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虫垂

虫垂(ちゅうすい)、いわゆる盲腸です。専門的には、盲腸の先に虫のように付いている部分が虫垂です。大腸と全く同じ構造をした管で、写真の右側が管の中に当たります。まわりは筋肉で囲まれています。管の中心に近い部分にはリンパ球という細胞がたくさん集まった丸みをおびた構造がたくさんみられます。 

リンパ濾胞

リンパ球の集まりのアップ。右側が管の中に当たります。真ん中に明るい細胞の固まり、右側にやや暗い領域があるのが正常で、リンパ球の悪性腫瘍を診断する上で参考となる所見です。

好中球

虫垂の内腔の表面。好中球(こうちゅうきゅう)という細胞が少しみられます。化膿した時に集まってくるバイ菌を食べる細胞です。わかりやすいように矢印を示しました。この虫垂は「盲腸炎」ではなく、癌の手術の際に一緒に切られた物ですが、近くの癌の影響か、表面にバイ菌を食べる細胞、好中球が集まってきていました。

細菌

同じ虫垂の内腔ですが、画面左に汚いゴミのように見えるのが増えた腸内細菌です。おそらくこれらを食べるために好中球が寄ってきたのでしょう。

ヘリコバクター

「ファイル5」でも紹介した Helicobacter pylori (ヘリコバクター・ピロライ、ピロリ菌)という細菌です。細長く見えるゴミのような物がそれ。今回はギムザ染色という特殊な染色で、コントラストがやや強くなり、ちょっと見えやすくなっています。