四国、九州、南西諸島およびアジアの熱帯・亜熱帯に分布する落葉高木。成熟果実を楝実(神農本草経)または苦楝子(図経本草)と称し、頭部白癬などの皮膚病に外用した。樹皮も苦楝皮(日華子諸家本草)と称し、駆虫などに用いた。果実、樹皮ともにリモノイド系の苦味成分トウセンダニンなどを含む。