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目からウロコ
オスグット・シュラッター病は成長が止まるまで治らない?
「突き指」は病名?
「突き指」は引っ張ったらいけない?
「坐骨神経痛」は老人の病気で病名?
ばらばらに折れたら「複雑骨折」?
冷やすとしたら「シップ」?
冷やしたらいいのか、温めたらいいのか?
どのくらい冷やせばいい?温度は?
膝の「水」は抜いてはいけない?
足を組んだら骨盤がゆがむ?
筋肉を付けなければ痛みはとれない?
歩く時はしっかり踵(かかと)から着かなければいけない?間違いだらけのウォーキング法。
スポーツしている時はする時は踵を浮かしている方が早く動ける?
速く走るにはつま先で強く蹴った方がいい?
ももは高く上げた方が速く走れる?
走る時は上半身は立て気味で重心を高めにする?
速く走るにはストライドは大きくした方がいい?
スピードを上げる時は腕は大きく速く振った方がいい?
速く走る時のポイントは?「軸走り」とは?
肩関節が痛い時、頑張って体操した方が早く良くなる?


オスグット・シュラッター病は成長が止まるまで治らない?
 オスグット・シュラッター病とは骨端症の一種で、大腿四頭筋(ももの前の筋)の牽引(引っ張り)力により脛骨粗面(お皿のやや下の出っ張り)に膨隆を生じ、運動時痛や圧迫痛(押して痛い)、ひどいとじっとしていても痛い安静時痛を有す疾患で、骨・軟骨と共に膝蓋腱に病変が出ると言うことで良く知られています。
 通常、安静・ストレッチング・テーピング・バンド・疼痛のひどい時はアイシング、痛み止め等を処方され、成長が止まるまで仕方がないと言われます。確かに間違いではありませんが、そもそも成長するところはそこだけでは無く、閉鎖時期は異なるにせよ、体中たくさんあるにも関わらず、なぜ膝だけ痛くなるのでしょうか?
 実はそこがポイントです。スポーツ(日常生活も同じですが)で身体を使う時、膝に関わらず身体の一部に使われる依存度が高くなると、やがてそこは破綻してしまいます。
 優れたアスリートはアクシデントによる怪我(外傷)は除いて練習量が半端でないのにも関わらず、身体の障害を起こしません。もちろん身体のケアーも大事ですが、最も大事なことは膝(身体)の理にかなった使い方なのです。
 理にかなっていないと、たとえば階段を上っていると直ぐに大腿部の前面(ももの前)が張ってきて息が上がってきます。同じ体力であっても、一部の筋肉に依存せず他の筋肉を共同筋として使うことにより、身体にかかる負担は格段に少なくなります。
 一般的には体力が無いとか筋力が無いと考え鍛え直すか、がっかりしてしまい自分は体力が無いんだと勘違いしてしまいます。理にかなった身体の使い方とは、最小限の力で効率よく身体を動かす。言い換えれば「こつ」を使って身体を使う。言うのは簡単ですが、みんなが出来ればみんながオリンピックに出れてしまう程奥が深いと思います。しかし障害が分かっている部位について実行するのはさほど難しく有りません。
 「オスグット・シュラッター病」、 この疾患でお悩みの患者様全員が膝関節を主体とした使い方をしています。これでは大腿四頭筋が主として稼働され、脛骨粗面や膝蓋腱へ過大なストレスを与えます。これを股関節を主体とした動き、筋で言えば臀筋、ハムストリングス、(ももの裏の筋)そして大腿四頭筋を共同筋として稼働させる様正しい動作に修正してあげれば、その場で痛みの出方が違うのが実感出来ます
 上手く動作が修正出来れば動きの中では痛みも出てきません。(症状がかなりひどい場合は少し時間がかかる場合があります)しかし単純にレッグカール等でハムストリングスをいくら鍛えても、使い方が出来ていなければ活用出来ない訳ですから痛みは消えません。
 また、成長期が終わった方でも、動作修正が出来ていない方はその脛骨粗面に痛みが残ったり、膝蓋腱に痛みが出たり、或いはお皿の上に痛み(大腿四頭筋腱炎)が出てくる方も当然ですが多くいらっしゃいます。
 要は「膝を曲げる」のでは無く「腰を落とす」という感覚です。これはほとんどのスポーツや日常生活でも同じことが言えます。トレーニングでいう正しいスクワットが基本中の基本となります。この疾患だからと言って特別なことをする訳でも無く、出来ていない基本動作を習得し応用をするだけなのです。
 スポーツの現場ではっきりと分かっていらっしゃる指導者の方が少ないのは残念な事です。また、この動作がしっかり出来ていないと、半月板や前十字靭帯損傷などの外傷、鵞足炎、膝窩筋腱炎等を起こすリスクも高くなります。
 膝だけで無く、肩関節や肘、手首、首、腰等のスポーツ障害も対応致します。
 お悩みの方はお気軽に是非当院へご相談下さい。自信をもって痛みは「必ず治ります」と言えます。

