『見えない学校』 1998年/カラー/16ミリ/110分 企画・製作 あなたは突然見えてくる。
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伊勢 真一(演出)
いつでも人生の物語は突然始まります。
映画『見えない学校』の撮影が始まったのも、ほとんど突然の出来事でした。
〈教えない教育〉に取り組む私塾のリーダー・平井雷太さんや、同じ志を持つ全国各地の仲間たちと私との出会いが、映画づくりのきっかけでした。
まるでドンキホーテのように繰り返し繰り返し、見えない壁に立ち向かう人々に共感し、カメラと共にさまざまな教育現場を訪ね歩きました。
写ったものは、教育問題というより、子どもと向き合い、自分自身と向き合おうとする、ひとりひとりのささやかな物語でした。
それは、観客と等身大の主人公たちが織りなす物語です。まるで、自画像を見るような趣で、観客はこの映画と向き合うことになるはずです。
映画は観客と出会うことで初めて完成し、成長していくものです。映画『見えない学校』は他の映画以上に、観客との出会いが大切な作品です。なぜなら、この映画の上映活動そのものが『見えない学校』だ、と思うからです。
映画『見えない学校』への応援、よろしくお願いします。
観た人の歓声
◇もっともっと観ていたい・・・。終わったような気がしません。
◇生きていて良かった。私が私で良かった。そんな気持ちです。
この思いを自分一人のものにしないでおこう・・・。
◇世界中の人たちに、特に悩んでいる最中のみんなに、
人生まんざら捨てたもんじゃないヨ、と感じてもらいたい。
◇わからない、ということがわかった。
◇考えたり、話したり、見つめ合ったり・・・
生きているって美しいことかなって、ふと思いました。
◇中学生の時に観たかった。だから子どもたちに観てほしい。
◇面白くも、なんともない映画だと思うけど、観てほしいのよね。
そして感じたことを話し合いたい、
いろんな人と・・・。
◇ここに教育の原点がありそうだ。
◇〈見えない学校〉って生きることなんだと思った。
そう思ったら、生きることにワクワクしてきた。
登場人物の肉声
◆まあ、ひどい時代ですねぇ・・・。うーん。生きる喜びを子どもが自分自身で
自分のものにする。 それを助けてやるのが教育の仕事だな。(元教育長)◆同じに合わせることが間違いなんだ。昔の師範学校教育、
それで戦争おっぱじめたりなんかする。(詩人)◆どの子も自分のまま生きていけるといいね。自分の思ったことを口に出せる
関係性、安心の場かなぁ。(工芸職人)◆恥ずかしくてしゃべれないですよね、親となんか。(美大生)
◆子どもに頼った方が学校はうまくいくんじゃないかって・・・。(中学教諭)
◆見えない学校って、教育を越えてる部分があると思うんだ。経済や医学や農業や
すべての問題に共通することが・・・。(中年)
◆それは大人のウソ。大人は子どもにウソをつくのが上手だから。(少女)◆見えなくたって、大切なことがある。(乗馬療法活動家)
◆ひとりひとりが、自分の見えない学校を描けばいい・・・。(私塾指導者)
スタッフ
演出:伊勢真一
撮影:石倉隆二
照明:箕輪栄一
月足 充
録音:米山 靖
永峯康弘/沢畑 明/渡辺丈彦/佐久間敏美
音楽:横内丙午
歌:水音
制作:野口香織/佐藤健太郎/助川 満
イラスト:堅田里栄
題字:長沼里枝
詩の語り:久保木み規
ネコの声:ポン太
製作協力:ヒポコミュニケーションズ/共立/東京テレビセンター/ヨコシネディーアイエー
協力:〈見えない学校〉ファンのみなさん
企画・製作:『見えない学校』映画製作委員会/一隅社
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