基礎理論

・皆さんはスポーツやゲームをするときに「ルール」や「やり方」を覚えますよね?
 ここで学ぶことは、音楽のそういった事です。
 譜面の読み方、音程の概念、といった、音楽を学ぶ上での基礎的な事を学びます。

・少しだけややこしい、「音程」の概念について触れておきます

 「短3度」「完全五度」等といった言葉がありますが、
 これは、音と音の距離(音程差)を「度」と言う言葉で表しています。
 
 音の距離は、もう少しわかりやすい言葉で、
 「1音離れている」「2音半離れている」等と言うことも出来ますが。
 それだけでは、音の仕組みを説明するには足りない為、
 「度」と言う言葉を使います。
 「2音離れている」「長3度離れている」に置き換えることによって、表現の幅を広げる事が出来ます。

 主にコードの構成を説明するときに多用されます。(次項「コード/テンション」が参考になります)

・用語の注意点
 音楽用語には「名前が違う同じ物」が多数あります。
 そう言った事が、理論を難しく感じさせたり、混乱したりさせている原因の一つだと思います。

 難しい感じの方の言葉で説明すると格好良いですが(笑。
 出来るだけわかりやすい方の言葉で説明する様に心掛けています。

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コード/テンション

コード(和音)についての基礎知識。
3和音・4和音、テンション、オンコード等を学びます。

2つ以上の音のかたまりや響きを、「コード(和音)」と呼び

コードトーン(構成音)
Root、第3音(3rd)、第5音(5th)、第6音(6th)または第7音(7th)

ノン・コードトーン(非構成音)
第9音(9th)、第11音(11th)、第13音(13th)
に分類する事が出来ます。

これらの組み合わせにより、様々な響きを得る事ができ、
各コードネームに対応しています。

例えば…
のコードがあるとします。
コードフォームは…
dmajor
こうですね。

次に…
D7と言うコードが出てきました。
コードネームの意味は、「Dのコードに短7度の音を加えたコード」になります。
Dコードの短7度は、2弦1フレットにあります、そこまでわかれば…
d7.gif
D7のコードフォームが導き出されます。

では、もう一つ…
augと言うコードが出てきました。
意味は「Dコードの完全5度を半音上げる」になります。
Dコードの完全5度は、3弦2フレットにあるので、それを半音上げます。
daug.gif
augのコードフォームが導き出されます。

このように各コードの仕組みを知り、
コードネームに対して、どの音を、どのように足したり、省いたり、動かしたら良いかを学びます。
突き詰めれば、独自のコードフォームを造ることも可能です。
 

また、コードはメロディーとも密接な関係にあり、アドリブや作曲、編曲のヒントにもなります。

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ダイアトニックコード

私はこれを学んで曲の理解度、曲を具体化する力が飛躍的に上がったと思う程重要であり、
曲の分析(アナライズ)の基本になります。

ダイアトニックコードとは?

音階(スケール)を基盤にしたコード、そのキーのコード進行の中心となる。

Cメジャーキーでの例

Cメジャーキーであれば、Cメジャースケールが基準になります
(このときに「Cダイアトニックスケール」と呼ぶ事もあります)
Cメジャースケールの音は「C・D・E・F・G・A・B」の7つありますが、
その各音をルートとし、そのスケール音のみを使い、4和音をつくることが可能です、

すると以下の7つのコードが出来上がります。

CM7 Dm7 Em7 FM7 G7 Am7 Bm7(♭5)
これが、Cメジャーのダイアトニックコードです。

Cメジャーキーの曲の譜面を持っていたら見て欲しいのですが、
これらのコードが多く使用されているはずです。
7thを省いて考えてもOKです。

各コードには、それぞれ
「トニック(T)、サブドミナント(SD)、ドミナント(D)」
という役割があり、コードの進行に影響します。
(その他に「サブドミナントマイナー(SDM)」と言う役割がありますが、メジャーキーのダイアトニックコードにはありません、
基本的にはサブドミナントと同系と考えてください)

