状況別ゴルフスイング
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池越えのホール、アプローチ、バンカーからの脱出、3パット対策、ラインの読み方といった項目について基本となるゴルフスイングをここで説明していきます。
池越えのホール
ゴルファーはそれぞれが、苦手とするコースやホールが違っています。右側にハザード(障害物)があると緊張する人、左側がガケになっているのが苦手な人、地越えのホールになると心理的なプレッシャーを感じてしまう人など、さまざまです。
スコアアップするためには、どうしても苦手なシチュエーションを克服することが必要になります。
苦手な局面を打開するのに大切なのは「イメージする」ことです。
ゴルフスイングに入る前に適切な対処法をイメージすることができれば、精神的に落ち着きを取り戻し、難局を克服することができるはずです。
ゴルフと言うスポーツは、メンタル面でも「タフ」であることが要求されます。正しい「イメージ対策」がゴルフスイングの基本を上達させるひとつのカギになります。
最初は失敗例をイメージし、最後は成功例のイメージで終わる
イメージする方法としては、心理学的に裏づけされた順番が存在します。最初は、やってしまいがちなミスショットをイメージしてください。
池越えホールが苦手な人は、「どういうスイングをしたら、ボールが池に入りそうだ」という失敗例を最初に思い浮かべましょう。
それから、イメージした失敗を防ぐためには、どういうゴルフスイングをしたらいいか、成功例をイメージします。
ポイントは、イメージは必ず、成功例で終わらせるようにすることです。
人間の脳の働きとして、直近にイメージしたものを実行しようとすることが心理学的に証明されています。
右に池があるホールだったら、「右にショットしたら良くないなあ」と不安を内に秘めながらではなく、「絶対に左センターにショットする」と、ターゲットの方向を明確にイメージしてからゴルフスイングに入ると効果的でしょう。
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また、実際に素振りをしてみるのもいい方法でしょう。
素振りも、頭でイメージするのと同じ手順で行ってください。最初は、池のど真ん中にボールを入れるスイングをしてみてください。
それから、池には絶対に入らないスイング練習、最後にはターゲットを的確に狙うイメージの素振りを実行して徐々に身体自体を成功するイメージに近づけることが肝要です。
本番のゴルフスイングするときには、「これで大丈夫」と自信を持ってスイングできるように準備することです。
苦手意識
ミスショットしてしまう最大の原因は、必要以上に苦手意識を持つことにあります。「池ポチャが怖いな」と思うと、どうしてもスイング自体が縮こまった構えになりがちです。
池を極端に意識しすぎると、かえってゴルフボールは池に吸い込まれるように入ってしまうものです。
失敗のイメージを捨てて、成功するゴルフスイングをイメージすることで、いつもどおりのリズムとバランスで打てるようになります。
これだけのことでも、ミスが激減するでしょう。
ゴルフコースに出るといろいろな状況でプレッシャーを感じます。
朝イチのティーショットでそれを感じるゴルファーもいるでしょうし、池やOBを前にしたら緊張するとか、最終ホールで「ここがパーなら90台だ」というときに感じる人もいるでしょう。
競技プレーとして優勝争いを演じるようなゴルファーはもちろん、そうでないゴルファーも自分のレベル、それぞれの場面でプレッシャーを感じながらプレーをしているのは当たり前のことです。
人はプレッシャーを感じると、身体の動きがぎこちなくなってミスショットになりやすくなりますが、これには交感神経の働きが関連しています。
苦手ホールでプレッシャーを感じたときの対処法はいくつかあるでしょうが、そのひとつを紹介しましょう。
池やOBを前にすると、誰でも「イヤだな」と感じるでしょう。その感覚自体は非常に大切です。
ティーグラウンドに上がったら、まず警戒すべきエリア、苦手だなと感じるエリアを一旦は感情に任せてしっかり見てください。
たとえば、ドライバーショットの調子が引っ掛け気味だったときに、左側にOBが待ち構えるホールにきたとしましょう。あなたは当然、左は苦手だな、左を警戒しようと感じるでしょう。
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これが交感神経による苦手意識で、大事なのはここから先です。
「イヤだな」と感じたら、そのまますぐにゴルフスイングをするのではなく、一度感情を切り離して冷静に判断して「どこに、どういうボールを打つか」を決めてやるのです。
この感情を切り離せている状態ができていると、幅広く色々なものが見えてきてたくさんの事に気が向くようになります。
再確認しましょう。苦手ホールにきたら、まず感情に任せて一旦は「打ってはいけないエリア」「イヤなエリア」を見極めます。
そして次に、感情を切り離して「どこに、どんな球を打つか」をしっかり決定します。
この2つの感覚を、クルマのギアチェンジの要領で切り替えるように使うと、苦手な景色を目の前にしてもメンタル面で委縮することなくしっかりとしたゴルフスイングができるようになります。
