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小腸のリンパ管拡張

小腸の粘膜です。左下に丸い粒を含んだ管状の構造があり、これは粘液に富んだ細胞を含む小腸の腺管です。上の方に横に並んでいる細胞にはこうした丸い粘液を含んだ細胞が少なく、小腸の表面をおおう細胞としては異常です。さらに拡張した管が少なくとも3個みられますが、これらは拡張したリンパ管です。消化された脂肪が吸収されて主にリンパ管の中を流れますが、この状態では栄養分がむしろ外に漏れだしていることがあります。

アデノイド肥大

アデノイド肥大と診断されて採られてきた組織です。扁桃腺は口の中の奥にあるリンパ球という免疫細胞の集まりで、鼻の穴の後ろの方、のどとつながるあたりにも扁桃腺があり、これが腫れた状態をアデノイド肥大といいます。中心にやや明るい細胞の集まりがあり、そのまわりにやや暗い細胞がリング状に集まっています。これらはリンパ球という免疫に関係した細胞で、上の方には表面をおおう細胞があります。ファイル19にある虫垂の組織に類似し、外界の異物を認識する役割があります。

アデノイド肥大

アデノイド (咽頭扁桃) の表面をおおう細胞は鼻の粘膜と同じ細胞で、繊毛がはえています。舌の付け根にある扁桃腺は口の中にあるので重層扁平上皮でおおわれており、この細胞をみればどこから採られた扁桃腺か大体わかります。

膵臓癌

膵臓癌。左上が正常の膵臓組織で右下が癌組織です。正常の膵臓の顕微鏡写真はファイル15を参照してください。

膵臓癌

大きな核と比較的豊かで大きな細胞からなる癌細胞がくずれた管を作って増えています。膵臓にできた癌で管を作っていることから腺癌と分類されます。