全く同じ音を使用したメジャーキー、マイナーキーの平行調関係というものがあり、
Cメジャー平行調Aナチュラルマイナーとなります。
CメジャースケールAナチュラルマイナースケール
並び順が違うだけで、使用される音は全く一緒なのです。

したがって、Aナチュラルマイナーダイアトニックコードも、
Cメジャー
ダイアトニックコードAm7から始まって、
出現するダイアトニックコードは全く同じなのですが、
それぞれのコードの役割が変化することで、Aマイナー感、Cメジャー感が出てきます。
もっと簡単に言えば、コードを並ばせる順番によって、
マイナーキーかメジャーキーか変わります。


CM7−Dm7−G7−CM7はCメジャーになりますし、
Am7−Dm7−Em7−Am7ではAマイナーになります。

同様に、Fメジャーキーに対するDマイナーキーのように、それぞれ対になるキーが存在します。

・メジャー、マイナーの各ダイアトニックコードを学び、
 そこから現れた各コードの機能、簡単なコード進行の原理まで学びます。

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コードプログレッション

・このあたりから内容がややこしくなってきますので、独学でやっていて挫折した人もいるのではないでしょうか?

ここでは前項で学んだダイアトニックコードを基本に、
転調の技法や代理コード等を学んでいきます。

転調の技法

・セカンダリードミナント
 
 ダイアトニックコードの各コードは、ドミナントセブンスコードに変える事が出来ます。
 変更された各コードは、他のキーのドミナント7thコードと考えます。

 たとえば…
 Cメジャーキーのダイアトニックコード
 CM7 Dm7 Em7 FM7 G7 Am7 Bm7(♭5)
 
 のCM7C7に変更しました、
 この場合C7を他のキーの5度7thと考えます、

 C7からダイアトニックコードを5つさかのぼり、1度にあたるコードを探します、
 すると、FM7にたどり着きます、
 C7はFメジャーキーのダイアトニックコードなので、このたどり着いた先が転調先と考えます、
 
 したがって、C7のコードに変更された部分は、Fメジャーキーに転調されたと解釈されます、
 部分転調なので、C7以外のコードでは転調せず、次のコードがダイアトニックコードならば、
 すみやかに、元のキーに戻ります。

 CM7−C7−FM7−G7

 のコード進行ならば、C7のコード部分だけFメジャーキーに転調し、
 他の部分はCメジャーキーのままになります。

 たどり着いたコードが
 メジャー系なら、メジャーキー
 マイナー系なら、マイナーキー(ハーモニックまたはメロディックマイナー)

 と考えます。

 Cメジャーキーなら、

 C7(1度7th)は Fメジャー
 D7(2度7th)は Gメジャー
 E7(3度7th)は Aハーモニックまたはメロディックマイナー
 A7(6度7th)は Dハーモニックまたはメロディックマイナー
 B7(7度7th)は Eハーモニックまたはメロディックマイナー

 と、なります。

 5度7th(G7)は、元々のキーのダイアトニックコードなので、
 セカンダリードミナントとは考えません、
 
 4度7th(F7)は、たどり着く先が無いのでセカンダリードミナントとは考えず、
 ブルーノートによるコードの変更として解釈されたり、
 部分転調ではなく、そのまま他のキー(B♭メジャー)の転調として考える事が多いです。

このあたりは、解釈やアイデア次第でもあります。

・同主調変換
・パッシングディミニッシュ

各種代理コード

その他
クリシェ
ペダルポイント
パッシングコード

・これらを学びつつ、実際に課題曲をリハーモナイズしながら進めていきます。

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コードスケール・ドミナントスケール・チャーチモード

・ギター専門誌等でよく見かける「スケール」について学びます。
「ドリアン」やら「リディアン」やら予備知識が無いとさっぱり何の事だか解らないでしょうが、
これを”もの”にすればメロディー作りやアドリブソロ等の大きな力となるでしょう。

・コードスケールとは?

