2001

インターネットアルバム
下表の画像をクリックするとそれぞれの行事の写真をご覧になれます。
(写真撮影:蘇馬外二良・梅野 健氏)

第3回福岡古楽音楽祭
総合案内

オープニング
コンサート

第3回福岡古楽音楽祭
ホッホランド・小島芳子
フォルテピアノ・デュオ

イタリアンコンチェルトの夕べ

第3回福岡古楽音楽祭
つのだたかし・波多野睦美
中世ルネサンスの音楽

リコーダーオケと合唱によるバロック音楽

第3回福岡古楽音楽祭

古楽コンサート
第1部

第3回福岡古楽音楽祭

古楽コンサート
第2部

第3回福岡古楽音楽祭

古楽セミナー
第1部〜第3部

第3回福岡古楽音楽祭

交歓会
古楽器の展示と
楽譜・CD等即売
パネル展示

第3回福岡古楽音楽祭

古楽講演会
プレ講演会
「美術史の中の音楽
古代から20世紀まで」

第3回福岡古楽音楽祭

市役所
ロビーコンサート
その他


演奏家と聴衆の距離を縮める

18世紀音楽祭協会会長  中里 隆 

 最近、18世紀音楽祭協会東京支部なるものを作って、新宿でささやかなコンサートを開きました。東京支部といっても、大それたことを考えているわけではありません。遠来の方々も増えたことだし、東京の人たちとも、より親密なおつきあいができればと思い、作ってみたものです。実際このコンサートは、有田さんはじめ音楽祭の常連の演奏家のご協力もあって、演奏する人と聴く人が一体感を味わえるアットホームなコンサートになり、おいでいただいた方々にはとても喜んでいただきました。
 今日のクラシックの音楽会は格式張り過ぎて、聴衆との間に乖離が起こっているのではないでしょうか。ポピュラー音楽の人たちは、聴衆と一体化する工夫を実にいろいろしています。クラシックの音楽会でも、演奏の途中で奏者が聴衆に向かってちょっとおしゃべりをするだけで、ぐっと距離感が縮まりお客さんの反応が違ってきます。聴衆はコンサートにも演奏家との心の交流を求めているのです。古い時代には、演奏者と聴く側の距離は、今よりもっとずっと近かったのではないでしょうか。
 音楽に親しむ最大の近道は、自分でも楽器を演奏してみることでしょう。幸いにして古楽には素人でも弾ける曲がたくさんあり、しかもそれなりの深さを持っています。音楽祭で演奏家に直接手ほどきをしてもらえば、これ以上の交流はないでしょう。また、この音楽祭の運営を支えていただいている大勢のボランティアを引きつけているのも、この「参加する喜び」にあるようです。
 演奏家と参加者の壁を取り除くことが、福岡古楽音楽祭の大きな課題だと思っています。演奏家の方にもそれをお願いしていますが、皆さん方もそういうつもりで来ていただけるとありがたく存じます。普通のコンサートと違って、いろいろな催しを自由に組み合わせられるのが、音楽祭のいいところですから。


西洋音楽600年の流れを時代楽器で

音楽監督・フルーティスト 有田正広  

 第3回福岡古楽音楽祭にご参加いただき、まことにありがとうございます。
 福岡古楽音楽祭と言ったら「バロック音楽」を聴く音楽祭だと思っておられる方が多いでしょう。実際昨年、一昨年と2回とも、バロック音楽中心のプログラムを組みましたので、そう思われても仕方がなかったかもしれません。しかし、私たち時代(ピリオド)楽器の演奏家にとって、約150年のバロック時代だけがすべてではありません。西洋音楽の長い歴史の中で、それぞれの時代に生きた音楽を、その時代の楽器で再現することは、時代を問わずエキサイティングなものです。
 今回の音楽祭のハイライトのひとつは、古典派時代の作曲家モーツァルトです。私たちが12年前に東京バッハ・モーツァルト・オーケストラを結成したとき、その名が示すように、「日本でも、モーツァルトの音楽を時代楽器で演奏できるオーケストラを作りたい」という大きな願いがありました。このオーケストラが生まれた福岡の地で、久しぶりにモーツァルトを演奏できることを楽しみにしています。この機会に、フォルテピアノのスペシャリストであるホッホランドさんをオランダから招いており、モーツァルト、ベートーヴェン時代の美しいピアノの響きをお楽しみいただきたいと思います。
 また逆に古い方は、14世紀のギョーム・ド・マショーに始まる中世・ルネサンス時代の音楽を、つのだたかしさんと波多野睦美さんにお願いしました。イタリアからお招きした気鋭のヴァイオリニスト、エンリコ・ガッティさんによるイタリアン・バロック・コンチェルトとも併せて、時代楽器による西洋音楽600年の流れを堪能していただけたら幸いです。