重箱の隅 ――

書籍で見付けた誤字・脱字・誤用など校正漏れを小舅のように指摘する性格悪いコーナー。
作家さんを責めるつもりはないけど、校正屋さんは責めたい。ちゃんと仕事しろ。


竹内真 『廃墟戦隊ラフレンジャー』 双葉社

既にステージはイエローの独壇場だった。
―― 第1刷 104頁
△ 独壇場 → ○ 独擅場

グリーンが慌ててそれを拾いに行く間に、舞台袖から音もなく出てきた黒子たちが僕にブラック将軍の衣装を着せる。
―― 同 228頁
× 黒子 → ○ 黒衣


竹内真 『シチュエーションパズルの攻防 珊瑚朗先生無頼控』 東京創元社

次の日曜日、僕は朝から私鉄を乗り継いで小田急線の八幡山駅に向かった。
―― 初版 115頁
× 小田急線 → ○ 京王線

八幡山駅は京王線なのだが、フィクションとしてわざと間違えてる?でも次の文が「大宅壮一文庫という図書館を訪れた」だからなあ。大宅壮一文庫は京王線にあり。


竹内真 『カレーライフ』 集英社

ワタルも僕の後に続いたが、言葉が分からなかろうが何だろうが愛想を振りまけるのが彼の偉いところである。
―― 第1刷 118頁
× 愛想を振りまける → ○ 愛嬌を振りまける

さっきの表情が放心だったとすれば、今度は放心を通りこして呆然自失といったところだろう。
ワタルの呆然自失と同様、僕の頭の中も空っぽだったのである。
―― 同 244頁
× 呆然自失 → ○ 茫然自失

何度もページをめくり直しているうに感心したような表情が広がり、やがてぽつりといい写真だなと呟いた。
―― 同 442頁
× 直しているうに → ○ 直しているうちに


竹内真 『イン・ザ・ルーツ』 双葉社

「なんか、ギタリストの鏡って感じの行動だろ?」
「あたしより下手な、ギタリストの鏡?」
―― 第1刷 54頁
× 鏡 → ○ 鑑

このバンマスってのがまた、猪みてえにおかっねえ顔した身の丈七尺はあろうかって大男でな。
―― 同 366頁
× おかっねえ → ○ おっかねえ


朱川湊人 『アンドロメダの猫』 双葉社

場合によっては、保証人も求められるかもしれない。それはさすがに、まだ敷居が高い。
―― 第1刷 161頁
× 敷居が高い → ○ 難易度が高い


朱川湊人 『幸せのプチ』 日本経済新聞出版社

さっきまで爆笑していた彼から一切の表情が消え去り、それこそ紙のような顔色になっていた。
―― 第1刷 94頁
× 爆笑 → ○ 大笑

何せプチは誰かれナシに愛想を振りまく。
―― 同 107頁
× 愛想を振りまく → ○ 愛嬌を振りまく

今や押しも押されぬ大女優になった小野村柊子ということになるのだろうが、実物を見たことがないので、何とも言えない。
―― 同 343頁
× 押しも押されぬ → ○ 押しも押されもせぬ


朱川湊人 『今日からは、愛のひと』 光文社

俺は爆笑したが、奥山はマジメな顔で答えたものだ。
―― 初版1刷 208頁
× 爆笑 → ○ 大笑


朱川湊人 『なごり歌』 新潮社

熱にうなされて、あの子の頭が混乱しただけよ
―― 初版 126頁
× 熱にうなされ → ○ 熱に浮かされ


朱川湊人 『満月ケチャップライス』 講談社

『女心と秋の空』というのは、変わりやすいものの代表選手らしいが、冬の空だって負けてはいないと思う。
―― 第1刷 41頁
× 女心と秋の空 → ○ 男心と秋の空

マンガそのままの展開に爆笑したくなったけれど、僕は鼻から息を逃がして笑いを抑えた。
―― 同 196頁
× 爆笑


朱川湊人 『遊星ハグルマ装置』 日本経済新聞出版社

ゼスチャーでコミニュケーションを取るヒマもない。
―― 第1刷 271頁
× コミニュケーション → ○ コミュニケーション


朱川湊人 『鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様』 集英社

世には美しい女性が綺羅星(きらぼし)の如く存在するのに、何も好んで衆道に走らずとも良いように思える。
―― 第1刷 168頁
× きらぼしの如く → ○ きらほしの如く