動作で関連事項はこちら

「突き指」は病名?
 日頃診療中に「突き指しました」とおっしゃって来られる患者様がよくいらっしゃいます。診察をして「靭帯損傷」とか「掌側板損傷」とか説明させて頂くと、「えっ!?突き指じゃあないんですか?」とよく聞き返されます。「突き指」とは「指を突いた」という行為で、いわば「転んだ」と言うのと同じで病名ではありません。「突き指」することによって、結果、骨折したり脱臼したり捻挫したりします。

「突き指」は引っ張ったらいけない?
 「突き指」をして、結果、骨折や脱臼、捻挫等をしますのが、確かに骨折や脱臼の場合医学的に正しい方向へ引っ張って整復した方がいい時もあります。逆に腱断裂や靭帯損傷などは断端を引き寄せなければいけません。状態もわからず、ただ闇雲に引っ張るのは状態を悪化させたり最悪手術を必要になる可能性を引き出します。医学的に状態を把握していなく単に引っ張るのは危険です。

「坐骨神経痛」は老人の病気で病名?
 よく有ることですが、ほとんどの方は「坐骨神経痛」を病名と勘違いしているようです。「頭痛」「腹痛」と同じように「坐骨神経痛」も症状です。原因があって症状が出る訳ですから、運動器疾患で言えば「腰椎椎間板ヘルニア」であったり「変形性脊椎症」などがあって、結果的に「坐骨神経痛」という症状が出ます。

ばらばらに折れたら「複雑骨折」?
「 複雑骨折」は一般の方にとってはよく勘違いされている言葉です。別名「開放性骨折」と言い、骨が骨折した時皮膚を超え外に飛び出し外との交通があった場合に使われる言葉です。
 一見、骨がバラバラに折れた状態を想像しがちですが、それは「粉砕骨折」です。傷口から細菌感染があって骨隨炎など起こすと厄介なので「複雑」なのです。

冷やすとしたら「シップ」?
 一般的によく使われるのが、いわゆる「冷感シップ」。
商品によって多少の違いは有りますが、殆どの場合成分にメントールが配合されています。これは消炎鎮痛作用と清涼感(スースーする感じ)を出しますが、実際に温度が下がる訳ではありません。また、ハッカ油や酢酸トコフェロール(ビタミンE)やトウガラシエキスが入ったシップは血管拡張作用が有る為、急性期外傷では重症ほど症状を悪化させる可能性が高い為避けるべきです。
 風をひいて頭に熱が有り冷やさなければいけない時、湿布をされる方はあまりいないと思います。
 冷やすには氷や冷凍させたゲルパックを使うのがお勧めです。一般に市販されている冷却シートでも2~4度しか下がらない様ですので痛みや熱感が強い等症状が強い時はシートでは無く、氷等を使いましょう。。

冷やしたらいいのか、温めたらいいのか?
 ケガをしたら出来るだけ早く冷やすべきです。どこどこだから温めるとかは有りません。とにかく冷やすのが日本だけでなく世界中どこでも基本中の基本です。シップは避けましょう(殆どの湿布に血管拡張作用する薬品が入っており、症状を悪化させる可能性が高くなります)。急性期で症状が強い時は間違っても温めてよく揉むという事は絶対してはいけません。(軽い症状の場合はあまり影響はありませんが。)
 冷却が有効なのは熱感があったり痛みが強い時で、急性期・慢性期とかは関係有りませんが、神経痛はそのかぎりでは有りません。実践では急性期が過ぎて落ち着いた頃、朝は温めて、夕方は日中負担がかかっていた為腫れと痛みが出て冷やすという場合もあります。
 ではどういう時に温めるかということですが、強い痛みが引いてきて(初めから強い症状が無い場合は初めから大丈夫です)鈍痛や違和感になった時や、熱感が無くなって落ち着いてきた頃からです。という事は、冷やすまでも無く、温めるまでも無い時期が有ります。
 分から無くなったら、考えずに気持ちいい方が正解になります。身体は欲する方を気持ちよく感じます。風邪をひいて頭が熱い時は冷やしたいと思ったり、体が寒ければ温めたいと思うのと同じです。
 臨床的には冷却の方が適応範囲が広いと言えます。


