してみて、そのファーストショットを大事にすることがシングルプレーヤーの近道になるでしょう。
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