なんでわざわざ「きらぼし」なんて間違った振り仮名を付けるかな集英社。


朱川湊人 『さよならの空』 角川書店

そんなどうでもいい知識が口をついて出ようとするのを、テレサはあわやのところで噛(かみ)み潰した。
―― 初版 13頁
× 噛(かみ)み → ○ 噛()み

ルビの「み」が一文字余計。

精密機械やプリントの基盤の洗浄剤
―― 同 27頁
× 基盤 → ○ 基板

「基盤(base)」と「基板(circuit board)」の意味は違うことを、多くの編集者は識らぬようだ。これだから文系人間はっ(笑)。

それは昨日も、お断りしたと思うですが
―― 同 65頁
× 思うですが → ○ 思うのですが

みんなは顔を見合わせて、首を捻(にね)った。
―― 同 116頁
× 捻(にね)った → ○ 捻(ひね)った

ルビ間違い。朱川湊人の本は誤記が多いなあ。


朱川湊人 『花まんま』 文藝春秋

まったく記憶にはないが、高熱にうなされていた私の心は、その時に戻っていたのだろうか。
―― 第1刷 22頁
× 高熱にうなされ → ○ 高熱に浮かされ

おばさんが亡くなったのは、奇しくもある年の元旦です。その日の朝まで話もできるほどだったのに、急変したのです。
―― 同 216頁
× 元旦 → ○ 元日

元旦は一月一日の朝のこと。「その日の朝まで話もでき」たなら、死んだのは元旦じゃないやん。

私は炎天下の中を、サンダル履きでマサヒロの家に向かった。
―― 同 235頁
× 炎天下の中を → ○ 炎天の中を

「炎天下の中」じゃ重複表現ずら。


田中経一 『一線』 幻冬舎

わかっただけでも、大して高くなかった腕時計が二個と銀行の通帳と印鑑がなくなっていた。
―― 第1刷 11頁
× 印鑑 → ○ 印章

警察だけじゃなく公安も動いているのか。
―― 同 24頁
× 警察 → ○ 刑事

公安は警察の一部だ。

それと同時に全身に放射能も浴びた
―― 同 95頁
朝鮮で核実験をした時に浴びた放射能が原因だったようです。
―― 同 138頁
× 放射能 → ○ 放射線


田中経一 『愛を乞う皿』 幻冬舎

炎天下の中、川で食器を洗っているうち、中島が腹を立て始める。
―― 第1刷 67頁
× 炎天下の中 → ○ 炎天下


田中経一 『龍宮の鍵』 幻冬舎

亀山は、進んで他の従業員とは接してこなかった小麦にとって、初めてホテルで気の置ける相手になった。
―― 第1刷 128頁
× 気の置ける → ○ 気の置けない

実は昨日、マクラーレン局長に電話でさわりだけお伝えしました。すると『それは面白そうだ。明日のショータイムを楽しみにしているよ』とおっしゃいました。
―― 同 319頁
× さわり

「さわり」は一番大事なところの意味。


荒木源 『早期退職』 角川文庫

将来のエース候補と思っている神谷淳一が「玲奈ちゃんはしょうがないですよ」と苦笑していた時は、<怒れよ>とそちらに声を荒げたくなった。
―― 再版 110頁
語気を荒げて辻本はソファに戻った。
―― 同 156頁
タクシーの運転手が聞き耳を立てているのを意識しながら、辻本はいっそう声を荒げて罵倒した。
―― 同 229頁
× 荒げ → ○ 荒らげ


