胃生検(いせいけん)で取られた胃粘膜の一部です。胃カメラをすると診た医者が見た目である程度まで診断できますが、判らない時や誤診も「しばしば」あります。確認や診断のために数mm大の組織をかじり取って顕微鏡検査に回すことを生検と呼びます。右下に左上と違う模様が見えます。 |
上の写真の右下の拡大です。細胞の中が泡のようにプツプツしているのは粘液が貯まって膨らんでいるためで、濃く染まった核が細胞の脇に押しやられています。中世ヨーロッパで蝋の上に押して親書を封印した印鑑に似ていることから印環細胞癌と言われます。「スキラス癌(硬癌)」と言われる種類の胃癌ではこのような細胞が線維組織とともに増殖します。 |
胃の表面近くの腺管です。下の胃癌の腺管と比べてください。 |
上と同じ倍率でみた胃の腺癌。腺管の形を比較的良く作る種類の「分化の良い」腺癌です。上と比べて形や核の大きさ、形の違いがよくわかると思います。 |