イントロダクション

当サイトのインタビュー企画も4人目ということで、今回は『賭けマージャンはいくらから捕まるのか?―賭博罪から見えてくる法の考え方と問題点 』を出版され、麻雀業界、特に雀荘業界で非常に注目を集めておる津田岳宏くんをお招きして、賭け麻雀のこと、麻雀にまつわる法律のことについてご意見を伺うことにしよう

普段は京都弁護士会に所属されている、現役の弁護士さんです。法律の専門家です!

賭けマージャンといえば、雰囲気として何かいけないことというイメージがあるし、実際にグレー部分があるのも間違いない。何が問題点であるのかを踏まえていろいろと聞いてみたい。

本日はよろしくお願いします!難しい話はわからないんですけど楽しみです。

よろしくお願いしますー

はじめまして、津田岳宏と申します。

弁護士のなかでもっとも麻雀業界に精通し、また、もっとも麻雀を愛している弁護士だと自負しています。

『賭けマージャンはいくらから捕まるのか?~賭博罪から見えてくる法の考え方と問題点~』は雀荘関係者からは特に注目を浴びているといっていい。麻雀と賭博という今まで曖昧にされてきた問題にここまで切り込んだ本は、他に類を見ないといった感じじゃろう。なぜこういった珍しいテーマの本を書こうと思われたんじゃろうか?

麻雀仲間から「麻雀で逮捕されることってあるの?」と聞かれたことがきっかけです。

そしてネットを見たら、掲示板でもそういう質問がされていたので、それなら専門家のはしくれとして、自分が書いてみようかと。

また、「賭博罪の存在は間違っている」「麻雀への法規制は不当だ」という思いを前々から強く持っていたので、それを本で主張したいというのがありました。

賭け麻雀だけでなく「麻雀」というだけで、今でもギャンブルというよりもサイコロ博打や花札博打などの昭和の「博打」「賭博」といったイメージを抱く人もけっこう多いかもしれんな。非常にいかがわしいものとしての「麻雀」じゃな。ネット麻雀をやっている画面を見られて親に怒られた!なんて若い世代もいると思う。

私も友達にネット麻雀をやっているって言ったら、ちょっと変な顔をされたことあるわねー。最近は女の子もやっている人は多いけど、まだまだ変な目で見られるって感じよね。偏見っていうか。

とつげき東北さんは麻雀を情報科学、統計学の視点で切り込み「科学する麻雀 (講談社現代新書) 」を出版されました。ネットでは当たり前ですが「賭けない麻雀」が主流です。イメージは随分と変わりましたが、それでもまだまだ世間的なイメージとは違うでしょうね!人間どもの。

津田くんにしてみたら、麻雀の世間的なイメージについてはどんな感想を持っているかな? 麻雀を始められた学生の頃とネットで気軽に麻雀ができる今とでは、何か違った印象を受けるじゃろうか?

やっぱり「いかがわしいもの」としての視線を感じたりするじゃろうか? それは弁護士としての目線でも、個人的な印象でもかまわんよ。何か大きく変化するターニングポイントのようなものがあったのか、あるいは、あんまり変わっていないという感想でもかまわんよ。

麻雀のイメージは、昔に比べたらかなり良くなっていると思います。

最近は女流プロが活躍したりで華やかな感じはするんですけどね。賭けない健康麻雀とかもありますし…

僕が雀荘に行き出した10年前と比べても、たとえば、雀荘に遊びに来る若い女の子の数とかは、絶対に増えていますね。業界の地道な努力の賜物なんじゃないでしょうか。ネット麻雀の普及も大きいと思います。

ただ、若い人の麻雀のイメージは良くなっているかもしれませんが、上の世代は、相変わらず麻雀に悪いイメージを持っているようです。

麻雀への法規制を変えようと思ったら、この、上の世代が持つ麻雀への悪いイメージを変えないとダメですね。

やっぱり世代によってかなり「麻雀」って言葉に抱くイメージが違うんじゃろうな。上にいくほど「昭和」っぽさが残るというか。競馬やパチンコも、アイドルや有名人を使った広告もあって、昭和の頃とは随分とイメージが変わってるんじゃが…。

別に麻雀の肩を持つつもりはないが、やったことない奴ほど、偏見に溢れてたりするんだよな。

ゲームとして見れば楽しいもんなんじゃがな。なんか悪いイメージついとるよな。

まだまだ続きます!


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