地中海沿岸から西アジア原産の球根性多年草。花期10~11月。柱頭(写真で花の中央から赤くのびたもの)を鎮静、通経薬として婦人用民間薬、家庭薬の原料とするほか、食品着色料として用いる。カロテノイド系色素クロチン(crocin)を含む。紛らわしい名前の薬用植物にイヌサフランがあるが、ユリ科の別属種である。(→主な天然色素;関連ページ)