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「毎日が金曜日」
編集:太田拓、更新:2018 年 4 月 4 日


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Wordfast5 の使い方

1.ライセンス

翻訳会社の社長から、Wordfast5 を使ってみるように薦められたので、使い始めています。
Wordfast5 を使って翻訳した量は、まだ 10000 ワード程度のため、一部の機能しか理解できていませんが、備忘録の意味合いで使い方をまとめてみます。

ライセンスは、Wordfast3 とセットになっているので、Wordfast3 がインストールされているPCにインストールすれば、自動的にライセンスが付与され、Wordfast3 と同じ期間使えるようになります。

Wordfast5 での仕事の仕方は、次の 2 通りあります。
(1)自分でプロジェクトを作成し、TMと用語集をローカルで作成し、ファイルを読み込んで翻訳する。
(2)翻訳会社からプロジェクトファイル(拡張子.glp)を送ってもらい、それをインポートして翻訳をする。
プロジェクトファイルをインポートすると、リモートのTMと用語集が自動的にリンクされ、そのプロジェクトに登録されたファイルを開いて翻訳します。
僕の作業は(2)で、TMや用語集が自動的にリンクされるので、これは便利です

下の図は Wordfast5 を開いた状態のツールバーです。

「Import Package」をクリックして、プロジェクトを保存するフォルダーを指定すれば自動的に仕事ができる準備が整います。
このアイコンの右に「Export Package」というアイコンがありますが(この図ではグレイアウトしている)、これは翻訳が完了した後、返却パッケージを作成するのに使用します。
「Creat Project」のアイコンは、(1)の作業で使うのですが、この方法はまだ試したことがありません。
「Recalculate Progress」は、ファイルの進捗状況を再計算するときに使用します。

上の図の左上の「Wordfast Pro」のアイコンをクリックして、「Preference」タグをクリックすると、各種の基本設定を変更できます。
基本設定(Preference)では、フォントの種類やサイズ、色、Auto-Propagation(自動反映)、Transcheck(検証) などさまざまな変更ができるので、ここで使いやすい設定にします。
基本設定にはさまざまなショートカットが定義されています。ショートカットを使いやすいキーに変更することもできるようです。

Transcheck ですが、「Transcheck segments while translating」にチェックを入れておくと 1 行翻訳するごとにチェックされるので、後で面倒な修正をせずに済みます。
Wordfast5 の Transcheck には「Inconsistency」のチェック機能がありません。
Auto-Propagation(自動反映)機能があるので、ファイル数が少ない場合は Inconsistency が生じません。
しかし、ファイル数が非常に多い場合、たとえば翻訳ファイルが 100 個くらいあると、全ファイルを同時に開いて翻訳することはできません。
こういう状況ではどうしても訳に Inconsistency が生じてしまうので、やはり Inconsistencyをチェックする機能が必要です。
SDL Trados studio には Inconsistency のチェック機能があり、かつ「Inconsistencyを許容する」機能もあります。SDL Trados studio に対抗したいのであれば、こういう機能も採り入れるべきです。

2.翻訳作業

翻訳は「Translation」ビューで行います。

このソフトの構成は Wordfast3 と類似しているので、Wordfast3 に使い慣れた人ならあまり困ることはないのですが、いくつか注意することがあります。
ここに「Commit」、「Verify Segment」、「Unconfirm/Confirm」があります。
「Commit」は、翻訳した文節をTMに入れる意味で、Wordfast3 と同じ概念です。
「Unconfirm」は、翻訳結果のデータをTMには入れない意味です。これを「Confirm」に切り替えるとデータをTMに入れられるようになります。
「Verify Segment」は、Fuzzy matchや MT match(機械翻訳されたデータ)の場合に、変更の必要がない=この訳で確定するの意味です。

Fuzzy matchや MT match で未編集のデータが残っていると、翻訳が完了していても「翻訳していない」と解釈され、完了率(% complete)が 100% になりません。
したがって、Fuzzy match や MT match の訳が「この訳で良い」場合は、「Verify Segment」をクリックする必要があります。

「Translation」ビューには、Wordfast3 と同様に、タグを原文側から訳文側に移動するアイコンが用意されています。

ただし、Wordfast5 のウィンドウは横に長いので、右上隅に表示されるタグの移動アイコンが見えない場合があります。
使い始めた当初はこれに気がつかず、原文側から訳文側にタグを1個ずつコピーしていました。

上の図にある「Commit All」と「Concodance Search」は Wordfast3 と同じ意味で、 文節全部をCommit する、用語をTMで検索する意味です。

Chain files 機能:
ファイルを1個だけ開いて翻訳する場合は、ファイル名の上で「Translate file」を右クリックします。
複数のファイルを選択しておいてから、右クリックして「Chain files」をクリックすると、複数のファイルを仮想的に1個のファイルとして開いて翻訳作業を進めることができます。
この機能は SDL studio 2017 にもあり、便利です。

3.その他

不便な点がいくつかあります。
該当する用語を訳文側にコピーする機能ですが:
下の図のように、「Translation」ビューから「Terminology」ビューに切り替えると、 「Previous Term」、「Next Term」、「Copy Term」などのアイコンがあります。
翻訳作業中にビューを切り替えるのは面倒です。

ただし、ショートカットキーとして「Ctrl + 8」、「Ctrl + 9」、「Ctrl + 0」が用意されているので、これに慣れれば良いのですが。

また「ファイルの保存」も、「Ctrl + S」を使えばできますが、対応するアイコンは「File」ビューにあり、アイコン操作で作業したい人はいちいちビューを切り替える必要があります。

Wordfast5 は SDL studio を意識した(対抗した)構成になっていますが、まだソフトとして未完成の感がぬぐえません。
特にアイコンの配置をもう少し考えてほしいと思います。
この記事はまだ書きかけで、今後追記する予定です。
(2018-6-14 追記)

(2018-4-4)



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