緊張感のある、なかなか上手な文章が書けている。「読者だまし系ミステリー」、ってほど読者をだましてるわけじゃなく、「ハラハラの心理サスペンス」ってほどハラハラもしない。すなわち大筋はまだまだ甘いのだけど、細かい心理描写の巧さに感心させられる。嫌な相手にちまちま嫌がらせをするアイデアなど非常に秀逸で、勉強になるぜい(笑)。女のえげつさな全開で素晴らしいです。
毒にも薬にもならない青春ミステリー。いや、残酷な描写があるので、ちょっと毒かな。細かい仕掛けは凝っているけど、スケールの小さい話だ。事件を一週間で解決させている意味もあまり無し。せいぜいアイドル主演の単発ドラマの原作にどうかなってとこだろう。(→誤植情報)
『一週間のしごと』 東京創元社 (331P \1800)
★★☆☆☆