270ヤード以上は飛ばしたい
飛距離を伸ばすということはゴルフというスポーツにとっての必要条件とは必ずしも言えません。しかし、十分条件であるのかもしれません。
ドライバーショットで飛距離を伸ばして270ヤード以上飛ばすことができれば、ゴルフプレーも楽しいものになっていくことでしょう。
ドライバーショットで飛距離を今よりも伸ばすためには、ヘッドスピードをアップさせることが一番初めに思いつきます。
また、打点をスウィートスポットどれだけ近い位置に安定して打つことや、打ち出し角度とスピン量を適正なゴルフスイングにするといった即効性には乏しいがパワーアップトレーニングがいちばん効果的な方法が考えられます。
ヘッドスピードをアップさせる具体的な手段は、クラブを長い物に替えるという長尺作戦や、トレーニングなどによってパワーを今以上にアップさせることが考えられます。
また、体のひねりを活かしたゴルフスイングに改造する、リストを柔らかく使うことで腕をしならせるなどといった方法で修正していくことも考えられることでしょう。
一番たやすいのはクラブの性能に頼るためにゴルフクラブを交換することです。
シャフトの長いクラブに変更すると、スイングプレーンが自然に改善されるというメリットも含まれます。
ただ、個人差があってミート率が落ちる可能性も否定できませんし、長いクラブを使えば必ずしも飛距離が伸びるわけではありません。
筋カトレーニングを継続して実行することによってパワーアップを目指す方法は、おそらく大部分の人にとっては一番実現困難な方法でしょう。
精度の低いクラブを鍛える
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しかし、若々しいゴルフスイングをずっとしたいなら、バワーアップすることで飛距離をアップさせたいと考えているはずです。
筋力トレーニングとしては野球のバットや竹ぼうきといった重い物や長い物を使って素振りしてみましょう。
この場合、重い物で素振りしたあとは、必ず軽い物に持ち替えて素振りするようにした方が正解です。
重い物で素振りすることは筋力パワーはアップしますが、動きがスローモーになってしまい、筋肉が素早く動くことが難しくなるためです。
クラブのヘッド側を握る逆さ握りで、グリップ側をできるだけ速く振るトレーニングも効果が期待できます。
こうしたトレーニングは日頃から継続して実行しなければ大きな効果は期待できません。
飛距離を伸ばすためには理想的なスイングプレーンに沿ったゴルフスイングが必要になります。
ドライバーが持つ、ボールをまっすぐに飛ばすための角度、言い換えればクラブをライ角どおりにセットしたときにできるシャフトの傾きのことをシャフトプレーンと呼んでいます。
このシャフトプレーンを作ることが、理想のスイングプレーンであり、飛距離アップのカギになります。
そして、この理想のシャフトプレーンの上にクラブヘッドとシャフトが乗っている状態ができていればオンプレーンと考えても構わないでしょう。
ここでオンプレーンのダウンスイングについて少し考えてみましょう。理想的には、ターゲットラインの後ろ側から見たシャフトプレーンに沿ってクラブヘッドとシャフトが下りてくる必要があります。
つまり、インパクトのタイミングでシャフトプレーンとクラブが重なるダウンスイングにすることです。
これまでの名プレーヤーゴルフスイングを分析すると、どのプレーヤーも最高の結果を残している場合のゴルフスイングでは、必ずこのオンプレーンのダウンスイングになっているというレポートもあります。
こうした一流のプロたちであってもスランプに陥っているときには、必ずダウンスイングがオンプレーンになっていないということも言われています。
一見すると、個性に溢れたプロのフォームは、たとえドローとフェードといった極端に違ったゴルフスイングでも、分析結果からは好調であればいつもオンプレーンのダウンスイングになっているということです。
つまり、ダウンスイングをオンプレーンに近づけることを目標とすることがフォームの間違いを修正することよりも優先されることなのです。これができれな、ナイスショットが生まれて飛距離もアップします。
腕とクラブのローテーション
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腕とクラブの正しいローテーションを覚えるためのドリルを紹介しておきます。