的川泰宣 『はやぶさ物語』 NHK出版生活人新書

ただ、いちばん最後に行方をくらましたときの軌道はわかっているから、計算によればこのへんにいるはずだと、おおまかにはわかります。
―― 第3刷 133頁
× いちばん最後 → ○ 最後


的川泰宣 『しくみがわかる宇宙ロケット』 誠文堂新光社

同じロケットでも、ペイロードの大きさの違いによってフェアエリングの形が異なることもあります。
―― 初版 30頁
× フェアエリング → ○ フェアリング

国際宇宙ステーションは、アメリカ、アメリカ、ロシア、日本、カナダ、欧州宇宙機関(ESA)など15か国が協力し、宇宙に建設した大型の実験施設です。
―― 同 95頁
× アメリカ、アメリカ → ○ アメリカ


海部宣男 『すばる望遠鏡の宇宙』 岩波新書

安全規則によって消化器を構えていた一人が急いで消そうとしたが、火は壁の断熱材に燃え移り、瞬時に二五メートルの垂直の壁を這い登って、天井近くの断熱材に拡がった。
―― 第1刷 68頁
× 消化器 → ○ 消火器


藤田宜永 『彼女の恐喝』 実業之日本社

彼がやったという証拠を掴むまでは、アンイストールしないことに決めたんです
―― 初版第1刷 315頁
× アンイストール → ○ アンインストール


藤田宜永 『女系の総督』 講談社

私は猫たちに声をかけ、「ニャー」と愛想を振りまいた。
―― 第1刷 314頁
× 愛想を振りまいた → ○ 愛嬌を振りまいた


藤田宜永 『和解せず』 光文社

黒子のプロモーターの顔を知っている女性記者にいささか驚いた。
―― 初版1刷 35頁
× 黒子 → ○ 黒衣


藤田宜永 『愛ある追跡』 文藝春秋

それでも話しをてくれた者もいる。
―― 第1刷 144頁
× てくれた → ○ してくれた


藤田宜永 『夢で逢いましょう』 小学館

上品でシックだが、三郎には敷居の高い店だった。
―― 初版第1刷 68頁
× 敷居の高い → ○ ハードルの高い


藤田宜永 『老猿』 講談社

春恋の躰がかすに震えていた。
―― 第1刷 417頁
× かすに → ○ かすかに


ドリアン助川 『線量計と奥の細道』 幻戯書房

駅内の食堂で、「究極の親子丼」というのをいただいた。比内鶏の親子丼だ。
―― 第1刷 205頁
× 比内鶏 → ○ 比内地鶏

そうした機器が苦手な人にとってはちょっと敷居が高い展示法だし、そもそもタブレットを貸していただけなければ、足下の航空写真を眺めているしかない。
―― 同 221頁
× 敷居が高い → ○ 難易度が高い


明川哲也 『大幸運食堂』 PHP研究所

ミーコは無人販売所を訪れる人たちにも、それなりの愛想を振りまいているようだった。
―― 第1版第1刷 23頁
× 愛想を振りまいて → ○ 愛嬌を振りまいて


明川哲也 『星の降る町 六甲山の奇跡』 メディアファクトリー

そかやら、最初から扉が開いとんのは、お菓子らがおいでおいでって、そろって手招きしてくれとうようなもんやった。
―― 初版第1刷 16頁
× そかやら → ○ そやから


明川哲也 『ブーの国』 文藝春秋

ごめなさい、せっかくもらったのに
―― 第1刷 151頁
× ごめなさい → ○ ごめんなさい

ごめなさい、って..ガイジンかっ!