どのくらい冷やせばいい?温度は?
 実はいろいろ説があり、必ずしも決まっていません。しかし大まかに通常は20分程度を基準に、急性期の腫れて熱感がある場合や大腿部の様な大きな部位は、30分~40分程度冷却が必要と云われています。逆に指のような小さな部位は10分程度で十分だと思われます。真剣に早く治したい時は1~2時間おきに12~24時間行います。(状態により時間は変化させます。)また、急性期においては出来れば皮膚表面温度は1~10度まで下げ、皮膚感覚がある程度麻痺するまで冷やしましょう。突き指など指一本とか患部が小さい場合はコップに氷と水を入れて使うのが便利です。

膝の「水」は抜いてはいけない?
 膝に「水」が溜まるという病気があると思われている方も少なくありませんが、これは症状で、変形性膝関節症や慢性関節リウマチであったり化膿性関節炎、外傷、関節症などの結果、水腫や血腫を起こします。
 関節内に溜まった「水」は医学的には抜いたほうが良いかどうかは状況によります。しかし「水」が溜まったからと言って、やたら無闇に何回も抜くのもどうかと思われます。抜かなくても膝をくるむ関節包は吸収する機能をもっているからです。
  一般的に言われる「水」とは、関節液の事で、本来関節の潤滑と関節軟骨の栄養をになっています。通常はヒアルロン酸によりやや粘度を持っていて、分泌吸収のバランスを保ち一定量を維持していますが、関節内で炎症を起こすと滲出液により「薄く」なります。つまり、軟骨はあまり栄養をもらえず、滑りも悪くなり摩擦も増しより炎症を助長させます。関節に水が溜まるという事は炎症と、溜めている関節包が膨らみ痛みが生じる為、水を抜けば劇的に痛みが和らぐことがしばしばあります。
 しかし炎症が消えなければ抜いてもまたすぐに溜まってしまう為、何回も抜くという事になります。ただ抜くだけだと薄くなったとは言え、栄養と潤滑液も抜くという事なのであまり良いとは思えません。整形外科さんでは、変形性膝関節症の場合、ヒアルロン酸ナトリウムと言う関節液と類似した薬を入れる事で疼痛の緩和を図ります。
 メーカーの臨床実験値では中程度以上効いた方が66%と出ています。また、これは通常1~2週間程度で吸収されてしまう為、1~2週間に一回注射する事を勧めています。もちろんそのまま痛みが消失してしまえば、一応治った事になります。
 また、化膿性関節炎の疑いや、外傷による関節血腫の疑いがある場合は関節液の成分を調べる必要性も有りますので、「水」を抜く事に意味が出てきます。
 単純な炎症の場合、適正な物理療法を行えば炎症が治まり、溜まった「水」は関節包によりしっかりと吸収してくれますので、抜く必要もありません。(あまりにも多く溜まった場合は一度抜いた方が早い事があります。)


足を組んだら骨盤がゆがむ?
 「足を組んではいけない」と言う人がいますが、かまわないと思います。どんな姿勢だろうと偏った姿勢は長年の間には身体に弊害をもたらすと考えますが、言い換えれば色々な姿勢をすることは身体に柔軟性を与え、身体の一部にストレスを溜めにくくします。足を組むのもなるべく左右同じくらいすれば問題はないと考えます。
 みなさん通常利き手利き足が有りますので、足に関わらず身体全体として左右対称に使っている方は少ないと思います。理論的には生きている年数が多いほど、偏りが大きくなっていっても不思議では無い為、出来ればなるべく左右同じくらい使う方が良いと考えます。
 しかしながら疾患が有る場合、例えば、普段でも右手がシビレてたり、右後方に首を傾げると右腕にシビレが強くなるような頚椎ヘルニア等は、治るまで左斜め前にに首を傾げた方が良かったりします。

