ホット‐ペッパー

西暦1974年。30年前の「大東亜戦争」に辛勝した日本は、アメリカ率いる自由主義陣営の一員としてソヴィエト、中共、北朝鮮を初めとする共産主義勢力と対峙していた。この年大学二年生となった「ぼく」もご多分に漏れず召集令状(レッド−ペッパー)を受け取り、嫌々ながら故郷の連隊へと検査を受けに向う汽車の人となっていた―――――国民の義務となっている「兵役」を果たすべく・・・・
 ありえたかもしれない「もう一つの戦後日本」。なおも続く義務兵役により三年間を「帝國陸軍」兵士として過ごす羽目になった「ぼく」をはじめ、軍隊生活を共にする様々な人間模様を描く。

・波乱の訓練期間編

登場人物

鳴沢 醇 (ぼく):主人公。東京の大学生。徴兵検査を受けるために故郷福岡に帰省することに・・・・・。
 
 
番長:入営前は周辺10の高校を仕切っていたというバンカラ男。腕っ節が強い。三年目の留年が決定したとき、召集も決定。

ヒッピーくん:もとは福岡で路上ライヴをやっていたフォーク好きの若者。プロを目指すべく上京しようとする直前に引っ張られてきた。

ハカセ:福岡市内の大学院生。バリバリの学生運動の闘士。兵営でアジ演説をやって入営初日から懲罰に掛けられる。

トッポ:田舎育ちの百姓の倅。とにかく田舎者。普段はトロいが、実は力持ち。

鷲見(すみ)さん:陸軍少尉。後方勤務の女性士官。「ぼく」のビーナス的存在。別名「スーちゃん」

徳山班長:陸軍伍長。内務班を仕切る「ぼく」らの教育係。怖い・・・・・。街のヤクザに喧嘩を吹っかけてはバッジを取り上げ収集しているというとんでもない趣味の持ち主でもある。


目次

その一、「入営が決まった」
その二、「可愛いあの娘と泣き別れ・・・・」
その三、「入営の風景」
その四、「小銃授与」
その五、「新兵たちは、地獄を見た?」
その六、「娑婆には出たけれど・・・・・」
その七、「哀しき内情」
その八、「検閲演習」
その九、「行軍訓練」
その十、「愛と青春の日々・・・・・!?」


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※某出版社に持ち込んだものの、そのまま音沙汰無しとなってしまった作品。書いている間は結構楽しかったので、皆さんにも楽しんでいただけると思います。