鳥飼否宇 『隠蔽人類』 光文社

どうです、ぼくに対するのと同じように愛想を振りまいていましたか?
―― 初版1刷 91頁
× 愛想 → ○ 愛嬌


鳥飼否宇 『本格的』 原書房

非配偶者間体外受精に比べても格段に敷居は低い
―― 第1刷 252頁
× 敷居は低い → ○ ハードルは低い

先を越された悔しさなんて気にならなりませんでした。
―― 同 259頁
× ならなりません → ○ なりません

自分は家の中では黒子で、いてもいなくてもほとんど関係なかったのです。
―― 同 260頁
× 黒子 → ○ 黒衣


荻原浩 『極小農園日記』 毎日新聞出版

1964年の東京は、物心がついて初めて観たオリンピックだ。(略)裸足で走るアベベ選手が金メダル。
―― 初版 227頁
× 裸足で走るアベベ

アベベが裸足で走ったのはローマオリンピック。東京ではシューズを履いていた。


荻原浩 『海の見える理髪店』 集英社

いままでのお客さんには敷居が高すぎると敬遠されましたが、新しいお客さまが来てくれるようになりました。
―― 第1刷 28頁
× 敷居が高すぎる → ○ ハードルが高すぎる


荻原浩 『花のさくら通り』 集英社

中学生に愛想を振りまき、頭を下げて、手にした報酬はたった五十円。
―― 第1刷 233頁
守が自己ベストに違いないお愛想をふりまいても、女は無視し続ける。
―― 同 299頁
そに住む父親たちはひとかどの会社に勤めるホワイトカラーで、誰かれなしに愛想を振りまいたりはしない。
―― 同 352頁
× 愛想を振りまく → ○ 愛嬌を振りまく


荻原浩 『幸せになる百通りの方法』 文藝春秋

「どうしたもんかなぁ。煮詰まっているのだよ。昨夜の筑前煮のように」
アイデアに苦しんでいる?
―― 第1刷 110頁
× 煮詰まっている

「煮詰まる」はアイデアがまとまっている意味。


荻原浩 『砂の王国(下巻)』 講談社

こうして内部を覗かせ、あたりさわりのない説明をし、精一杯の愛想を振りまいたのだ。
―― 第1刷 21頁
× 愛想を振りまいた → ○ 愛嬌を振りまいた

間髪(かんぱつ)入れずに木島が相槌を打つ。
―― 同 26頁
× かんぱつ → ○ かんはつ

ルビが間違い。

道の先は、T字路。
―― 同 367頁
△ T字路 → ○ 丁字路

拳で太ももを叩いて、両足に喝を入れる。
―― 同 378頁
× 喝を入れる → ○ 活を入れる


荻原浩 『ひまわり事件』 文藝春秋

おざなりの安全対策のための囲いには、どこかしらに抜け穴があるものなんだ。
―― 第1刷 6頁
× 安全対策 → ○ 安全策

安全を対策してはいけないと思う。

たぶん、愛想を振りまくのが苦手なのだろう。
―― 同 197頁
× 愛想を振りまく → ○ 愛嬌を振りまく

物騒だもの。とりあえずのセキュリティ対策ね
―― 同 249頁
× セキュリティ対策 → ○ セキュリティ

泥棒さん以外はセキュリティを対策してはいけないと思う。

誠次は用具室へ行き、片岡さんが用意した消化器をありったけ運び出す。
―― 同 468頁
バルコニーの手前の廊下に消化器を並べた。
こいつを用意したのは消化のためではなく武器として使うためだろう。
―― 同 469頁
消化器の一本を手にして身構えた。
―― 同 472頁
× 消化器 → ○ 消火器

消化器を武器にするとはなんとグロテスクな。ゾンビかよ。


荻原浩 『僕たちの戦争』 双葉社

つけっぱなしのカーラジオが、台風は関東地方を通過したものの、依然として津波に対する注意が必要だと伝えている。
―― 第1刷 3頁
× 津波 → ○ 高波

津波は、地震によって起こる波。台風のあとにくるのは、高波。


久坂部羊 『院長選挙』 幻冬舎

黒子姿の医師が両側から勢いよく持ち上げると、骨は空中で宇宙船の着ぐるみに早変わりした。
―― 第1刷 105頁
黒子姿の二人が作り物の米俵を重そうに運んでくる。
拍手が起こると、黒子が片手でさっさと片づけ、全員がコケる。
―― 同 106頁
× 黒子 → ○ 黒衣