筋肉を付けなければ痛みはとれない?
 筋肉が付けば痛みが取れると考える方は多いと思われます。
 筋肉が付けば痛みが無くなるのであるなら、スポーツ選手は何処にも痛みを持っていないのでしょうか?一考を要します。
 痛みをとる事を目的にした場合、調子の悪い所をいじめて周りに筋肉を付けるという発想よりも、体調を元に戻す「リコンディショニング」をするという発想にすべきです。。
リハビリの基本は痛みの無い範囲で行う事ですが、鍛えると称して調子の悪い所に筋トレ等でそれ以上負担をかければ、症状が悪化するのは当然です
 日常診療では、膝が痛いのでももの前の大腿四頭筋を鍛えると良いと言われ、一生懸命やってひどくした方や、肩関節が痛いので良かれと思ってペットボトルなどを使い体操していたら余計に悪化したという患者様が多く診うけられます。
 痛いという事は簡単に言えば炎症を起こしていて身体からの注意信号ですから、単純に筋肉を付ければ痛みが取れる訳ではありません。炎症期で痛みが強い時はやはり安静が基本です。積極的な治療では、患部の状態により冷却や温熱療法、痛みに合わせた運動療法(関節で言えば痛みの無い範囲での動きを馴染ませる自動運動や、正しい身体の使い方を習得する事)や超音波療法などの物理療法です。正しい動作の習得は、関節に負担をかけず最小限の筋力で効率よく身体を動かすという事を目的とします。
 要は「こつ」を身に付けること。動きに無理が有ったり、力に頼った動きは必ず身体を故障させます。筋肉は動かす事によって結果的にバランス良く付きます。運動レベルを上げたい方は目的とする運動特性に合わせた動作に負荷を上手く与える事で総合的な筋力アップが望めますが、ボディービルダーでなければ出来るだけ全身を使い、「効かない」様に(疲れないようにやる事がスポーツや日常生活、仕事も最も大事なことです)行うべきです。

歩く時はしっかり踵(かかと)から着かなければいけない?
間違いだらけのウォーキング法。
 「歩くときは踵からしっかり着く」というふうに巷では良く言われます。実はニュアンスを間違えると身体に悪影響を与える事になります。
 歩行サイクルの着地では、結果的に踵、あるいはフラット着地と言ってほぼ同時に足全体が着くようになりますが、大事なのは意識的に踵から着くように「努力」して歩くのでは無く余計な力を抜いて自然に脚を前に出せば、結果的に踵から着くようになるということです。実は言葉のままに踵からしっかり着くと行くことは、ブレーキになってしまい円滑な歩行を妨げる事になります。
それを勘違いをされて足首を無理に曲げ、一生懸命踵から着こうとする方がいらっしゃいますが、それは疲労し易いばかりで無く、足首を曲げる筋や腱に負担がかかる為炎症が起きたり、踵そのものが衝突性の炎症を起こしたりします。
 つま先から着く方がよっぽど努力が必要ですから「踵から着ける」意識は全く必要無く、正しくは脚を前に出せば自然に踵から着く様になるという事になります。ですから着地時は何も考えなくて良いということになります。
逆に効率の悪い歩き方とは、・大股で歩く ・踵からしっかり着く ・つま先で蹴る ・腕を意識的に振る ・上半身は胸を張って起こす(垂直に立てる)になります。これらは全てブレーキ動作になり、最小限の力で重力を上手く使った効率の良い歩行とは真逆になります。
同じ速度・同じ距離を歩いた時に、他の人より疲れない、より効率の良い歩行(動作)、身体に負担をかけずにいくら歩いても疲れ難いのが正しい歩き方となります。
それは、重心移動を第一とする事
上記の間違った身体の使い方をしない事になります。
詳しくは、ここでは書ききれませんのでご興味のある方は当院へどうぞ。


