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第3話 優れものの焼豚

 たまにしか料理をしない人であれば、たまに作るときくらいは、たまにしか作らないものを作りたい。 失敗の少ないものならなおよい。うまければさらによい。そんなものがあるのかというと、あったりする焼豚である。 これが、うまい・簡単・日持ちする・酒に合うという、どうだまいったかー!の優れもの。中国4千年の趣きも味わえる。

 分量はいい加減をモットーとする。豚バラブロックをドカンと買う。 紹興酒をスカッと買う。醤油をチユーッと買う。長ネギをスポンと買う。八角をコロンと買う。以上である。がはは、簡単。

 ドカンとした豚バラブロックを、親の仇とフォークでグサグサと突き指す。日頃ストレスがたまっている人ほど盛大にやっていただきたい。 間違っても包丁で突き刺してはいけない。パートナーと喧嘩の後など特にいけない。取り返しのつかないことになりかねない。もちろん、ドカンとした豚バラブロックのことである。

 いい加減ストレス解消したら、紹興酒を飲む。別に料理とは関係ないが、とにかく飲む。ビールでも差し支えないが、紹興酒をぐいっと飲むほうが中国4千年の趣きが味わえる。適当に飲んで4千年が5千年くらいになったあたりで、ドカンとした豚バラブロックを何かの入れ物にドカンと入れる。残った紹興酒をダバダバと注ぐ。醤油もダバダバと注ぐ。やや控えめ。ドカンとした豚バラブロックをチャプチャプにしたらダバダバは終了。

 スポンとした長ネギ。親指の長さに切ったらポチャンと放り込む。親指は切らない。くう〜っと痛い。八角もポチャンと2、3個放り込む。中国5千年の決め手である。

 チャプチャプを放置すること一晩、 3〜4回ひっくり返せば、中国1万年の豚バラブロックができている。こいつをオーブンでジリジリと焼く。 腕に覚えがあれば、炭火なりたき火なり煮るなり焼くなり、好きにしてよい。 焼いている間に中国10万年の八角のにおいがぶお〜っと充満する。適当に焼いておけば、ジリジリと脂のひかる焼豚の完成!。紹興酒をぐいっと飲んであぐっと食えば、中国は友達、世界は1つなのである。

パートナーのひとこと

 弁当にいれとくよ。

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たぶん12万