徳富先生なんか、しょっちゅう検査部に来て、奥歯剥き出しのニタニタ笑いで愛想を振りまいていくぞ
―― 同 234頁
四人の副院長は、基礎医学の教授を取り込もうと、それぞれに愛想を振りまいている。 ―― 同 265頁
× 愛想を振りまいて → ○ 愛嬌を振りまいて


久坂部羊 『いつか、あなたも』 実業之日本社

呆然自失の体で、悲しみも麻痺してしまったようだ。
―― 初版第1刷 24頁
× 呆然自失 → ○ 茫然自失


久坂部羊 『神の手(上巻)』 幻冬舎文庫

去年の十月、先生の患者さんが亡くなられて、警察が安楽死の疑いで取り調べをしましたたね。
―― 初版 174頁
× しましたたね → ○ しましたね


久坂部羊 『神の手(下巻)』 幻冬舎文庫

何ものにも代えがた喜びであります
―― 初版 153頁
× 代えがた → ○ 代えがたい


久坂部羊 『テロリストの処方』 集英社

狩野は三年前、弱冠四十歳で全医機の常任理事に抜擢された。
―― 第1刷 8頁
× 弱冠四十歳

常に狩野を立て、ときには鼓舞し、自らは黒子に徹してきたはずだ。
―― 同 215頁
× 黒子 → ○ 黒衣

島の東端に近いT字路を空港とは逆の左へ曲がる。
―― 同 224頁
× T字路 → ○ 丁字路


久坂部羊 『老乱』 朝日新聞出版

やり方はネットの記事やYou Tubeの動画で覚えたようだ。
―― 第1刷 313頁
× You Tube → ○ YouTube


久坂部羊 『破裂(下巻)』 幻冬舎文庫

香村がいつになく上機嫌で愛想を振りまいた。
―― 7版 369頁
× 愛想 → ○ 愛嬌


久坂部羊 『無痛』 幻冬舎文庫

T字路の工事のため、誘導に三人、作業場の安全確保に一人である。
―― 4版 134頁
× T字路 → ○ 丁字路

すでに港区の白金(しろがね)で工事がはじまっています。
―― 同 194頁
× しろがね → ○ しろかね


久坂部羊 『虚栄』 角川書店

赤崎は迷った挙げ句、研究のさわりだけ話すことにした。
―― 初版 37頁
× さわり → ○ 導入部

目を伏せてUSBを差し出す。
―― 同 71頁
× USB → ○ USBメモリー

「コンセントを抜く」と似たような誤用だと思う。


伊藤瑞彦 『赤いオーロラの街で』 ハヤカワ文庫

会社のPR用ピンバッジをデイバッグに付けていたお陰で、向こうから気付いてくれたらしい。
―― 初版 10頁
高山さんは、課長の隣でデイバッグを持っているこちらの姿を見て、あー、と口を開けたあと、申し訳無さそうに言った。
―― 同 51頁
× デイバッグ → ○ デイパック

その影響で、現在各国が打ち上げている七十台以上ある衛星の基盤がショート、または誤動作。
―― 同 62頁
× 基盤 → ○ 基板


五十嵐貴久 『波濤の城』 祥伝社

君が言うように、何かが船底の当たったからといって、それがどうしたというんだ
―― 初版第1刷 100頁
× 船底の当たった → ○ 船底に当たった

その情報を下に、現在のレインボー号の状態をシュミレーションしました。
―― 同 256頁
× シュミレーション → ○ シミュレーション


五十嵐貴久 『スイム!スイム!スイム!』 双葉社

一番最後に新入社員の女の子に電話すると、もしもし、と怯えたような声がした。
―― 第1刷 32頁
レポーターの女の子がオレに近寄ってきたのは、一番最後だった。
―― 同 110頁
× 一番最後 → ○ 一番あと