長、短調での各コードの拠り所になる音階をコードスケールと呼びます。
アヴェイラブル・ノート・スケール等と呼ばれたりもします。


コードスケールは、各コードを構成する「コードトーン」「テンション」「アボイドノート(除外音)」に分けられます。
このようなテンションやアボイドノートの所在は、
同じコードでも、そのコードがどのキーで使用されるかによって異なります。

例えば…
CM7と言うコードがあります…

CM7を、「Cメジャーキーのダイアトニックコード」と考えると、
対応するコードスケールは「Cイオニアン」になります

またCM7「Gメジャーキーのダイアトニックコード」と考える事もでき、
対応するスケールは「Cリディアン」になります。

このコードスケールを拠り所に「コードトーン」「テンション」「アボイドノート」を導き出します。

実際のレッスンでは、段階を踏まえてこの仕組みを理解していく事になります、
「気が付いたら解っていた」となるはずです。

・ドミナントスケールとは?
数々のコード中でも、ドミナント7thコードは、響きが非常に不安定なため、
通常のメジャースケール、マイナースケール等とは別の、様々なスケールでのアプローチが可能です、
それらをドミナントスケールと呼びます。

・チャーチモードとは?
いわゆる教会旋律と呼ばれる物ですが、
これを利用して、通常の長調や短調に無い、独特の雰囲気作り出します。

「ドリアンモード」「フリジアンモード」等と呼ばれたりします。
ちなみに、メジャーキーは「イオニアンモード」、マイナーキーは「エオリアンモード」と考える事が出来ます。

私のデモ演奏にも様々なスケールが使用されているので参考にしてみてください。
また、これは前述のコードスケールにも転用されています。

これら「イオニアン」「ドリアン」等の名称は、スケールの名前ポジションの名前前述したコードスケール
色々な局面で使われたりしますが、これが原因で非常に混乱を招きやすいです。
しっかり整理しながら進みます。

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ハーモナイズ/ヴォイシング/リハーモナイズ

まず、どういうものか説明します

・あるメロディーがあった時、そのメロディーにコードを付ける事をハーモナイズ(Harmonize)といいます。

・例えば、こんなメロディーに ♪MIDI

[A]−[D]−[E7]−[A]のようなコードを付けてみました ♪MIDI

・与えられたメロディーとコードに従って具体的に音を設定する事(音の並び)をヴォイシング(Voicing)といいます。

・いったんハーモナイズされたコード設定を自分流に作り替える事をリハーモナイズ(Reharmonize)といいます。

・先ほどのコードを、[A−C#m]−[D−Dm]−[E7]−[A] ♪MIDIの様に変えてみました、
 雰囲気の違いを感じてみてください。

・ヴォイシングやハーモナイズを応用して、クラシックギターやピアノのようにメロディーを弾きながら和音を弾いたり、
 リハーモナイズなどは、自分の曲がいつも同じ雰囲気になってしまったり、
 曲作りがワンパターンになってしまった時、等にやってみるとよいでしょう。


あとがき

以上、本当に簡単に挙げてみました。
少しずつですが、加筆していきたいと思います。

教室を始めるにあたって自分の体得している事を言葉にして説明できなければいけないと思い、
あらためて勉強したのですが、そこであらためて思うのは
「理論というのは先人達が研究し体得し表現した物を文章にしたにすぎない」
ということです。

私の様に人に伝える立場に無い限り極論で言えば、
細かい用語を覚えたりするのはさほど重要ではなく
大切なのは「体得し、表現出来る」事だと思います。

理論を学んでおちいりやすいのが「これはやってはいけないのだろうか?」という事だと思いますが、
そんな事ありません、ぶっちゃけて言えば、なにをやってもいいのです、
ただそれが支持されるか、されないかだけです、
それが、より多くの人の心をとらえたならば、それは「良い物」なのです。
ですが、安易に奇をてらって、独りよがりにならないように注意しましょう。

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