スポーツしている時はする時は踵を浮かしている方が早く動ける?
 バスケ、バドミントン、テニス、バレーボール等でアキレス腱炎やシンスプリントといったスポーツ障害の患者様を診ていますと、部活で指導者の方に「踵(かかと)を着けないでつま先立ちで構えろ」と指導されたり自主的に踵を意識的に浮かしている人が多くいます。
 踵を浮かしてつま先での構えは一見パッと直ぐに動けそうに連想しがちですが、一考を要します。
 つま先立ちの場合、立って構えていること自体が不安定なばかりで無く、下腿(ふくらはぎ)が疲労し障害を起こし易くします。結果、アキレス腱炎やシンスプリント、足底腱膜炎、中足部(足の甲=リスフラン関節の関節症や中足骨の疲労骨折など起こすリスクが出てきます
 疲労し易いと言っても前方に移動する事が初めから分かっている場合は、踵を浮かしてつま先での構えは有効かもしれませんが、相手(ボール等)の動きで前後左右どの方向にも反応しなければいけない場面では、一番安定した構え(ニュートラルの状態)からいかに重心を崩して(ここで初めて不安定な状態を作って)移動できるかがポイントとなります。
 移動するにはニュートラルの状態から瞬間に膝を抜き、重心はそのままで行きたい方向と反対側に足を着けば、バランスが崩れるので蹴らなくても身体はかってに行きたい方向へ行こうとします。野球選手がボールを打った後、前足を一旦引いてから走り出すのはその為です。
 筋肉に依存しないで(筋肉に依存するとタメが必要になり反応が遅くなります。)重力を上手く使うことで、身体に負担をかけずに早く移動する事が可能になります。

速く走るにはつま先で強く蹴った方がいい?
 つま先で強く蹴ると一見早く走れそうに考えがちですが、出力割合は臀筋・ハムストリングスが最も多く、次いで大腿四頭筋、下腿三頭筋、そして下腿の深部筋が最も出力割合が少なくなるのが理想的です。分かり易く言えば体幹に近い多関節筋(関節を二つ以上またぐ筋)をメインに使った方がいいという事です。
 解剖学的にも筋肉は末端にいくほど数が多くなり細くなっていきます。末端は細かい事は出来るように出来ていますが、大きな出力を出すように出来ていないのです。末端の筋肉、つまりふくらはぎの筋肉をメインに使うと、頑張っている割には早く走れないばかりか、細い筋肉ですから疲労し易くアキレス腱炎やシンスプリントになり易くなります。また炎症までいかないにせよ、ふくらはぎが発達、太くなると走る時おもりになってロスが多くなります。丁度重いシューズを履いて走るようなものです。
 早く走るには着地した後力を入れて蹴るのでは無く、逆に足首の力を抜くと前に崩れやすく楽に早く走れます

ももは高く上げた方が速く走れる?
 もも(又は膝)を高く上げて走るという事は、前に移動するにあたって推進力を得られないばかりか疲れるだけでロスが多く、足の上下運動により重心が上下に振られ安定した走りができません。また腸腰筋や大腿筋膜張筋、大腿四頭筋の一部の大腿直筋に負担をかけ、障害を起こし易くします。
 走る時は前に身体を崩しながら移動していきますので、もも上げはあまり意識せず、ただつまづかない様に走るだけで良いのです。

走る時は上半身は立て気味で重心を高めにする?
 上半身を立てて走るという事は、前に崩れにくくなる為、重力を上手く使えず足で一生懸命こぐ事で筋肉が疲労し易く、スピードも遅くなります。そして腰が反り易くなり、腰部・臀筋・ハムストリングスにも負担がかかり易くなる為障害を起こし易くします。
 また、重心を高くすることは、腰が浮き上がってしまい前進力が地面にしっかりと伝わらなくなってしまう為遅くなってしまいます。

速く走るにはストライドは大きくした方がいい?
 走るには身体をどう崩すかにかかってきます。例えば立っている状態からそのまま前に倒れます。そのまま何もせず倒れていけば、転んでしまいますが、転んでは困るので片方の足が前にでます。倒れる時重心の真下に足を着地すればまた体は前に倒れようとします。これの応用が歩きであったり走りであったりします。要は重力を使った重心移動がポイントになります。
 倒れようとした時に、大きく前に足を踏み出して着くと倒れずに止まる事が出来ます。これは走る時にストライドを必要以上に大きく取るとブレーキをかけながら走ることになり、効率が悪くなる事を意味します。ストライドを大きくとるという事は、疲れるだけで効率が良いとは言えません。

スピードを上げる時は腕は大きく速く振った方がいい?
 一般的な走りの場合、右足が前に行った時、左手が前に行くように足の動きと腕は連動しているので足を速く回転させるには腕を大きく早く振った方が、スピードが上がると考えがちです。
 しかしながら、スピードコントロールは身体全体の重心移動を第一と考え、それに伴って自然に腹筋も背筋も一番使わない楽なところで身体の前傾度が決まり、ストライドが決まり、腕の振り加減が自ずと決まって来るもので、腕の振りを大きく早く振ろうと努力することは疲れるだけで、余分な筋力を使う事になりスタミナを奪います。


