第72回 全日本 フィギュアスケート選手権大会

管理人の思うがままに綴った観戦記です。
偏った記述が多々あるかと思いますが、御了承下さいm(_ _)m








日程が変わってしまったことにより、SP観戦が危うくなってしまいました・・・が、今回はどうしても観戦したくて、大晦日・お正月に出勤することを条件に、休みを代わってもらうことになりました。大輔君を国内で見ることが出来る、貴重な機会ですから、休みを確保できてほっと一安心。




当日は朝5時に起きて、新幹線で長野に向かいました。東京駅に向かうまでに朝のラッシュに巻き込まれ、12月に入ってからかなり忙しかったせいで疲れが溜まっていたので、新幹線の中では爆睡状態(笑)
今回は公式練習の公開がないということなので、開場時間ギリギリにビックハットに到着。着いたときには結構並んでしました。先に到着していたkさんと合流、お話しながら開場を待つことに。
開場すると、ものすごい勢いで走り出す人々!(^^;入り口で滑走順の紙をもらい、急いで会場の中に。カートを引っ張っていたので、走れませんでしたけど(苦笑)
とりあえず席に荷物を置いてから、「パンフレットを買いに行こう!」と、物販コーナーへ。ところがこの日、パンフレットは開場10分程度で売り切れてしまったようです。何とか買えたから良かったけど・・・もっと刷っておけばいいのに。明日売る分は大丈夫なのかな?と思いました。
購入したパンフレットをぱらぱらと見ていると、大輔君の写真を発見。いい笑顔〜♪でもちょっと写真が古い?今年撮りなおした選手もいれば、これはいつの写真?という感じの写真も・・・(^^;特にジュニアの年齢だと、一年でがらっと雰囲気が変わりますよね。
席について競技開始を待っていると、通路を歩いている大輔君を見かけました。とりあえずは元気そうで、ちょっと安心。直接姿を見るのは2月以来なので、久し振りに見る大輔君の演技が、楽しみで仕方がないです(^^)




この日は男子SP→アイスダンスOD→女子SPのスケジュール。本田君の欠場で、男子の参加選手は30名。大輔君は12番目、第二グループの最終滑走でした。やはり平日ということもあり、会場内は終日を通して空いている感じでしたね。
全日本とは言え、初めて観る選手も多数。感想も限られた少数の選手のみになってしまいますが、御了承ください。



まずは、第1グループ。
3番滑走の中田誠人君。中四国、西日本を見ているので、生で見るのは3回目になります。。SPは「エグモント序曲」。ジャンプの調子が良くなくて、動きもちょっと硬め。やっぱり緊張もあるのかな・・・中四国で観たときの方が、動きは良かったような。フリーは表現力溢れる素晴らしいプログラムなので、ぜひ挽回を狙って欲しいですね。

5番、津留豊君。去年の東京大会を見て以来、気になっている選手です。今回出場している男子シングルの選手では、最年長。SPは去年と同じプログラムでした。ジャンプでの転倒があったので技術点は4点台前半でしたが、、第二採点は4点台後半-5点台に上がっていました。とてもいい表現力を持っている選手だと思います(^^)

6番滑走は、岸本一美君。今年は好不調が激しかった岸本君ですが、岡谷では力強いトリプルアクセルを決めていたのが印象的。男子ジュニアの中ではトップクラスの実力。着氷が乱れたジャンプもあったような?気がしますが、技術&表現力のバランスがよく、まとまった演技でこの時点では当然1位。


第2グループ、6分間の練習がスタート。
大輔君は、黒にピンクの衣装で登場。初めて見た時は「ピンクですか!」とちょっとびっくりしたけど(^^;、写真で見るより生で見てみると、ピンクが柔らかく見えます。背中の部分の生地がヒラヒラして、腕の黒いリボンのような部分が可愛い感じ。袖が手の平まで手袋みたいに覆ってあって、指輪?で固定してあり、肩や手の甲の部分がキラキラと光っていました。
今回はビクターコーチも来日していたようで、長光コーチと一緒にリンクサイドで大輔君にアドバイスをしていました。雑誌では「片言の英語とロシア語で会話してます」と言ってたけど、どっちにしろ話せるのが羨ましい(笑)何度かコーチの元に滑ってきて話していましたが、ちょっと表情が硬い・・・かな?(汗)

2番滑走の中庭弘二君。
中四国・西日本で演技を観ていますが、少しずつ滑り込んで纏まってきた感じがあります。だけど、まだジャンプや繋ぎの要素が不安定な印象も否めないかも・・・でも、今年からシニアに上がってきたばかりだし、今後の成長に期待したいですね。