そのために必要なことは、PDRのプロセスです。どんなゴルフスイングでも、あるいはパットでもそうですが、まずP(プラン)を立てます。
この初期では感情に任せて周囲の状況をみて、感情からの警戒信号を浮かび上がらせます。
OBやハザードの情報に限らず、それまでの当日の球筋の傾向や上空の風向きなどのあらゆるデータを、感情を交えながら集めることにします。
次にD(デシジョン)は自分のやることを決めることです。どのゴルフクラブを選んで、どんな球筋で、どこに打っていくかを冷静に判断して決めることです。
Dの決断の段階では感情を切り離す手続きが必要で、徐々に感情を切り難していきます。
その後のボールを打つR(実行)では、もう淡々とした心境で、ボールに対しては、機械的になってただゴルフスイングするだけです。
2つの心理をしっかり切り替え、PDRの3段階を踏襲する習慣が身につくと、どんな苦手意識が湧くホールを前にしようが、「苦手だな」とか「怖い」と思うことはなくなります。
気持ちの切り替えのうまいゴルファーや精神的にすぐに立ち直ることのできる人は、この使い分けがうまくできているのでしょう。
メンタルが弱いと感じている人は、ぜひ試してみてください。
苦手意識左右のOB、ハザードを避けるには
右サイドにOBとか池、フェアウェイバンカーのあるホールが苦手だという人は少なくありません。こういうホールに来ると、必ず罠に向かって打ち込んでしまうという人もいます。
逆に、それを嫌がるゴルフスイングをすると、今度は反対側へのミスも出てしまうという悪循環です。こういう罠をなるべく上手に避ける方法をマスターしておくことは必要です。
バランスよくスイングできる環境作り
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まずは右サイドの罠についてお話ししましたが、アマチュアゴルファーの場合、左右どちらも苦手にしているという人も少なくありません。
その一方、プロゴルファーは自分の持ち球がしっかりとあって、左右の好き嫌いが明確になっています。
そのため左が嫌いな人は、右に大きな危険が潜んでいたとしても、それほどスイングのリズムに影響を与えません。そのため、ミスにつながりにくいというメリットがあるわけです。
また、左が嫌いな人が左にミスすることはそれほど多くないでしょう。
どちらかと言えば、左の罠を嫌がる気持ちが強すぎて、右にOBを打ってしまうというつまらないミスにつながるケースが多いのです。
このように、たとえプロといえども左右のミスを完全に避ける方法を持っている人はいません。
そのため、アマチュアゴルファーが完全に罠にはまらないようにすることはなかなか難しいところでしょう。
とは言っても、左右のミスの確率を低くするノウハウというものは確かにあります。この章では、その方法について少し解説していくことにしましょう。
左足下がりの傾斜の場合
ここで、簡単に左足下がりの傾斜に関して触れておきましょう。傾斜地の場合には地形に逆らってでも、体を安定させようと考えるのが本能的な動きなのかもしれません。
そのため、左足が下がる下り傾斜からショットする場合も、低い側に体が動くのに嫌って、高い側にウエートを維持しようとすることが多いでしょう。
そうなると、クラブヘッドがボールまで届かずに、ボールの頭を叩いてトップのミスが増えてしまいます。
こうしたミスショットを減らすには、何よりも傾斜地からのゴルフスイングの基本的な理論を知ることが必要です。
原則的には傾斜に沿って平行に構えることになります。つまりは、低いほうの左足にウエートを置いて、ヘッドを下り傾斜に合わせて低く出していくようにするのが左足下がりの基本です。
ヘッドの抜けが良くなるようにスタンスはややオープン気味に構えて、頭が斜面にあるボールと直角線上に位置するようにします。そうすれば、自然に体重が左足にかかるアドレスになるはずです。
体を垂直にして立とうと試みれば、左足より右足を折り曲げたフォームになり右足体重の姿勢になるものです。
頭の位置はボールよりも後ろになってしまい、右上からボールを見下ろすような形になるのです。
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こうなると、回転軸は右に寄り過ぎた状態になり、ボールの手前を叩いてダフってしまうことも考えられます。
まず、アドレスするには、低い側である左足にウエートを多くかけるようにして、ボール位置は両足の中央よりボール1個分右に寄せるようにします。
ゴルフスイング自体は、フォロースルーでボールの先、つまり低い側へと下り傾斜に沿う形でクラブヘッドを低く出していきましょう。
この際には、上体を絶対に起こさないように注意すべきです。低い姿勢を維持しながら、右肩を上げないようにして低く押し込む意識を持ちます。
体が起きてくれば右足に体重が戻ってしまって、しっかりとボールをヒットできなくなります。
打ってからはすぐに下り傾斜の低い側に右足が一歩出るくらいの意識で十分です。低いほうにウエートをかけていくことで、フォロースルーも低くなり、フェースにボールが乗るイメージが生まれます。