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気と科学に接点はあるのか。

 

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1985年の筑波科学万博の際に、政府館に展示された巨大なトマトの木は、1984年10月に種を蒔いた一本の苗から育ったものでした。約1年間に15メートル四方に成長し、13,300個の実を付けたのです。

 

栽培にあたっては、特殊な肥料や薬品は全く使用されず、バイオテクノロジー的操作も全く加えていなかったのですが、水気耕法によって栽培されました。この生育は驚異の的でした。しかしこのことは現代科学の常識では説明することはできないものでした。

 

この栽培にかかわった研究所の野澤重雄所長の論文から、驚異の生命力の実態を知ることができます。その中で「自然」についてを原文のまま一部を抜粋したいと思います。

 

*私は、たとえ非科学的と嘲られようとも、生物が示す驚くべき生命現象の背後に、自然や生命の生態を動かしている大きな力が存在することを否定できない。

 

*従来の科学の立場では、「生命」「生命力」「(生きた)自然」という言葉は実体のないもので、明確な科学的定義を与えることができない。「自然とは単なる地球的風景に対する名称ではなく、その中に生命現象の根源となる「力と性質」を有するものとして取り扱う。


 

従来の自然観との相違点

 

物理現象の研究から導かれる物理法則では、生命現象は説明不可能である。

 

従来の物理法則では、現象に関係する要因のうち、抽象化しやすいものを選んで、人工的環境を設定し、そこから不変の法則を引き出している。

 

つまり、その環境条件は人工的に閉鎖遮断した環境であって、本来の自然の状態ではない。言いかえればそれは、

 

状態について平衡、時間について可逆、環境については閉鎖系

 

しかし自然は、時間とともに刻々に変動変化する存在であり、生命現象は、開かれた環境で時間的に変化する。このような状態が「生きている」ということである。言いかえれば、「生命としての自然」の特性は、

 

状態について非平衡、時間について不可逆、環境について開放系

 

このように、自然を、生命のはたらきを発現させる根源の表現と解釈することが可能であれば「自然は生きている」「宇宙は生命体である」という昔からの解釈も、単に非科学的な俗説として無視することのできない真理を含んでいる。

 

要するに生命現象はその現象が発生する場の状態と環境によって変わるのである。

 

気と人間科学―日中シンポジウム講演集は、「気」の」問題に専門的に取り組んだ内容で非常におもしろいです。

 


 

陰陽五行説と科学

 

国際基督教大学 物理学教授 石川 光男氏の気の科学的研究とは何かという発表文から抜粋しました。

 

中国の世界観の特徴を最も端的に示しているのは陰陽五行説です。

 

森羅万象を陰陽と木火土金水に分類するのは中国の独特の世界観であり、近代科学の自然観に慣れたものには不可解で、戸惑いを感じる面が多いが、しかし、一見時代遅れにみえる陰陽五行説にも、いくつかの点で現代科学および現代数学との接点を見い出すことができるとあります。

 

そして、指摘している内容として2項目あげています。

 

★陰陽五行説が、機能に注目した分類法になっていることです。近代科学は、組織、分子、原子といったように、物質の構造を土台とした自然観を確立してきましたが、中国では、物質の世界と心の世界を区別せずに、機能としての同一の陰陽概念を適用します。

 

このような考え方は、後に述べるように現代科学の中で研究が進められている開放系モデル的な自然観から見れば、合理的な内容をもっています。

 

★陰陽五行説が現代数学の一分野と共通性をもっているという点です。ミクロからマクロまでのあらゆるレベルに陰と陽を当てはめて説明する陰陽概念は、現代数学が注目するフラクタル構造と共通性を持っていることです。

 

 

++++++++++++++++開放系モデル+++++++++++++++++

 

デカルトの心身二元論に象徴されるように、近代科学では人間の生命を扱う場合でも、心と体を完全に分離して物質としての体の方だけに着目する。このように、ひとつの研究対象を他から分離して捉える考え方は、閉鎖系モデルと呼ばれます。

 

西洋医学が、臓器の異常や細胞の異常に着目するのも閉鎖系モデル的な発想を土台にしているからです。物理学を例にとると、気体や液体を箱の中に閉じ込めて、物質や熱の出入りのない状態にしたものが閉鎖系に相当します。

 

この場合は、温度や圧力が一定になった平行状態が安定状態なのです。動きの少ない安定状態では、静的な構造を中心として研究を進めることができます。

 

 ところが、ひとつのシステムと他のシステムの間で、物質やエネルギーの出入りが絶え間なく行われている非平衡状態では、常に変動が続いていて、安定的な静的構造を見い出すことができないのです。このような系は開放系モデルと呼ばれます。

 

 

++++++++++++++++フラクタル構造++++++++++++++++

 

ランダムな図形でも、統計的な自己相似性をもつ構造のことです。たとえば、不規則な海岸や山の起伏、雲の形などもフラクタルに近い図形であることが知られています。

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これ以外にもフラクタル性をもつ形や現象が自然現象の中に数多く発見されています。現代数学の立場からみれば、陰陽五行説は自然の機能を二と五のフラクタル構造によって理解しようとする方法論であるとみなすこともできます。

 

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