2000


ヨーロッパからの招聘者


ピエール・アンタイ
(チェンバロ)


ヴィーラント・クイケン(ガンバ・チェロ)


寺神戸 亮
(ヴァイオリン)

インターネットアルバム
(写真撮影:蘇馬外二良・梅野 健氏)

有料コンサート 詳細はこちら

◆オープニングコンサート「J.S.バッハ/コンチェルトの夕べ」
◆ピエール・アンタイ「J.S.バッハ/チェンバロリサイタル」
◆J.S.バッハ「室内楽の夕べ」
◆ブルージュ国際古楽コンクール入賞記念「J.S.バッハとその息子達」
◆ヴィーラント・クイケン「J.S.バッハ/無伴奏チェロリサイタル」

古楽コンサート

◆第1部 9月2日 詳細はこちら
◆第2部 9月3日 詳細は
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古楽セミナー・リコーダーオーケストラ 詳細はこちら

◆古楽セミナー
◆リコーダーオーケストラ

佐藤豊彦/リュートリサイタル
「バッハとヴァイスの音楽」

2000年11月24日  ホテル日航福岡・チャペル「プリエール」

カルテット・ゼフィール
クリスマスコンサート「モーツアルトの贈り物」

2000年12月25日  大名MKホール
  前田りり子(フルート)桐山建志(ヴァイオリン)
    ステファン・ジーベン(ヴィオラ)山廣みめ(チェロ)
詳細は
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みんなで新しい音楽祭の流れを作ろう

18世紀音楽祭協会会長  中里 隆 

 「おぐに古楽音楽祭」から勘定すれば今回で11回目、我々としては「まあ、とりあえずは『おぐに』の延長線上で」と始めた福岡古楽音楽祭でしたが、実際にやってみると、けっして「おぐに」とは同じでないということに気が付きました。
 一番大きな違いは、「おぐに古楽音楽祭」が小国町との共催であった点です。確かに全国から古楽愛好家を小国に集めることは我々協会の役目でしたが、結局のところ財政面は全部小国町がめんどうをみてくれました。音楽祭になると、町役場の人たちがこぞって応援してくれ、町の施設は自由に使うことができました。今考えれば、我々は小国に行って、音楽会をうまく進めることだけ考えておればよかったのです。
 福岡古楽音楽祭は、18世紀音楽祭協会が主催する「自主」音楽祭です。自主音楽祭となると、企画はもちろんのこと、資金集めから会場の準備、広報活動、演奏家やお客さんの世話まで、すべての仕事の責任が主催者にかかってきます。資金調達は、幸い各方面のご理解を得て順調に進みましたが、毎年確実な資金源が確保されていないのは苦しいところです。意外に大変なのは会場の確保で、公共の施設を使う場合、基本的には音楽祭だろうと、ピアノの発表会だろうと同列に扱われるので、1年半前にはスケジュールを決めなければいけない音楽祭では、肝を冷やすようなことが起こります。
 今日本で開かれている音楽祭の多くがそうであるように、我々も福岡に移動するとき、最初は県か市の共催が得られることを期待していました。それが困難だとわかってやむなく選んだ道でしたが、しかし今ではむしろ、自主音楽祭であることに誇りを感じています。「官制」でない音楽祭の良さは、なんといっても本当に自分達のやりたいことを追求できる点にあります。今回はヨーロッパの第一線で活躍中のヴィーラント・クイケン、寺神戸亮、ピエール・アンタイ氏らを招聘しました。このような国際的なレベルの催しが、素人のボランティア団体でも、開けることを実証するのは、世の人々をエンカレッジする企てではないかと自負しています。
 みんなでこの新しい自主音楽祭の流れを、育ててゆこうではありませんか。。

西洋音楽600年の流れを時代楽器で

音楽監督・フルーティスト 有田正広  

第2回福岡古楽音楽祭にご参加いただき、まことにありがとうございます。
 今年はヨハン・セバスティアン・バッハの没後250年にあたり、各所でそれを記念した催しが行われています。この2世紀半の間に、バッハほど「再発見」され続けた音楽家はいません。19世紀のロマン派の音楽家は、バッハに反古典的な情念の深さを見いだしました。それに対して、「バッハに還れ」と叫んだ20世紀初頭の新古典派の人々は、彼をロマン派の厚化粧を拭い去るよりどころにしました。
 20世紀後半に勃興したいわゆる「古楽派」の音楽家は、時代楽器の使用と入念な時代考証に基づいて、それまでにない新鮮なバッハ像を描いて見せました。一方、ジャズやポピュラー音楽の人たちもバッハには特別の関心を示しています。
 いずれにしろ、常にそれぞれの時代を反映し、「再発見」され続けてきた多様体バッハは、21世紀においてもその輝きを失うことは決してないでしょう。この音楽祭を通して、21世紀の新しいバッハ像を探ることができたら幸いです。
 この音楽祭を開催するにあたり、全国からおいでいただいた音楽愛好家の方々、地元のボランティアの方々、ご賛助いただいた各方面の方々に、厚く御礼申し上げます。