原告準備書面 4

                              原告代理人弁護士 徳井 義幸
                                       同  奥野 京子


1、原告は、平成14年10月25日、京都線東向日駅で停止位置を約30メートル超えるミスを
為したが、被告会社では、このような場合、通常謹慎2日間の再教育という処分が通例であ
る。
しかし、原告に対しては、前記停止位置誤り事故の翌日である10月26日より、本件駅勤務が
命じられた11月22日までの間、「停止位置誤りの翌日から駅勤務通告まで」と題する表記載
の如き異常な処遇が為された。同表に基づき簡単に概説すると以下の通りである。
この間では、停止位置誤りの翌日である10月26日と27日、30日と31日の午前中のみが停
止位置誤りに関連する処遇であった。30日と31日の読書は、その題材がヒューマンエラーに
関連する書物であった。それ以降は、同表のとおり停止位置誤りとは全く関連しない封筒作成
作業をさせられたり、「ディズニーの経営」の読書と感想文作成があった他は、会議室での待
機のみという処遇であった。
すなわち、同表から明らかな如く、この間の処遇の大半は、結局会議室での待機であったので
ある。
被告は、「原因分析や今後の対策を含めて再教育を行っている」「再教育に要する期間はケー
スバイケース」と主張するが、原告に対する前記の処遇は、再教育とは明らかに無縁のもので
あり、いわゆる「隔離部屋」への収容に等しいものである。

2、次に、原告は、11月23日より翌年3月30日まで、高槻市駅勤務を命じられたが、この間
の処遇は「高槻市駅勤務期間」と題する表記載のとおりであり、基本的にはラガールカードの
販売業務であった。
被告は、原告に対し、駅勤務を命じた理由として、主として運転士としての適格性問題があっ
たため処遇のありかたを見極める必要があった為と主張するが、ラガールカードの販売業務
を原告にさせることと、運転士としての適格性を見極めるととの間には、積極的関連性を見出
すことは困難であると言わなければならない。

3、さらに原告は、被告会社より4月1日より9日までの間については、正雀駅に出勤を命じら
れたが、運転士としての業務は与えられず、「4月10日の乗務復帰まで」と題する表記載の通
り、しばらく様子を見るとして、3階会議室で列車運行図表への系統書きこみ作業を指示され、
その作業に従事していた。

4、以上のとおり、原告が停止位置誤りの事故を起こして以降の被告の原告に対する処遇は、
原告の起こした停止位置誤りに対する処遇とも、原告の運転士としての適格性を見極めるた
めの処遇とも無関係なものと言わざるを得ないものである。
しかも、従前より主張する如く、被告は原告に対し、一貫して怪文書問題の調査をその理由と
してあげていたもので、運転士としての適格性に関する主張は、全くの事後的にこじつけられ
た理由にすぎないものである。

停止位置誤りの翌日から駅勤務通告まで
高槻市駅勤務期間
4月10日の乗務復帰まで


トップへ
トップへ
戻る
戻る