西原理恵子の抒情は天下一品だ。世界に誇るべき日本の超人だと思う。西原理恵子には、ノーベル文学賞か文化勲章を獲って欲しい。さてこの本はまず、「ぼく」の造型がいい。いじめられっこでいて、悪人。誰もが自分の子供時代のブラックな想い出をちくちく刺激されて、共感を覚えることだろう。そして「ぼく」の成長をあたたかく見守る、いけちゃん...。この本を読んでの感想は、人生とは、なんと素敵で、悲しくて、淋しくて、素敵で、涙が出るんだろう、ということ。あなたの大事なひと(いけちゃんみたいな大事なひと)といっしょに、じっくり何度も読んでください。(注:わたしは原則として漫画は書評しないことにしている。この本の場合、漫画か絵本かぎりぎりのところであるが、おまけで載せました。)
サイバラはただのバカだとわたしは思ってたのだ。そしたら、泣かせてくれるじゃ〜〜ん?バカはバカでも、さびしさとかなしさとやさしさを知るバカだった。笑いよりもメルヘンなパーソナル・エッセー&コミック集である。宮沢章夫師匠に続き、尊敬できる人物かも知れない、西原理恵子さま。サイン会あったらゆきたいざんす。
サイバラが、ですます言葉でエッセーを書いてるぅぅ。か、かわいい。文章のレベルとしてはトーシロだ。トーシロの書いたちょっとおもしろめのエッセー。で、とても新鮮。正直者で、愛があって、サイバラさんはかわゆい。他の著作とネタがいつもかぶるのはご愛敬ってことで。
お互いのファンを取り込んでやろうと作られた、群ようことの「黒い対談集」である。シャレにならない身内の恥話やらで、楽しくなくはないけどね。そのへんで女2人がしゃべってる無駄話ってこんなもの?ついてきにくい。女性はどう読むんざんしょ。
文章担当は、鴨志田穣。アジアにいる友人たちのつまらん楽屋話と、漫画はキタネーだけのクソ本。クソ本の帯に「ミレニアム空前の痛快おもしろ本!」なんて書いて売っちゃう編集さんに感心。
『サイバラ式』 角川文庫 (182P \400)
★★★☆☆
『怒濤の虫』 双葉文庫 (229P \438)
★★★☆☆
『鳥頭対談』 朝日新聞社 (158P \1200)
★★☆☆☆
『アジア パー伝』 講談社 (298P \1400)
☆☆☆☆☆