河原臨床検査技師の生理機能検査室から 〜第4回〜

〜メタボリックシンドロームと動脈硬化〜


 最近、"メタボ"って言葉を巷でも頻繁に聞くようになり、当院心電図室においても「"メタボ"ってどんな病気ですか?」という質問をよくされるようになりました。では、「"メタボ"とはどんな病気なのでしょうか?」ごく簡単に説明いたします。

 "メタボ"とは、正式にはMetabolic Syndorome:メタボリックシンドロームの略称で、肥満、糖代謝異常、脂質代謝異常、血圧の異常の合併した病態であります。これらの合併した病態はそれぞれの検査を行うことも重要ですが、血管の状態を検査することも大変重要な指標と当院では考えております。


臨床検査技師 河原 篤

 血管の状態とは血管の硬さや柔軟性が考えられ、血管が硬くなれば状態が悪く、いわゆる"動脈硬化"と言われる病気になります。動脈硬化は動脈にコレステロールなどの脂が血管内壁に沈着し血管の弾力が失われて硬くなり、肥満による血管内皮細胞の肥大化や糖尿病による過糖化タンパクの血管内の付着などが起こりやすくなり血管をもろく脆弱にしてしまう病気です。メタボリックシンドロームではこの動脈硬化の程度を把握することも重要なことであると言えます。

 当院では動脈の状態を動脈硬化の指標として検査しております。この検査は簡単な検査で手と足の血圧、心電図と心音との血圧波形とのズレにより血管内脈波搬速度を求め動脈の硬化度を計算により求めます。検査の結果は血管の硬さを年齢の平均と比べて、血管年齢として評価します。検査時間は10分程度です。この動脈硬化の検査は "メタボ"の指標の一つとして有意義なものであり、"メタボ"の予防に効果的な指標と言えます。

 是非一度、「動脈硬化の検査」を受診されることをお勧めいたします。


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