速く走る時のポイントは?「軸走り」とは?
 力まないで身体の重心移動を主する。スピードは身体全体の前傾角度及び股関節伸展で決定される。
結果、腹筋も背筋も一番使わないところで走れる。
腕は反射的に交互に出る脚に対してバランスを取る為に振られる為、意識して大きく振らない。
ストライドはスピードによって決定される為、足は重心の真下辺りに着地する。
股関節の送りが弱くなる為、もも(膝)は意識して高く上げない。
送り足は股関節をメインにして足首またはつま先で強く蹴らない。
腰を高い位置に保とうとしないで倒れこむ様に重力を利用する。
等になります。
 簡単に言えば重力を上手く使えば勝手に身体が前に行こうとし、大きな筋肉でアシストするするという事になります。

 それに加え、究極は今のところ「軸走り」。いわゆる「なんば走り」と考えますが、これは一部に書かれている様に単純に同側の手足が一緒に動く訳ではありません。強いて言えば右半身左半身と言うように左右身体全体が交互に使われる為、画期的に身体操作が変わってきます。
 テニスやバドミントン・野球等はもちろんボクシングや武道・ダンスまでも、この軸の動きで行われています。しかしながら、テニスであれば普通ボールを打つ時は軸で打っていても、ボールを追いかける際は軸走りでは無く、普通の走りのリズムにに戻ってしまう方が殆どです。優れたボクサーは走る時も「軸走り」が出来ている為、走りながらシャドーボクシングが可能になります。一般的な走りではシャドーボクシングが出来ません。
 話がそれてしまいますが、「軸走り」では、雨の日のさした傘や手に持ったカバンも邪魔になりません。昔の武士が刀を持って走っても邪魔にならなかったのはうなずけます。ちなみにテレビなどで活躍されているダンスの得意な芸能人の方々は知ってか知らずか、しっかり「軸の動き」のリズムが出来ていて驚かされます。
 また、「軸走り」は普通に走るより、疲れにくいのも特徴です。もちろんその疲れ難さは色々なスポーツに応用出来、結果同じ体力であってもスタミナがもつということになります。
 ご興味のある方は当院へどうぞ

肩関節が痛い時、頑張って体操した方が早く良くなる?
 腕を上げたり後ろに手を回した時に痛みが出る。或いは腕が途中までしか上がらなくなると、良かれと思って、痛いのに一生懸命肩関節を動かして、結果症状を悪化させる方は少なく有りません。腱や軟部組織の炎症、特にインピンジメントと言って肩甲骨の肩峰下で腱が擦れて炎症を起こす場合がほとんどですが、基本的には安静が第一です。じっとしてても痛いとか安静痛が有る時はアイシング(冷却)を20分~30分すると消炎や麻酔効果があります。痛い時に無理やり動かすという事は調子の悪い腱に、より負担をかけてしまう為、逆効果になります。丁度切れそうなロープを使って無理やり引っ張るようなものです。中には肩関節が動かなくなってしまうと思って、痛いのに頑張って動かした為、やればやるだけひどくしている方も珍しくありません。基本的に痛い時は積極的に体操をする必要は有りません。
 治療の基本は、負担をかけない安静と、治るには組織代謝によって炎症が取れて組織修復していきますから、適正な物理療法か炎症期で疼痛著明であれば、痛みに関してステロイドを含む注射が即効性があり楽になる場合が多いです。
 炎症期(強い痛みが無くなってきたら)が過ぎて、なおかつ肩関節の可動域制限があれば、自分の「力」で上げるのではなく脱力して他動的に痛みが無い範囲でストレッチングしていきます。テーブルに手を乗せて、身体を引いて可動域を広げるやり方もあります。また有名なアイロン体操もそれに当てはまります。これは、力を抜いて痛くない範囲でアイロンの重さと遠心力で動かす運動ですので、頑張って負荷をかけながら行うものでは有りません。最終的に肩関節が硬縮して動かなくなるというのは、特殊の場合を除いて有りません。
 もう一つポイントは、肩関節(狭い言い方では肩甲上腕関節)を支点とした使い方ではなく腕の支点は胸の前の胸骨と鎖骨で作られる胸鎖関節を支点とし、肩甲上腕関節は途中の関節として使う感覚を覚えなければ、治ってもまた再発してしまいます。

藤沢長後接骨院
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