「風のかたち」

 


伊勢真一監督作品

企画 スマートムンストン


1999年から10年来、小児がんの子どもと仲間たちのSMSキヤンプを中心に撮り続けてきた記録は、ここまで公開を控えてきましたが、10年を機に何とか見てもらえることになりました。


「風のかたち」DVDシリーズ全9巻のうち第1巻〜第5巻は2008年11月に発売の予定です。(第6巻以降は2009年発売予定。)
また、映画「風のかたち」は 2009年度完成予定です。

「風のかたち」
第1巻 「海の巻」
第2巻 「山の巻」
第3巻 「ドクター編」
第4巻 「九州・阿蘇」
第5巻 「北海道・滝川」

第6巻 「岐阜店白川郷」
第7巻 「清里2006」
第8巻 「清里2007」
第9巻 「 清里2008」


 

 

 

 

「よく頑張ったな」って気がしますね本当に。
この子たちって結構思いやりがあるでしょ。他人の気持ちが分かるしね。
それと、僕らが真似しなくちゃいけないくらいセルフコントロールが出来てるしね。

月本 一郎(東邦大学医学部教授第一小児科)

 

辛い思いを経験して、それを克服して、色んな人に世話になって、
色んな思いをして成長している訳ですよね、堂々と自分の病気も言ってね。

石本 浩市(あけぼの小児クリニック院長)

 

あそこまでちゃんとしなやかに立ち直って、ポジティブに生きられるっていうのは、
たいしたもんだと思いますね。・・・捨てたもんじゃないっていうか、
人間は強く作ってあるんだ、 ポジティブに上手に経験を利用して、
他の人にも影響を与えながら生きていけるって、とても力づけられますよね。

細谷 亮太(聖路加国際病院小児科部長)

 


風のかたち/伊勢真一 

ちょっと自慢出来るくらい、ぼんやり空を見上げることが得意な私は、雲や樹々や月たち
に見とれて時をやりすごしてしまうことが度々あります。
それは、雲や樹々や月たちを見ていると言えないほどぼんやりしているので、眼をつむる
と、わけのわからない型がゆれている残像だけが記憶に残ります。
あれはきっと 「風のかたち」・・・


小児がんと闘う子どもたちと医療関係者、ボランティアの活動を10年がかりで記録して
います。
タイトルは「風のかたち」病に立ち向かい強く生きようとする子どもたちの姿や動きや、
表情や、言葉。その子どもたちを支える医療関係者、ボランティアの存在を撮影すること
になったのは、ふとしたきっかけです。


SMS(スマート・ムン・ストン)と呼ばれるグループからのさそいに乗って、小児がん
の子どもたちの三浦海岸でのサマーキャンプに参加し「10年撮ったらベネチア映画祭に
出品出来るような映画を創りましょう・・・」と聖路加国際病院小児科の細谷亮太先生に
おだてられ、すっかりその気になってしまった、というわけです。


毎年開かれるサマーキャンプに同行し撮影するうちに、病気と向き合うことでしなやかな
心と体を育んできた子どもたちの在り方に、強く魅かれ、はなれがたくなってしまったの
が正直なところ。
ちょっと気恥ずかしい表現ですが、「希望」。
ありのままの命が持っている「希望」のようなものを信じたい、とでも言えばいいのか
・・・


わけ知り顔で、現実や知識を語り、あげ句に「絶望」を振り回すような議論はもう沢山。


小さな命が確かに持っている力と優しさと。


もう5年目に成ります。毎年、その年の記録を一本ずつ完成させて来たのですが、子ども
たちとの約束があって、途中経過とも言える毎年のドキュメンタリーを一般に観てもらう
ことが今まで出来ませんでした。
しかし、今年、ようやくと一年目の記録とドクターたちを中心に追った記録が観てもらえ
ることに成りました。
まだエチュードのような作品群ですが、ぜひ多くの人に観てもらいたいと願っています。


「ヨット、ヨット、風のかたちは帆のかたち・・・」
サマーキャンプを詠んだ、句人、細谷亮太氏のイメージから言葉をもらって「風のかた
ち」と名付けたのですが、いかしたタイトルでしょ。


「風のかたち」はどんなかたち?
ひとりひとりが思い描いてくれたらなあと・・・

(監督のつぶやき 2003年11月より)


監修:

細谷亮太 月本一郎 石本浩市
協力:
聖路加国際病院 東邦大学医学部付属大森病院 順天堂大学医学部付属順天堂病院
毎日新聞社 財団法人:ガンの子供を守る会
制作協力:
船曳哲典 稲田浩子 本橋由紀 渡辺輝子
近藤博子 樋口明子 中島晶子
キャンプに参加した子供たち・ボランティア
撮影:
石倉隆二 内藤雅行 田辺司
照明:
箕輪栄一
音楽:
横内丙午
録音:
米山靖 渡辺丈彦
助監督:
助川満
製作:
ヒポコミュニケーションズ・いせフィルム
演出:
伊勢真一