スタート台の方向からだと、泳いでいる選手の差はわかりくいのだが、間違いなく望は追い上げていた。
―― 同 298頁
× わかりくい → ○ わかりにくい


五十嵐貴久 『炎の塔』 祥伝社

廊下を駆け、一番最初の部屋のドアを蹴飛ばした。
―― 初版第1刷 191頁
× 一番最初 → ○ 一番初め

重複表現なので「一番初め」かもしくは単に「最初」とすべし。


五十嵐貴久 『南青山骨董通り探偵社』 光文社文庫

今の仕事に煮詰まっていた。嫌だとか辛いとかいうのではない。それなら解決の方法もあるだろう。そうではなく、煮詰まっていたのだ。
―― 2刷 31頁
× 煮詰まっていた → ○ 行き詰まっていた


五十嵐貴久 『いつかの少年』 双葉文庫

「じゃあプリンに行かせろ
―― 第1刷 44頁
カギ括弧が閉じられていない。


五十嵐貴久 『1981年のスワンソング』 幻冬舎

結論は出なかった。話し合いは煮詰まり、結局最後は小夜子に任せるということになった。
―― 第1刷 282頁
× 煮詰まり → ○ 行き詰まり


五十嵐貴久 『最後の嘘』 双葉文庫

その子は高校二年年生なんですよね?
―― 第1刷 38頁
× 二年年生 → ○ 二年生


五十嵐貴久 『消えた少女』 双葉文庫

そのためにはこのオッサンでは役不足だ、という結論に達した。
―― 第1刷 117頁
× 役不足 → ○ 力不足

とんでもありません、とは言わなかった。
―― 同 134頁
× とんでもありません → ○ とんでもないです


五十嵐貴之 『ダッシュ!』 ポプラ社

I'm sorry, Idon't know his name.
―― 第2刷 132頁
× Idon't → ○ I don't

ネイティブ外人の科白であるが、スペースが抜けている。


五十嵐貴久 『パパとムスメの7日間』 朝日新聞社

ブラジャーがうっとおしかったが、外すことは厳重に禁じられていた。
―― 第1刷 138頁
× うっとおしかった → ○ うっとうしかった

「お」か「う」か迷いがちだけど「鬱陶しかった」と漢字を当てて考えれば間違い瞭然。


熊谷達也 『揺らぐ街』 光文社

黒子でしかないはずの編集者ではあるものの、特にそうした周囲からの評価は、本人にあらぬ錯覚を抱かせる。
―― 初版1刷 92頁
× 黒子 → ○ 黒衣

小さな商店街を通過して突き当たったT字路の先に仮設住宅はあった。
―― 同 115頁
× T字路 → ○ 丁字路


熊谷達也 『潮の音、空の青、海の詩』 NHK出版

自分の父母の遺体が見元不明者として安置されていないかどうか、確認して回るしかなかった。
―― 第1刷 183頁
× 見元不明者 → ○ 身元不明者


熊谷達也 『バイバイ・フォギーデイ』 講談社

このまま議論していても煮詰まる一方で疲れるだけだ、と誰もが感じていたみたいで、もっと続けよう、と主張するメンバーはひとりもいなかった。
―― 第1刷 81頁
× 煮詰まる → ○ 行き詰まる

「議論が煮詰まる」は結論が出る意味だから、良いことなのだが。


熊谷達也 『迎え火の山』 講談社文庫

そんなことをしているなどとはひと言も口にしなかった親父が、今は病院のベッドで原因不明の高熱にうなされている。
―― 第1刷 208頁
× 高熱にうなされ → ○ 高熱に浮かされ

インフルエンザにしては時期外れですからね
―― 同 224頁
△ 時期外れ → ○ 時季外れ


熊谷達也 『稲穂の海』 文藝春秋

まだ明るいうちにバーベキューをしようということになって、稔が火を起こし始めた。
―― 第1刷 218頁
× 火を起こし → ○ 火を熾し


熊谷達也 『オヤジ・エイジ・ロックンロール』 実業之日本社

せっかくレス・ポールをお求めになるんですから、あとで後悔しないように、じっくり時間をかけて選んだほうが絶対にいいです。
―― 初版第1刷 25頁
どうしようかと迷っているうちに三日間の連休が終わっていたのでは、あとで絶対に後悔するに決まっている。
―― 同 252頁
× あとで後悔 → ○ 後悔