最初に、7Iを、体の真正面にくるようにグリップして構えます。
そのとき、腕は地面と平行の状態にします。クラブはライ角に合わせて地面に対して約60度程度、立っている状態にします。
そこから、体とクラブの関係が変化しないように、「イチ」で右を向き、「ニ」で左を向くようにします。
このドリルのポイントは、体とグリップは固定した状態にして、クラブが体の正面にキープされた状態を維持することにあります。この、体とクラブヘッドの動きの時間差がない状態で、まずは体の固定感をマスターしましょう。
次に、クラブを固定した状態は同じですが、リズムだけを変えて同じ動きをしてみましょう。最初は「イチ、ニ」でしたが、今度は「イーチ」と長いリズムで行います。
実際に試してみるとわかるでしょうが、切り返しで、体が左に回りはじめたタイミングで、シャフトがパタンと右に約90度、倒れると思います。「イーチ」で動くと身体とクラブヘッドに時間差が生じます。
体が先行するのに対し、クラブヘッドが一瞬遅れるタイミングが生まれるわけです。このとき、リストに角度がついている関係上、クラブの重心方向にエネルギーが加わり、シャフトが倒れるのです。
しかし、体の固定感はそのまま保ったたまま「イーチ」と振り抜くと、インパクトのタイミングで、一度倒れたシャフトは構えたときとほぼ同じ角度に戻ってきます。さらに、フィニッシュに向かう時に、今度は左にパタンと倒れるでしょう。
フェースの動きに注目しても同じです。野球のバットなどと違い、クラブヘッドの重心位置は、シャフトの軸線上より外側にあるのが大きな特徴です。
そのため、シャフト軸線とフェース面の差が生じて、切り返しで体を左に向ければフェースは開く方向にシャフトや手がねじられ、ダウンスイングでは閉じる方向に動くゴルフスイングになるのです。
大切なのは、構えたときの体とクラブの関係をキープしたまま固定感を維持することです。そして、「イーチ」のゆっくりとしたリズム感です。
ローテーションを覚えるという意味は、腕の振り方を覚えるのではありません。あくまでも、クラブを体の正面で固定することが大切。そして、イーチのリズムで動くことです。この2点が満足できれば、ローテーションは自然に起こります。
飛ばしの極意を体感する
自分の持っているパワーを最大限に生かして飛ばすにはどんなことが必要かを考えてみましょう。
理想としては、ボールをつかまえて適正な打ち出し角、スピン量を保った状態でスイートスポットで打つ事だということになります。
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そのため必要なことは、再現性の高いゴルフスイングの確立とそれぞれのスイングにマッチするクラブ選びが必要です。
このような理想的な状態を実現して飛距離アップを目指す場合、打ち出し角とスピン量に関してはゴルフクラブの仕様で実現できることます。
しかしボールをつかまえるという状態と、スイートスポットでボールを打つということに関しては、どうしてもゴルフクラブの機能だけに頼るわけにもいきませんから、スイングのテクニックが要求される部分です。
ボールをつかまえる動きに関しては、マスターすべき目標はドローボールの弾道が一番でしょう。
普通に右打ちのゴルファーなら左に曲がるボールを打つトレーニングが一番体感しやすいものになるでしょう。
その練習法としては、現在スライス系の弾道になっているゴルファーには試して見てほしいものです。
フック系の球筋を打っているゴルファーは、そのフックをコントロールするための参考になると思いますから、どちらのタイプの方もやってみましょう。
最初は、とにかく曲りが大きくても左に曲げるということを目標にしましょう。トレーニングで使用するゴルフクラブは7番I前後を選択して、振り幅の目安はハーフショットにします。
この際、気を付けて欲しい点はターゲットよりも左に打ち出さないということです。
打ち出し方向が左でさらに左に曲がる球筋は、高さが出せないためキャリーも伸びませんし、コントロールすることもほとんどできません。
打ち出し方向はターゲットに対してストレートかやや右ぐらいに打ち出してから左に曲げるトレーニングをするわけです。ボールをしっかりとつかまえる動きをマスターするためのファーストステップです。
