夏、世の中は夏休み。
夏のはじめに、恒例の小児がんの子どもたちの「風のかたち」キャンプに行ってきた。
四国・高知で開催、もう13年目になる。
今年は、撮影はせずに、映画「風のかたち」の上映をするためだけの参加…
リーダーの細谷亮太医師共々、大いに海で遊ばせてもらった。
夏休みの絵日記に描いてみたいような、ゆったりとした時間だった。
久しぶりに大きく息を吸わせてもらったような気分。
「海はいい…」ささやかな夏休みであった。
ここのところ、行動を共にすることの多い細谷先生は、月曜日から金曜日まで聖路加国際病院副院長として
小児科医として厳しい仕事に取り組み、土曜日は上映会や講演会・研究会などに顔を出し、
日曜日は郷里山形にある細谷医院に日帰りして、地元の子どもたちを診察する。
文字通り年中無休の日々を送られている。
「細谷先生はいつお休みになるんですか?どうかカラダを大切にとお伝え下さい…」
と映画を観て頂いた方からご心配の声を頂く。
たしかに大変な激務である。
張り合うわけではありませんが、私もこの数年、365日、ほとんど休みなしの日々を送っている。
ドキュメンタリー映画を自主製作で創り、自主上映することを積み重ねているうちに、
やること、やらねばならないこと、やりたいことが山盛りになってしまい、休めなくなってしまったのだ。
週休二日制が定着し、冬休み、ゴールデンウィーク、夏休みと
誰もが休みを取るのが当り前の時代に逆行しているのですが、
あまり休みたいとも思わないんだな…
「多分、ワーカーホリックという奴だ。」と細谷先生とうなずき合う。
細谷先生の場合は社会的におおいに意味のある激務だと思うけど、
私の場合は、あんまり意味があるとは思えない年中無休かもしれないから、
一緒にしたらいけないか。
まだ20代、30代の駆け出しの頃、他人より少しでも仕事が出来るようになるためには
三倍くらいは働かなければと思い、徹夜仕事を繰り返していたクセが、まだ残っているのかもしれない。
しゃにむにやっていないと、何だか駄目になってしまうような気がするんだな…きっと自信がないんだ。
というわけで、この夏も働く。
8月13日(金)〜15日(日)は軽井沢で第1回軽井沢ヒューマンドキュメンタリー映像祭、
8月20日(金)〜22日(日)は大阪・阿倍野で第8回ヒューマンドキュメンタリー映画祭をやる。
週末には「風のかたち」の上映がほぼ毎週ある。
普段の日は編集室にこもり、今仕上げ中の作品の編集だ。
撮影もしたいものがあるし…
「次は何ですか?」と聞かれると「ヒミツ」と答えることにしている。
そのうち、教えてあげるから。