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■浜中での日々■ 
2001年から2003年の2年間を北海道の釧路と根室の間にある、浜中町で過ごしました。
滞在中は地元出身の家主さんのご好意で一軒の家を貸していただきました。真冬は低温で電話機が動かなくなり、お風呂のお湯が朝には凍り、室内に保存している卵や野菜もすべて冷凍状態になってしまい、吹雪の日は地震かと間違うほど揺れるという、地元の人でさえ心配するような古い家でしたが、私にとっては海と空を見渡すことできるこの家のは、この上ない場所でした。
そもそもなぜそんなことをしなければならなかったのか?とはよく聞かれる質問ですが、そのきっかけとなったのは、自然をテーマに絵を描き続けるうち、日々何となく季節が過ぎていってしまっていることを感じて、本当の自然の厳しさ、姿を知らずに都合のいい面だけしか見ていないのではないだろうか、と思い始めたことでした。
2年間をめどに決め、現在は関東に戻っていますが、ここに行き着くために手助けをしてくださった方たち、温かい地元の方たちにも本当にいろいろとお世話になり、振り返ればあっという間の2年間でしたが、私にとっては一生ものの、宝物のような日々でした。自然を描くことの意味、人と自然、そして人と人との関わりなど、いろいろなことについて考え、考えさせられた時期でもありました。 そして、自然に対する揺るぎない尊敬の気持ち…言葉にすると何となく軽々しくなってしまいますが、そんなものが植えつけられたような気がしています。
この頃は自分のホームページを持つなど別世界の話、と思っていたので、ここで改めてすべてを書き起こすことは大仕事になってしまいます…ので、生きものたちの観察記の一部を少しだけ、ご紹介したいと思います。