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「毎日が金曜日」http://www2.odn.ne.jp/fridays/
編集:大田拓、更新:2017 年 8 月 9 日

画集を作るには


1.フォトブック

水彩画を始めて 5 年になります。この間、夢中で描いてきたので合計枚数は 400 枚を超えているかもしれません。この過程で、失敗作は捨てるか、裏紙として再利用するなどを繰り返した結果、「捨てるには惜しい」作品だけが数十点残っています。
これらには、出来不出来は別にして、1枚1枚に僕なりの思い入れがあり、また描いた時の感動が少しは残っています。
個展を開いて見てもらう方法もありますが、残念ながら僕はまだそのレベルではないし、だからと言って引き出しにしまっておくだけというのも勿体ないので、いつでも見られるように画集にして残すことにしました。

一昔前なら画集を作るには結構な費用がかかりましたが、最近はスマホの普及で、写真をフォトブックに安くまとめられるサイトが多数あるようです。また最近のデジカメは高性能のため、絵の取り込みにスキャナーは不要で、隅々までピタッとピントの合った写真が簡単にとれます。
そこで、デジカメで撮影した絵をフォトブックにまとめて画集を作ることにしました。
ただし、画集ですから、画像をベタベタ張り付けるだけではだめで、テキストを比較的自由にレイアウトできることが必要です。
また価格ですが、友人に進呈したいのであまり高価なものはできません。A5 サイズ 32 ページ程度で1冊 1000 円よりもずっと安いことが必要です。
そういう条件で、フォトブック作成サイトについて調べてみました。

2.ノハナ

最初に知ったのは「ノハナ」(http://nohana.jp)です。
このサイトは、息子の嫁さんが孫の写真を毎月1冊のフォトブックにして送ってくれているので、以前から知っていました。
孫が生まれた当初は息子が画像をスマホで送ってくれましたが、私も妻もスマホを持っていないので、孫の写真を見るにはPCを立ち上げる必要があり面倒でした。
孫が1歳になった頃から、息子の嫁さんが毎月月初めにノハナで写真集を送ってくれるようになりました。
これはなかなか良いアイディアです。スマホを持たないおじいちゃんとおばあちゃんが、可愛い孫の写真を見たい時にいつでも見られます。社会全体がデジタル化していく中で、昔ながらの写真集が手元にあるのは楽しいものです。

それでは、ノハナで画集が作れるか、ですが、残念ながら画集には向きません。
写真の画質としては不満はありませんが、サイズが 140mmx140mmの正方形で少し窮屈なことと、レイアウトが不自由です。また、データの送信はスマホから行い、PCからは出来ないようです。
画集を作るには、もう少し大きいサイズで、かつ画像とテキストを自由にレイアウトできることが必要です。

3.しまうまプリント

6月下旬に妻と娘が海外旅行しました。帰国後、娘が旅行の写真集を送ってくれましたが、そのフォトブックは「しまうまプリント」(https://www.n-pri.jp/) で作成したとのことです。
A5 サイズで写真の質もそれほど悪くありません。写真集は 50 ページ以上ありましたが、1000 円もしなかったとのことでした。

それで、「しまうまプリント」で画集を 1 冊作ってみました。
画集を作るプロセスは以下のように簡単で、画像のトリミングや色調整以外は、特別なソフトは必要ありません。
1.絵をデジカメで撮影し、PCに取り込んでトリミングと色調整を行います。
2.これらの画像を「しまうまプリント」のサーバーにアップロードします。
3.この後は、しまうまプリントの Web ページで作業します。1ページずつレイアウトを選び、画像を張り付け、テキストを挿入します。
4.プレビューで確認し、修正する箇所があれば修正し、OKなら注文します。
なお、アップロードする画像のサイズですが、縦横の大きい方を 1500 ピクセル程度にしておけば画質としては十分です。

表紙も簡単にデザインできます。レイアウトやページの変更も自由にできます。

特別なソフトが不要で、PCを多少使える程度の人なら誰でもそれなりのレベルの画集を安価で簡単に作成できます。
ただし、本文で使えるフォントのサイズが1種類だけで、しかも大きいため、野暮ったい印象の画集になります。
この点が唯一のネックで、もう少し小さいフォントも使えるようになれば言うことはありません。

A5 サイズ 32 ページで1冊 500 円で 1 冊から注文できるため、試しに1冊注文してみましたが、注文後2、3日で鹿児島から画集が届きました。
32 ページのため、多少厚みがあり、なかなか良い出来になっています。画質も特に問題ありません。
本文の文字が大きい点にだけ目を瞑れば、これで当初の目的は十分達しています。
細部の表現で気になる個所をあちこち修正して追加注文し、最終的に 10 冊作成しました。

4.フォトレボ

ここのHP (http://www.photorevo.net/) を見ると、レイアウトや文字のサイズを自由に選べそうなため、試しに画集を作ってみました。コストはやや高めですが、1冊から注文できます。ソフトカバー A5 サイズ 16 ページで1冊 1000 円です。

作成手順は、専用の編集ソフトを使う点を除き、「しまうまプリント」の場合とほぼ同様です。
まず専用の編集ソフト(無料)をPCにダウンロードしてインストールします。
しまうまプリントの場合 Web 上で作成するのに対して、フォトレボでは自分のPCにインストールした編集ソフトを使って画像やテキストをはめ込んで原稿を作成しますが、使い方で特に難しい点はありません。
表紙のデザインも各種用意されていますし、テキストを任意の場所にはめ込むことも、テキストのサイズを変更することもでき、編集機能は充実しています。
原稿が完成したら、データをPCから会社のサーバーにアップロードし、注文すれば完了です。

ただし 1 つ注意すべきことがあります。それは、フォトブックの作成を開始する前に、 [ファイル] → [設定] から [新しい画像/図形ボックスの縦横比を固定する] にチェックを入れておくことです。
これを忘れていると、画像ボックスの大きさを変更した際に、画像ボックス内に表示される画像の一部が欠けることがあります。一般のスナップ写真では全部印刷されなくてもよいかもしれませんが、画集の場合は絵が一部欠けたままで印刷されると致命的です。
もう 1 つの問題は各ページにページ番号が印刷されないことです。「画竜点睛を欠く」とはこういうのを指すのでしょう。

とにかくここでも 1 冊作ってみました。紙質が良く、画像はきれいに印刷されています。 テキストのフォントやサイズを自由に選べるので、出来上がりは予想どおりでした。
ただし 1 冊 1000 円ですから、多くの友人に進呈するのは難しいかもしれません。

5.その他

その他にもいろいろあります。
「プリントパック」は、写真を趣味にしている知人から教えてもらいました。ここのHP (http://www.printpac.co.jp/)を見ると、しまうまプリント同様安くできるようです。ただし、データはすべて、表紙も含めてゼロから自分で作るようです。
紹介してくれた知人は、「Photoshop CC」というソフトを使って作ったそうです。Word や Powerpoint でもできるようですから、文字の大きさやフォントも自由自在ですが、表紙はどうするか、本の体裁はどうするか、など詳しいことは説明されていません。したがって、製本の知識があり、各種ソフトに使い慣れた人以外には敷居が高いということになります。
このメーカーは、さまざまな商品を扱っており、フォトブックは多数ある商品の一部に過ぎないため、そこまで面倒見きれんということかもしれません。

まとめ:
自分一人で楽しむための高品質の画集を作るなら「フォトレボ」をお勧めします。
安く作って友人に進呈したいのなら「しまうまプリント」がお勧めです。

(2017-8-9)



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