「あとで後悔」は重複表現。単に「後悔」か、「あとで悔やむ」とするべき。とはいえ、大人げなく指摘せにゃならんほどの誤りでもないと思う(笑)。

どこが、というと、いずれの曲も詩が素人っぽい。
せっかくいい曲なのに、詩がこのままでは、とてもじゃないが沙織には歌わせられない。
―― 同 239頁
実際、当時のハードロック系のバンドの詩は、翻訳を読むと、成田の詩と五十歩百歩だったりする。
―― 同 241頁
× 詩 → ○ 詞

以下、「詞」を「詩」と表記している箇所が余りに多いので、省略。

翌年発表されたアルバムが『紫の炎』であるが、(中略)このアルバムの原題は『Bum』である
―― 同 367頁
× Bum → ○ Burn

ロック野郎だった作者がディープ・パープルの名盤タイトルを間違えるはずがないから、活字を拾った職工さんがミスったと思われる。「rn」は一瞬「m」に見えるものね。

ギターの指版の最もヘッド側(ネックの先端のほう)にあるパーツ。
―― 同 368頁
その長さを区切るためにギターの指版に埋め込まれた金属。
―― 同 370頁
× 指版 → ○ 指板


植松三十里 『不抜の剣』 H&I

弥九郎はは内田たちと連絡を取り合いながら、海岸調査の準備を進めた。
―― 初版第1刷 123頁
× 弥九郎はは → ○ 弥九郎は


植松三十里 『唐人さんがやって来る』 中央公論新社

それが周囲に愛想を振りまきつつ、研三郎を引っ張る。
―― 初版 38頁
× 愛想を振りまき → ○ 愛嬌を振りまき


植松三十里 『北の五稜星』 角川書店

浦賀に本格的な造船所を造りたければ、おまえは黒子に徹しろ。
―― 初版 244頁
ただし建立者は、あくまでも熊吉とし、星たちは黒子に徹した。
―― 同 246頁
× 黒子 → ○ 黒衣

ホクロに徹するとはどういう意味じゃらほい。


植松三十里 『お龍』 新人物往来社

表階段を登りきると板の間の廊下があり、それ囲むようにして、座敷と押し入れが配置されている。
―― 第1刷 72頁
× それ囲む → ○ それを囲む

大山は飛び起きると、藩邸内にいた藩士全員をたたき起こした。そして槍と提灯を揃えて、檄を飛ばした。
―― 同 81頁
× 檄を飛ばした

誤用。

お龍は文がはさまっていた手帳を、もうちど開いた。
―― 同 137頁
× もうちど → ○ もういちど


植松三十里 『達成の人 二宮金次郎早春録』 中央公論新社

そして高熱でうなされながらも、金次郎を手招きして言った。
―― 初版 80頁
× 高熱でうなされ → ○ 高熱で浮かされ


植松三十里 『群青 日本海軍の礎を築いた男』 文藝春秋

永持は外国奉行支配組頭を経て京都表御用となり、以来、慶喜の側近として、外交関係の黒子役をつとめていた。
―― 第1刷 217頁
× 黒子役 → ○ 黒衣役

熱にうなされて、いろいろな夢を見た。
―― 同 301頁
× 熱にうなされ → ○ 熱に浮かされ

津波のような大波が押し寄せて、目の前に迫り来る。
―― 同 301頁
× 津波のような大波

「津波」は波の大きさを意味する言葉じゃない。津波はたった1cmでも津波。

不肖、佐々倉松太郎、御家の汚名挽回の夢を抱き、蝦夷地に渡りましたが、力及ばす
―― 同 336頁
× 汚名挽回 → ○ 汚名返上

汚名を挽回しちゃいけません。




まだ続きます