インド北部原産の多年草で、日本薬局方モッコウ(木香)で正品とするもの。芳香健胃薬とするほか、多くの漢方処方に配合される。本品はワシントン条約で商業取引が規制される希少種である。そのため中国ではウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の根を青木香、南木香と称し、木香の代用とするが、有毒成分のアリストロキア酸を含むので注意を要する。そのほか、木香の代用品にキク科Vladimiria soulieiの根(川木香)、同オオグルマInula heleniumの根(土木香)がある。