そして、第二グループの最終滑走に大輔君が登場。この時、私の緊張もピークに(苦笑)プログラムは「ミッション・イン・ポッシブル2」のフラメンコナンバー“Nyah”。
SPには四回転は入れてないみたいで、最初は3-3のコンビネーションジャンプ。セカンドジャンプの着氷が乱れ、その後のトリプルアクセルも両足着氷に。表情がやや硬くて、かなり緊張している様子。
SPでは転倒こそなかったものの、全体的にジャンプが不安定な感じでした。ラリックのSPの再来を期待してたんだけど・・・(苦笑)
でも、中盤のフラメンコのステップの振りをする部分。凄く強い視線で正面をキッと見据え、細かいステップを刻むその姿は、本当に素晴らしいんですよ。スピードは最後まで落ちなかったし、スケーティングは滑らか。最後のストレートラインのステップも力強い。去年よりも洗練された表現力を観る事が出来ました。それだけに、最後までジャンプの建て直しができなかったのが残念。
技術点は4点代後半と伸びなかったけど、表現力は5.2-5.8のなかなかの高得点。演技終了後の大輔君の表情を見ると、決してご本人も満足はしていないことは一目瞭然でしたが(苦)フリーもSPに劣らないほどの構成で、難易度が高いプログラム。大輔君本来の滑りができれば、きっと順位も上がるはず。ラリック杯では、あれだけの完成度の高い演技を披露してくれたのですから。フリーでは、笑顔が見れますように!

さて、今回も開場でお花が売られていましたが、リンクサイドの席があるわけではなく、1番前の席でも投げ入れるのが微妙な距離。花やプレゼントが投げ入れられるたびに、関係者の方々が拾って投げ入れたり、選手の所に直接持って行ったりしていました。
受付があるときは預けてしまうこともありますけど、やっぱり演技の後に応援や感謝の意味を込めて、投げたい気持ちもある。そのため、試合の時は大抵投げ込みをしています。届かなかった時、投げ入れたり運んだりしてくださる関係者の方々には、感謝とお詫びの気持ちを送りたいです。
でも投げ入れをする時は、関係者や選手にはもちろん、観客の方にも当たらないよう充分注意をしましょう。




ここで製氷タイム。
第3グループ、2番滑走の南里康晴君。全日本ジュニアでいい演技をしていたとは聞いていましたが、生で観るのは初めて。身長は思っていたより小柄で、可愛らしい感じでした。
ジャンプの着氷も綺麗で、伸び伸びとしたスケーティング。ほぼノーミスで演技を纏めて、この時点で大輔君を抜いてトップに。この完成度の演技なら納得。

3番滑走、吉田晋也君。
西日本で初めて観た時、ジャンプが高くて綺麗という印象がありました。
トリプルアクセルのコンビネーションがクリーンに決まって、盛大な拍手!背丈がある分、ジャンプが決まった時は華やかで迫力があります(^^)特にミスもなく、この時点で2位にランクイン。第二採点がもうちょっと上がってもいいような?という気がしました。


第3グループの最終滑走、中庭健介君。
今年は野辺山以来、中庭君の演技を観る機会がテレビも含めて何度かあり、去年よりも力強くなったイメージです。SPは「ロミオとジュリエット」。映画のサントラではなくて、チャイコフスキーのクラッシックバージョンです。
コンビネーションがステップアウト、トリプルアクセル転倒。次のルッツは綺麗に決まっていましたが、技術点が伸び悩んで、6位。このプログラム、振り付けも凝っていて見応えがあり、ラストのステップも素敵なんですよ。吉田君同様、もう少し第二採点を上げてくれてもな・・・と思いました。


第4グループ4番滑走、前川忠義君。
SPよりもFSの印象が強いかも?SPは「Blue Horizon」。しっとりとしていて、とても綺麗な曲なんですが、衣装の色合いがちょっと気になる・・・前川君に似合っているし悪くはないんですけど、もう少し綺麗な色彩の衣装の方が栄えるような気がします。


最終グループ第1滑走、織田信成君。
SPは「ニューシネマパラダイス」。大きな転倒もなく、滑らかなスケーティング。途中でちょっとバランスを崩す場面があったかな?織田君の演技を観る機会も今年は何度かありましたが、とても丁寧に滑っている印象がありますね(^^)。今月は連戦が続いてお疲れなのでは・・・と思ったけど、最後まできっちり纏めていました。この時点では7位。技術・表現力のバランスも良かったです。

4番滑走、田村岳斗君。
今シーズンで引退を表明している岳斗君、これが最後の全日本になります。
最初の4回転は転倒してしまいましたが、その後のジャンプは決めていました。このプログラムはスピンの構成凝っていて、ジャンプ以外でも見応えがあると思います。スピードがあり、4回転の転倒以外はまとまった内容。この時点で1位。