ボールを左に曲げるという動きを実現するには、インパクトの瞬間にヘッドがしっかりとターンしないとできないことです。
このヘッドをターンさせる動きをマスターする必要があります。イメージとしては、スイング軌道をインサイドアウトに振ることを強く意識してみましょう。
ダウンスイングでは内から外に向かってクラブヘッドをターンさせながら振り抜いていく感じです。慣れないうちは、振り幅はハーフショットにして、飛距離は気にせずに左に曲げることだけを考えましょう。
しかしボールを左に打ち出すことだけは絶対に避けるように気を付けてください。
左に曲がる弾道がほぼ確実に出るようになったら、次のステップとしては曲がる角度を少しずつ緩やかに変えていくことになります。
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インサイドアウトのスイング軌道を徐々に緩やかに変えていって、曲る角度をその都度確認しながらトレーニングしましょう。
振り幅は先ほどと同じくハーフショットからで構いませんし、最初と同じようにボールを左に打ち出さないようにしましょう。
そして、慣れて来たら徐々に振り幅をフルショットと比べて80%くらいになるまで大きくしていきましょう。
この練習で重要になってくることは、フェースの面を強く意識するということです。インパクトの時点でボールは瞬間的に潰されてフェースにくっついた状態になり、そして元に戻りながらフェース面を離れていきます。
このボールがフェースにくっついて離れるほんの短い時間の中でもヘッドはストップはしておらずどんどん進んでいます。
このボールに当たる瞬間からボールが離れる瞬間までのヘッドの方向とボディターンのスピードが、曲がりの幅をコントロールするためのポイントになります。
コントロールの効いたドローボールを打つためには、緩やかなインサイドアウト軌道にコントロールされたヘッドターンが欠かせません。
意識して左に曲げるボールを打てるようになったら、ターゲットに対してのインサイドアウト軌道の角度とヘッドターンの速度を意識して練習します。
ボールの曲がり具合をチェックしながら自分にとって最適な曲がり幅を見つけ出す作業になります。
この時、クラブなどの長い棒を振り抜く方向である、ターゲット方向より右サイドに向けておくように心がけれればよりインサイドアウト軌道のイメージが把握しやすくなるでしょう。
そこから先は、そのボールを如何にコントロールし、同じ曲り幅をいつでもキープできるようなトレーニングに移ります。
およそ80パーセントのスイング幅で曲り具合を抑制できたドローボールが打てるようになれば、ボールをつかまえるという動作自体はほぼマスターできたと考えて良いでしょう。
最後はフルスイングして同じ動きになるように練習するだけが問題です。
こうしたボールをつかまえるために必要な動作と、レベルブローのゴルフスイングをマスターできれば、効率良く弾道を打つスイングの準備段階は完了です。
しかし、ゴルフスイングだけ完璧でも効率の高い弾道を打つ事にはなりません。ゴルフクラブとゴルフスイングのマッチングがあってやっと最終目標の飛距離アップにたどり着くのです。
弾道の高さやスピン量、そして曲がり幅等は、スイングとゴルフクラブのマッチングによって違ってきます。
自分の最大の飛距離を出すには、自分のゴルフスイングの効率を最大限に生かすことのできるゴルフクラブがなければ成り立ちません。
クッション投げドリル
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クッション投げドリルを取り入れてみてはいかがでしょうか。クッション投げドリルは真下にクラブを下ろす感覚がわからない人に向いています。
さらに、真下にクラブを下ろすと左股関節にウエートシフトすることを体感できるという要素までも体得できるでしょう。
やり方は、比較的簡単です。クッションやヘッドカバーなどを両手で持ってみましょう。
その状態でバックスイングまでの状態を作り、右足目がけてヘッドカバーを思いきり投げるだけです。
クッションやヘッドカバーなどを右足の上にできるだけ強く正確に投げることで、体をターンさせずクラブを下ろす感覚と方向がつかめるようになるでしょう。
クッションが左足方向へどうしても飛ぶような人は体の回転運動が強すぎるか、腕を左に振っているかになっているでしょう。