
園内には殿様の休憩所を兼ねた築後177年たった御茶屋「養翠亭」があります。この「養翠亭」は後ほど御案内申し上げます。
第2章 養翠園庭園について
又、海浜の特長を生かし、池は海水を取り入れた「汐入」で、2ケ所に樋門があり、潮位で変化のある池の水位を調整しています。池が海水のため、魚はイナ、ウナギ、ハゼ、など海と川の境目に生息する生物が沢山居ります。
このような海水を取り入れた「汐入」大名庭園は現在、全国で「養翠園」と東京の将軍家のお庭であった「浜離宮庭園」の2ケ所だけです。
庭園の景色は大きく2つに分けられ、三ッ橋、守護神島、太鼓橋、より東方は直線的な護岸壁を持つ西湖を模したと言われる中国的手法で作られ、護岸壁の直線と山の曲線の対比をよく考えて作られていると言われています。
西方、建物寄りは曲線的な護岸壁を持った日本式手法で作られ、庭を周遊しながらその景色の変化を楽しむ構造となっています。
第1節 御座の間茶屋「養翠亭」は鬼瓦に「文政四年瓦屋久八」の線刻があり、築後177年たつ総建坪94坪 、部屋数19室の建物で、藩主が使われた別荘建築として旧地に旧状のまま残る全国的に 珍しい建物です。
又、殿様が使われた部分だけではなく供周りまでほぼ完全に残されております。
老朽化のため平成3年から平成6年にかけ文化庁所管文化財保存全面解体修理をし、往事の姿を留めています。
日頃は、養翠亭の外観は御覧戴けますが、養翠亭内部の一般公開はしておらず
月釜茶会「あさも会」以外は所有者への事前申込者のみ御覧戴いております。
「御座の間」は紀州徳川家第十代藩主 徳川 治寶が来遊されたおり、お座りになる座敷で、建物全体から観て最高所にあり、以下供周りに向かって各部屋一段づつ低くなっていきます。その意図するところは数寄屋の中で上段の間を設けるのは不自然で部屋全体を上げることによって建物全体から観て上段の間に仕立てているのです。
又、「御座の間」周囲の柱はナグリと言う面取装飾が施され、「御座の間」周囲以外では観られません。
「御座の間」から庭園を観ると庇が深く出ているので、上方が切られパノラマ効果が出、横の広がりが感じられ、庭園を鑑賞する最高場所であることが実感できます。
第2節 左斜め登り御廊下
外来の御客様は、駕籠にて正門より来園され、養翠亭「御次座敷」で暫時休息された後、殿様の居られる「御座の間」へ案内されますが、「御次座敷」と「御座の間」を結ぶ渡り廊下が「左斜め登り御廊下」です。
この渡り廊下は畳敷きで、左斜め上に振った特異な構造になっており、この為、畳や障子などは全部菱形になっております。 この様な遺構は全国唯一の物です。
第3節 2畳台目茶室「実際庵」
「御座の間」の西に隣接して 和歌山県下最古の2畳台目茶室「実際庵」があります。![]() |
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第4節 以下 供周り
このほか、養翠亭には家老の間、囲炉裏の間、侍たまり、御膳所、御湯殿、等 供周りまで残されております。
西浜御殿・・・・・養翠園より北東1Km程の処にあった御殿で徳川治寶没後取払われその明確な位置関係も 十分解明されていない。
浜離宮庭園・・・・・江戸時代前期、徳川綱重により創建された。 後将軍家の別邸となり、維新後離宮として 使われた。 回遊式汐入大名庭園 東京都中央区 特別名勝・史跡
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養翠亭見学事前申込みについて
養翠亭は個人の私亭ですので観光目的の御案内は致しません。 但し茶道の同好の士、学術学問の為 亭内見学を御希望の方は下記に御相談ください。
和歌山市西浜1164番地 養翠園 藤井 清 0734−44−1430
yousuien@pop01.odn.ne.jp
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