男子SP最終滑走は、小林宏一君。
SPは「Duel」。初めて野辺山で観た時から、かなり好きなプログラム。今シーズンお気に入りプログラムベスト10に入るかも(何だそれは/笑)若干ミスがありましたが、最後までスピードがあって、いい動きだったと思います。小林君も身長があって手足が長いので、ジャンプやスピンなど一つ一つの動きに見栄えします。ストレートラインのステップもキマっていました。全員滑り終えて、6位と大健闘。



男子のSPが終わり、大輔君は4位。去年3位だった中庭君が7位、ジュニアの南里君が2位と予想もしなかった結果に(^^;全日本は、国際大会とはまったく違う緊張があるのかもしれません。フリーがどんな結果になるのか、予想がつかない展開になりました。


男子SPが終了して緊張が解け、どっと疲れが押し寄せてきました(苦)ここまで気を張って試合を見たのは久し振りかも・・・考えてみれば、大輔君の試合を生で観るのは、1年ぶりです。
気が抜けたらお腹が空いたので、リンクの外にある売店に行き、たこ焼きやココア(変な食べ合わせ)で遅めの昼食。長時間座っていると腰が痛くなるので、こまめに腰を伸ばさないと辛いです(泣)長時間座っているより、仕事柄立っているほうが楽かも・・・。
知り合いに結果をメールしたりしていると、サイトのお知り合いと偶然廊下でばったり。試合後の興奮で、言っていることが支離滅裂だったりしたかも・・・スミマセン(汗)


のんびりと休憩をして、ご挨拶をしたりしてたら結構な時間が経ってしまったようで・・・
席に戻ると、アイスダンスの競技が結構進んでいて、都築/宮本組を見逃してしまいました(><;ちょうど折り返しだった様子。
オリジナルダンスは決まったリズムを2〜3パターン組み合わせて、演技の内容を競うわけですが・・・レポートは書きづらいです(汗)同じリズムを使うわけですから、CDはもっと書きにくいかも。ですが、やっぱり上位の選手になるとテクニックのレベルが違うことが、素人目に分かります。
小田/加賀山組は、若々しい感じでステップのキレも良かったです。初めて見るペアでしたが、技術・表現力のバランスが良くて今後が楽しみですね。
最終滑走の渡辺/木戸組は、やっぱりレベルが違います。何がというか、全体的に。リズムはロックンロール・・・だったのかな(うろ覚え)スケーティングの伸び、ステップの速さ。同じ曲・リズムを使うと差も結構はっきり出るかもしれませんね。


再び製氷・休憩が入り、女子のSPがスタート。
滑走順を見ると、見たい選手がまんべんなく全グループに広がってる・・・(^^;これじゃあ、うかつにトイレに立つこともできないですよ〜(立ったけど/笑)


第1グループ、1番目の滑走に浅田舞さん。
鮮やかなオレンジやピンク色の衣装。とてもよく似合っていますね(^^)こういう色の衣装って、あんまり見たことないかも?演技のほうは、珍しくジャンプで転倒をしてしまっていました。ウォーミングアップでは、綺麗に決まっていたのに・・・最後までスピードもあったと思うけど、演技終了後は少し曇った表情。


第2グループ3番目、浅田真央さん。まだノービスながら、今年も全日本に出場です。
ピンクのふわふわとした可愛らしい衣装です。振り付けのひとつひとつも柔らかい感じ。ジャンプも綺麗に決まって、技術・表現力共に高い点数でした。まだ体も成長段階だとは思いますが、去年より動きがしっかりしてきた印象があります。なんと、この時点で1位に!

4番目、澤田亜紀さん。
SPは「Anthem」。今シーズン、目まぐるしい勢いで成長を遂げて、全日本初登場。
最初のジャンプは3-2のコンビネーション。少しぐらついたようにも見えたけど、転倒はなかったです。可愛らしい印象がする亜紀ちゃんですが、力強いスケーティングで伸びのある演技を披露。この時点では2位。

5番滑走は恩田美栄さん。
ルッツでバランスを崩していました。でもそれ以外のジャンプは、高くて綺麗。やっぱりジャンプの質の高さは群を抜いています。そして、今年のプログラムではジャンプだけではない魅力も。リズミカルな感じで、笑顔も魅せてくれました。演技中表情って、やっぱり大事ですよね。10人滑ってトップに。


