trados
「毎日が金曜日」
編集:太田拓、更新:2017年10月4日


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SDL trados 2017 の使い方(1)

1.SDL trados 2017 へのアップグレード

僕はこれまで、Trados 2007、WordFast Pro3、Translation WorkSpace を使って仕事をしてきました。
Trados 2007 は最初の数年は仕事の主体でしたが、そのうち、WordFast Pro3、Translation WorkSpace が主になり、Trados 2007 を使う仕事は、最近ではほとんどありません。
さらに最近では、WordFast Pro3、Translation WorkSpace を使う仕事も減ってきました。
それで、今後のことを考えて、普及しつつある SDL trados 2017 に、清水の舞台から飛び降りるような気持でアップグレードしました。

Trados 2007 については習熟していますが、SDL trados 2017 については初心者同然ですから、使い方がさっぱり分からず困りました。
しかし「地獄に仏」とはこういうことを言うのでしょうか、SDL の担当者が過去のウェビナーを全部見る方法を教えてくれました。
それで、過去のウェビナーを繰り返し視聴し、かなり理解しました。
全体としては、優れた機能が沢山あるのですが、多すぎて覚えきれない状況です。
ウェビナーで「こうすれば良いのか」と一時は理解した気持ちになっても、 実際に自分で使ってみると、どこをクリックしたら良いのか分からない、という状況です。
全体としては、UIのタグやボタン類の配置が整理されていないようにも感じます。

まだ習熟したわけではありませんが、便利な機能がいろいろあるので、理解した部分だけをいくつか紹介します。
SDL trados 2017 での翻訳作業の大きな流れは、
(1)原文ファイルを読み込む。
(2)中間ファイル(ファイル形式は.sdlxliff )で翻訳作業を行う。
(3)訳文ファイルを生成する。
になります。
原文ファイルは、Word、Excell、Powerpoint、PDF 、HTML、xlf 形式などが扱えるようです。
(1)から(3)までスルーして作業ができるため、翻訳会社を通さずに、個人で翻訳業を営むことができる仕組みです。
ただし、翻訳会社から、使用するTMと(2)の中間ファイルだけが送られてきて、翻訳した後、中間ファイだけを送り返す、という仕事のパターンもあります。

2.用語集

従来は MultiTerm を使って用語集を作成していました。
今回も MultiTerm2017 が付いていますが、ウェビナーで「Glossary Converter」という無料ソフトがあることを知りました。
これは「SDL AppStore」で入手できますから、このソフトをインストールし、デスクトップにショートカットのアイコンを作っておきます。
作り方は実に簡単で、用語を列記した Excell ファイルを、このアイコンの上にドラッグするだけです。これだけで、Trados 用の用語集(.sdlmt)ができます。

翻訳中に用語を追加するには・・・
言語と訳語をドラッグし、右クリックして「クイック追加」

3.便利な機能

古い形式の翻訳メモリーの活用・・・
trados 2007 で使っていた翻訳メモリー(.tmw)は、「翻訳メモリーのアップグレード」で、2017 で使用できるようになります。
その他の形式(.tmx、.ttx、.sdlxliff )は、新しく作成した翻訳メモリー(または既存のTM)にインポートして使用します。

複数のファイルを同時に開いて翻訳する・・・
File View で複数のファイルを選択し、右クリックして「翻訳用に開く」をクリック。これで、複数のファイルをまとめて開いて翻訳することができます。
翻訳対象ファイルが数十個になるような場合、これだけでファイルを開いて閉じる手間が随分省略できます。

中間ファイルの作業で便利な機能・・・
▲ファイルの保存・・・
ウェビナーでは「Ctrl + S」を推奨していますが、画面の左上にある Floppy Disk アイコンをクリックする方が楽です。
▲開いているファイルを閉じるには・・・
Editor View で右上隅の「X」をクリックします。
▲翻訳作業の進捗状況・・・
Editor View の右下に進捗状況がリアルタイムで表示されます。現在、何%翻訳したかが、一目でわかります。
またここの数字をダブルクリックすると、表示内容を単語数や割合(%)に変更できます。
残りの翻訳ワード数がリアルタイムで分かるので、便利です。
▲文節の結合と分割・・・
「プロジェクトの設定」で「原文の修正を許可する」をオンにしておきます。
また文節が確定していると結合・分割できないため、文節のステータスを「翻訳中」などに変更しておきます。
結合の手順は・・・
結合する複数の文節を Ctrl キーを押しながら選択しておき、右クリックして「文節の結合」をクリック
分割の手順は・・・
分割する場所にカーソルを置き、右クリックして「文節の分割」をクリック
▲多数の文節のステータスをまとめて変更するには・・・・
多数の文節のステータスを一度に変更したい場合があります。 この場合は、Shift キーを押しながら、最初の文節と最後の文節を選択します。
これで、目的の文節の背景が薄い黄色に変わります。この状態で右クリックし、 「文節のステータスの変更」をクリックします。
▲文字サイズの変更・・・
翻訳作業中に文字の大きさを変えるには、Editor View の 上にある「表示」タブをクリック → 画面右上の、文字を拡大、縮小するアイコンをクリックして文字サイズを変更します。
▲高度な表示フィルタ・・・
これは便利な機能です。Editor View の右上にある「高度な表示フィルタ」をクリックし、「コンテンツ」の訳文欄に、調べたい用語を入力し、「フィルタの適用」をクリックすると、その用語を含む文節だけがまとめて表示されます。
この表示を元に戻すには「クリア」をクリックします。
たとえば、この訳文欄に「エネルギ」と入力して「フィルタの適用」をクリックすると、「エネルギ」だけでなく「エネルギー」を含む文節も表示されますから、間違っている個所をまとめて修正することができます。
また「属性のフィルタ」を使用すると「未翻訳」部分だけを表示することもできます。
▲半角スペースを表示するには・・・
「ファイル」 → 「オプション」 → 「空白文字を表示」をオンにします。
▲訳の確定は「Ctrl + Enter」
▲原文を訳文側にコピーするには「Ctrl + Insert」
▲用語検索は、用語をドラッグしておいて、F3 キーを押す
▲プロジェクトの途中でファイルを追加するには・・・
途中でファイルを追加するのは無理なようです。プロジェクトを作成する段階ですべての翻訳対象ファイルを指定して置く必要があります。
▲Editor View でのフォントの種類の変更・・・
Editor View で表示する訳文欄のフォントを好きなフォントに変えたいと思い、いろいろ調べました。
過去のウェビナーでは変更できるようなことを言っているのですが、できませんね。こんな簡単なことがなぜできないのか、不思議です。
▲ただし、英日翻訳で原文ファイル(英語)が Word の場合、Word で日本語のフォントがMS明朝に指定されていると、Trados Editor View ではこの指定が優先されるようです。
したがって、原文ファイル(英語)で日本語フォントを「Meiryo UI」に指定し、英語のフォントは「日本語のフォントと同じ」に設定したものを読み込むとTrados Editor View でも「Meiryo UI」で表示されます。
▲思いつくままに、便利な機能を書いてみました。今後、理解が進めば、追記していく予定です。
(2017-10-15)



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