被爆者青年同盟の旗に描かれている花は「夾竹桃」です。生け垣に良く使われるので、きっとあなたも目にされたことがあると思います。私は夾竹桃という花の名前を被爆者青年同盟の旗に描かれた夾竹桃で知りました。後日、実際の夾竹桃を知る事になったのですが、旗に描かれているような大きな花かと勝手に想像していため、きっとそれ以前にも目にしたであろうありふれたこの小さな花が夾竹桃だったとは、思いもよりませんでした。その日から、広島の町のあちこちに植えられている夾竹桃が、妙に気になり始めたものです。
原爆で放射能に汚染され、焼け野原になって、「75年間草木も生えない」と言われた広島の町に、最初に咲いた花が夾竹桃だと言われています。日本政府の被爆者見殺し政策のもとで、生きる事そのものが日々闘いである被爆者を、「絶対に死んでやるものか」と勇気づけている花です(過去形でない点に注意!)。 タイトル写真の夾竹桃は、相生橋西詰に大きな半球形に植えられています。2002年の8月5日、こぼれ落ちんばかりの白い花を咲かせていたのが印象的でした。 |
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