第3グループ2番目の滑走、梅谷友紀さん。
西日本で表彰台に上がっている選手です。印象としては、ジャンプがきっちり入る選手。この日はやはり緊張しているのかミスがありました。あと、ちょっと手足の動きが重たい感じかも・・・

3番滑走、中野友加里さん。
今シーズンはあんまり調子が良くない様子。今日もどうやら体調が良くなかったみたいです。
SPは去年と同じプログラム。トリプルアクセルにも挑戦しましたが、転倒してしまいました。第二採点も割りと点が上がっていましたが、この時点で4位。トリプルアクセルだけではなく、表現力とのバランスも良い中野さんですが、アクセルの失敗が響いてしまった様子。

4番滑走、荒川静香さん。
ウォーミングアップの時から気が付いてはいましたが、あの衣装は「白鳥の湖」!去年とはちょっと違いますけど。大好きなプログラムなので、また生で観る事ができて嬉しかったです(^^)
最初のコンビネーション、ステップからのルッツも成功!パーフェクトに演技を締めくくり、会場からは盛大な拍手が。今シーズンの「シェルブールの雨傘」もいいと思うけど、このプログラムは荒川さんの魅力を最大限に引き出してると思います。完璧な演技で、1位に。


第4グループ第1滑走、越牟田真由美さん。
中四国の時は、長い手足を生かしたすらっとした演技が印象的でしたが・・・緊張があるのか、動きが硬くて、ジャンプもほとんど失敗してしまう結果に。これはちょっと、フリーに進むのが難しいかも(汗)

3番滑走、村主章枝さん。
SPは「Paint in Black」。力強くて、凛々しいイメージで、このプログラムもかなり好きです♪
最初の3-3のコンビネーションは成功。ところがその後の3ルッツで、まさかの転倒。このジャンプを転倒するのは、今までなかったのでは・・・かなりヒヤッとしましたが、その後のダブルアクセルやステップなどの動きは綺麗にまとめていました。失敗しても最後まできっちり決めてくるのはさすが。ジャンプのミスが響いたのか、この時点で荒川さんに次いで2位。


第5グループ、3番滑走佐藤薫さん。
関東の選手で、実は以前とあるリンクで練習されているのを見たことがあります。レイバックスピンがとても綺麗でした。
この日も、動きは悪くなかったと思います。が、ジャンプがなかなかうまく入らなくて、技術点が伸びず、残念な結果に。でも最後までスピードがあり、頑張っていました。

4番滑走に、村主千香さん。
演技を生で観るのは初めて・・・かな?柔らかい中にも、芯の通った強さがあり、いい雰囲気を持っていると思います。転倒やぐらつく場面がありましたが、比較的纏まった演技でした。この時、ジャッジとは反対の観客席で、お姉さんの村主章枝さんが演技を見守っていましたね。

5番滑走、太田由希奈さん。
今シーズンからシニアに上った太田さん。コンビネーションは成功したけど、バランスを崩して手を付いた場面がありました。でも、手足の振りが柔らかく、スピンもとても綺麗。表現力が高くされている太田さんですが、技術採点とのバランスも良かったです。この時点では、村主さんに次いで3位。


最終グループ、最終滑走は安藤美姫さん。
「ピアニスト」に合わせて、伸び伸びとしたスケーティングを披露。3-3のコンビネーションジャンプもしっかり決めてきて、ほとんどノーミスだったと思います。岡谷でもSPを見たんですけど、余裕があって、笑顔も零れる場面もありました(^^)全員滑り終わって、2位。去年と同じですが、フリーがどうなるか楽しみです。





競技が全て終了したのは、既に10時近く。帰り支度をしているところ、PさんやEさん、西日本でお会いしたkさん達にお会いして、短時間でしたがお話&ご挨拶。女子の途中から見に来ていらしたとか。

タクシー待ちの長い列をなしていたので、タクシーを呼んで長野駅まで戻りました。その後、駅近くの小料理屋に入って、遅めの夕食。明日の朝が早いのでアルコールは控えましたが(^^;信州蕎麦や舞茸の炭火焼、揚げ豆腐などの地元料理を堪能しました。観戦に来ると、必ず郷土料理を食べるのが最近恒例になってます。
食事後はミスドで軽くお茶、その後ホテルの部屋で西日本の写真をお見せしたり、明日の打ち合わせをして、1時過ぎに解散。明日投げいれをするプレゼントに付けるカードを書いたりして(時間がなくて準備してなかった/汗)、お風呂に入って、ベッドに入ったのは3時近くでした。

明日は今日より混むことが予想されるため、開場時間より早く行って並ぶ予定。ちゃんと起きれるかな・・・(苦笑)
そして、明日こそは大輔君が伸び伸びと演技できますように、と祈りながら就寝。