SARVH賞
(年間最優秀プロデューサー賞)



SARVH賞とは・・・
その年度(12月〜11月の劇場公開作品)において優秀な作品の完成に大きな貢献を果たしたプロデューサーまたは、企画者。すなわち「本当の意味でその作品をプロデュースした」と認められるものを評価し「年間最優秀プロデューサー(作品貢献者)」として顕彰する。正賞の盾と副賞として賞金100万円が(社)私的録画補償金管理協会(SARVH:Society For Administration of Remuneration for Video Home Recording)より贈られる。


2006年度受賞者: 渡辺謙氏 「明日の記憶



授賞式は、新藤兼人賞授賞式と同時開催。

○ 授賞式:平成18年12月8日(金)12:00〜14:00

○ 場所:東京會舘11階 ゴールドルーム 東京都千代田区丸の内3丁目、2−1
       03−3215−2111(代)
















渡辺謙 WATANABE Ken

1959年、新潟県出身。
上京後、劇団"円"に参加し、研究生ながら蜷川幸雄演出の舞台「下谷万年町物語」で主役に抜擢され注目を集める。
82年にドラマ「未知なる反乱」(TBS)でTVデビューをし、87年『独眼流政宗』で不動の人気を確立した。
映画では『瀬戸内少年野球団』(84)でデビューを果たした後、『タンポポ』(85)、『海と毒薬』(86)、『幕末純情伝』(91)、『絆―きずな』(98)、『スペーストラベラーズ』(00)、『溺れる魚』(01)、『陽はまた昇る』(02)、『T.R.Y』(03)、『新・仁義なき戦い/謀殺』(03)、『北の零年』(05)などに出演。
トム・クルーズと共演した『ラスト サムライ』(03)で第10回俳優組合賞、第61回ゴールデングローブ賞、第76回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた
。その後も、『バットマン ビギンズ』『SAYURI』とハリウッド大作に出演、12月9日公開のクリント・イーストウッド監督作品『硫黄島からの手紙』では主人公を演じ、名実共に日本を代表する俳優の一人となった。

2004年『SAYURI』の撮影中に出会った原作。「つらい病気がテーマだが、読み終わってとても温かいものを感じた。すぐに映画にしたいと思って面識のなかった作者に手紙を書いた」自ら映画化の企画を進め、エグゼクティブ・プロデューサーを務めた。


「明日の記憶」5月13日公開
原作:萩原浩(光文社刊)  監督:堤幸彦  製作:坂上順/川村龍夫  
エクゼクティブ・プロデューサー:渡辺謙  脚本:砂本量/三浦有為子  
音楽:大島ミチル  企画:中曽根千治  プロデューサー:野村敏哉/中沢晋  
撮影:唐沢悟  照明:木村匡博  美術:及川一  録音:田中靖志  
出演:渡辺謙/樋口可南子/坂口憲二/田辺誠一/袴田吉彦/吹石一恵/水川あさみ/木梨憲武/及川光博/渡辺えり子/他
「明日の記憶」製作委員会(東映/住友商事/東映ビデオ/日本出版販売/光文社/読売新聞/ケイダッシュ)
製作プロダクション:東映東京撮影所/オフィスクレッシェンド  
配給:東映


ストーリー:
広告代理店に勤める49歳の佐伯雅行。仕事も充実し、一人娘の結婚も控え、公私ともに忙しくも幸せな日々を送っていた。
ところが最近になって急に物忘れが激しくなり、不安になって病院を訪れた佐伯は、そこで衝撃の事実を告げられる。医者が下した診断は"若年性アルツハイマー"というものだった。やり場のない怒りと不安に苛まれる佐伯。
だが、そんな夫を妻の枝実子は静かに受け止め、2人で一緒に病と闘い続けようと覚悟を決めるのだった。




講評(選考理由)
日本映画製作者協会 理事 安田匡裕(エンジンネットワーク)

今年は渡辺謙氏を推しました。
SARVH賞は年間で最も優秀な作品の完成に大きな貢献を果たしたプロデューサーまたは企画者に贈る賞ですが、渡辺謙氏のものした『明日の記憶』は、この賞の主旨にかなう清風を吹き込んでくれたものと思います。
いわずとしれた渡辺氏は海外にもその活躍の場を広げる俳優です。その彼が原作に魅せられ、映画化権の取得、配給の交渉、キャスティング、監督の選定という実を伴ったプロデュースを、自ら主演もこなして成し遂げました。
今日、若者向けの恋愛映画が量産されるなか、大人の鑑賞に耐える大人の愛の物語を製作し、ヒットさせたことはたいへんに意義深いと考えます。そしてかなうことなら、また近いうちに渡辺謙プロデュース作品を見せていただきたいと思います。
なお選考にあたり、『寝ずの番』『花田少年史』とサイズの違うそれぞれの映画をヒットさせた鈴木光氏、『明日の記憶』『男たちの大和/YAMATO』で映画会社としてのスタンスを鮮明に打ち出して成功させた坂上順氏、『涙そうそう』の進藤淳一氏が、ぎりぎりまで私のなかで印象に残るプロデューサーであり、悩ましかったことを申し添えます。  




審査員:「SARVH賞審査委員会」 日映協理事

代表理事 新藤次郎 株式会社近代映画協会

副理事長 佐々木史朗 株式会社オフィス・シロウズ

理事 伊藤叡 虫プロダクション株式会社
岡田裕 アルゴ・ピクチャーズ株式会社
桂荘三郎 有限会社GOGOビジュアル企画
進藤淳一 株式会社フイルムフェイス
利倉亮 株式会社レジェンド・ピクチャーズ
増田久雄 株式会社プルミエ・インターナショナル
三宅澄二 ミコット・エンド・バサラ株式会社
安田匡裕 株式会社エンジンネットワーク
山上徹二郎 株式会社シグロ
李鳳宇 有限会社シネカノン

2005年度受賞者:李鳳宇氏「パッチギ!」



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