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ネイチャー・ジャーナル(Nature Journal)のすすめ


「こんなとき、絵が描けたらいいのにな」と思うことは、ありませんか?
最近はスマホやデジカメなどで美しい写真が簡単に撮れるので、とりあえずパシャッ、とするかもしれませんね。
でも、写真で表現しきれなかったり、うまく撮れなかったりで、伝えきれないことも、少なからずあるでしょう。
そんなときに簡単な絵が描ければ、そのうっぷんは少し、解消できるかもしれません。

◆ネイチャー・ジャーナル(Nature Journal)とは?
誰でも始められる、”身近な自然とお近づき”になるための、「なんでもノート」です。
「上手に描くこと」が一番の目的ではありません。
いつも通る道に生えた小さな草花、庭に来た鳥や虫、子どもたちの成長のようす・・・
興味や好奇心のおもむくままに、見たこと、観察したこと、それによって感じたことの
「そのまま」を描いていきます。

「わたしは絵は得意じゃないから・・・」「才能がないから・・・」
という人も、「描けたらいいな、描いてみたいな」という気持ちがあれば
大丈夫。
最低限、文字が書ければ問題ありません。
ネイチャー・ジャーナルでは、絵だけでなく、その時のメモなど
短い文章も情報として書き加えます。
絵でうまく説明しきれない部分は、文章で補足すればよいし、
文章や言葉で説明しきれないものは、絵を使う、と考えればよいのです。

自然のことは詳しくなくても、鳥や草花の名前を知らなくても、
問題ありません。
むしろ、知らないから描くのです。
間違えたって、勘違いしたって、いいのです。
知らないことが多いほど、
今まで知らなかったことに気づき、知る喜びを、たくさん味わうことが出来るはずです。

私たちは普段、気づかないうちについ「知ったつもり」になってしまっていることが多々あるでしょう
それがたとえ正しいことだったとしても、「これはこういうもの」と決めつけたものの見方をすることほど、
それ以上の広がりがなく、つまらないことはありません・・・。
いつも見慣れて、知っているはずのものでも、あらためてまっさらな気持ちで観察することで
さらに実際に手で「描く」ことで、写真を撮るだけでは得られない充実感や新しい発見が、きっとあるはずです。

では、ネイチャージャーナルは、どんなことに役に立つのでしょう?

●身近な自然についての関心や知識が高まる
書いているうちに、さまざまな疑問が生まれてくるかもしれません。
あるいは、この地域のことをもっと知りたい、と思うようになるかもしれません。
それを追うように書き続ければ、それはあなたの歴史にもなり、立派な人生の財産になります。
●ものごとの説明がしやすくなる
一番上でも記しましたが・・・言葉や文字だけで伝えたいことを正確に相手に伝えることが難しいとき、
簡単な絵や図が描ければ、伝わりやすくなりますね。
●技術が身につく
絵を描く以上、やはり「うまく描けるようになりたい」と思うでしょう。
一速飛びに上達することは難しいですが、よくよく対象を観察して、根気よく描き続けることで
少しづつ描けるようになってくるはずです。
●応用力が身につく
自然や生物についての研究テーマを見つける、絵画やデザインのアイデアを得る、デッサンの基礎、
物語を作るための文章力やアイデア力、などなど・・・それぞれの興味や目的によって、五感、六感を鍛え
無限大の広がりを持たせることができるでしょう。


わたしは「自然」を観察することは、「自分自身」を観察する(=見つめなおす)ことでもあると、考えています。
そのため、「正しいこと」を追求するよりは、いくぶん概念的なものの見方をすることがあります。
でも、「正しいこと」にこだわる人の価値観を否定しているわけでは、ありません。
ひとそれぞれの見方、感じ方、価値観があり、それぞれのとらえ方に「間違い」というものはないのです。
人間社会の中では「違うこと」は、ときに面倒や苦しみになってしまうこともありますが
それもひっくるめて、みんな違うから、面白い。
複数人数で共有しあうときに大切なのは、どんな見方も否定しない、ということ。
違うからこそ、共有しあうことで、お互いの世界が広がります。

ネイチャー・ジャーナルは、そんなな無限の可能性を広げてくれる手助けになってくれるでしょう。
ひとりで、親子で、お友達同士で、自宅の近所や自分の庭で、旅行に行ったときなど
誰でも、どこでも、子どもから大人まで誰でも始めることができます。
誰でもが、”ジャーナリスト”となることができるのです。

まずは「カタチから」入るのも一手。
忙しい日常のさまざまを、ほんの少しだけかたわらに置いて
まずはお気に入りの筆記具とスケッチブックを見つけて、道端の小さな草花など、観察してみませんか?
意外な世界を発見して、誰かに話したくなるかもしれませんよ。

◆ワークショップのご依頼受け付けています。
詳しくはお問い合わせください。

※ご参考までに:
葛西臨海公園鳥類園「自然日誌のかき方」(2010年11月28日)
 »プログラム内容
 »参加者さまの感想
霧多布湿原センター「霧多布の自然展」イベント(2012年7月8日)

 小林絵里子ブログ「日々のスケッチ」


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