ニッケイ(クスノキ科)
Cinnamomum sieboldii (Lauraceae)

ニッケイという名は日桂(日本桂皮の略)と中国産桂皮の上等品である肉桂のいずれも指すことがあるのできわめて紛らわしい。かつて中国原から享保年間に渡来したと考えられ、今日に栽培するものはそれに由来するといい、C. sieboldiiの学名が有効とされる。しかし、初島住彦によれば、沖縄、徳之島、久米島の山地に生えるというオキナワニッケイC. okinawaenseと同品であるといい、一部の植物学者も支持する。しかし、Flora of Chinaも含めて中国の文献にニッケイに相当するものは見当たらず、一方、オキナワニッケイもその植物学的詳細は不明で、初島の学名は国際的に有効と認められず、今後の研究に待たねばならない。以上、詳細は「歴代日本薬局方収載生薬大事典」のニホンケイヒの条を参照。花期5~6月。根皮をニッキ(肉桂、日桂の訛り)と称し、C. cassiaを基原とする生薬ケイヒ(桂皮)の代用として芳香健胃薬とするほか、菓子の香料(ニッキ飴やニッキ水など)とするが、本種を基原とするものは局方外品である成分はフェニルプロパノイド系のケイヒアルデヒドを主成分とする精油のほか、シンナムタンニンなる甘味物質を含む。(→主な精油成分関連ページ

nikkei

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