『なんとなくな日々』出版記念
川上弘美先生サイン会レポート

―― 2001年3月31日 於 池袋リブロ ――


PM 2:20 明日から4月だというのに、なんと雪。真冬の気温で、満開の桜もこごえてござる、今日を花冷えと言わずにいつ言おうかの日だ。この前の辻仁成サイン会も大雪だったっけ。

PM 2:28 池袋リブロは西武百貨店にくっついているので、駅から濡れないで行ける。地下一階、児童書売り場前の会場へ。地下通路の一角で、三角ベースが十分にできるくらいの広いスペースだ。待っている人がひとり。40くらいの男性だ。

PM 2:40 列が5人に。みんな40から50くらいのおじさんだ。さすが川上弘美先生、おじさんキラーってこと?

PM 3:02 池袋リブロは、児童書売り場、文芸書売り場、雑誌売り場等々、部屋(?)がそれぞれ分かれているので、見回っているとすぐに時間が経ってしまう。気づいたらもうサイン会が始まっていた。列は40人くらい。サイン台に向かって10人くらいが横に並び、そこから180度曲がってまた10人くらい、また180度曲がってと、折り畳んだ蛇腹状態に並ぶ。この形式は、並んでいてもサインをしている先生のお姿を近くに見られるので良い。

PM 3:05 さて川上弘美先生であるが、彼女の装飾語として、「背が高い」というのと「髪が長い」というのが一般的である。拝見したところ、まさにそのとーりー。立って歩いてるお姿を拝見できなかったので残念だが、背は180cmくらいあるんじゃないかな。サインをしながら時々、長い髪をぶぁさ〜っとサイドにかき上げるしぐさがとってもカックイイ。笑うとなくなってしまう三日月の目がマイ男心を揺らす。

PM 3:20 列は、後ろにぽろぽろ人がつくから常に変わらず40人ほど。前売り券が100枚で、当日分を入れて、混み具合はこんなものでしょう。おじさん、もしくは若い女性ばかりで、その他はなかなか見つからない。

PM 3:28 さてわたしの番がだんだん近くなってきた。ここまでくるともう間近に先生を確認できる。ひとりずつかなり時間を掛けてサインしておられる。名前と日付だけでなく、会話を交わされ、なにやら他のことも書かれている。言葉?イラスト?女のお子さんを連れた女性がいて、弘美先生ニコッと笑って、「こんにちわー、3歳?」。そしてなんとその女の子の似顔絵を描きだした。うわー、いいなー。一生の記念になっちゃうでありましょう。お次は、紙袋に弘美先生の著作をどっさり持ってきた、初老のおじさん(いつでもこういう人はいるものだ)。係員は苦い顔をしたが、先生は気さくに、ちゃんと全部サインして、お言葉もしっかり書かれていた。ここまでサービスがよいと気になる。普段は自分の名前を記入してもらわないわたしだが、あわてて係員のおにいさんにボールペンを貸してもらい、整理券の裏に記入する。

PM 3:35 さて出番。弘美先生が用いるペンは、太めの万年筆だ。文豪って感じぃ〜。途中でペンが浮いて『弘』の字の書き順が変わった。さすがに手が疲れちゃいますもんね。それから先生ちょっと悩んで、「タイトル書きましょうか?」ってことで、『なんとなくな日々』と入れてくれた。なるほど。男性へのデフォルトはこうで、女性には雪だるまとかのイラストのようだ。雪だるまのほうがよかったな〜と思うものの、しかしその時は言えないものである。

PM 3:40 静かでゆったりとした、なんとなく川上弘美ファンの人柄がわかるようなサイン会であった。その場で記念のツーショット写真を撮るのでなく、サインをもらったあとで、少し離れてシャッターを押す人が多かった。川上弘美ファンはシャイ?なんとなく、なんとなくな日(々)でした。